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使い魔くん千年王国
... 第三部 復活・使い魔くん千年王国 プロローグ 動乱 ■ 復活・使い魔くん千年王国 1~5章 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第一章 佐藤 ├ 復活・使い魔くん千年王国 第二章 罪と罰 ├ ... -
復活・使い魔くん千年王国 幕間1・狂王の宮殿
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《内部で分かれて争う国は荒れ果ててしまい、内輪で争う町や家は立ち行かない。 サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。それでは、どうしてその国が立ち行けるだろうか?》 (新約聖書『マタイによる福音書』第十二章より) 始祖ブリミル暦6243年冬、第一月ユルの月の第二週、降臨祭明けから数日後の深夜。 ここはガリア王国の都・リュティスの東郊に築かれた広大な王宮、ヴェルサルティル宮殿。 先々代の王ロベスピエール3世によって森を切り開いて造られた、この世にも名高い庭園のような宮殿は、 世界中から招かれた建築家や造園師の手による贅を凝らした増築物によって、現在も常に拡大を続けている。 そして、薔薇色の大理石と青いレンガで作られた巨大な王城『グラン・トロワ』には国王ジョゼフ一世が、 薄桃色... -
使い魔くん千年王国tree test
「悪魔くん」の松下一郎(基本は貸本版での死後で、千年王国版も混じっているかも) これまでの「悪魔くん」のあらすじ 「悪魔くん」こと一万年に一人出現するメシア・松下一郎は、 太平洋電気の社長の一人息子であり、 奇形的な天才的頭脳のため、小学校を二年で退学した。 そして奥軽井沢の広大な別荘に篭って「悪魔召喚の術」を研究していた。 彼は古の魔法を用いて、「十二使徒」となる者たちを集め、 かのファウスト博士の助力を得て、ついに悪魔を召喚することに成功した! 彼はアメリカの石油王サタンをはじめ、様々な敵(国家権力も)と戦いながら、 貧乏も、退屈も、戦争も、国境もない幸福な世界「千年王国」を地上に築くため、 「世界をひとつにする征服活動」に励んでいた。 だが、イスカリオテのユダのような味方の裏切りによって、 「悪魔くん」は銃弾に斃れた。 しかしその遺体はひそかに埋... -
復活・使い魔くん千年王国 幕間2・魔女の狂宴
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《いやしくも建築に興味を持つ人間ならば、現在も、また遠い未来にも、 この宮殿を、長ったらしい腕を持つ大頭の矮人さながらの、まさに『建築のお化け』だと思うに違いない》 (ヴェルサイユ宮殿についての批判、フランス王国財務総監ジャン・バティスト・コルベール) 王城グラン・トロワの二階にある大広間、『鏡の間(ギャラリー・デ・グラス)』。 ハルケギニアで一番絢爛豪華なヴェルサルティル宮殿の中でも、もっとも贅を尽くした空間がここだ。 庭園に面した全長73メイル、幅10メイル、高さ12メイルの回廊には、窓と向かい合わせに17枚の巨大な鏡が設置され、 大壁画に埋め尽くされた天井から、無数のシャンデリアと金色の燭台が吊り下げられている。 昼間は窓からの太陽光線が鏡に反射し、大広間全体がまばゆく輝くの... -
新約・使い魔くん千年王国 幕間1・マザリーニ枢機卿
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 「トリステインの王家には、美貌はあっても杖がない。 杖を握るは枢機卿、灰色帽子の『鳥の骨』……」 街女にも歌われる、ないない尽くしの端唄の一節。 『鳥の骨』こと、トリステイン王国の事実上の宰相・マザリーニ枢機卿。ロマリア出身で、年齢は四十路も半ばを過ぎた。 聖職者としての球帽を被り、灰色のローブを纏った、重責のために老けて60歳近くにも見える痩せぎすの男だ。 髪も口髭も真っ白となり、伸びた指は骨張って、酒のつまみの『鳥の骨』そっくり。 そのため、誰が言うともなく、彼は『鳥の骨』と呼ばれている。若い頃は美男だったそうだが。 平民の血が入った貴族の庶子であるが、その知力は非常に優れている。 彼はハルケギニアの事ならば、火山に棲む竜の鱗の数までわきまえているという。 教皇の顧問、枢機卿という... -
新約・使い魔くん千年王国 第五章 女王の愛
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 『アンドバリの指輪』で甦らされたと思しきウェールズ皇太子、そして悪魔とともにいたのは、アンリエッタ女王。 決まりだ。クロムウェルが謀略戦を仕掛けてきている。いかにあの女王でも、搦め手から攻めれば捕まる。 後は人質として枢機卿たちに降伏を迫るもよし、洗脳して操るもよし。『指輪』があれば操るのは容易だ。 そして、この悪魔。バックベアードが言っていた、ベリアルの部下といったところか。 「ルイズ! キュルケ! タバサ! そのウェールズは、もはや死人だ! 無傷で捕らえればそれなりに利用はできるが、我々は女王を奪還せねばならない!」 「分かっている。悪魔も撃退する」 「ちょっと、いきなり悪魔ですって!? 本物なの!?」 湖面が激しく波打ち、水柱が立つ。体長5メイルはある、人魚の姿をした悪魔が現れた。... -
