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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • The Legendary Dark Zero 20b

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

The Legendary Dark Zero 20b

最終更新:2012年08月04日 18:51

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  • The Legendary Dark Zero



アルビオン王党派の人間達が籠城しているニューカッスルはアルビオン大陸の最南端に位置しており、
サウスゴータ地方からシルフィードで直進し片道で飛んで行けば一時間程度で到着できる距離だった。
だが、それは深夜という時間帯でほとんどの人間が寝静まり、闇夜という地の利を得ることで達せられる。
明け方で太陽が昇り始めてきた頃になると空の上を飛んでいると非常に目立ってしまい、ニューカッスルを
取り囲んでいる貴族派の軍の目をかい潜ることは不可能に近かった。
強行突破は不可能ではないものの、ロングビルやティファニアがいては二人に被害が出てしまう。
そのため、シルフィードをあえて大陸の外へと飛ばさせ、そこからニューカッスルの南側へと迂回させて戻ることにした。
さすがに貴族派も追い詰めた王党派にとっては行き止まりである南側には軍を配置していなかったことが幸いした。これならばニューカッスルに近付くことができる。

あまりにも遠回りなルートを飛んでいったがために、結果的に三時間もかかってしまい、すっかり夜も明けてしまったが。

「綺麗……空ってこんなに大きいものなのね」
アルビオン大陸南西の岸が見える空の上を飛翔シルフィードの上でティファニアは、頭上一面に広がる朝空を眺めて息を呑んでいた。
彼女はこれまでの人生を屋敷の中と、森の奥という閉鎖的な環境の中で過ごしてきた。
故にこのような絶景を目にする機会など皆無だったのである。
極めて魅力的で雄大な景色を眺めていたティファニアであったが、その表情はどこか悲しげであった。
「あの子達にも、見せてあげたかった……」
ウェストウッドの村で、自分が親代わりとなって面倒を見てきた孤児の子供達。
みんな無邪気で可愛かった、幼い子供達。年相応に悪戯などをしたりすることもあったが、その生活は充実で楽しかった。
もしも外の世界へ出る機会があるならば、その子供達も一緒に連れて行きたかった。

……だが、それはもはや叶わない。
みんな、もうこの世にはいないのだから。
だから、この景色を見せてあげることもできない。
自分だけが生き残ってしまって、とても後ろめたい思いだった。

悲しげに空を見つめるティファニアをロングビルはそっと抱き締める。
彼女自身も悔しげな表情で唇を噛みしめており、自分が守れなかった子供達のことを思った。
貴族派、レコン・キスタの連中がロングビルを従えるためにティファニアを人質にし、残った子供達は更なる脅しとして皆殺しにされた。
さらにその死体を材料に魔物まで造るという暴挙まで成すという、とんでもない奴らだ。
ロングビルは残されたティファニアを守り通すことを、そして大切なものを奪ったレコン・キスタへの復讐を誓っていた。


二人が悲しみに暮れている中、スパーダはシルフィードの上で座ったまま短銃を両手でクルクルと回していた。
既にニューカッスルは目と鼻の先だ。ここからでも取り囲んでいる軍隊もろとも眺めることができる。
どうやら間もなく総攻撃が始まるらしい。見ると、王党派のものと思われる軍隊も出陣しようとしているのが窺えた。
だが、数は三百対五万。とても王党派が勝てる数ではない。もっとも、玉砕しようとしているのだからこの際数などどうでも良いらしいが。

あそこにはまだルイズ達が残っている。それを知ることができたのは、シルフィードのおかげであった。
シルフィードは主であるタバサと感覚を共有し続けているらしく、ぶつぶつとタバサが今どのような状況なのかを時々呟いていたのだ。もちろん、人語ではないが。
まだワルドとの結婚式とやらは終っていないらしい。いや、むしろ始まったばかりだという。
これならば出席には間に合うだろう。
もっとも、別にその結婚とやらを祝福するのが目的ではないのだが。
スパーダはちらりと、ティファニアを肩越しに見やった。

滅び行く王族の皇太子に、せめてもの贈り物だ。

(きゅいっ! 大変なのね! お姉様達が危ないのね! あの髭面が裏切ったのね!)
「ど、どうしたの? この竜、こんなに騒いで……」
突然、シルフィードがわめきだしたことにティファニアが困惑していた。
「心配はいらん」
(ワルド、やはり奴が黒か)
これまでの状況から予想はしていたとはいえ、スパーダは僅かに口元を歪ませて笑っていた。
残念ながら向こうがどのような状況になっているのかはスパーダ自身には直接分からないものの、
ワルドが裏切った以上、結婚式とやらはかなりの修羅場になっていることだろう。
そして、ルイズ以外に残ったトリステインの生徒達もその修羅場に巻き込まれているに違いない。
(激しいパーティになりそうだ)



