あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「ゼロと電流-16」で検索した結果
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ゼロと電流-16a
前ページ次ページゼロと電流 ……助けて その叫びは誰にも聞こえない。 声にならない叫びは誰にも聞こえない。 三対の凶眼だけが、絶望の表情を楽しげに眺めている。彼女の絶望を眺めている。 ――お前は私に従うのだ。巫女の血を引きしものよ ――我に仕えよ、青き髪の末裔よ ――戻る術など、元より無いのだから ……助けて 女は男の名を呼ぶ。 男なら、きっと自分を救い出してくれると信じて。 女は男を愛していた。 女は男を信じていた。 誰からも無能と蔑まれる男を、女は心から信じていた。 どれほど蔑まれていようと、例え魔法が使えなくとも、女は男を信じていた。 女は救いを待つ。 混濁する意識と破壊される自我の中で、女は助けを待ち続ける。 ……助けて 言葉すら、喉の奥で散り散りに別れていく。 ... -
ゼロと電流-16
前ページ次ページゼロと電流 ――ルイズがトリステインに戻った後の魔法学院 「ラ・ロシェールの手前で道に迷いました」 堂々とギーシュは言い放ったのだ。 学院長室で。 皆の目の前で。 「ミスタ・グラモン。もう一度言ってみなさい」 「ですから、道に迷ったんです」 コルベールは天を仰いだ。 何故、この子達はアルビオンまで行ったのか。手前のラ・ロシェールまでという約束ではなかったか。 その問いへのギーシュの返事がこれである。 ラ・ロシェールに向かっているとばかり思っていたら、いつの間にか道に迷っていて、気がつくとアルビオンだった。 仕方ないので、たまたま見つけたルイズを連れて帰ってきた、と。 ギーシュの後ろでは、タバサが涼しげな顔で、モンモランシーはすっかり消沈して、そしてキュルケが不満そう... -
ゼロと電流-13
前ページ次ページゼロと電流 ろくな怪我もしないうちから負けを認め、無様に許しを請う。 ワルドは、二つの状況に微笑んでいた。 今の自分と、そして彼女の今。 つまり彼女は、どうしようもなく貴族なのだ。 姫殿下の命令を受けたわけではない。 言外に頼まれたわけでもない。 困っている姫を見て義憤に駆られたと言えば聞こえは良い。だが、それも、成功してからの結果論だろう。 このまま事破れて死ねば、ただの愚か者である。 だが、それがどうしたとワルドは思う。 動く事のできない、いや、おのれの保身のためだけに汲々として動く貴族共に比べて、どれほど貴族らしいのか。 少なくとも、彼女は前を向いて走ろうとしているではないか。それが覚束ない足下であろうとも、小気味良いではないか。 愚かだと誹るならば誹れ。自分は彼女を認めよう。 嘲笑うならば嘲笑え。自分は彼女... -
ゼロと電流-19
前ページ次ページゼロと電流 かつてマシンホークを駆り、大門豊と闘った男。秋月玄。 彼はΣ団に恩があったわけではない。ただ、大門豊に、ザボーガーに匹敵するマシンホークの主として、勝負を挑んだだけだった。そこに善悪は存在しない。少なくとも、彼自身の思想でΣ団に与したわけではなかった。 二人の戦いは一度では終わらなかった、そして戦いの中で、秋月は一人の少女と知り合う。 秋月と同じく孤児として育った少女は、いつしか秋月を実に兄の様に慕い始めた。 そして秋月はその少女……冬子のためにも大門との戦いを終わらせようと決意し、最後の戦いを挑んだ。 結果として大門に敗れた秋月は、戦いからきっぱりと身を退くことを決意する。 秋月は、冬子の暮らす孤児院施設「太陽の家」へ、彼女と共に向かっていた。 そこで何かあったのかは、今となってはわからない。いや、とうの本人達... -
ゼロと電流-15
前ページ次ページゼロと電流 風は遍在する。 魔力により自らの分身を作り出す風の呪文。いや、只の分身ではない、それぞれが意志と力を持ち、なおかつ術者によって制御されるのだ。 ワルドの奥の手であり、得意とする技である。 一つの“遍在”はトリステインに残り情報を集め、別の“遍在”はフーケと行動を共にしている。 そして今、ルイズの目を誤魔化すためにヘリキャットを運んだのも遍在である。 ウェールズの元へと行くと偽った遍在が、ヘリキャットと行動を共にする。その隙に、本体のワルドがウェールズを殺害する。 誤算は、マウスカーの能力をワルドが知らなかったこと。 ヘリキャットの能力を聞いていたからこそ、まさか同能力の機体が二つあるとは思っていなかったのだ。 しかし、これによってワルドの計画が狂ったというわけではない。ルイズを連れて行く方法が、説得から拉致に替わるだ... -