新約・使い魔くん千年王国 幕間3・英雄ギーシュ
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 「ふうーッ……もうじき、降臨祭か……」 グラモン元帥の四男ギーシュ・ド・グラモンは、士官用宿舎の窓辺で、溜息をひとつついた。 ここはアルビオン大陸南部、古都シティ・オブ・サウスゴータ。 人口は四万を数えるアルビオン有数の大都市で、サウスゴータ地方の中心都市でもある。 先日連合軍によってクロムウェルの共和制政府より解放され、始祖降臨祭の準備で賑わっている。 その戦いでは、このギーシュも活躍したのだった。彼は戦闘の様子を回想する……。 この都市は、始祖ブリミルが最初にアルビオンへ降臨した場所であり、小高い丘の上を利用して建設されている。 円形の城壁と五芒星形の大通りを有し、観光名所としても知られている歴史ある街だ。 連合軍が上陸したロサイス港と、首都ロンディニウムを繋ぐ街道の中間点にあり、... -
『使い魔くん千年王国』 幕間2・『悪魔』
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 浮遊大陸アルビオンの北東部、岬の先端に聳え立つ名城ニューカッスル城は、 激しい敵艦からの砲撃と、百倍を超える大兵団の前に、遂に陥落した。 ウェールズ皇太子は、混乱の最中に『味方の裏切り』で死亡。 老王ジェームズ1世は、城を枕に討ち死に。アルビオンのテューダー王朝は断絶した。 略奪が始まるも、もはや目ぼしいものは軍資金として売り払われ、非戦闘員は逃れた後。 腹いせのように、残った将兵は嬲り殺しにされ、仲間同士の醜い争いも始まる…。 「おおミスタ・ワルド、不用意に『あの姿』を現さないで頂きたい。こちらの兵にも死者が出たぞ」 「いやいや、済まないね、クロムウェル閣下。ちと面白い奴らがいたもので」 部屋に入ってきた青年貴族はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド―――― 今は... -
『使い魔くん千年王国』 幕間・『蛙男』の夢
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 場面は現代の日本。 東京・渋谷の道玄坂にある、ガウディが設計したかのような奇怪なビル。 そこの20階に、高級マンションのような一室があった…。 煉瓦造りの壁をした薄暗い室内には観葉植物も置かれているが、 さまざまな骸骨や剥製や不気味な置物が飾られ、本棚には無数のオカルト書が並び、 重厚な木製のアンティーク家具の上には、髑髏に乗った蝋燭の火が輝いている。 そこに座っているのは、ローブに身を包み丸眼鏡をかけた、灰色の髪の壮年の男。 だが彼の肌は生臭くぬるぬるしており、顔はあばた面で口が異様に大きく、 腹はぽっこりと不健康に膨らみ、まるでヒキガエルを連想させた…。 彼は午後の居眠りをしているらしい。いや、今彼は異世界に『霊夢』を送り、 長年待ち続けていた人物を探し当て... -
新約・使い魔くん千年王国 幕間2・ダニエル・ヒトラー
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ ガリア王国の真南、アウソーニャ半島に、ブリミル教徒の中心地・ロマリア連合皇国がある。 その首都の郊外に聳え立つ、巨大な邸宅。そこに一人の少年がいた。 つり目で金髪、アホ毛三本の小柄な少年である。年の頃はせいぜい12歳か13歳に見える。 彼の名は『ダニエル・ヒトラー』。いかなる歴史からも抹殺された、秘匿されるべき名前だ。 父はドイツ第三帝国総統、アドルフ・ヒトラー。母はエヴァ・ブラウン。 彼らの背後にいたのは、ノストラダムスの予言書『百詩篇(諸世紀)』に記された悪魔の帝王『シーレン』。 『ヨハネによる黙示録』におけるサタンの化身、七頭十角の赤き竜である。 ヒトラーは悪魔に唆され、失業者からドイツの独裁者となり、世界の王者となるべく第二次世界大戦を引き起こした。 だがヒトラーは敗れ、シーレン... -
長編(話数順)-03
長編(ページ数順15P~) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順01~04P)へ 長編(話数順05~14P)へ 80P~ 60~79P 50~59P 40~49P 35~39P 30~34P 25~29P 20~24P 15~19P 80P~ 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 マジシャン ザ ルイズ Magic the Gathering(マジック・ザ・ギャザリング) ウルザ 2010-11-06 23 52 26 (Sat) ソーサリー・ゼロ ゲームブック「ソーサリー」 主人公「君」 2014-01-14 22 18 54 (Tue) ウルトラ5番目の使い魔 ウルトラマンシリーズ ウルトラマンA 2020-08-13 22 58 15 (Thu) ゼロの黒魔道士 ファイナルファンタジー9 ... -