ニューカッスルの礼拝堂の中、始祖ブリミルの像の目の前で三人の戦士達は激闘を繰り広げていた。
「だああああぁっ!」
ギーシュはワルドへ一気に走り寄るとその場で跳躍し剣を思い切り振り上げ、持てる力の限りで叩きつけるようにして一気に振り下ろしていた。
「ぬっ」
ワルドはその兜割りをレイピアで受け止めると、僅かに呻く。全体重が乗せられているその一撃は鋭く響く剣戟の音から、威力があるのは明らかだ。
そこへタバサが横からエア・ニードルで自らの杖に真空の槍を纏わせて突き出してくる。
ワルドは即座に予備の杖を手にしエア・ハンマーを唱えてギーシュを吹き飛ばすと、さらにレイピアに同じエア・スピアーの魔法をかけてタバサと切り結んだ。
スピードに関しては小柄であるタバサの方が勝り、隙あらばワルドの死角に回り込んで攻撃を仕掛けるのだが、
ワルドの反応はあまりに速く、どうしても攻撃をいなされてしまう。
「なるほど。貴様も相当な手練れのようだ……スピードにかけては私より上かもしれん。……だが!」
「!!」
エア・スピアーで切り結んでいたと思ったら、レイピアの先から突如ウィンド・ブレイクが放たれ、タバサの小さな体を吹き飛ばして柱へと叩きつけていた。
さらに追い討ちで放たれたライトニング・クラウドによる稲妻がタバサの全身を駆け巡っていく。
「タバサ!」
礼拝堂の隅でルイズとウェールズを守っているキュルケが悲鳴を上げた。
あれほど強力な魔法をまともに浴びれば、いくら何でも……。

「……何?」
だが、同時にワルドも顔を顰めていた。
叩きつけられ、確かに稲妻が直撃したはずのタバサ本人はまるでダメージを負っている様子はなかった。
その小さな体は、未だ黄金の光で包まれている……。
スパーダから渡されていたアンタッチャブルの効果により、タバサの全身は結界で覆われており、肉体は外部からのあらゆる攻撃で傷を負うことはない。
おまけにトライアングルクラスの魔法を連発しても、全く精神力が尽きることはおろか、削られることもなかった。
もっとも、前者の効果はあくまで傷つかないだけで肉体に掛かる衝撃そのものは無効にできないみたいだ。
先ほどギーシュに使ったスメルオブフィアーは衝撃さえも無効にしてしまうほど強力な結界らしいのだが、あちらは結界が発生する回数に限度があるらしく、
ギーシュがワルドの攻撃を何度も受け続けていたのでとっくに効果は切れてしまっている。
「ジャベリン!」
すぐにタバサは体勢を立て直すと、ワルドに杖を向けてジャベリンによる氷の槍を次々と放っていく。
ワルドも同じ魔法を即座に放って迎撃すると、フライを唱えて宙へと逃げた。

「逃がすものかっ!」
吹き飛ばされて倒れていたギーシュが起き上がると、手にする剣をワルド目掛けて投げつけた。
勢いよく回転する剣をワルドは難なく回避する。
「血迷ったか! 自ら武器を――」
だが、かわしたと思った剣が勢いはやや失いつつもブーメランのような軌道を描いて返ってきたため、ワルドは自らの杖を払ってそれを弾き返していた。
ギーシュは自らが投げた剣を睨みながら造花の杖を捻るように振るうと、弾かれた剣の軌道がさらに変わり、ワルドに襲い掛かる。
さらに下方からタバサが杖を向け、ウィンディ・アイシクルを放ってきた。
「……生意気な!」
忌々しそうに呻いたワルドが自分を包むようにエア・シールドによる突風の障壁を発生させると、それらの攻撃を全て弾き返してしまっていた。
ギーシュの剣に至っては弾かれた途端に刀身が砕かれてしまっている。
「おおおぉっ!」
だが、すぐにギーシュは造花の花びらを錬金で剣へと変えて手にし、再びワルドに正面から斬りかかっていた。