ゼロと電流-11
前ページ次ページゼロと電流 「第十一話」 港町ラ・ロシェール。 アルビオンとトリステインを結ぶ港である。街そのものの規模は小さいが、そこはアルビオンとの往来の要衝ということもあり、人の出入りは非常に盛んで、住人の十倍以上の人間が常にたむろしている。 治安を預かる者にとっては頭の痛いことだろうが、商売をする者にとってはこれほど嬉しい街もないだろう。ただし平和ならば、という注釈がつくが。 今の港町は、アルビオンの争乱を反映してか物騒な雰囲気の男たち……傭兵をはじめとする流れ者、脛に傷持つ者……であふれかえっている状態だ。 そのため、街の者にとっても多少の妙な風体はすでに見慣れていると言っていいだろう。『桟橋』の切符売りもその例外ではない。 だとしても、その夜やってきた男はその中でも飛び抜けて奇妙だった。 「アルビオン行きの船はいつ出る?」 「... -
ゼロと電流-17
前ページ次ページゼロと電流 「貴女には、なんと言えばいいのでしょうね」 城に入ったルイズは人払いをしたアンリエッタの前に通される。ルイズはまず、手紙を差し出した。 右腕に巻かれた包帯はまだ新しい。シルフィードに運ばれている間に水の秘薬とモンモランシーの応急処置を受けただけで、きちんと医者に診せたわけではないのだ。 学院でシルフィードから降りるとすぐにマシンザボーガーに乗り込んだルイズに、そんな時間はなかった。 キュルケ達は当然止めるが、ルイズには急ぐ理由があった。その理由の一端を話すと、全員が口を閉じる。 全員がルイズの用件の緊急性を理解したのだ。 「ウェールズ様からお預かりしました。ご確認ください」 即座に手紙を開いたアンリエッタは、それがかつての自分によるものだと確認次第、手紙を脇へ置く。 次にルイズは始祖のオルゴールを。 ... -
ゼロと電流-14
前ページ次ページゼロと電流 アルビオンが最も近づく日。言い換えれば、燃料費が一番安くつく日。 結局は、その日を待つことなく船は出た。 船賃とは別に、余計な燃料費を出す。それがワルドが船長へと申し出た条件。 単純と言えば単純な申し出。ルイズも同じ事を考えなかったわけではない。 しかしワルドはそこにさらに手を重ねる。 「僕は風のスクウェアだ。さらに風石を節約できるだろう。勿論、僕が節約した分も払おうじゃないか」 実質の運賃二重取りである。その提案に船長は頷いた。そもそも燃料が余分にかかるという事にさえ目を瞑れば、飛ばない理由は他にないのだ。 そしてルイズとワルドは船上の人となった。 「怖くない」 ルイズは景色を眺めて呟いた。 マシンザボーガーで学院の塔の壁にくっついていたときは身動きできないほど怖かった覚えがある。 し... -
ゼロと電流-18
前ページ次ページゼロと電流 ルイズ、アニエス、アンリエッタは一つのテーブルを囲んでいた。 食事ではない。 三人の真ん中には、小さな銃弾が置かれていた。 「これが、弾?」 アニエスは自分の使用している銃の弾をそこに並べていた。 「似ても似つかないな」 「ハルケギニアの銃と、ザボーガーの速射破壊銃を一緒にされても困るわ」 「確かにそうだが」 アニエスは速射破壊銃の銃弾を手にとって、頭上にかざしては見つめる。 「土くれのフーケのゴーレムをあっさりと破壊したと聞いたが、それほどの力が込められているとはな」 「その銃弾そのものにはそこまでの力はないわ。確かに、ハルケギニアの銃弾よりは強いけれど」 ルイズの言葉を聞きながら、アンリエッタは速射破壊銃の弾をアニエスから受け取る。 「それにしても、ずいぶんと精密に作... -
ゼロと電流-12
