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ゼロの夢幻竜
...話「使い手の剣」 ゼロの夢幻竜-14 第十四話「紅の誘い」 ゼロの夢幻竜-15 第十五話「盗賊の狙い」 ゼロの夢幻竜-16 第十六話「漆黒の森へ」 ゼロの夢幻竜-17 第十七話「深海の宝珠(前編)」 ゼロの夢幻竜-18 第十八話「深海の宝珠(後編)」 ゼロの夢幻竜-19 第十九話「二つの手懸かり」 ゼロの夢幻竜-20 第二十話「魅惑の舞」 ゼロの夢幻竜-21 第二十一話「記憶」 ゼロの夢幻竜-22 第二十二話「王女」 ゼロの夢幻竜-23 第二十三話「密会」 ゼロの夢幻竜-24 第二十四話「指輪」 ゼロの夢幻竜-25 第二十五話「出立」 ゼロの夢幻竜-26 第二十六話「助力」 ゼロの夢幻竜-27 第二十七話「恋慕」 ゼロの夢幻竜-28 第二十八話「胎動」 ゼロの夢幻竜-29 第二十九話「開戦」 ゼロの夢幻竜-30 第三十話「光明」 ゼロの夢幻竜-... -
ゼロの夢幻竜-14
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第十四話「紅の誘い」 キュルケはタバサの使い魔が懸命に急いでいる事は分かっていた。 タバサはそれに加えて、その理由がルイズの使い魔ことラティアスに対しての、並々ならぬ対抗心からである事も見抜いていた。 それ故に自分達があと少しで街に着きそうだといったその時に、ルイズを乗せたラティアスとすれ違った時は言葉も無かった。 その次の瞬間、タバサの使い魔は背中に人を二人乗せているのも忘れたかのように、急転進して後を追い始める。 「こいつぁおでれーた!娘っ子が変身できるのもおでれーたが、こんな速さで飛べるのもおでれーたぜ!」 ルイズに抱かれているデルフは素直にラティアスの持つ力に驚嘆した。 風竜と競争するなら、例え数百リーグ差をつけていたってあっという間に追い抜いてしまうだろう。 いや、それ以... -
ゼロの夢幻竜-15
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第十五話「盗賊の狙い」 『土くれ』。この言葉である人物を想像する者がトリステインに一体どれだけいるだろうか? 恐らく粗方の人間がこの言葉を一つの単語として用いるだろう。『土くれのフーケ』。 正体不明で神出鬼没な事で名を馳せるその怪盗は、魔法を用いて貴族の屋敷等を襲いお宝をまんまと奪っていく事で有名である。 その存在に貴族達の大半は怯え、名前が一度でも出ようものなら戦々恐々としている。 というのも、彼等がどんなに厳重な警備網を布こうがフーケは鮮やかに突破し、気づいた時には時既に遅しという状況が度々あったからだ。 加えて、そんな風に犯行を犯す事もあれば、屋敷自体を吹っ飛ばしたり等かなり荒っぽい事もやってのける時がある。 出方と手段の多様化の為に、警備の者達もめっぽう降り回されっ放しというのが現状だった。 分かってい... -
ゼロの夢幻竜-13
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第十三話「使い手の剣」 ルイズとラティアスは大通りであるブルドンネ街から外れた裏路地を進んでいく。 というのは、あれだけ注意したにも拘らず、ラティアスはしょっちゅうルイズのマントをくいくいと引っ張っては「あれは何?」といった感じで質問したからだ。 その度にルイズは彼女の耳元で囁く様に説明をしなければならなかった。 それにいい加減疲れてしまったルイズは目的の場所へさっさと向かうことにしたのだ。 さて、ここまで来ると表の華やかさはどこへやらといった雰囲気。 思わず息を止めたくなる様な悪臭が忽ち二人の鼻腔を襲う。 それに数歩ごとに嫌な感触が襲ってくる足元にも目をやりたくないものだ。 暫く歩くと四つ角に出る。幸いここは日も当たるし臭いもそこまで酷くはない。 ルイズは周囲をきょろきょろと見回す。 「ピエモンの秘... -
ゼロの夢幻竜-01
前ページ次ページゼロの夢幻竜 「大丈夫。次こそきっと上手くいく。」 今トリステイン魔法学校では、今年の春に晴れて二年生になった者達の「使い魔召喚の儀」が行われている。 午後から一人ずつ執り行われている非常に重要なその儀式は遂に残すところあと一人の女生徒だけとなった。 しかし彼女がそれに取り掛かってからすっかり15分近くかかろうとしていた。 他の者なら1分とかからないこの儀式に何故そこまで時間がかかっているのか? 理由は簡単。その女生徒ことルイズが悉く召喚を失敗させるからである。 彼女が呪文を唱えて杖を振ると、儀式を終えた者達から叫び声と野次がとぶほどの爆発が起きる。 ついでにその者達に召喚された使い魔達も爆発の度に大騒ぎする。 教師も今しがた、今日はやめにして明日また改めて行ったらどうか、といってくる始末だ。 その提案をルイズはもう一... -
ゼロの夢幻竜-11
前ページ次ページゼロの夢幻竜 広場の一騒動の後、ラティアスはゆっくり休む事が出来たか? 答えは否である。 学院長オールド・オスマンから、目を覚まし次第出来るだけ速やかに学院長室へ来る様に言われたからである。 日が暮れ、夜の帳が下りた頃にラティアスはルイズと共に、人間形態で学院長室を訪れた。 「二人ともよく来た。ま、そこに腰掛けとくれ。」 オスマンはセコイアで作られた重厚な机の前に置いてある、二つの椅子に向かって手を向ける。 ルイズが恭しく礼をしながら「失礼します」と言ってそこに掛けたのを見てラティアスもそれに倣う。 それをずっと見ていたオスマンは、先ずラティアスの方に向かって質問をする。 「いきなり呼び出したりしてすまんかったのう。じゃが、君達には色々訊いておかなければならない事があってな。先ず、メイド服を来たそこの君じゃが、... -