「ギーシュったら中々やるじゃないの」
キュルケはタバサと二人がかりとはいえ、スクウェアのメイジであるワルドとまともに渡り合えているギーシュに感服していた。
剣さばき、体の動き、そして反応の速さ。スパーダに比べれば遠く及ばないものの、紛れも無く立派な戦士の姿だ。
「スパーダに鍛えられただけのことはあるわね……」
ルイズも同様にギーシュがあそこまで果敢に立ち向かえることに驚いている。
学院であれだけスパーダにみっちりと特訓を叩き込まれていた甲斐があったのは間違いないだろう。
今のギーシュは目つきからその気迫も普段とはまるで別人のようだ。あそこまで男らしい顔を見せるなんて、初めてだ。
何度ワルドにあしらわれ、魔法で吹き飛ばされてもその闘志が折れることはない。
もしもモンモランシーがこの場にいたのであれば、その勇姿に見とれていたかもしれない。
「私が……このようで無ければ、加勢もできたのだがな……。ぐっ……」
「ウェールズ殿下。動いては駄目ですよ」
悔しげに呻いたウェールズが肩の痛みに悶え、ルイズがその体を支えていた。
(スパーダ。早く戻ってきてよ……!)
確かにギーシュとタバサの連係はワルドを一時的に追い詰めたりはするものの、相手は腐っても魔法衛士隊の隊長だ。
すぐに劣勢から立て直ってしまい、反撃に出てくるのだ。旗色は徐々に悪くなっていく。
スパーダがいてくれれば、もしかしたらワルドでさえも返り討ちにしてくれるのかもしれない。
だが、そのスパーダがいつ戻ってきてくれるのか分からないのでは、どうすることもできない。
タバサは先ほど、「もうすぐ戻ってくる」などと言っていたが、何故彼女にそれが分かるのか。


ワルドはタバサとギーシュの同時攻撃を受け続けながらも、未だ息一つ乱していなかった。
対するギーシュはそろそろ息が上がってきている。普段、こんなに全力を出したことも無かったので持久力が無いのだ。
そして、タバサの全身を包んでいた黄金の光は治まっており、アンタッチャブルの効果が失せたことを表していた。
ここからは慎重に魔法を使わねば精神力が持たない。
「でやあっ!」
剣を構え、ワルドと睨み合っていたギーシュが剣を突き出しながら突進を仕掛けた。
にやりと笑ったワルドはギーシュの頭上を飛び越え、その背後に着地した。
だが、反撃はギーシュにではなく横からジャベリンを放ってきたタバサへと向けられた。
レイピアの先から同じくジャベリンを放って相殺すると、反転したギーシュが全力で剣の乱舞を繰り出しながら攻めてくるのをいなし続けていた。
「ぐはっ!」
その最中、防御に徹していたワルドが剣を振り上げようとしたギーシュの胸に素早くエア・ハンマーを叩き込み、吹き飛ばしていた。
受身を取れなかったギーシュは床に叩きつけられるように倒されてしまう。
「ぐっ……げほっ……。うぐっ!」
起き上がろうとしたギーシュの胸にワルドの足がのしかかり押えつけると、さらにレイピアを突き付けてきた。
「魔法衛士隊のメイジは、ただ魔法を唱えるだけではない。詠唱さえ、戦いに特化されている。
杖を構える仕草、突き出す動作、杖を剣のように扱いつつ、詠唱を完成させる。軍人の基本中の基本だ」
ワルドは馬鹿にしたような態度で鼻を鳴らす。
そんなことはギーシュとて分かっている。そう叫んでやりたかったが、胸をギリギリと捻じこむように
押えつけられていたために喋ることすら困難だった。

「君は確かに、軍家の貴族だな。才能はあるかもしれん。その闘志も認めよう。……だが、所詮は没落貴族の伝えた技だ!」
ワルドはとどめと言わんばかりに、ギーシュの体にブレイドの魔法がかけられたレイピアを振り下ろそうとする。
もはや、これまでか。ギーシュは悔しげに顔を顰めてワルドを睨んでいた。
せっかくスパーダにあんなに鍛えてもらったというのに、こんな裏切り者に負けてしまうなんて。
スパーダは生きるために戦えと言ったのだ。そして、自分が生きるということはここにいる者達を守ることにも繋がる。
それができないとは、あまりに無念だ。
「ファイヤー・ボール!」
「ジャベリン!」
居ても立ってもいられなくなったキュルケが飛び出し杖を構え、ワルドの横から火球を放った。
さらにその反対側からタバサが氷の槍を放つ。
ワルドは頭上にフライで飛び上がり、外れた二つの魔法はギーシュの頭上でぶつかり、水蒸気となってかき消えた。