前ページ次ページゼロと電流 「第十二話」 気がつくと夜明け前。 横にはギーシュ。前にはタバサとキュルケ。そのさらに前にはシルフィード。そして後ろにいるのは姫殿下と学院長。肩に乗っているのはロビン。 いつの間に? いや、意識はしっかりあったし休憩もしっかり取った。別に意識を失っていたわけでも自我を失っていたわけでもない。 それにしても、どうしてこんなことに。 モンモランシーはじっくり考える。 「ルイズが行方不明!?」 「部屋にいるんじゃなかったんですか」 学院長の説明に、最初に声を上げたのはキュルケである。 次いで、ギーシュ。 タバサは無言のままで、モンモランシーの場合は声にならない驚き。 「何処へ行ったんですか? まさか、実家に帰ったとか」 「行き先の想像はついておる。おそらくは……アルビオン」 「ああ、アル... -
ゼロと電流-10
前ページ次ページゼロと電流 「第十話」 ルイズはデルフリンガーを構える。 彼女の前に立ちはだかるのはギーシュ、キュルケ。 「まったく、ゼロの癖に調子に乗るからだよ」 「本当、目障りなんだから」 「何よ、なによなによ! あんたたち、集団で! 二人がかりなんて!」 「仕方ねえだろ? 嫌われ者なんだから。俺だって、お前さんになんか使われたくなんかねえよ」 手元からの声。デルフリンガーの言葉に、ルイズは剣を睨みつける。 「そう睨むなよ。俺だけじゃねえ。お前さんみたいな無能に使われるなんてまっぴら御免だとさ、ザボーガーも」 その言葉に周りを見渡すが、ザボーガーの姿はない。 いつの間にか、被っていたヘルメットもなくなっている。 「ここ」 キュルケの背後でマシンザボーガーに乗っているタバサ。 「何やってるの... -
ゼロと電流-07a
前ページ次ページゼロと電流 「幕間~ガリアの王女~」 ガリア王都リュティスの東端にそびえる巨大かつ壮麗な宮殿ヴェルサルテイル。 さらにその中心グラン・トロワ。 ガリア王族が住み暮らす宮殿と、その中心かつガリアの政治中枢でもあるグラン・トロワ。 そこから少し離れた位置に存在する小宮殿プチ・トロワへ、一人のメイジが姿を見せた。 美男子ではあるが骨細ではない。騎士としての力強さすら感じさせるその姿は、彼の実力そのままを現していた。 彼の名はバッソ・カステルモール。ガリア東薔薇騎士団の若き花壇騎士である。 彼は今、ガリア王女イザベラへの報告を携えて現れたところだった。 「報告いたします」 王女への礼を作法通りに済ませ、カステルモールは報告書を手に取った。 報告と言っても、殆どはわかり切ったことの再確認に過ぎ... -
ゼロと電流-23
前ページ次ページゼロと電流 地下のラボ内に並べられた三機のザボーガーを才人は興味深そうに見比べている。 一つは完成予想模型であり、言ってしまえばただのマネキンだ。 一つは現在建造中のであり、半ば内部構造が露出している状態。 そして最後の一つは、激しい戦闘を終えてきたかのように所々損傷し、その手にはデルフリンガーを握りしめている。 「やっぱ、そっくりだよな」 才人はうんうんと何を合点しているのか、頷きながら飽きもせず眺めている。 「そりゃあ、本人だからな」 ザボーガーに握られたデルフが答えると、サイトが首を傾げた。 「本人? 人?」 「ん? 本……電人? 本電人で良いのか?」 「さあ?」 「その辺りは再考の余地があるようだね」 二人(?)に声をかける、ディスプレイを眺めていた男……大門勇は、手元の電源... -
ゼロと電流-08
前ページ次ページゼロと電流 「私の使い魔がフーケのゴーレムを倒しました」 嘘ではない。 フーケを引き渡した後、コルベールを交えたオスマンへの報告の中で、ルイズは誇らしげに言うのだ。 「トライアングルのフーケが作ったゴーレムを、私のザボーガーが倒しました」 言葉を換えて、身振り手振りを交え、これで何回目か。 キュルケとタバサも否定はしない。嘘ではないからだ。 ザボーガーの速射破壊銃によって粉々になったゴーレムを二人は見ている。間違えようなどない。 さらに自分たちは人質になっていた。トライアングルの友人二人を救い、トライアングルの盗賊を捕まえたルイズは大金星だろう。 しかし。 キュルケは、ルイズのはしゃぎように危ういものを感じていた。 これは、キュルケの知っているルイズ・フランソワーズ・ル・ブラ... -
ゼロと電流-22