ゼロの夢幻竜-19
前ページ次ページゼロの夢幻竜 「ラティアス!」 ルイズはそう叫んで目を覚ますが、そこはもう外ではない。 自分はベッドに横になっていて、そこから丁度跳ね起きたからだ。 ついでに言うと着ている物も学生服ではなく、誰かの手によって着させられた誰かのパジャマだった(ルイズは寝る時いつも下着姿である)。 また目覚めた場所も自室ではない。 軽くポーション系の匂いがツンとくる保健室だ。 そこまできてルイズはやっと事の経緯を思い出せた。 そうだ……学院に『深海の宝珠』を盗みに入ったというフーケを捕まえる為に森まで行って…… 現場に着いたらそれがあって……それでもって案内してくれたミス・ロングビルがフーケだって事も分かって……そしたら大きなゴーレムが襲ってきて…… そこまで思い出してルイズはハッとする。 あのゴーレムは確かキュルケの『ファイヤーボール』でも、タバサとか... -
ゼロの夢幻竜-16
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第十六話「漆黒の森へ」 翌朝、魔法学院ではいつもと変わらぬ情景が……あるはずも無かった。 昨夜遅くに起きた騒ぎは収束の気配を見せる事無く続いていた。 賊の手から守り続けていた秘宝中の秘宝である、『深海の宝珠』が盗まれたのだから無理も無い。 宝物庫の壁にでかでかと開いた穴は事件直後に何事かとやって来た教師陣の口を開きっ放しにするのに十分だった。 そして別方向の壁には『土くれ』のフーケの犯行声明。 「『深海の宝珠』、確かに領収いたしました。土くれのフーケ」 噂に違わぬ貴族の面々を馬鹿にした文言。 教師達は学院長室に程近い一室に集められたものの、好き勝手な事ばかりを言っていた。 「土くれのフーケめ!貴族の邸宅を荒しまわるだけに飽き足らず魔法学院にまで手を付けるとは!メイジの風上にも置けんやつじゃないか!盗人の時... -
ゼロの夢幻竜-12
前ページ次ページゼロの夢幻竜 「可愛いよなぁ……」 「なんだ、マリコルヌ?君はあの子に気があるのかい?」 「あったら悪いのか、ギーシュ?種族間を越えての愛なんて素晴らしいじゃないか!」 「あの子は僕をぼっこぼこに伸したんだぞ?」 「それがどうしたって言うんだ?!大体、僕は兎も角、君には愛しい者達がいるじゃないか!」 「い‘る’ではなくて、い‘た’んだよ……未だに縒りが戻らなくてね。どうすればいいものやら。」 「……なあ、悪い事は言わないから‘古株’は諦めた方が良いんじゃないか?」 「そういうわけにもいかんよ!」 「じゃあ、どうするつもりなんだい?」 「それを今考えているんじゃないかぁ……ハァ……」 ギーシュとの決闘騒ぎからかれこれ一週間近くが経とうとしていた。 ルイズ達が学院長室に呼ばれた翌日、本塔の扉には所狭しとラティアスの... -
ゼロの夢幻竜-20
前ページ次ページゼロの夢幻竜 アルヴィーズの食堂の上には大きなホールがある。 フリッグの舞踏会はそこで催されていた。 着飾った生徒や教師達が豪華な料理が並べられたテーブルの周りで歓談している。 その様子を人間形態のラティアスがバルコニーから眠たげに見つめていた。 眠たいのには理由がある。 学院長室から出て直ぐにラティアスはシエスタ経由で厨房からお呼ばれがかかったのだ。 何でも『猫の手も借りたいほど忙しい』との事で、もし時間と主人からの許可があれば来て欲しいとの事だった。 時間なら幾らでもあるし、ご主人様は恐らく二つ返事で了承してくれるだろう。 そう思ったラティアスはルイズの元に飛んだ。 ルイズは『死ぬほど忙しくなるんじゃないの?』と不安そうだったが一応許可は出してくれた。 そしてルイズが心配した通り、舞踏会が始まる頃にはラティアスは完全... -
ゼロの夢幻竜-03
前ページ次ページゼロの夢幻竜 驚いた顔をしているルイズにラティアスはにこにこと応対する。 ルイズは使い魔の体を端から端まで眺めながらこう言った。 「……あんたの体じゃわたしを乗せたりなんかしたら潰れちゃうんじゃない?」 「大丈夫です!ちゃんと飛んでみせますから、さあ早く!早く!」 ラティアスはどうぞと言わんばかりに滞空している位置を下げ、ルイズがその背中に乗れる様にする。 乗りますか?乗りませんか? 使い魔の感情を無碍にする訳にもいかないので、ルイズは出来る限りそうっとその背中に乗る。 乗った刹那、ラティアスの体は上下の振れ幅が大きくなったが、その後は何ともなかった様に地面からどんどん離れていく。 10メイル、50メイル、100メイルと高く昇る度にルイズは心の中に湧き上がる嬉しさが増えていく。 それに少しだけ蓋をしてルイズは一つ質問をする。 そ... -
ゼロの夢幻竜-10
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ヴェストリの広場が異様な騒ぎに包まれていた頃、学院長室ではコルベールが泡を飛ばしながらオスマン氏に事情を説明していた。 召喚の儀、風竜とは違った生き物、その生き物の左手に契約の証として浮き出たルーン、そしてその意味…… ルーンのスケッチを見ていたオスマンは厳粛な声でコルベールの話を纏める。 「調査の結果、始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』に行き着いたという訳じゃな?」 「その通りです!あの奇妙な大型の鳥とも竜とも言える生き物の左手に刻まれたルーンは、伝説の使い魔『ガンダールヴ』に刻まれていた物と全く同じであります!」 「で?君の結論は?」 「あの使い魔は『ガンダールヴ』です!これが大事じゃなくて何なんですか?!オールド・オスマン!」 コルベールは興奮した雰囲気で一気にまくし立てる。 しかしオスマンは流... -