ワルドが飛び上がったのを見計らい、タバサもフライの魔法で飛び上がるとワルドの懐めがけて突撃していた。
手にする杖にはブレイドをかけてある。そして、ワルドはキュルケが追い討ちで連続で放つ魔法をかき消している最中だった。
今なら、行ける。

「やった!」
倒れているギーシュに駆け寄って念力で起き上がらせ、引きずっていたキュルケが歓声を上げた。
ワルドの横から飛び込み、突き出されていたタバサの杖がワルドの脇腹をえぐっていた。
魔力の刃で斬り裂かれた部分から血が噴き出て、さらにえぐられた肉が飛び散る。
確実に、致命的な一撃が決まった。さすがにワルドもこれで……。
「うっ……!」
だが、呻き声を上げたのはワルドではなく、タバサの方だった。
ワルドは脇腹に負わされた傷など全く気にもせず、瞬時にブレイドをかけたレイピアでタバサの両肩を突き貫いたのだ。
杖を手放してしまったタバサに対し、ワルドはその細い首をがしりと掴み取っていた。
「タバサ!」
拘束されたタバサの姿にキュルケが更なる悲鳴を上げた。

地上に降り立ったワルドはタバサの体を掴み上げたまま不敵な笑みを浮かべ睨みつけている。
「まったく、こうも私をてこずらせおって……本当に生意気なガキどもだな」
「く……」
忌々しそうに言うワルドの首を掴む力が強くなる。タバサは苦しそうに呻いた。
ワルドは脇腹の肉をえぐられ、出血しているのにも関わらずまるで平然としている。痛みさえも感じていないようだ。
何故だ。この男はこんな致命傷を負っているのに、どうして平気でいられるのだ。
タバサは何とか拘束から逃れようと抵抗するが、力に関しては大の大人であるワルドの方が圧倒的に上だった。
「しぶとい奴だな……」
ワルドが嘲笑すると、首を掴む手と腕が光りだした。
「う……く……」
力が、入らない。
タバサは体力から精神力まで、体中のありとあらゆる力が吸い出されていく脱力を感じていた。
そして、力が抜けていくタバサとは反対にワルドの脇腹の傷はみるみる内に癒えていく。
朦朧としていく意識の中、タバサはその光景を目にして驚愕していた。
この男、一体何の力を使っているのだ。これは、魔法などではない……。

「タバサを離しなさい!」
キュルケが杖を向けながら叫ぶと、ワルドはぐったりとしたタバサの体をまるでいらなくなったゴミのようにキュルケ達の方へ放り投げる。
「タバサ! しっかり!」
床に転がったタバサは、キュルケに介抱されていた。
ほんの僅かだが体力と精神力が残っていたタバサは弱りつつもスパーダから渡されていたバイタルスターとデビルスターを自分の胸にかざし、失われた力をある程度回復させる。
だが、これ以上の戦闘は不可能だ。半分ほど回復したとしても、ワルドはまるで消耗していないのだ。

「さて、これでチェックメイトだな」
レイピアを生き残っている五人に向けながらゆっくりと近付いて来るワルドに、キュルケがタバサの体を抱えながら杖を構える。
ギーシュも再び花びらを練金で剣に変えて手にし、先頭に立っていた。
「本当にしぶといガキどもだ。……まあいい。息も絶え絶えな小鳥の首は容赦なく捻ってやろうか」
冷酷な笑みを浮かべるワルドのレイピアに、バチバチと稲妻が散り始める。
「待て……!! この者達にはこれ以上……」
ウェールズが肩の傷を押えながら杖を手にし、自分の体に鞭を打って立ち上がった。
それを見たワルドがつまらなそうに鼻を鳴らす。
「死に損ないが……」
「やめなさい! みんなには……みんなには、これ以上手出しはさせないわ!」
ルイズも湧き上がる恐怖に耐え、立ち上がると杖を手にしてウェールズをかばうようにして前へ出る。
「もう君はいらんと言っただろうが……まったく、素直に私と共に来れば良かったものを……。
そうすれば、このガキ共も助けてやったのに」
残念そうに息を吐き、ワルドは首を横に振った。

「……では、そろそろお別れだ。君と一緒に、世界を手にしたかったよ。ルイズ」
レイピアに纏う稲妻が激しさを増す。
あんな強烈な魔力が解放されれば自分達は、いや、この礼拝堂そのものも焼き焦がしてしまいかねない。

もはや、万事休すなのか。

ルイズは唇を噛みしめた。

「さらばだ!」

ワルドが吠え、レイピアを振り上げた。
もう、駄目だ――。


――ダァンッ! ダァンッ!