前ページ次ページゼロと電流 皮肉なものだ。と、カステルモールは心から思う。 もっと早くこの機会が訪れていれば、自分は迷うことなく剣を振り下ろしていただろう。 だが今は、今の自分には、ガリア王に向ける剣はない。 少なくとも今剣を向ける相手は、三ッ首である。簒奪者ジョゼフではない。 「ガリア全ての騎士団に命ずる。現時刻をもって我らは三ッ首と袂を分かち、打倒する! これは勅令である!」 まさに青天の霹靂だった。 たしかに、この数日ガリア王の様子がおかしいという話は耳にしていた。 カステルモール、いや、密かにシャルロットを担ぎ上げようとしている反ジョゼフにとっても、その行動は謎だった。 ところが勅令の発布直前、カステルモールは直々に王に喚ばれていたのだ。 「カステルモール」 「はっ」 「お前の真意はわかっている」 「真意、... -
ゼロと電流-01
前ページ次ページゼロと電流 時間は夜。 場所は自分の部屋。 ルイズは、自分の膝の上に抱えた桶のようなものを見つめ、途方に暮れていた。 色は赤と銀色で。横には何か棒のようなものがついている。 そして、何故か棒の先端に印されているルーン文字。 これは一体何なのか。 桶の癖にそこが丸いので安定しない。使いにくいことこの上ない。もしかして、鍋だろうか。 だけどルーン文字は気になる。 そしてさらに気になるのは、この桶と一緒に召喚されたと思しきもの。 やっぱり赤と銀の二色で塗られたそれは、最初は手押し車だと思ったものだ。 だけどあるべき所に取っ手がない。荷台もない。 人の身体のようなものが横たわり、その下に二つの車輪。前と思しき方向には何故かゴーレムの頭のようなもの。因みに耳に当たる部分には刃物がついていてとっても危ない。... -
ゼロと電流-02
前ページ次ページゼロと電流 朝食を終えたばかりの食堂の裏。厨房に続く裏口のある側。 じっと立ちつくし、微動だにしないザボーガー。 その前に立っているのはルイズ。 さらに少し離れた位置から隠れて見ているのはキュルケとタバサ。 キュルケは自分から。そしてタバサはキュルケにつきあって。 「何をしているのかわかる?」 キュルケはタバサに尋ねてみた。 タバサは読んでいた本から顔を上げるとキュルケの顔を見て、そして興味なさげにルイズの方を見る。 「ゴーレム?」 「少なくとも、私たちの知っているゴーレムとは違うのよ」 「違う?」 「形が変わるの。あのゴーレムのお腹から車輪が出てきて、走り出すのよ。あと、名前はザボーガー。ルイズはそう呼んでるわ」 タバサは首を傾げる。その目はあからさまに不信の目だ。 ... -
ゼロと電流-04
前ページ次ページゼロと電流 ルイズの虚無曜日の朝は爽やかに始まった。 大きく伸びをして外を見ると良い天気。出かけ日和だ。 夜の内に汲んでおいた水で顔を洗い、服を着て出かける準備を整える。 数日前まで壁に立たせていたザボーガーはいない。 ザボーガーがルイズの部屋からいなくなった日、学生寮となっている塔のすぐ外に、小さな馬小屋のようなものが建てられた。そこにザボーガーは、マシンザボーガーの形で停められている。 小屋を建てたのはコルベールである。 別にルイズが要求したわけではない。コルベール、いや、学園側から言い出したのだ。 まず最初に、ルイズが依頼した。ザボーガーに固定化の魔法をかけてもらえるように、コルベールに頼んだのである。 ルイズにとって、ザボーガーの仕組みは謎である。しかし、メットから流れ込んできた感覚と情報から、少なくとも自分たちが思っ... -
ゼロと電流-03
前ページ次ページゼロと電流 「飛竜三段蹴り!」 「ぐふぁっ!」 凄まじい威力の蹴り。しかもそれを三連撃である。 並みの体術でできる技ではない。そしてその攻撃力たるや、いかなるものか。想像するだけでも恐ろしい技である。 さらに、それだけではない。 その技を放ったのは美しい女性なのだ。その女性が相手に向かって跳び蹴りを放ったというのに、放った女性のスカートの中が受けた側からは一切見えないのだ。 つまり、特殊な趣味を持っていない限りは蹴られ損なのである。 まさに恐るべき体術である。 「ミス・ロングビル……何処でこんな技を」 「女一人生きていれば色々あるものですから。身を守る術の一つや二つ、極めておりますわ。オールド・オスマン」 蹴られたのは、魔法学院の院長オスマン。蹴ったのはその秘書ロングビルである。 「どう考えても過剰防衛じ... -
ゼロと電流-09