ゼロの夢幻竜-06
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ラティアスはやってしまったという顔をする。 変身の瞬間こそ見られてはいないが、誰もいない内に念動力を使ってさっさと洗濯を終わらせようと思っていたからだ。 目の前にいるメイドは黙っていたが、直ぐに首を傾げてごく当たり前の質問を投げかける。 「あのう、新入りの方ですか?」 新入りという言葉にラティアスはぴんと来た。 どうやらこのメイドは自分をここに着たばかりのメイドと勘違いしたようだ。 いいえと答えたら怪しまれてしまう。 一応調子を合わせる様にラティアスは頷いた。 だがそれがまずかった。メイドはにこにこしながら当然出るであろう質問を口にする。 「そうなんですか!ここでは貴族の方が多いものですから緊張してしまって……私シエスタって言います。あの、あなたのお名前は?」 答えられるわけが無い。... -
ゼロの夢幻竜-07
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ルイズにとっては訳が分からなかった。 遅刻したらしいメイドが突然使い魔の声で話し出したら誰だって驚く。 それ以前に、使い魔が人語を解する点、そして尚且つ意思疎通できるという点でこの学院の人間は大方驚くとは思うだろうが。 取り敢えず人間に化けられるという事を前提にして説明を求めた。 それによると、シエスタというメイドと知り合いになった彼女は、洗濯を済ませた後食堂の位置を訊いて大急ぎでこの本塔へとやって来たとの事であった。 その話に一応は納得するものの、メイド姿のままでは流石に不味い。 そう思ったルイズはラティアスに、一旦外で元の姿に戻ってからここに来なさいと促した。 メイドことラティアスは上機嫌になって一旦外に出るが、数秒の後には元の姿に戻ってルイズの元に戻ってきた。 その時一瞬にして食堂にいる大方の者達がどよめく。... -
ゼロの夢幻竜-02
前ページ次ページゼロの夢幻竜 「えっ?!」 ルイズはその声に驚いて唇を離し辺りを見回す。 だが自分の目に映るのは相変わらずざわめき続ける同級生達と、満足げな表情をしているミスタ・コルベールのみ。 そもそもそんな声を出すくらいの子供も、自分の名前を訊くような者も此処にはいない。 という事はもしや…… 「うむ、『サモン・サーヴァント』は何回も失敗したが『コントラクト・サーヴァント』はきちんと出来た様だね。」 ルイズが狐に摘まれた様な表情しているにも拘らずコルベールが嬉しそうに言う。 その段になって彼女の使い魔は目を覚ました。 目を何回も瞬かせ、頭を擡げてこちらを見つめる仕草は愛くるしいものだった。 使い魔が持つ大きく黄色のくりっとした目がそれを十分に引き立てている。 その時、またも先程聞こえてきたものと同じ声が聞こえてくる。 が、その声は今... -
ゼロの夢幻竜-17
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第十七話「深海の宝珠(前編)」 一本道を進み続ける屋根無しの馬車。 御者と案内役を買って出たミス・ロングビルを始めとするフーケ捜索隊の姿がそこにあった。 使い魔のラティアスは馬車の速度に合わせつつ5メイルほど上の空を飛んでいる。 その一行の中でキュルケは、ルイズに対して一抹の違和感を持っていた。 こうも静かな状況で自分の次に何かを言おうとするのは彼女ぐらいなものだ。 ところが今は側にいて本を読みふけっているタバサと同じくらい何も喋らなかった。 時々、使い魔の事やナシになった授業の事について話題をふるのだが、返って来るのは愛想の無い言葉ばかりで会話が全くと言っていいほど続かない。 たまに視線をラティアスの方に向けて、何かを聞き取っているように頷いたり目配せをしているがそれが何を意味しているのかが分からない。 何をやっているの... -
ゼロの夢幻竜-33
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜第三十三話「軍師」 時刻はそろそろ午前三時を差そうかという頃。 赤色と青白色に輝く双月は天高くあり、アルビオン貴族派のいる野営場を煌々と照らしている。 既に多くの兵士や幻獣の類いが眠っており、起きているのは見張りと高官くらいなものであった。 そんな時ラティアスは自らの体を不可視化させ全くと言っていい程音も立てず静かに、しかし夜闇を切り裂くかの如く速さでそこへ向かって飛んでいた。 ルイズと話し合った作戦とは……先ずラティアスが夜闇に乗じて敵方を奇襲する。 そして自分の身が安全な内に甚大な被害と混乱をもたらしてから帰還する。 一方、ルイズは城にある医療施設から睡眠薬を失敬し、何らかの媒体を使ってウェールズにそれを飲ませる、という物だ。 危険な策ではあったが、こうすれば弱体化した貴族派は王党派の降伏要求... -
ゼロの夢幻竜-34
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第三十四話「告白」 さて時間はラティアスがレコン・キスタの夜営を襲う凡そ三時間ほど前まで遡る。ルイズは静寂に包まれた城の臨時医務室で蝋燭の明かりを頼りにある物を探していた。 昼間ラティアスが担ぎこまれた際、ここにならあるだろうと見当をつけた物である。しかし、目当ての物は棚や引き出しの中を幾ら探しても見つからない。 考えが甘かったのだろうか?もっとよく探してみようと手近な引き出しを開けようとした。その時である。 「何をしているんだい?」 驚きのあまりルイズは蝋燭の乗った台を落としかける。落ち着いて振り返ると、そこにはナイトガウン姿をしたウェールズが立っていた。 普段からも勇ましそうな外見をしているが、今着ている深紅のガウンはそれをより一層引き立てていた。突然の皇太子登場にルイズは慌てふためく。... -