使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第一章 タバサと幽霊
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 始祖ブリミル降臨暦6242年、春の第四月フェオの月。 ガリア王国の三千メイル上空を、今日も一頭の青い竜が主を乗せて飛んでゆく。 竜の主は青い髪に小さな体、眼鏡をかけて本を読む、無表情な一人の少女だ。 私はタバサ、『雪風』のタバサ。本名はシャルロット・エレーヌ・オルレアン。 強大なるガリア王国の王族にして北花壇騎士、そしてトリステイン魔法学院の生徒。 得意な系統は風と水であり、実力はトライアングル級。使い魔はこのシルフィード。 少々肉体的成長は遅いし、性格的に人づきあいには向いていないが、メイジとしては一流だと自負している。 趣味は読書、得意なものはサイコロ博打、好きな食べ物は『はしばみ草』。 嫌いなものは…………『幽霊』。 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 ... -
鋼の使い魔 幕間-06
鋼の使い魔 タバサはその時も、鞄より取り出した本を広げて項を目で追っていた。いや、例えどのような場所であっても、自分の自由に出来る時間であるならば、タバサは本を広げ、読み続けるのであった。 それが使い魔シルフィードの背中、高度三五〇〇メイルの上空であっても。 耳には風を切る音が轟々と鳴り、顔を上げれば雲海の広がる晴れ上がった空と、その上方にうっすらと見える二つの月が幻想の世界を形作っていた。 見下ろす雲の切れ間から、林と林の間を筋のように延びる街道が、かろうじてそこが人の営みのある世であることを知らせてくれる。 「お姉さま。今日はどこにいくのかしら?」 甲高い、かわいらしい声がどこからか聞こえてくる。それにタバサは顔を上げる事無く答えた。 「リュティス」 それはハルケギニア半島東部にあるガリア王国の都にあたる。さして声量を出さないつぶやきであるの... -
新約・使い魔くん千年王国 第六章 女王陛下の少年スパイ
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 『東方の神童・悪魔くん』こと、松下一郎がハルケギニアに召喚されてから、約4ヶ月。季節は夏。 松下の領地となったタルブは、僅か2ヶ月ほどで焦土から目覚しく奇跡の復興を遂げ、高度成長期を迎え、 今やラ・ロシェールと肩を並べる、いや相乗効果で共に栄える軍港都市へと発展しつつあった。 はぐれメイジや傭兵団、怪しげな商人や貧民、貧乏貴族も、ここにくれば(能力に応じてだが)平等に、 仕事と出世の機会を与えられる。戦争で手柄を立てれば、王国の勲章だって得られるだろう。 ラグドリアン湖周辺からの移民も、しっかりと農業・商業・手工業などの職を与えられて精勤している。 主な産業は『魔女のホウキ』の量産、ベラドンナ草の栽培、ヒキガエルの香油の精製などだ。 「うむ、見事だ。シエスタとその家族も、よく住民の監督官(エ... -
魔王の使い魔
ルイズが変わったのは、春の使い魔召喚の儀式からである。 と言っても、当時のわたしはルイズにさしたる興味を持っていなかったので、これは後になって友人に聞き知ったことだ。 ゼロのルイズが平民の女の子を使い魔にしたという話は、少しの間、話題になった。 リリイという名の、その使い魔は、コウモリのような羽根があったり、犬のような耳を生やしていたりと、どう見ても亜人であったのだが、 その女の子が大した能力がなさそうな人畜無害な見た目をしていたり、羽根があるくせに飛べなかったりということで、ゼロのルイズに亜人が召喚できるはずがないという偏見から、そう噂されたのだ。 魔法の成功率ゼロのルイズが使い魔の召喚に失敗して、その辺りを歩いていた平民の女の子を捕まえてきて仮装させて使い魔扱いしている。 そんな根も葉もない噂を流されて、しかしルイズは何の反応もしなかった。 友人に言わせると... -
使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 タバサとニート族(前編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 始祖ブリミル降臨暦6242年、初夏の第五月ウルの月。 ガリア王国のイザベラ姫殿下は、広大な花壇に降り注ぐうららかな陽射しにも関わらず、 幾重にも緞子の垂れ下がった、薄暗い自分の部屋に引きこもっていた。 別に鬱っているわけでも、吸血姫になったわけでもない、強い陽射しにあたるのが億劫なだけだ。 多分あれだ、使い魔の……『墓場鬼太郎』の悪影響だ。 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第四章 タバサとニート族(前編) ソファーに寝そべるイザベラの物憂げな眼差しが、縮こまっている同い年ぐらいの、赤い髪のメイドに注がれる。 「ねえ、のろまのアネット。あんたはまたヘマをしたってねえ、全くうすのろだねえ」 「も、申し訳ございません、姫殿下」 「いいのさ、あんたの愚図はいつものことだも... -