突如、響き渡った二発の銃声。
それと共にワルドのレイピアが手から弾き飛ばされていた。
ルイズ達に向けて解放されかけた稲妻は天井へと放たれ、粉砕するとワルドの頭上に瓦礫が降り掛かってきた。
驚く暇もなくワルドは後ろへ飛び退く。ルイズ達の目の前に小さな瓦礫の山が出来上がった。
「何だ!?」
レイピアを弾かれ、ビリビリと痺れる手を押えながらワルドは銃声が聞こえた方を振り向く。
他の五人も、同じように振り向いた。
まさか、とは思うが……。

礼拝堂の入口、そこには三人の男女の姿があった。
その中の、濃い紫のコートを身に纏い、短銃を手にする銀髪の男の姿に四人の生徒達の表情に希望が宿った。

「「「スパーダ!」」」

希望に満ちた声を上げる生徒達。
そこにいたのは紛れもなく、ルイズの使い魔にしてパートナーである男、スパーダであった。
そして、その傍にいるのは学院の秘書ロングビルと、フードを被った見慣れない金髪の少女だった。
礼拝堂の中へと歩を進めたスパーダはその中を見回し、第一声を放つ。
「ずいぶんと過激な結婚式だ」
恐らくは冗談なのだろうが、その表情は普段と変わらぬ凛としている威厳に満ちたものであった。

ワルドはスパーダのいきなりの出現に驚いていたが、その傍らにいる二人の姿を目にして嘲笑した。
そして、全ての状況を把握する。
「やはり裏切ったか、マチルダ。その男と共にそいつを連れ出すとはな。もはや貴様に救いはない」
「誰がいつあんた達に忠誠を誓ったの? 冗談じゃないわ、この悪魔め!」
ティファニアを一瞬、睨みつけたワルドに対し、ロングビルが吠えた。
「まあいい。その忌まわしい血を宿した娘もろとも、あとで始末してやろう」
ワルドに睨まれたティファニアはロングビルの後ろに隠れる。そのティファニアを庇うように、ロングビルはしっかりと抱き締めていた。

「ミ、ミス・サウスゴータ?」
ウェールズはマチルダと呼ばれたその女性に見覚えがあった。確か、彼女はかつてのシティオブサウスゴータの太守の令嬢、マチルダ・オブ・サウスゴータだ。
「な、何でミス・ロングビルがここに……?」
ルイズ達も同様に驚いていた。先日帰省したはずだった学院の秘書が何故こんな場所に、しかもスパーダと共にいるのか。
それにもう一人の少女は一体誰だ?
だが、タバサは驚いてはいなかった。何故なら、彼女達がここにいる理由を知っているから。
むしろ、彼の到着が間に合うまで持ち堪えられたことに満足していた。

「ずいぶんと出席が遅かったな。残念ながら、結婚式は中止となった」
「そのようだ」
銃を収めたスパーダはリベリオンに手をかけ、さらに前へと出て行く。
「彼女達の元にいろ」
ルイズ達の方を顎で指しながらロングビルに声をかけ、そのままゆっくりと前へ進んで行った。
途中、ちらりと脇にいるルイズ達を見やった。ほとんど全員がスパーダの登場に喜びと希望を露にしていた。
ルイズに至っては目元に涙まで浮かべている。
「よくがんばった。褒めてやる」
その中で満身創痍でいるタバサとギーシュを見やると、ここまでぼろぼろになるまで必死に戦ったらしい二人に軽く賞賛の言葉をかけてやった。

「既に貴様がレコン・キスタの一員であることは明白だな」
「いかにも」
ワルドは予備の杖を手にしながらスパーダと相対する。
スパーダはリベリオンを手にし、片手で左右に振りつけていた。
「まったく、実にタイミングの悪い……貴様がこのまま戻らねば、私も目的は達せられたのだがな」
「それは失礼した」
互いに8メイルほど距離を置いて向かい合う二人の武人の姿に、ルイズ達は息を呑んだ。
二人が戦う様は、以前にも見たことがある。だが、それはあくまでも互いの腕試しに過ぎない。
これから行われるのは、死力を尽くした戦いだ。
二人の間に感じられる静かな殺気に、ウェールズでさえも緊張していた。

「……貴様のショーはもはや終りだ。〝閃光〟よ」

「あいにく、その幕は貴様の死と共に引かれる。〝ガンダールヴ〟」


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