ゼロの夢幻竜-18
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第十八話「深海の宝珠(後編)」 「凄い……!元の世界では噂しか聞いた事無かったけど、『こころのしずく』ってこんなに凄いんだ!」 改めて『こころのしずく』の力に驚嘆するラティアス。 しかし自分の体に起こった変化はそれだけではない。 自分の左手にあるルーンが眩しく輝いていた。 そして体も何故か軽く感じられた。 この軽さなら元の世界にいた同種生物の一つ、ハネッコといい勝負だろう。 全速力で飛べといわれたら今までの速度の倍近い速さで飛べそうだ。 ラティアスは小さく呟きながら先ず様子見とばかりに、割合小さい体と凄まじい速さを利用してゴーレムの周囲を飛んでみる。 その様子はさながら大きな獅子の体を駆け回る鼠といったところだろうか。 流石にゴーレム、もといフーケは我慢ならなくなったのか、ゴーレムの巨体をいかん... -
ゼロの夢幻竜-21
前ページ次ページゼロの夢幻竜 そこはどこまでも薄暗く、凍てつくほど寒く、そして狭い素掘りの坑道の様な場所であった。 ラティアスは元の姿の状態で必死にそんな場所を飛んでいる。 何故そんな所を飛んでいるのか? その理由は後ろからおぞましい空気を内包しつつ迫って来た。 その正体は、自分を捕まえようとする携帯獣狩りを専門にする連中だ。 捕獲網発射装置や麻酔銃を持っている事で容易に分かる。 反抗しようにも今まで追手から逃れる為に使ったためか、肝心の技はもう出す事も出来ない。 次第に体のあちこちが連中によって付けられた傷でずきずきと痛んできた。 それと元から体温が低い事も手伝ってか震えが治まらない。 段々と飛ぶ速度が遅くなり、遂に人間の進む速さと変わらないほどになってしまった。 その時、前に大きな影が現れる。 彼女は知っていた。自分の体に似た影... -
ゼロの夢幻竜-35
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ゼロの夢幻竜 第三十五話「救難」 東の空が白みかけている時、ラティアスは自分を追いかけ続ける四騎の竜騎士隊から必死に逃げていた。 貴族派の陣営を混乱させるという、ラティアス単騎による奇襲作戦自体は上手くいった。 しかし途中から思いもよらぬ反撃を受ける事になったのだ。 それは相手の被害が大分拡大し、そろそろルイズの待つニューカッスルへ悠々と戻ろうとしていた時の事。 ラティアスは突然に、パシャッという音と共に自分の体に液体状の『何か』が付着するのを感じた。不審に思いその部位を手で触ってみる。 そして『何か』が何なのか分かると、すぐさま触らなければ良かったと後悔する破目になった。 その『何か』とは闇の中で煌々と光る特殊な塗料であった。 それよりも明るい双月が下界を照らしているとはいえ、こんな物を付けられては不... -
ゼロの夢幻竜-04
前ページ次ページゼロの夢幻竜 夜。ラティアスはルイズの部屋で夜食のパンを食べていた。 テーブルの上にはそれ以外にも三つの小鉢がありそれぞれスープとサラダ、そして二個の林檎が入っている。 何故こうなっているのか? 時間は召喚の儀が終わり、ラティアスがルイズを学院の広場に送り届けた直後にまで遡る。 ご主人様の髪を大変な事にしてしまったラティアスは、ルイズに詫びた後使い魔達が集まっている中庭にてすやすやと眠り始めた。 その直前『ちょっといろいろあって、張り切りすぎたせいか眠くなっちゃいました。ご主人様、ごめんなさい。ちょっと休ませてください。』と一応ルイズに断りをいれて。 ルイズは夕食時になったら目を覚ましてご飯をねだりに来るのだろうと思い、快くそれを了承した。 問題はその夕食時である。何時まで経ってもラティアスは自分の元に来ないのだ。 明日の授業の... -
ゼロの夢幻竜-24
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第二十四話「指輪」 「つまり話を整理すると、変装して私の部屋に入った姫様をギーシュが見ていた。そして、中の話を立ち聞きしている所をモンモランシーに見つかった。と、こういうわけね?」 ギーシュはルイズの問いかけに対しうんうん、と頷く。 ルイズはやれやれといった感じで眼前の二人、ギーシュとモンモランシーを見つめた。 立ち聞きをするギーシュもたいがいだが、そんな彼に対し、なかなかほっとけないという様な姿勢を見せるモンモランシーも良い勝負だった。 「放っておけないんですか?」 「う、五月蝿いわねっ!私はね、こんな時間に女子生徒の部屋の前でうろうろしているのは誰かなって通りがかっただけよ!」 ラティアスの何気ない質問に対して、モンモランシーは真っ赤になって反論する。 ああ、この人もご主人様と似たり寄ったりな人なんだな... -
ゼロの夢幻竜-29
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ギーシュ・ド・グラモンは何よりも先ず、名誉を重んじる男だ。 父親からよく聞かされている『命を惜しむな。名を惜しめ。』の言葉を胸に、如何なる時も貴族として良く振舞うようにしていた。 グラモン家の末っ子とはいえ、古き時代から軍事面で王室と親交のあった名家の出身という看板を背負うのであれば、そうせざるを得なかったと言える。 だから、アンリエッタ王女から賜った(実際は首を突っ込んだ)任務を、必ずや遂行させると息巻いていた。 例え、それにメイジとしての実力がついて行かなくても、である。 一方、キュルケは一種の退屈凌ぎで一行に途中からついて来た。 ラ・ロシェールの市外に着くまでの間に、ワルドから任務の話を聞いた時は流石に身が締まる様な思いをしたが、軍人としての教育も、魔法使い同士の戦いにおける実力も伴っているのと、友人でもあるタバサがいる事から直... -