使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第五章 タバサとニート族(後編)
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 草木も眠る深夜、ガリア王国の首都たる大都市リュティスも、盛り場以外は闇に包まれる。 その闇の中を鬼火で照らし、誇り高きニート・オリヴァンを連れて、墓場鬼太郎はサン・フォーリアン寺院へ向かう。 そこで今夜、怪奇なる夜宴が開かれるというのだ……。 使い魔くん千年王国・外典 タバサ書 第五章 タバサとニート族(後編) さて一方、タバサは結局オリヴァンを見失い、ド・ロナル伯爵家に戻って来ていた。伯爵夫妻は留守で、執事に状況を報告する。 キタローが「夜道は危ないからぼくに任せてください」というものだから、つい委任してしまったが、大丈夫だろうか。 それにこれでは、彼の主人イザベラにネチネチ文句を言われそうでもある。 ともあれ食卓についたタバサは、執事から晩餐を振舞われる。有力貴族だけ... -
新約・使い魔くん千年王国 第一章 世界図説
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ タルブでのアルビオン艦隊殲滅から、数週間が経った。 あの日、侵攻して来た『レコン・キスタ』の大艦隊は、謎の《天変地異》によりほぼ全滅。 僅かな生き残りは、元旗艦艦長のボーウッド卿に率いられ、トリステインに降伏した。 変事を聞いて駆けつけたアンリエッタ王女とマザリーニ枢機卿らは、何が起きたのか分からないまま後始末に尽力。 この際、枢機卿の政治的判断により、王女は国家を救った『聖女』として祭り上げられる。 この頃ようやく目覚めた『救国者』松下を、論功行賞の結果、仮にタルブ周辺の領主『タルブ伯』に封じ、 ルイズにはラ・ロシェールの町の収入の十分の一を与えた。 しばらく宮廷内は混乱が続いたが、大勢は王女に戴冠させて国民の結束を固め、アルビオンに対抗する方向に決する。 アンリエッタ王女は前線基地とな... -
使い魔ヨシヒコと零王の城
「勇者ヨシヒコと魔王の城 」より、ドラマ最終回後(魔王討伐後、カボイの村に帰還してからしばらくして。) のヨシヒコ 使い魔ヨシヒコと零王の城-00 使い魔ヨシヒコと零王の城-01 -
新約・使い魔くん千年王国 第十章 リッシュモンの変
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《誰も二人の主人に兼ね仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛し、一方に親しんで他方を疎んじるからである。 あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない》 (新約聖書『マタイによる福音書』第六章より) 突如現れたアンリエッタ女王は、にっこり笑って3人を睥睨する。 「さあ、お話は全て聞かせてもらったわ、『国家の敵』リッシュモン、それにマツシタ。 ルイズも一体、使い魔にどういう教育をしているのかしら? うふふふふふふふふふふふふ」 「へ、へ、陛下、こここここれは」 「問答無用、『レコン・キスタ』の手先の売国奴め。とうとう尻尾を掴んだぞ。モットの身柄も押さえた」 いつの間にか現れたアニエスが、ずらりと剣を抜いてリッシュモンに突きつける。尾けていたのか。 この目付けに... -
使い魔ヨシヒコと零王の城-00
前ページ次ページ使い魔ヨシヒコと零王の城 「ミス・ヴァリエール、前へ」 「はい……」 眼鏡をかけた頭髪の少し寂しい壮年の男性 コルベールに名を呼ばれ 桃色がかったブロンドの少女 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは僅かに表情を強張らせた。 今日は春の使い魔召喚の儀式の日 トリステイン魔法学院に在籍する生徒たちにとって、最も重要な儀式のひとつである。 何をやらせても、どんな魔法を使わせても失敗に次ぐ失敗 コモンマジックすら爆発させてしまう学院きっての劣等生のルイズではあったが、今日だけは違っていた。 彼女には自信があった。 否、それは確信と言ってもいいほどのものであった。 “必ず成功する”などというあいまいな感覚ではない“どのような使い魔を召喚するか”まで、思い描けていたのである。 ルイズは目を閉じ、静かに杖を頭上に掲... -
新約・使い魔くん千年王国 第二十章 受難
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《父よ、御心ならばどうぞ、この杯を私から取りのけて下さい。 しかし、私の思いではなく、御心が成るようにして下さい》 (新約聖書『ルカによる福音書』第二十二章より) 時はヤラの月半ばの深夜、ところはスカボローから50リーグ手前の丘陵地にある谷間の隘路。 『東方の神童』松下率いる『千年王国』軍団1000人と、『東方の王』バエル率いる66個の悪魔軍団が激突する! その谷の奥、月光も射さぬ暗闇の中では、『虚無の担い手』ルイズが街道の石畳に座っていた。 切り札の『虚無の呪文』を長々と詠唱しながら、アルビオン大陸を縦横に走る『霊脈』をとらえ、魔力を吸い上げているのだ。 ―――――この丘陵地は上空から見ると、頭をスカボローに向けて仰向けに横たわった女性の体にやや似ていた。 隘路を挟んで並んだ双... -
