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  • ウルトラマンゼロの使い魔-158

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

ウルトラマンゼロの使い魔-158

最終更新:2017年10月01日 13:02

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ウルトラマンゼロの使い魔
第百五十八話「悪夢の四重奏」
超空間波動怪獣メザード
超空間波動怪獣サイコメザード
超空間波動怪獣サイコメザードⅡ
超空間波動怪獣クインメザード 登場



 夜空での密会中、謎の空飛ぶ巨大クラゲとリネン川を横断しようとする正気を失ったガリア軍を
目撃した才人とタバサ。二人は眼下のガリア軍の様子を一瞥した後、前方のクラゲの方をにらみつける。
「あいつら、やっぱりただごとじゃねぇぜ……。あのクラゲが何かしたことは確実だ!」
 才人の言葉にこくりとうなずくタバサ。あの奇怪な生物とガリア軍の異常が偶然同時発生
したとは考えにくい。これもガリア王政府の悪だくみの一つだろうか。
「けど……あのクラゲは何なんだ!? 一匹なのか? それとも大量にいるのか?」
 才人たちは判別をつけられなかった。何故なら、クラゲは一箇所にいるように見えて、
次の瞬間には別の地点にただよっているようにも見えるからだ。一瞬たりとも、同じ場所には
留まっていない。これは一体どういう現象なのか。
 このことについてゼロが答えた。
『あれは一点にのみ存在してるんじゃねぇ……あの空域全体に同時に存在してるんだ!』
「へ? それってどういう意味?」
 ゼロの言葉は、聡明なタバサでさえ理解できなかった。ゼロが説明する。
『かなり難しい話になるから詳しいことは省くが、あのクラゲの身体は波みたいにゆらゆら
してて広い範囲に跨ってるんだ。人間の脳じゃそれを正しく認識することは出来ないから、
姿をはっきりと捉えられねぇんだよ。当然三次元の生き物じゃねぇ……いわゆる異次元怪獣だな』
「異次元怪獣……つまり掟破りって訳だな」
 一応は納得する才人。異次元に存在する怪獣は、時間と空間をねじ曲げるブルトンに代表
されるように、三次元世界の物理法則をあっさりと無視するものだ。
 そして目の前の巨大クラゲは、生物でありながら量子力学の観点における粒子の振る舞いを
するのである。通常の生物のように時空間の一点に連続して存在しているのではなく、広域に
確率的に存在している……いわば波動生命体なのだ。M78ワールドの怪獣では、ディガルーグが
近い性質を有している。
『ともかく今すべきことは、あの怪獣をどうにかしてガリア軍の侵攻を止めることだ』
「分かった。タバサはみんなのところに行ってガリア軍の接近を知らせてくれ!」
 手短にタバサへ指示する才人。こうして渡河するガリア軍の姿を事前に発見できたのは、
不幸中の幸いだ。向こうが渡り切る前ならば対処が間に合う。
 そして才人は自らシルフィードの上より空中へ投げ出し、大空で風を切りながらウルトラ
ゼロアイを装着した。
「デュワッ!」
 才人の身体が瞬時にウルトラマンゼロのものに変身。ガリア軍を操っている波動生命体
めがけ飛んでいく。
『でもゼロ、身体が波みたいな奴をどうやってやっつければいいんだ? 普通の攻撃が通用
するのか?』
『しねぇだろうな』
 即答するゼロ。肉体が100%の確率で存在していない状態では、如何なる威力の攻撃もすり抜けて
しまって何の効果も発揮しないからだ。
『けど案ずるな! 対処の方法はあるぜ!』
 才人に頼もしく応えながら、ゼロはルナミラクルゼロに変身。
「ジュアッ!」
 そして広げた両腕の間から波紋を飛ばし、波動生命体にぶつける。するとどうしたこと
だろうか。空に同時に存在しているように見えた波動生命体の身体が一点に集まっていき、
一個の存在として確立されたのだ。
『すっげぇ! 今のどうやったんだ?』
『あいつの波長と真逆の波長をぶつけることで、存在の確率を一点に収束させたのさ。これで
奴はもう波じゃねぇ』
 ルナミラクルゼロの超能力によってなせる妙技。これによって波動生命体は攻撃を透過
することは出来なくなった。
 だが、これによってまた別の問題が発覚した。
『しかし……まずいな。あいつそもそも一体だけじゃなかったみたいだぜ』
『え?』
『見ろ、今の「奴ら」の姿を!』
 改めて確認すると……存在が収束されたにも関わらず、空に飛んでいるクラゲの数は何と四体。
 つまり、元から波動生命体は四体も存在していたのだ!
『ま、マジかよ!』
 さすがに動揺する才人。しかも波動生命体の群れは地上に降下すると、その姿をグロテスクな
怪物のものへと変化させたのだった。
「キャアオッ! キャアオッ!」
「ギャアァァァ!」
「キャアァァァ!」
 クラゲの傘から首が伸びたような怪物、それが二本の足で直立したようなもの、更にそれの
腹に人面が備わっているもの、更に更に顔が他と違って背面にも人面が並ぶものの、計四体が
カルカソンヌの市街地に出現した。
 波動生命体の正体、メザード。その一族であるサイコメザード、サイコメザードⅡ。そして
女王個体であるクインメザードの超空間波動怪獣軍団だ!
「ギャアァァァ!」
「キャアァァァ!」
 そしてガリア軍は、このメザードたちの発する電波によって脳神経を操作され、まるで
マリオネットのように意のままに操られているのだった。
「キャアァァァ! キャアァァァ!」
 メザードたちはクインメザードの指揮によって、四体がかりでゼロに襲い掛かろうとしている。
 しかし集団には集団だ。ゼロにも仲間はいるのだ!
『待ちな! 俺たちのことも相手してもらうぜぇ!』
『とぁッ!』
『ジャンファイト!』
 グレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボットが直ちにゼロの元へと集合した。怪獣軍団は
三人の登場に思わず足を止める。
『よっし! 頭数は同じだ! みんな、一気に行こうぜぇッ!』
 通常形態に戻ったゼロの号令により、ウルティメイトフォースゼロは怪獣軍団に正面から
ぶつかっていく! ここにカルカソンヌの人間たちの命運を分ける乱闘は開始されたのだった。