ゼロの夢幻竜-09
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ラティアスは今日が良い日になると信じていた。 朝、ご主人様から頼まれた洗濯は手早くきちんと済ませる事が出来たし、僥倖ではあったが自身の変身能力を通して新たな友人も手に入れた。 ところが午前中の授業の一件を皮切りに不快な事が続いていく。 あの時教室に集まった生徒達はみんな揃いも揃ってご主人であるルイズを馬鹿にしていた。 確かにご主人は魔法が不得手かもしれない。 しかし彼女はルイズの勉強熱心な性格、いや実技が及ばない代わりに学科で追いついてやろうという精神の一端を、昨夜自分に行った質問ラッシュで垣間見る事となった。 そんなご主人の事も知らないで一方的にご主人を『ゼロ』呼ばわりしたのが気に喰わない。 ご主人様と二人きりの片付けの時、超能力を使ったおかげで作業がさっさと済んだのを褒められたのは良かったが。 それと赤毛の……... -
ゼロの夢幻竜-30
前ページ次ページゼロの夢幻竜 何千、何万という鬨の声と共に、前線にいる兵士の銃から大量の銃弾が王宮であるニューカッスルへ向けて放たれる。 いや、それだけではない。空中に浮かぶ十数隻もの大型戦艦の大砲からは、直径30サントはあろうかという巨大な砲弾が放たれた。 ラティアスはルイズを振り落とさない様に細心の注意を払いながら、勢い良く高度を上げて弾道の上を通る。 銃弾は城壁を僅かに削り取る程度であるのに対し、大砲の砲弾は城壁や美しく整備されたニューカッスル内の庭園に巨大な穴を穿っていく。 中には城を構成している尖塔の外壁を大きく破壊する物もあった。 突然の総攻撃を予想していなかったのか、城の人間がその場所にわらわらと出てくる。 それを見計らうように、竜騎士隊の面々が竜を嗾けて炎を吐かせる。 炎は容赦なく彼らを襲い、更には砲弾による延焼を免れた園庭の一部を黒く染め上げて... -
ゼロの夢幻竜-05
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ラティアスが眠っているのは分かる。 問題は彼女が呼吸をして体を上下させるのと、南の窓から強烈な朝日が入ってくるのが同時に起きた時の事である。 ガラスの破片の様に眩しく輝く彼女の羽毛が強烈に輝くのと同時に、そこに銀色をした小さな人型の塊が浮かび上がるのだ。 それも突然そうなるのではなくてスウッと変わるのである。 しかしそれはあくまで人型をしているだけである。 しかもコンマ5秒にも満たない一瞬の事なので、顔をはっきりと捉える事も出来なければ、胴体部分の凹凸も良く見えない。 だが確実にラティアスの体は人間の体に変わったかのように見える。 夢か幻でも見ているのだろうか? 暫くルイズはその光景に釘付けとなっていたが、ラティアスが目覚めた事で終わりを告げた。 「ふああ……はふぅ。ん……はわわっ!ご、ご主人様!おはよう... -
ゼロの夢幻竜-26
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第二十六話「助力」 「もう半日以上走りっぱなしじゃないか。どうなっているんだ?魔法衛士隊は化け物か?」 「情けない事言うんじゃないわよ。貴族でしょ、男でしょ。」 半ば倒れるような格好で馬にしがみついているギーシュをモンモランシーが叱咤する。 とは言っても、彼女とて疲れを知らないわけではない。 いい加減に腰の辺りが痛くなってきた。 こんな調子では馬より先に自分達が参ってしまうだろう。 学院を出立してからというものの、ワルドはグリフォンを馬より速い速度で疾駆させっ放しだった。 大体、ハルケギニアの常識に照らし合わせてみても、最大速度で飛ぶグリフォンを馬で追う事自体が無茶とも言えた。 と言うのも、ギーシュ達は途中の駅で馬を二回交換したが、グリフォンは今に至るまで疲れた素振りを全く見せなかったからである。 いや、そんなグリ... -
ゼロの夢幻竜-08
前ページ次ページゼロの夢幻竜 シュヴルーズが意識を取り戻す事無く医務室に担ぎ込まれる異様な形で、ルイズ達新二学年一発目の授業は終わった。 その後めちゃくちゃになった教室の後片付けはその場にいた生徒全員一致でルイズ一人がする事となった。 しかしその直後、キュルケが自ら後片付けメンバーの一人に加わると言い出した時、ルイズは内心で『あーあ……』と思ってしまった。 その後シュヴルーズ、そして他の生徒や全員教室から出たのを確認したキュルケは残されたルイズとその使い魔、ラティアスに対し一つの質問を投げかけた。 「舞台は整ったわね……さあ、説明してもらうわよ。私の心に一度ならず二度も三度も話しかけてきた可愛い声の持ち主はだあれ?」 そう言った後彼女は一旦あさっての方向を向き、それからラティアスの方を向き直し意地悪な微笑みを浮かべてこう言い直す。 ... -
ゼロの夢幻竜-27
前ページ次ページゼロの夢幻竜 『女神の杵』は、ラ・ロシェールにある宿の中では一番上等な宿である。 アルビオンに渡る貴族達のみならず、他国からフネを利用してやってくる裕福な商人達にとっても、旅の疲れを癒すにはもってこいの場所だと呼ばれている。 ルイズ達一行はそこに泊まる事になった。 ただし、ルイズ、ワルド、そしてラティアスはキュルケ達をそこにおいて別の方向に向かう。 それはアルビオン行きのフネが出るという大木の桟橋だ。 ラティアスが下を行くルイズ達を見つめながら前に進んでいると、目の前に少々小高い丘が現れる。 そしてその上には……異常なまでに巨大な樹があった。 太い幹、四方に伸ばした長大な枝を見る限り、樹齢にして数千年は生きていたのではないかと思わせるほどのものだ。 高さにしても、先の方は夜空に吸い込まれるように消えているので一体どれくらいの高さなのか見当がつか... -