鋼の使い魔 幕間-09
鋼の使い魔 小部屋を引き払い、三人は牛頭鬼が潜む地下空間の奥へと足を踏み入れる。 灯りなき道先をカンテラで照らし、やはりここが人の手の加えられた空間であることがタバサにもわかった。天井に向かって等間隔に立てられた柱が認められたからだ。 そして、意識を集中させて空気の流れを感じ取る。大きな空間だが、やはり外からの空気は薄い。あまり系統魔法には頼れないだろう。 歩を進め、並ぶ柱の間をいくつか過ぎるうちに、鼻腔には腐った肉と獣の匂いがまとわり付く。踏み出した足が、何か棒のようなものを踏み潰す感触を得て、それが干からびた何かの骨であったと知ると、いよいよタバサたち三人の緊張が増していく。 「きゅ、きゅい……。ばっちりしゃっきりいやがるのね」 荷物を持っておっかなびっくりついてきているシルフィードもその気配を感じ取っていた。そして先頭に立っていたシェフィールドが、その... -
新約・使い魔くん千年王国 第十二章 開戦前夜
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 神聖アルビオン共和国の首都、ロンディニウムの南側にあるハヴィランド宮殿。 その中の荘厳なる会議場「ホワイトホール」で、円卓を中心にした論争が続いていた。 議長は神聖皇帝、オリヴァー・クロムウェル。背後には秘書のシェフィールドと側近ベリアル、 それにワルド(ベアード)とフーケ(マチルダ)もいる。 議題は、半年ほど休戦しているトリステインとの戦争について。 敵国の意図はもはや明白。ゲルマニアとの連合、ガリアとの盟約、軍港の強化、急速な艦隊の建造。 彼らはこの浮遊大陸へ、アルビオンへ直接攻め込もうというのだ。 「議長閣下! 革命成ったばかりのこのアルビオンを、どう防衛なさるおつもりか! 艦隊決戦でまたタルブのような事があれば、この国は……」 「ホーキンス将軍! 軍を預かる貴公が、何を弱気な... -
長編(話数順)
長編(ページ数順) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(01~04P) / 長編(05~14P) / 長編(15P~) 長編(ページ数順15P~) ※総ページ数をカウント(例:第○話が前後編なら2ページ分、外伝や幕間も加算) 長編(話数順01~04P)へ 長編(話数順05~14P)へ 80P~ 60~79P 50~59P 40~49P 35~39P 30~34P 25~29P 20~24P 15~19P 80P~ 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 マジシャン ザ ルイズ Magic the Gathering(マジック・ザ・ギャザリング) ウルザ 2010-11-06 23 52 26 (Sat) ソーサリー・ゼロ ゲームブック「ソーサリー」 主人公「君」 2014-01... -
新約・使い魔くん千年王国 プロローグ クロムウェルの時代に
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ アルビオン王国改め、神聖アルビオン共和国。 ハルケギニア大陸を見下ろし、天空に君臨する浮沈空母。そして、人類を『聖地』へ導く方舟である。 司教が君主となり、始祖ブリミルの教えに則る政治を行うと標榜したから『神聖』。 数千年の王制を廃し、貴族連合の議会による共和政治を行うから『共和国』。 『神聖皇帝』の称号も、『神の名の下に選ばれた元首』という程度の意味である。 まあ、そうやってローマ共和国も帝政になったわけだが。 「信じられん、信じられん、信じられん……」 「クロムウェル閣下、いや陛下! いい加減にお立ち直り下さい」 首都ロンディニウムの、ハヴィランド宮殿にて。 その神聖皇帝オリヴァー・クロムウェルは、タルブ村での敗戦のショックから、立ち直れずにいた。 敗戦? むし... -
使い魔ヨシヒコと零王の城-01
前ページ使い魔ヨシヒコと零王の城 コントラクト・サーヴァントも無事終わり、ルイズとヨシヒコは半歩の距離で暫し瞳を交わしていた。 しかし、次の瞬間ルイズは違和感を感じた。下腹部に「何か」が当たっているのである。 ルイズはその「何か」の正体を確かめるため、視線を下に向けた。 そして、信じ難いものを目にしたのである。 彼女の下腹部にあたっていた「何か」は、ヨシヒコから伸びていた。 ヨシヒコの脚と脚の間から、それはそれは立派な『懐刀』が伸びていたのだ。 それが「何」なのか、ルイズは一瞬わからなかった。 しかし、すぐにそれが「ナニ」であることを理解し、朱に染まっていた顔を茹で蛸のように真っ赤にし 「んなっ…な、な、な、ななな」 さらにその次の瞬間には真っ青にしながら転げるように後ろに飛びのいた。 「なんなのよそれ――――――ッッッ!!!!」 怒りやら羞恥やらなに... -