 メザードたちの力で理性を失い、操り人形にされているガリア軍だが、リネン川から
カルカソンヌの市街地の間にはおよそ百メイルの切り立った崖がそびえ立っている。さすがに
崖をよじ登ることは出来ないので、大半の兵士は長く続くジグザグの階段に押し寄せている。
 その階段の頂上には、タバサからの連絡によって緊急出動したオンディーヌやロマリア軍が
バリケードを築いたので、ガリア軍の侵攻はそこで食い止められていた。頭数ならばガリア軍が
圧倒的に上だが、階段を上れるのは限られた人数だけ。それならば止めるのも難しい話ではない。
メイジは“フライ”を使って飛んでくるが、基本的に高い場所にいる方が戦いでは有利。飛んで
くるメイジは魔法で各個撃退されていた。
「ふぅ、何とか壁が間に合ったな。これでガリア軍は街の中に入れない」
「タバサが報せてくれなかったら危なかったね」
 バリケードを構築して息を吐いたギーシュとマリコルヌがつぶやき合った。タバサの連絡が
なかったら、彼らはガリア軍の接近に気づくのが遅れ、侵攻の阻止が間に合わなかっただろう。
そうなったことを想像したらぞっとする。
 また、彼らはガリア軍の様子にも恐怖心を覚えていた。
「しかし……今のガリア軍のありさまには、身の危険に関係なくおぞましい気分になるよ」
「分かるよ。それに正気じゃない相手を攻撃するのは気が引けるね……」
 今のガリア軍は虚ろな目でうめき声を上げながらバリケードに押し寄せており、何度押し
返されようとも自分のダメージも構うことなく這い戻ってくる。怪談に出てくるような動く
死体さながらだ。人間はこのような、常識から外れたものに恐怖を抱く。また、操られている
だけの相手を攻撃するのも騎士道にもとる。そのためロマリア軍は完璧な防衛態勢を築きながら、
士気は時間が経つ毎に衰えていた。
 士気が減衰していては勝てるものも勝てない。これに危惧したルイズは、崖の向こうで
波動怪獣軍団と戦っているウルティメイトフォースゼロに祈った。
「お願い、みんな……。出来るだけ早く片をつけて……!」