ゼロの夢幻竜-28
前ページ次ページゼロの夢幻竜 一人の怪しい男がいた。 白き仮面を着けた彼は、貴族派の陣営に入る事を認められてからも、自らの出自を明かさず、ただ『密偵だ』としか答えなかった。 身なりから年若い貴族であるというのは十分に分かるが、果たしてどこの誰なのか? それを知る者はここ、貴族派に与する兵達の詰め所でも指を折って数える程度しかいなかった。 さて、その噂の若い貴族であるが、今日の夜はいつに無く慌てていた。 簡易的に作られた詰め所を忙しなく行き来し、名のある将校達数名と共に何やら話し合っている。 将校達の面持ちから何かとても重要そうな事だというのは分かるが、一体何について話し合っているのやら。 双月はとうに天高く昇っており、時刻にしてそろそろ日付が変わるのではないかと思われたその時だった。 突然貴族出身の全兵に招集がかかったのだ。 兵士達は皆こんな時間に何事か、と... -
ゼロの夢幻竜-25
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第二十五話「出立」 翌朝、ルイズを始めとする一行は、一路アルビオンに向けて出立する事となった。 朝食も始まらないかなり早い時間であるために、ルイズ達の目は開ききっていないし、頭の一部もどこと無くぼうっと霞んでいるようだ。 ラティアスはと言うと、やはり眠そうにしていた。 更にルイズの許可を貰って今朝一番に学院長の下に赴き、再び『こころのしずく』について何とかならないか相談に行ったものの、やはり許可が下りなかった事で酷く落ち込んでいた。 昨日の晩に姫様からも、そして就寝前にルイズからも旅が危険なものである事が言われていたので、『こころのしずく』を持った状態でいつでも非常時に全力でいられるようにしようと思っていたのだ。 ただ、学院長室からしょんぼりして出て来るラティアスにルイズが、『『こころのしずく』が無くてもあなたは十分強いわ』と、... -
ゼロの夢幻竜-22
前ページ次ページゼロの夢幻竜 魔法学院に続く街道を四頭立ての壮麗な馬車が進む。 金銀白金で作られた美しいレリーフ、そしてあちこちに描かれている一角獣と水晶杖が組み合わさった紋章はその馬車が王家の、それも王女が乗っている馬車である事を示していた。 周囲には男性貴族諸君の憧れでもある王室直属の魔法衛士隊によって厳重な警備がなされており、平民一人、蟻一匹も通さぬ空気を出していた。 引いている馬もただの馬ではなく一角獣である。 純潔の象徴であるそれは王女が乗る馬車を引くのに相応しいものと言えよう。 だが、その馬車に続くもう一台の馬車はそれよりもっと立派だった。 乗っているのは、先王亡き後国の政治を一手に握ってきたマザリーニ枢機卿。 それらがある意味で、この国がどういった仕組みで成り立っているのか顕著に表す物となっていた。 平民達は馬車が自分達の近くを通る度に歓呼の声を... -
ゼロの夢幻竜-23
前ページ次ページゼロの夢幻竜 ご主人様の様子がおかしい。いつもと違って落ち着きが無い。 そうラティアスが思い始めたのは学院にトリステインの王女様なる人がやって来た時だった。 朝、連絡をするでも無く勝手に学院長先生に会いに行ったかどで叱られるかと思っていたのだ。 しかし、後回しにしていた仕事を終えてから会ったルイズにはそんな雰囲気が少しも見られなかったからである。 いたく上機嫌だったと、良く言えばそうかもしれないが、悪く言えばかなり何かに浮ついた調子で、しかもその度合いはかなり凄い物だった。 昼食の時もフォークから肉が逃げるのに気付かなかったし、午後に自身で取り決めた自習でさえもその進み具合は捗々しくなかった。 あそこまで何かが抜けた主人をラティアスは見た事が無い。 そして夜も更け、彼女達は今部屋にいるわけなのだが、ルイズの調子は相変わらずだ。 「ご主人様... -
ゼロの夢幻竜-31
前ページ次ページゼロの夢幻竜 貴族派のホーキンス将軍は、総攻撃という事態に対してこの上ないほど悠然とした態度で向かっていた。 昨夜の演説で、敵はどれ程の覚悟を持って挑んでくるか分からないので、気など抜かぬようにと言いはしたが、現状を見つめているとそう思っていては部下達から気が入りすぎているのでは?と、つっこまれるかもしれないからだ。 第一、戦力としての差があまりにも歴然としているのだからしょうがない。 何千という魔法戦士だけではなく、何百という銃士隊、幻獣、亜人、そして幾つもの巨砲を搭載した艦隊まで使っているこちらに対し、王党派にはただ魔法兵士が300人程度いるだけである。 しかも、如何に一流の戦闘を積んだトライアングル、スクウェアクラスのメイジであろうとも、たった一人なら同程度か一クラス下のメイジが何十人、何百人と束になれば太刀打ち出来るものではない。 ドット、ラ... -
ゼロの夢幻竜-32
前ページ次ページゼロの夢幻竜 第三十二話「不快」 ラティアスが負傷して城門の辺りに辿り着いたという報せは、直ぐにルイズの耳に入った。 彼女は群がる全ての者達を押し退け圧し退け、ラティアスの元へと駆け寄る。 まだ息があることを確認した彼女は、直ぐ周りの者達にラティアスを救護室に運ぶよう命令した。 周りからは水メイジの数や水薬が足りなさそうだと言う声も囁かれ、ルイズにとってはやきもきするような時間が流れる。 暫くして命に別状は無いものの、戦闘の様に激しい動きは一両日中出来ないと言われた。 それを聞いた後でルイズはラティアスを治療担当の水メイジ達に任せ、兵達の詰め所にいたウェールズと共に彼の居室へと向かった。 その途中意外な事を聞かされる。 実はウェールズは部下数人と共にアルビオンに向かうフネを襲い、空賊の真似事をやろうとしていたというのだ。 敵の補給路を立... -