長編(五十音順)
長編(五十音順) ※召喚される側の原作のあいうえお順となっています あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ラスト・レイヴン×ゼロ ARMORED CORE LAST RAVEN ジナイーダ 2009-10-11 15 58 32 (Sun) [秩序]の守護者 ARMORED CORE MASTER OF ARENA ハスラー・ワン 2011-04-16 16 38 23 (Sat) サーヴァント・ARMS ARMS 高槻涼、神宮隼人、巴武士 2010-10-10 12 25 51 (Sun) 三つの『二つ名』 一つのゼロ ARMS クリフ、ヴォルフ、キュクロプス 2011-11-13 18 50 55 (Sun) ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~ 相棒 ... -
復活・使い魔くん千年王国 第五章 悪魔大王
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《虎よ! 虎よ! あかあかと燃える 闇くろぐろの 夜の森に どんな不死の手 または目が おまえの恐るべき均整を つくり得たか? …またどんな肩 どんな技が おまえの心臓の筋を 捻じり得たか? おまえの心臓が 脈うち始めたとき どんな恐ろしい手が 恐ろしい足が用いられたか? どんな槌が? どんな鎖が? どんな炉に おまえの脳髄が入れられたか? どんな鉄床が? どんな恐ろしい手力が その死を致す恐怖を むずと掴んだか?》 (ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢と経験のうた』中の「虎(The Tyger)」より) 度重なる戦火に燃える、天空の大陸アルビオン。 シティ・オブ・サウスゴータから敗走し、スカボロー港に集結していたトリステインの敗残兵は、 ロサイスから艦隊に乗って回りこんできた... -
機械仕掛けの使い魔 幕間-02
前ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 幕間2 ~モンモランシーとケティ、ギーシュとミー~ アウストリの広場の片隅に設置されているテーブル。そのイスに腰掛けているギーシュは、杖たるバラの造花を眺めながら、小さく溜息を吐いた。 テーブルには冷め切った紅茶が乗っているが、量は全く減っていない。 「僕が男なら、か…」 思い出すのは、クロと決闘をしたあの一件。その時のクロの一喝が、ギーシュの心に深く突き刺さったままなのだ。 ――てめぇが男なら! 二股なんざかけずに1人の女を愛してみせやがれッ! バラは多くの女性を魅了する物。ギーシュの信念である。賛否あるだろうが、少なくとも自分は今まで、ずっとこの信念に基づいて生きてきた。 だが、それが揺らいだ。こうして、長い時間考え込むまでに。 どれだけの時間が経っただろうか。もう口に... -
『使い魔くん千年王国』 第二十一章 魔眼
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 《キリストと『邪悪』とに、何の調和があるか。信者と不信者とに、何のかかわりがあるか。 神の宮と偶像とに、何の一致があるか。》 (新約聖書『コリント人への第二の手紙』より) ワルドは杖から疾風を放って驚く観衆を吹き飛ばすと、 呆然とするルイズを攫い、グリフォンに乗って飛翔、逃走する。 「『ウェールズの命』、『アンリエッタの手紙』、そして『虚無の担い手』ルイズ。 三つともこの僕が、そして『レコン・キスタ』が頂戴した! ハハハハハハ」 朝の空は雷雲に覆われ始め、城の外では『レキシントン号』が号砲を放ち、総攻撃の合図とする。 松下は『魔女のホウキ』に飛び乗り、グリフォンを追った。 「きょ、『虚無』? 伝説の? 担い手って、私が? …ワルド、放して! あなたは騙されてる!... -
異世界BASARA-48
前ページ次ページ異世界BASARA ニューカッスル城の上空…… 巨大な戦艦『レキシントン号』。その甲板にその男は立っていた。 男は口の端を吊り上げ、眼下の城を見下ろしていた。 ―――時は、真田幸村がギーシュとの決闘を終え、数日経った頃までさかのぼる――― ガリアの宮殿ヴェルサルテイルには、プチ・トロワと呼ばれる小宮殿がある。 その中で、1人の少女がベッドに寝そべっていた。 年の頃は17ぐらいだろうか、絹のようにしなやかな青い髪に青い瞳。 そして頭には宝石の埋め込まれた王冠を被っている。 しかし、その顔にはそれら全てを台無しにする程、冷酷で傲慢な表情が浮かんでいた。 彼女の名はイザベラ。 ガリア王国の王女で、現ガリア王ジョゼフの娘である。 「あの人形娘はまだかい?」 イザベラが傍で待機していた1人の侍女に問い掛ける。 ... -
機械仕掛けの使い魔 幕間-01