 グレンファイヤーはメザードに狙いを定めてパンチを繰り出す。
『おらぁぁぁッ!』
「キャアオッ! キャアオッ!」
 拳をまともに食らうメザードだが、殴り飛ばされながらも重力を無視したような動作で着地。
ゆらゆらと蠢く様子からは、さほどダメージを受けていないように見えた。
『何ッ!』
 メザードの肉体は柔軟性が高い。そのため衝撃を受け流しているのだった。
「キャアオッ! キャアオッ!」
 メザードは胴体部の傘の頂点から怪光弾をグレンファイヤーへ連続発射。
『ぐッ!』
 ひるませたグレンファイヤーに触手を伸ばして巻きつけ、電撃を流し込んだ。
『ぐわあぁぁぁッ!』
「キャアオッ! キャアオッ!」
 電流を延々と食らわし続け、グレンファイヤーをじわじわと苦しめるメザード。
『ぐッ、そうは行くかぁぁぁぁぁッ!』
 しかしグレンファイヤーが気合いを発すると、彼から生じたエネルギーによって電撃が逆流。
触手が焼き切れた!
「キャアオッ!!」
『そんなにふらふらなよなよしてんじゃねぇぜ! 男だったら腰に力入れなッ!』
 切れた触手を投げ捨てたグレンファイヤーが一喝。そして腕に炎のエネルギーを溜める。
『俺が根性焼き直してやるぜ! グレンスパークッ!!』
 灼熱の光弾が投擲さえ、メザードに直撃。たちまち爆発を起こし、メザードは全身に火が
点いて炎上していった。
「ギャアァァァ! ギャアァァァ!」
 サイコメザードは空中を滑空しながら、ミラーナイトへ腹より怪光弾を降り注がせる。
『何の!』
 しかしミラーナイトは頭上にディフェンスミラーを張って光弾を防ぎ切った。そして着地した
サイコメザードへミラーナイフを飛ばす構えを取る。
「ギャアァァァ!」
 だがこの時、サイコメザードが不気味に眼を細めた。
 すると対岸の街に残っていた兵士たちや元々のカルカソンヌの住民がわらわらと集まってきて、
サイコメザードの前方に展開。サイコメザードに操られているのだ!
『何ッ! 何と卑劣な……!』
 ミラーナイトは手を止めざるを得なかった。下手にサイコメザードを攻撃したら、操られて
いる人々が押し潰されてしまうかもしれない。
「ギャアァァァ! ギャアァァァ!」
 人間を盾にする卑怯千番なサイコメザードは、ミラーナイトが動けないのをいいことに
両腕を伸ばして彼を捕まえようとする。
 しかし腕がぶち抜いたのは鏡であった!
「!?」
『そういうことをするだろうと思ってました』
 サイコメザードの背後からミラーナイトが言ってのけた。彼は人間を操作するメザードたちの
やり口を事前に推測し、お得意の鏡像トリックを用いて逆に罠を掛けていたのだ。
 ミラーナイトはサイコメザードが反応を起こす前に背後からがっしりと捕まえて、空高くへ
投げ飛ばした。
「ギャアァァァ!!」
『シルバークロス!』
 十字の光刃がサイコメザードを切り裂き、人間に被害を出すことなく打ち破ったのであった。
『むんッ!』
「ギャアァァァ! ギャアァァァ!」
 ジャンボットはサイコメザードⅡの腹部に鉄拳を入れる。重い一撃によたよたと後ずさる
サイコメザードⅡだが、指先から電撃を飛ばしてジャンボットに反撃。
『むおッ!』
 激しい電撃の嵐にジャンボットが体勢を崩したようであったが、それは一瞬だけで、
ジャンブレードで電撃を絡め取って相手の攻撃を無力化する。
「ギャアァァァ!」
『貴様たちのような卑怯極まる相手に、この鋼鉄の武人は絶対に屈さんッ!』
 正義の怒りに燃えるジャンボットには、小手先の攻撃など通用したりはしなかったのだ。
ジャンボットは頭部から銃身をせり出して必殺の光線を発射する。
『ビームエメラルド!』
 光線がサイコメザードⅡを貫き、そのまま炎上させて消滅させたのであった。
 そしてゼロはクインメザードと戦っているが、ボス格だけあってその実力は一番高く、
雷撃によってゼロの接近を防ぐ。
「キャアァァァ! キャアァァァ!」
『うおッ! こりゃ近づけそうにねぇな……。ならッ!』
 距離を詰められないのならと、ゼロスラッガーを飛ばす構えを取ったゼロだが、クインメザードは
不意に足元を触手でしたたかに叩く。
「キャアァァァ!」
 その場所から炎の柱が起こり……どういうことだろうか。ストロングコロナゼロが現れた
ではないか!
『何ッ!』
『ゼロ、あれはどういうことなんだ!? どうしてゼロがもう一人……!』
 動揺する才人に、ゼロは答える。
『奴の特殊能力によって作られた、俺の偽者のようだな……!』
 クインメザードには他のメザードにはない独特な能力がある。それは実体を伴った幻影を
作り出すことで、それを使って幻影のストロングコロナゼロを作り上げたのだ! ゼロには
ゼロをぶつけようという目論見だろうか。
「キャアァァァ! キャアァァァ!」
 幻影ゼロはクインメザードの指示により、本物のゼロに飛び掛かってくる!
『うおッ!』
 ゼロは幻影ゼロとがっぷり四つを組む。しかし相手の凄まじい筋力に押され気味になる。
『くッ……!』
 幻影とはいえパワーに優れたストロングコロナゼロ。通常状態のゼロでは勝ち目はないのか?
 ……と、思われたのだが、
『舐めんなよ! 幻影の俺をぶつけられるなんてのは経験済みだ! もう俺は、自分には
負けねぇぜぇぇぇぇッ!』
 啖呵を切ったゼロが腕に一層の力を込めると、本物のパワーが幻影を上回り、幻影ゼロの
足が地面から浮き上がった。
『どりゃあああッ!』
 この一瞬の隙に、ゼロは己の幻影を竜巻のような勢いで放り投げる!
「キャアァァァ!」
 この結果にたじろぐクインメザード。ゼロはこの絶好のチャンスを逃したりはしなかった。
「シェアッ!」
 ワイドゼロショットがクインメザードに炸裂! クインメザードは一瞬にして爆裂し、
メザード軍団はこれで全てが倒された。
 同時にガリア軍の支配が解け、彼らはバタバタとその場に倒れ込んでいった。川の水の
中に突っ伏した者はいち早く目覚めて慌てて飛び起きた。
「終わった……」
「ふぅ、助かった……」
 ギーシュを始めとして、ロマリア軍はガリア軍の侵攻が停止したことに大きく息を吐いて
安堵したのだった。