ゼロの夢幻竜-36
前ページゼロの夢幻竜 ルイズは夢を見ていた。夢の舞台は懐かしい自分の実家であった。過去の回想が絡まってでもいるのか主人公であるルイズは幼かった。 そのルイズは必死に何かから逃げ隠れている。何に怯えているというのだろうか? 「ルイズ!ルイズ!何処ですか?!お説教はまだ終わっていませんよ!出て来なさい、ルイズ!」 原因は母であった。夢の中の幼いルイズは母によって魔法の覚えの悪さを出来の良い姉達と比べられていたのだ。 そして我慢出来なくなったルイズは遂にその場から逃げ出したのである。 身を隠すのに丁度良い植え込みの近くにいると、今度は使用人達の声が聞こえてきた。 「そちらは見つかった?」 「いいえ。こちらにもいらっしゃられませんよ。」 「そう……それにしても相変わらずルイズお嬢様だけはどうにもならないねえ。」 「ほんに。上のお嬢... -
テスト空間
砂場 選択肢 投票 アイテム1 (278) アイテム2 (38) という風に (39) カンマで区切って (50) ね (56) 画廊用ページテスト 水兵服 鬼哭街/Zero 使い魔のカービィ サテライト60 しえすた imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ルイズさんのアイコン imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 使い魔くん千年王国tree test 表の... -
ゼロの氷竜
「ロードス島戦記」より「氷竜ブラムド」を召喚 ゼロの氷竜-01 ゼロの氷竜-02 ゼロの氷竜-03 ゼロの氷竜-04 ゼロの氷竜-05 ゼロの氷竜-06 ゼロの氷竜-07 ゼロの氷竜-08 ゼロの氷竜-09 ゼロの氷竜-10 ゼロの氷竜-11 ゼロの氷竜-12 ゼロの氷竜-13 ゼロの氷竜-14 ゼロの氷竜-15 ゼロの氷竜-16 ゼロの氷竜-17 ゼロの氷竜-18 ゼロの氷竜-19 ゼロの氷竜-20 -
ゼロの氷竜-14
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十四話 トリステイン魔法学院の中心にある本塔、その西側に位置するヴェストリの広場は昼間でもあまり日が差さない。 必然的に植物の生育などは遅れがちになり、草地の合間を縫うように土が見えている。 そのヴェストリの広場で、決闘が行われていた。 暇をもてあまし、物見高いはずの魔法学院の生徒たちの姿はほとんどない。 その場にいるのは決闘をしている二人。 立会人たる年かさのいった男が二人と少女が三人。 そして裁定人たる銀髪の女だけ。 そのブラムドの視線の先で、決闘者の一人、ギーシュ・ド・グラモンが呆然と立ちつくしていた。 ギーシュは驚愕していた。 目の前の惨状に。 広場の土に掘り返された跡はない。 学院を構成する本塔も支塔も、何一つ変わりなくそびえ立っている。 さらにギーシュ自身も、決闘の相手も、ブラムドにも立会人に... -
ゼロの花嫁
瀬戸の花嫁 より瀬戸燦を召喚 ゼロの花嫁-01 ゼロの花嫁-02 ゼロの花嫁-03 A/B/C ゼロの花嫁-04 ゼロの花嫁-05 A/B ゼロの花嫁-06 ゼロの花嫁-07 A/B ゼロの花嫁-08 ゼロの花嫁-09 A/B ゼロの花嫁-10 A/B ゼロの花嫁-11 ゼロの花嫁-12 ゼロの花嫁-13 ゼロの花嫁-14 A/B ゼロの花嫁-15 ゼロの花嫁-16 A/B ゼロの花嫁-17 A/B ゼロの花嫁-18 A/B ゼロの花嫁-19 A/B ゼロの花嫁-20 A/B/C ゼロの花嫁-21 A/B ゼロの花嫁-22 -
ゼロの氷竜-13
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十三話 トリステイン魔法学院では、多くの貴族の子弟や教師である貴族が生活している。 当然、生活に携わる様々な雑事を行う平民、つまりそれら貴族にかしずくものも数多い。 家具などをはじめとする調度品の修繕、管理をする執事やフットマン。 町から離れているため馬や馬車もあり、その世話をする下男や馬丁、馬車があれば無論御者もいる。 そして、食事の際の給仕や掃除洗濯を担う多くのメイド。 ルイズの唯一の友人であったシエスタは、そのメイドとして魔法学院に所属する立場だ。 そのシエスタの心は、今ほとんどが驚きによってしめられている。 魔法学院に通うギーシュ・ド・グラモンから、激しく問いただされながらも、シエスタは恐怖ではなく驚きを感じていた。 大半の貴族は、いついかなる時も平民を意識しない。 かしずかれていることが当然だからだ。... -
ゼロの社長
遊戯王デュエルモンスターズより海馬瀬人を召喚 ゼロの社長-01 ゼロの社長-02 ゼロの社長-03 ゼロの社長-04 ゼロの社長-05 ゼロの社長-06 ゼロの社長-07 ゼロの社長-08 ゼロの社長-09 ゼロの社長-10 ゼロの社長-11 ゼロの社長-12 ゼロの社長-13 ゼロの社長-14 ゼロの社長-15 ゼロの社長-16 ゼロの社長-17 ゼロの社長-18 ゼロの社長-19 ゼロの社長-20 ゼロの社長-21 ゼロの社長-22 ゼロの社長-23 ゼロの社長-24 -
ゼロの使い