前ページ次ページ機械仕掛けの使い魔 機械仕掛けの使い魔 幕間1 ~フーケとクロとミー、ルイズとキッド~ 「…やっぱり、ダメだわ…」 呻きにも似た呟きを吐き、ルイズは自室の机に突っ伏した。太陽は顔を半分ほど隠しているが、ルイズの目の下には、くっきりとクマが刻み込まれている。 それもそのはず、彼女はフリッグの舞踏会の翌日からかれこれ1日半ほど、一切食事も睡眠も取っていないのだ。 徹夜などとはほとんど無縁の生活だった為、これはかなり堪えている。 机上にだらんと投げ出された右手には、真新しい杖が一振り。予備として、ルイズが自室に保管していた物である。 物自体は、フーケの手で折られた杖と全く同じだが、一体何がダメなのかと言うと… 「どうして、契約が成功しないのよぉ…」 先日折られた杖に代わり、新たな杖として予備の物を取り出し、... -
ぜろめ~わく-02
前ページ次ページぜろめ~わく ぜろめ~わく番外「天下無敵のジョシコーセー」 召喚。 それは「彼女」には馴染み深いものだった。 「彼ら」は自分達の社会の発展のため、アドバイザーたる「彼女」を呼び出す。 それも自分の都合など考えず何度も。 召喚のタイミングの悪さ、無知・勘違いを叱り、時々は褒めて励まし、 そして時間が過ぎれば「彼ら」の社会を離れもとの世界に還って行く。 ここ数年繰り返した当たり前の日々。 今日も「彼女」はそのつもりだったのだ。 いつものごとく「彼ら」によびだされた「彼女」は、新しく発掘されたという遺跡ににいた。 「なんですか?これ。」 「……さぁ?」 いつもならば、しょーもないものを発掘した彼らに名前を教えて終わるのだが、 今日発掘されたという「鏡のような何か」についてはまったく心当たりがなかった。 「ヘンリヒには見てもらっ... -
鋼の使い魔
サガフロンティアⅡのギュスターヴ13世 本編 第一部『覚醒篇』 鋼の使い魔-01 鋼の使い魔-02 『ギュスターヴと学院』 鋼の使い魔-03 鋼の使い魔-04 『ギュスターヴの決闘』 鋼の使い魔-05 鋼の使い魔-06 鋼の使い魔-07 『剣と盗賊』 鋼の使い魔-08 鋼の使い魔-09 鋼の使い魔-10 『盗賊捕縛、そして』 鋼の使い魔-11 『教える者、教えられる者』 鋼の使い魔-12 『シエスタは何処へ?』 鋼の使い魔-13 『モット邸潜入』 鋼の使い魔-14 『舞台、その裏は…』 鋼の使い魔-15 『アンリエッタ来訪』 鋼の使い魔-16 『ラ・ロシェールへ向けて…』 鋼の使い魔-17 『秘かな疑惑を胸に』 鋼の使い魔-18 『襲来!土くれのフーケ』 鋼の使い魔-19 『ウェールズ邂逅』 鋼の使い魔-20 『前夜祭は静かに流れ』... -
新約・使い魔くん千年王国 第十三章 電撃作戦
前のページへ / 一覧へ戻る / 次のページへ 始祖ブリミル降臨暦6242年、年末はウィンの月、第一週マンの曜日、軍港ラ・ロシェールにて。 遂にトリステイン・ゲルマニア連合軍は、史上稀に見る大艦隊に乗り込み、アルビオン侵攻を開始した。 出征を前に、両国の首脳と司令官から手短に演説と激励がある。 まずは、トリステインの女王アンリエッタ。喪服を纏い、傍らにはウェールズ皇太子の棺を置いている。 「……この大戦は、ただの戦にあらず! 卑劣なる『国王殺し』クロムウェルの政権を倒し、 ウェールズ皇太子のご遺体を祖廟にお帰しして、アルビオン六千年の王統を弔うための戦い! また、ここにおられるブラウナウ伯爵は、ゲルマニアの貴族にして、教皇聖下の側近でもあられる方。 彼が参戦するという事は、ロマリア皇国もその聖なる権威を持って、 アルビオンの邪悪な簒... -
こちらガリア王国プチ・トロワ内北花壇警護騎士団屯所-01
前ページ次ページこちらガリア王国プチ・トロワ内北花壇警護騎士団屯所 大宮殿グラン・トロワにパチンと甲高い音が響き渡る。 互いに向かい合った男達が視線を落としているのは木で作られた一枚の盤。 その上に置かれた駒はチェスのように立体ではなく平面。 一方で表情を崩さぬまま相手が手番を終えるのを待っているのはここの主、ガリア王ジョゼフ一世。 その対面では見て取れるほどの焦りを浮かべ、男が次の一手を思案していた。 ジョゼフがグラスを取ると、傍に控えた侍従が器にワインを注ぐ。 長考の末に相手が打った一手を、ジョゼフは何の間もなく打ち返す。 そして幾度も繰り返される相手の長考。 待っている間にも何本のワインを空けただろうか。 当初は初めて見る遊戯に関心を抱いたが所詮はそこまで。 駒を落とし、自分が落とした駒を渡そうとも結果は変わらない もはや遊戯の勝敗にジョゼ... -
薔薇乙女も使い魔 22
back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next ~対アルビオン戦争 一日前、早朝 ―――アルビオン軍事施設、ロサイス 朝日に照らされた空軍工廠。 送電線のような鉄塔型桟橋には、ずらりと軍艦が並んでいる。どれも今すぐにでも出航 可能な状態にされている。どの戦艦も、せわしなく出入りする人々、運び込まれる荷物、 整列する貴族と傭兵達で一杯だ。特に旗艦『レキシントン』号の威容は、それを見る人々 全てを圧倒している。 そしてそれ以上に、警備する人間・使い魔の数も桁違いだ。文字通りにアリが入り込む 隙間もない。軍港の内も、外も周囲数リーグに渡って、『どうしてここまで』と頭を捻り たくなるほどの警備をひいている。港に出入りする人も荷物も、これでもかと言うほどし つこく調べられていた。 警備の邪魔になる木々は全て切られ、民家は潰され、野原は灰にされ、港は荒れ... -