前ページ次ページゼロと電流 「第九話」 キュルケとタバサ、そしてモンモランシーはギーシュの部屋のドアをノックした。 ギーシュからルイズへの決闘申し込みは受け入れられ、時間は翌日の昼食後と決まった。ところがその当日、ギーシュは昼食を摂った後、何故か部屋に戻ってしまったのだ。 「ギーシュ、そろそろ時間じゃない?」 ギーシュ側であるキュルケとしては、静観しているわけにも行かない。 「開けるわよ、ギーシュ」 ドアに鍵はかかっていない。 「やあ、済まないね。どうしても夕方までに出しておかなければならない手紙があってね」 中には、ちょうど一枚の手紙を書き終えたギーシュ。そして何故か、ケティが。 「あら」 「あ、お邪魔しています」 「お兄さんの用事かしら?」 「はい、ミス・モンモランシ」 ... -
ゼロと電流-20
前ページ次ページゼロと電流 雑談に見せかけた査問。ワルドとの会話を、マチルダはいつもそう感じている。 今もそうだ。任務の確認に続く雑談で、ワルドはティファニアの話題を持ち出しているのだ。 「そうだね。あの子は虚無かも知れない」 しばらくの逡巡の後、マチルダはワルドの言葉を認めた。 否定しても始まらない。いや、否定すれば、否定を許さない証拠をワルドは目の前に出そうとするだろう。 それは避けなければならない。 「まともな魔法は使えないよ。ああ、確かに。それに関してはヴァリエールの小娘と一緒だね」 相手の望んでいるであろう答えを返す。それが出来ている限り、自分は疑われない。 策を講じる者には、策が当たっているのかそれとも当たっていると思わされているのか、見分けを付けることなど出来ない。 だから、当たっていると思わせる。そうす... -
ゼロと電流-07
前ページ次ページゼロと電流 「電人ザボーガー! GO!」 マシンザボーガーの両脇から内蔵されていた腕が伸び、同時にタイヤの動きと内部重心の移動によりフロントが持ち上がる。 そのまま立ち上がったザボーガーの胸部と腹部に、両輪が折りたたまれ、縮小されながら格納されていく。 開く両足はしっかりと大地を踏みしめ、ザボーガーの両腕が気合いを入れるように眼前でクロスする。 初めて見るゴーレムの動きに、フーケは警戒をあらわにする。彼女が確認していた段階では、ザボーガーはただ立ち上がるだけの存在に過ぎなかった。このような動きは記憶にないのだ。 「ザボーガー! チェーンパンチ!」 ザボーガーの右拳がアクションと共に手首から離れ、弾丸となってフーケを襲う。 咄嗟に避けたフーケの背後で、拳の命中した巨木が音を立ててへし折れ、フーケに向かって... -
ゼロと電流-06
前ページ次ページゼロと電流 マシンザボーガーのスピードに驚いた三人目はタバサだった。 学院に着くとタバサは、やや固まった、それでもいつも通りの無表情で、ザボーガーから降りる。 足下が少しふらついているのは、調子に乗ったルイズが左右に揺れながら走ったためだ。 「凄い」 「凄いでしょう」 キュルケに続いて二人目。学園では希少なトライアングルメイジである、タバサの度肝を抜いたのだ。ルイズの機嫌が悪いわけがない。 タバサは少し俯くようにして体制を整えると、姿勢を正してまっすぐルイズに向き直る。 「できれば、被らせて欲しい」 ルイズは、タバサが自分を指さしているのかと思って驚くが、よく見るとその示す先は自分の頭、すなわちヘルメット。 タバサは、ヘルメットを被りたいと言っているのだ。 「これ?」 ... -
ゼロと電流-24
前ページゼロと電流 「電人ザボーガー、GO!」 世界扉を潜り抜け終え、三ッ首竜に向かい構えるザボーガー。 扉が消えると同時に、その足下にいくつかの包みが転がった。 「嬢ちゃん、そいつは博士……ザボーガーの親父さんからのプレゼントだ、受け取ってやってくれ」 「プレゼント?」 デルフリンガーの説明に、こんな状況でとは言わない。 こんな状況だからこその物品だと、ルイズは理解した。 しかし、その理解はルイズだけではない。 三ッ首の牙が輝き、電撃のブレスが雷鳴のごとく唸る。 瞬間、カリーヌの魔法がブレスを相殺し、シエスタが転がりながら包みを拾い上げる。 「これは……」 包みの中から現れたのは、ザボーガーのヘルメットを簡易にしたようなモノが六つ。 シエスタから受け取りそれに触れたルイズの表情が引き締まる。 ... -
ゼロと電流-05