ドラクエ7(漫画版)からメディルの使いを召喚 ゼロの使い-01 ゼロの使い-02 ゼロの使い-03 ゼロの使い-04 ゼロの使い-05 ゼロの使い-06 ゼロの使い-07 ゼロの使い-08 ゼロの使い-09 ゼロの使い-10 ゼロの使い-11 ゼロの使い-12 ゼロの使い-13 ゼロの使い-14 -
ゼロの軌跡
タイトル ゼロの軌跡 元ネタ 英雄伝説6 空の軌跡シリーズ (Falcom) 召喚されるキャラ レンとパテル=マテル ゼロの軌跡-01 第一話 天使の彷徨 ゼロの軌跡-02 第二話 虚無の扉 ゼロの軌跡-03 第三話 杖とオーブメント ゼロの軌跡-04 第四話 乙女の決意 ゼロの軌跡-05 第五話 お茶会への招待 ゼロの軌跡-06 第六話 貴族の道 ルイズの道 レンの道 ゼロの軌跡-07 第七話 狂ったお茶会 ゼロの軌跡-08 第八話 別れの舞踏 ゼロの軌跡-09 第九話 公爵令嬢のクエスト ゼロの軌跡-10 第十話 蝕、繋がる世界 ゼロの軌跡-11 第十一話 絆の在り処 ゼロの軌跡-12 第十二話 貴族と平民 ゼロの軌跡-13 第十三話 タルブ動乱 ゼロの軌跡-14 第十四話 銃火のマドリガル ゼロの軌跡-15 第十五話... -
ゼロのしもべ
「バビル2世」のバビル2世(山野浩一) 参考リンク:「バビル2世」のストーリーhttp //malon.my.land.to/babel2.htm ゼロのしもべ-元ネタ集(第三部23話まで、外伝も一部含む) ゼロのしもべ 第1部 誕生編~白昼の双月~ ゼロのしもべ1 ゼロのしもべ2 ゼロのしもべ3 ゼロのしもべ4 ゼロのしもべ5 ゼロのしもべ6 ゼロのしもべ7 ゼロのしもべ8 ゼロのしもべ9 ゼロのしもべ10 ゼロのしもべ11 ゼロのしもべ12 ゼロのしもべ13 ゼロのしもべ14 ゼロのしもべ15 ゼロのしもべ16 ゼロのしもべ17 ゼロのしもべ18 ゼロのしもべ19 ゼロのしもべ 第2部 動く大陸編 ゼロのしもべ第2部-1 ゼロのしもべ第2部-2 ゼロのしもべ第2部-3 ゼロのしもべ第2部-4 ゼロのしもべ第2部-... -
ゼロの魔王伝
吸血鬼ハンターDからD 魔界都市ブルースから浪蘭幻十、ドクターメフィスト、姫を召喚 ゼロの魔王伝-01 ゼロの魔王伝-02 ゼロの魔王伝-03 ゼロの魔王伝-04 ゼロの魔王伝-05 ゼロの魔王伝-06 ゼロの魔王伝-07 ゼロの魔王伝-08 ゼロの魔王伝-09a ゼロの魔王伝-09b ゼロの魔王伝-10 ゼロの魔王伝-11 ゼロの魔王伝-12 ゼロの魔王伝-13 ゼロの魔王伝-14 ゼロの魔王伝-15 ゼロの魔王伝-16 ゼロの魔王伝-16b ゼロの魔王伝-17 ゼロの魔王伝-18 ゼロの魔王伝-19 ゼロの魔王伝-20 ゼロの魔王伝-21 ゼロの魔王伝-22 ゼロの魔王伝-23 ゼロの魔王伝-24 -
ゼロの氷竜-11
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十一話 郷愁に染まるロングビルの横顔へ、ブラムドが問いを口にした。 「妹を、ここへ呼ぶわけにはいかぬのか?」 「……体が、弱いものですから。……つきましたわ」 ブラムドの疑問にロングビルはわずかなためらいを見せたが、話はそこで途切れてしまう。 本や紙束を抱えたロングビルが器用にノックをし、名乗る。 「ロングビルです。戻りました」 「うむ、入りたまえ」 重苦しい声で許可が下り、ロングビルは扉を開き、左足で一歩を踏み出し、右足を蹴り上げた。 足の先から飛んだ何かはきれいな放物線を描き、扉の先にいたオスマンの右手へ収まる。 「お見事です」 ロングビルの冷たい声が部屋に響き、部屋の主であるはずのオスマンはどこかおびえたよう視線をそらす。 「ご、ご苦労じゃった。資料は見つかったかね?」 オスマンは右手に収まる使い魔... -
ゼロの氷竜-16
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十六話 ブラムドの足が、鎖につながれている。 太い鎖ではあったが、ブラムドの膂力をもってすれば引き千切ることは簡単だ。 その口から吐き出される、炎のブレスで溶かすこともできる。 しかし魔法で縛られたブラムドは、それらを考えただけで身を焼くような痛みに襲われる。 そのブラムドの前に、一人の女が立っていた。 さらにその後ろには鉄扉がそびえている。 ブラムドと女を隔てるものは何もなく、その視線は、見下ろす視線と見上げる視線はしっかりと合わされている。 女は両手にいくつもの指輪をはめ、額にはサークレットが飾られている。 その身なりから考えれば、給餌の役目を与えられた者ではない。 ブラムドを捕らえたものたちと同じく、魔術師であることに間違いないだろう。 にもかかわらず、女の表情に一切の恐怖はない。 女が口を開く。 ... -
ゼロの氷竜-17
前ページ次ページゼロの氷竜 ゼロの氷竜 十七話 シエスタとギーシュの決闘が行われた翌日、ブラムドは深刻な苦境に立たされていた。 「やっぱりブラムドには白が一番似合うと思うわ!!」 トリステイン王国の王都、トリスタニアの一角。 「馬鹿ねぇルイズ。そこであえて黒を身に付けて、落差で肌の美しさを強調するのよ!!」 一番の大通りとされるブルドンネ街、王城に近い貴族向けの仕立て屋で。 「いえ、ツェルプストー様。あの肌の白さならば、淡い色合いで十分に引き立ちますわ」 傍らの仕立て職人にも、ブラムド当人にも、三人の少女たちは口を挟ませない。 服を仕立てる本人に発言権が与えられなかった理由は、ブラムドが仕立て職人にいった一言が原因だった。 「こういった派手な服ではなく、地味な服を仕立ててもらおう」 人間の姿となったブラムドがまとう服は、元々オスマンの秘書であるロング... - @wiki全体から「ゼロの夢幻竜-14」で調べる