 怪獣たちによる奇襲が防がれて、ゼロから戻った才人はロマリア側の陣営に戻ってきた。
周囲はまだ混乱と事態の後始末が終わっておらず、彼に構う暇のある者はいなかった。
「危ないとこだったけど、どうにか犠牲者を出さずに済んだな。姫さまの帰りまでに、こっちが
総崩れになるなんてことにならなくてよかった」
 と才人は安心を口にしていたが、ゼロは危惧の声を発する。
『だが、今回のことで多くの人間が精神的なショックを受けたことだろう。どんな経緯に
なるにせよ、これで今の均衡状態は長くは続かねぇことになるだろうな……』
「……そうなのか……」
 ゼロの指摘で才人は顔を曇らせる。ロマリア軍が、ガリアの防衛線が崩れたことにつけ込んで
渡河しようとするか、逆に別の場所に展開しているガリア軍がロマリアの動揺しているところを
狙って進軍してくるか、どちらになるかは分からないが、戦局に動きがあるのは才人たち的には
良くない。彼らはアンリエッタに、本格的な戦いにならないように約束しているのだ。
「姫さま、早く戻られないものか……」
 才人がここにいないアンリエッタに願っていると、彼の元にジュリオが駆けつけてきた。
「やぁサイト、ここにいたか! ずっと姿が見えないから心配したんだぜ」
 彼の顔を見ると、才人は一瞬にしてしかめ面となった。
「よく言うぜ。こないだは殺そうとしたくせに」
 ストレートに嫌味をぶつけるが、ジュリオはまるで意に介さなかった。
「そう言ってくれるなよ。ぼくたちも聖地の回復のために必死なんだ。別にきみが憎い訳
じゃない。この世界にいてくれるのなら、当然生きててくれた方がありがたいさ」
「はん、どうだか」
 ジュリオに冷めた目を送る才人。彼はこの食えない男がどうも苦手であった。自分たちの
非道さをそのまま理解した上で受け止め、こちらに誠実な態度を見せる。その分、逆に真意を
測りがたいのだ。
 と思っていたその時、才人の頬を何か鋭いものがかすめた。
「あいでッ!」
 一羽のフクロウであった。フクロウはジュリオの肩に止まる。
「おや、ネロじゃないか。お帰り」
「何だよそいつ……」
「ぼくのフクロウだよ。おや、いけない! 血が出てるぜ」
 才人の頬は、フクロウの爪がかすめて切れていた。ジュリオは何気ない仕草で才人の頬を
濡らす血をハンカチでぬぐった。
「よせよ。血なんかすぐ止まるよ」
 才人がなれなれしいジュリオの手を払うと、ジュリオは気を悪くした風もなくハンカチを仕舞った。
 才人はそんなジュリオに、重要なことを尋ねる。
「こんな大騒動になっちまったが、いつまでガリアとにらみ合いを続けるつもりなんだ?」
 ジュリオは両手を広げて思わせぶりな態度を取った。
「さぁね。でもまぁ、そう遠くない内に風が吹くと思うよ」
 そのまま才人に背を向けて、スタスタと歩み去っていく。
 ……その顔には、してやったりというような不敵な笑みが浮かんでいた。

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