前ページ次ページゼロと電流 ルイズがザボーガーに乗って出かけた日。ギーシュとケティに出会った日。 その様子を空から見ている者がいた。 タバサとシルフィードである。 「きゅい。あのゴーレムとっても早いのね、お姉さま」 「貴女より?」 「お空は邪魔なものがないからまっすぐ飛べるのね。だからシルフィは負けないのね」 裏を返せば、単純な直線距離での勝負では勝ち目がないということ。 地上を走る限り、何処までも一直線に走り続けるには限界がある。 さらにもう一つ、乗り手の問題だ。 乗り手がタバサならば、シルフィードが多少無茶な飛び方をしても平然と乗り続けるだろう。巡航速度程度なら本を読んでいる余裕があるのだから。 同じ真似は、多少鍛えているとはいえルイズには無理だ。シルフィードでなく、ザボーガーが高速を出してもあっさりと振... -
ゼロと電流-21
前ページ次ページゼロと電流 一同の行動を決めたのは、一羽の梟だった。 見覚えがあるというキュルケに、シルフィードは今までタバサへの指令を運んでいた梟だと告げる。 「ルイズへ。七日後、我が屋敷に来られたし」 タバサの筆跡であることを確認すると、キュルケはその内容をルイズへ伝える。 「シルフィードが私の所に逃げるって予想していたようね。タバサの屋敷はラグドリアン湖畔、国境付近のガリア領内の屋敷よ」 モンモランシーがキュルケの言葉に動揺を見せる。 「それ、間違いないの?」 「ええ。一度だけど行ったことあるもの」 初耳だとギーシュが言うと、ひけらかすようなことではない、とキュルケは応える。 自分の出自をタバサが語りたがらないことは全員が知っていたので、それは確かに納得できることだった。 しかし、モンモランシーは続け... -
ゼロと電流
ルイズが「電人ザボーガー」からザボーガーを召喚。 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 第六話 第七話 第七・五話 第八話 第九話 第十話 第十一話 第十二話 第十三話 第十四話 第十五話 第十六話 第十六・五話 第十七話 第十八話 第十九話 第二十話 第二十一話 第二十二話 第二十三話 第二十四話---- -
ゼロと聖石
「ファイナルファンタジータクティクス」の聖石 参考リンク:ウィキペディア (Wikipedia) フリー百科事典 ファイナルファンタジータクティクスの項より ゼロと聖石-01 ゼロと聖石-02 ゼロと聖石-03 ゼロと聖石-04 ゼロと聖石-05 ゼロと聖石-06 ゼロと聖石-07 ゼロと聖石-08 ゼロと聖石-09 ゼロと聖石-10 ゼロと聖石-外伝 昼下がりの戦い ゼロと聖石-11 ゼロと聖石-12 ゼロと聖石-13 ゼロと聖石-14 ゼロと聖石-15 ゼロと聖石-16 ゼロと聖石-17 ゼロと聖石-18 ゼロと聖石-19 ゼロと聖石-20 ゼロと聖石-21 ゼロと聖石-22 ゼロと聖石-23 -
ゼロと損種実験体
「強殖装甲ガイバー」からアプトムを召喚 ゼロと損種実験体-01 ゼロと損種実験体-02 ゼロと損種実験体-03 ゼロと損種実験体-04 ゼロと損種実験体-05 ゼロと損種実験体-06 ゼロと損種実験体-07 ゼロと損種実験体-08a ゼロと損種実験体-08b ゼロと損種実験体-09 ゼロと損種実験体-10 ゼロと損種実験体-11 ゼロと損種実験体-12 ゼロと損種実験体-13 ゼロと損種実験体-14 ゼロと損種実験体-15 ゼロと損種実験体-16 ゼロと損種実験体-17 ゼロと損種実験体-18 ゼロと損種実験体-19 ゼロと損種実験体-20 ゼロと損種実験体-21 ゼロと損種実験体-22 ゼロと損種実験体-23 -
ゼロと魔王
魔界戦記ディスガイア(ファミ通文庫基準)より、ラハールを召喚 ゼロと魔王-01 ゼロと魔王-02 ゼロと魔王-03 ゼロと魔王-04 ゼロと魔王-05 ゼロと魔王-06 ゼロと魔王-07 ゼロと魔王-08 ゼロと魔王-09 ゼロと魔王-10 ゼロと魔王-11 ゼロと魔王-12 -
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「オーバーマン キングゲイナー」のアナ・メダイユとリンク・リンス・リンナ ゼロと雪姫-1 ~ゼロの雪姫~ ゼロと雪姫-2 ~ルイズとアナ~ ゼロと雪姫-3 ~魔法が使えないって、本当かい?~ -
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「バハムート ラグーン」のビュウ ゼロと竜騎士-1 ゼロと竜騎士-2 ゼロと竜騎士-3 ゼロと竜騎士-4 ゼロと竜騎士-5 ゼロと竜騎士-6 ゼロと竜騎士-7 ゼロと竜騎士-8 ゼロと竜騎士-9 -
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「からくりサーカス」より阿紫花 英良を召喚 ゼロと人形遣い-1 ゼロと人形遣い-2 ゼロと人形遣い-3 ゼロと人形遣い-4 ゼロと人形遣い-5 ゼロと人形遣い-6 ゼロと人形遣い-7 ゼロと人形遣い-8 ゼロと人形遣い-9 ゼロと人形遣い-10 -
ゼロと波動
ストリートファイターⅢ RYU FINAL より豪鬼に勝った後日のリュウを召喚 ゼロと波動 第01話 ゼロと波動 第02話 ゼロと波動 第03話 ゼロと波動 第04話 ゼロと波動 第05話 ゼロと波動 第06話 ゼロと波動 第07話 ゼロと波動 第08話 ゼロと波動 第09話 ゼロと波動 第10話 ゼロと波動 第11話 ゼロと波動 BONUS STAGE① -
ゼロと聖石-16
前ページ次ページゼロと聖石 その日、タルブ村は地獄だった。 逃亡したチョコボを連れ戻すための作戦。 その下準備のために集められたハシバミ草。 民家ほどの山になって積まれている。 それらが抽出され、鼻詰まりも一発で治りそうな臭いが立ち込める。 全身がハシバミ臭に犯される。 誰か、この状態を解決してください。 それだけが、私たちの望みです。 ―――デュライ家日記帳・通称デュライ白書より むせ返るようなハシバミ臭。 旅人も鼻をつまみながらこちらを見る。 私だってこんなことやりたくない。 目を瞬かせながら、一心不乱にハシバミエキスを作る。 タバサだけ嬉々として作っているのは気のせいだろう。 気のせいだと信じたい。 順調にハシバミ草が無くなり、樽にして五つ分のハシバミエキスが完成。 夕方のことだった。 ... -
ゼロと疾風
GUILTY GEARシリーズよりチップ=ザナフを召喚 ゼロと疾風-01 ゼロと疾風-02 ゼロと疾風-03 ゼロと疾風-04 ゼロと疾風-05 ゼロと疾風-06 -
ゼロと獅子
ファイナルファンタジーⅧよりスコール・レオンハートを召喚 ゼロと獅子-01 1話 召喚された獅子 ゼロと獅子-02 ゼロと獅子-03 ゼロと獅子-04 ゼロと獅子-05 -
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「パンプキンシザーズ」よりランデル・オーランド伍長を召喚 ゼロと伍長-前編 ゼロと伍長-後編 -
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ダンジョンメーカー 魔法のシャベルと小さな勇者 より、アレンを召喚 ゼロと迷宮職人-01 第一「階」 ダンジョン作れます ゼロと迷宮職人-02 第二「階」 これからのご主人様にはダンジョンがあります ゼロと迷宮職人-03 第三「階」 拳で、決着をつけましょう ゼロと迷宮職人-04 第四「階」 みんなでダンジョン行きましょう ゼロと迷宮職人-05 第五「階」 ぼくもはじめは怖かったです ゼロと迷宮職人-06 第六「階」 よろしく、デルフリンガー ゼロと迷宮職人-07 第七「階」 ぼくもご家族を助けるの手伝います! -
ゼロとヲタ少女
「らき☆すた」の世界に手違いでルイズが転移する話 ゼロとヲタ少女 01 ゼロとヲタ少女 02 ゼロとヲタ少女 03 ゼロとヲタ少女 04 -
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「BLACK BLOOD BROTHERS」より、カーサ(九龍転化前)を召喚 ゼロと黒蛇-01 -
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天元突破グレンラガン よりカミナを召喚 ゼロとアニキ-01 -
ゼロと波導の勇者
劇場版「ポケットモンスター」「ミュウと波導の勇者ルカリオ」のルカリオが召喚される話。 ゼロと波導の勇者 1 ゼロと波導の勇者 2 -
ゼロと雪姫-1
前ページ次ページゼロと雪姫 ゼロの雪姫 「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!強く、美しく、そして生命力に溢れた使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ!我が導きに答えなさい!」 少女が詠唱を終えて杖を振ると爆発が起きて煙が舞い上がる。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは何十回やったかも覚えてない『サモン・サーヴァント』はまたも失敗かと誰もが思った。 が、そうでは無かった。 煙からルイズの元に何かが走って来た。 身体の大きさはリンゴ2つ分、白と黒が混じった体毛に長い尻尾を持ったリスの様なイタチの様な生き物だった。 ルイズは足下に寄ってきたその生き物を両手で優しく掴み、ひょいっと自分の顔の近くまで持ってきた 「やっ、やったわ!初めて魔法を成功させた!」 ルイズは涙と声を出して喜んだ。 自分がイメージして... -
ゼロと聖石-11
前ページ次ページゼロと聖石 聖堂。 テンプルとも言うニューカッスル城のそこは、城にふさわしい規模を誇っていた。 絢爛豪華に造られた其処は、アルビオンにおける生誕から葬儀まで喜びと悲しみを見届けた場所。 ここだけ空気が澄んでいる気がする。 同時に死者の臭いも感じることが出来る不思議な空間だ。 そんな神聖な場所の祭壇前にウェールズ皇子が祈りを捧げていた。 私もそれに習い、始祖に祈りを捧げる。 祈るのは私にとっての平穏な日常。 ちょうど、あの時のやさしい夢。 全員がほほえましく笑いながら過ごしたあの夢を。 不意に、ウェールズ皇子が立ち上がり、指から指輪を抜いた。 それを私に握らせ、 「これを、アンに。これを渡せば分かってくれるはずだから」 泣きそうな私を叱責し、その指輪を懐に収める。 必ず、アンリエッタ様に、何があっても渡そう。そ... -
ゼロと魔獣のような悪魔
株式会社フライト・プランより PSゲーム「サモンナイト2」。 呼び出されるのは 敵方、大悪魔メルギトスの配下の悪魔ビーニャ。 ゼロと魔獣のような悪魔-00 ゼロと魔獣のような悪魔-01 ゼロと魔獣のような悪魔-02 ゼロと魔獣のような悪魔-03 -
ゼロと損種実験体-16
前ページ次ページゼロと損種実験体 ルイズが学院に帰って最初にやったことは、寮に戻って自室の布団に潜り込むことである。疲れていたのだ。 アルビオンへの旅は彼女の精神に多大な負荷を与えたし、アプトムに抱えられていただけとはいえ、この世界の概念で言えば間違いなくサラマンダーよりずっとはやーい「超高速」で空を飛んでの帰還はルイズを緊張させ肉体的にも疲労を強いた。 そんなわけで、心身ともに疲れたルイズは布団に入るなり深い眠りに落ちた。 そして、アプトムはというと、特別疲れた様子はなかったが、エネルギーが足りないなと思っていた。 なにせ、ワルドとの戦闘で右腕を切り落とされたり再生したり、休む間もなく獣化して土を掘り、浮遊大陸の底からは空を飛び、真っ直ぐにトリステインまで帰ってきてからは、馬に乗って街に行き王宮へ行って帰った、その間に一度も栄養補給をしていな... -
ゼロとヲタ少女 01
前ページ次ページゼロとヲタ少女 「宇宙の果てのどこかにいる、私の下僕よ!神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ! 私は心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!!」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの詠唱に応え、眼前に 鏡のような門が開いた。彼女の魔法は成功したのである。後はこの門をくぐり、召喚に 応じた使い魔が現れるのを待つのみ。ルイズは期待に満ちた目で門を見つめる。周囲の 生徒と教師も、彼女が初めて成功させた魔法の結果が出るのを固唾を飲んで見守ってい る。 待つ。変化なし。 まだ待つ。さらに変化なし。 まだまだ待つ。やはり変化なし。 まだまだまだ…。 「あーもう! さっさと出てきなさい!!」 いつまで経っても出てこない使い魔にルイズは癇癪を起こし、つかつかと門に歩み寄 っていく。門を覗き込も... - @wiki全体から「ゼロと電流-16」で調べる