風の鮫
「ふむ……なんだろうな、これは」 ガリア王国の首都、リュティスのヴェルサルテイル宮殿で、この王国の王ことジョゼフ一世は柄にも無く途方にくれていた。 とりあえず、冷静になって状況を整理し、目の前のものを観察してみる。 「サモン・サーヴァントとやらを試してみたつもりだったのだが、これは失敗したか……いや、召喚はできているから成功したのかな?」 見上げた先には、宮殿の中庭で噴水や花壇を押しつぶしている巨大な物体が鎮座している。 物体……いいや、青く輝く目や、鋭く裂けた口があることから生き物なのだと思うが、そのサイズがケタを外れていた。 ざっと見渡すだけで、全長はおよそ50メイルはあり、ハルケギニア全土を探してみてもここまででかい生き物はいないだろう。 姿かたちは、海に住んでいるという鮫という生き物によく似ており、背中には鮫の特徴である巨大な背びれもあるが、反面前足はヒレ... -
悪魔も泣き出す使い魔-mission14
前ページ次ページ悪魔も泣き出す使い魔 ~優しき右腕~ トリステインに向かえ ジョゼフ王の使い魔召喚騒動から二日経ったその夜。 召喚された一人の青年を持て成すためのささやかな晩餐が、 ガリアの首都に位置する、ヴェルサルテイルの宮殿で開かれていた。 「いらぬのか?遠慮するでないぞ!」 テーブルには豪勢な料理が敷き詰められ、その上座に位置する席にいるジョゼフ王は、 向かいの席で、ガラの悪い格好で座っているネロへ、ニコニコしながら料理を勧めた。 ネロはそれに返事をすることなく、ふてぶてしい態度で、真っ直ぐとジョゼフを睨む。 ジョゼフ王の両サイドを固めていた、王の長女イザベラと、愛人であるモリエール婦人が、 それを見かねて交互にネロを咎めた。 「つつしめ!王の御膳であるぞ!」 「平民の分際で。まあ、何たる無礼な振る舞いですこと!」 ... -
機械仕掛けの使い魔
コミックボンボンKC「サイボーグクロちゃん」より『クロ』を召喚 機械仕掛けの使い魔-プロローグ 機械仕掛けの使い魔-第01話 機械仕掛けの使い魔-第02話 機械仕掛けの使い魔-第03話 機械仕掛けの使い魔-第04話 機械仕掛けの使い魔-第05話 機械仕掛けの使い魔-第06話 機械仕掛けの使い魔-第07話 機械仕掛けの使い魔-第08話 機械仕掛けの使い魔-第09話 機械仕掛けの使い魔-第10話 機械仕掛けの使い魔-第11話 機械仕掛けの使い魔-第12話 機械仕掛けの使い魔-第13話 機械仕掛けの使い魔-第14話 (前編) 機械仕掛けの使い魔-第14話 (後編) 機械仕掛けの使い魔-第15話 機械仕掛けの使い魔-第16話 機械仕掛けの使い魔-第17話 機械仕掛けの使い魔 幕間1 機械仕掛けの使い魔 幕間2 -
ぷぎゅるいず-06
前ページぷぎゅるいず こぉのぉ馬鹿SSがぁ!!だからお前はぷぎゅるいずなのだぁ!! はじまるよ 「ねぇ、あれあんたん所のフレイムじゃない?」 「マルコメの使い魔の鳥もいるわね?」 フレイム君とクヴァシール君プラカードを持って何か訴えてます (俺たち目立たない使い魔にもっと出番を) 「(色んな意味で)生き残る為、使い魔も必死・・・・」 「お姉様、私、なんか泣けてのね きゅい」 ぷぎゅるいず最終回 ~「言いたい事があるなら言ってみなさいでないと損しますよ」と先生が言うからアナタは先生としては失格だと教えてあげたのに怒られて損をした~ カツーン、カツーン、カツーン 監獄に足音が響く、ここはチェルノボーグ監獄、脱出不可能の要塞 そこに進入する怪しい 白仮面が一人 「『土くれのフーケ』そこから出る気は・・・・はぅあぁああ!?」 白仮... -
長編(五十音順)-08
や行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 ゼロと帽子と本の使い魔 ヤミと帽子と本の旅人 コゲ 2007-08-01 04 47 59 (Wed) やわらかるいず やわらか戦車 やわらか戦車 2009-09-27 18 57 22 (Sun) デュエルモンスターズZERO 遊戯王(または「遊戯王デュエルモンスターズ」) 千年パズルとデュエルディスクとデッキ 2007-12-05 09 52 27 (Wed) ゼロの社長 遊戯王デュエルモンスターズ 海馬瀬人 2009-05-21 07 57 20 (Thu) 攻撃力0の使い魔 遊戯王デュエルモンスターズGX ユベル 2009-08-29 01 49 49 (Sat) 手札0の使い魔 遊戯王5D’s 鬼柳京介 2011-02-26 21 04 08 (Sat) ゼロの双竜 勇者王ガオガイガー 超竜神(氷竜、炎竜) 200... -
大使い魔17
「大鉄人17」より17(ワンセブン) 大使い魔17-01 第一話「今度の神の笛、機械仕掛けにつき」 大使い魔17-02 第二話「最終兵器! 汝(なれ)の名はグラビトン!」 大使い魔17-03 第三話「トリスタニア・買い物狂想曲(カプリッチオ)」 大使い魔17-04 第四話「魔銃争奪? シュヴァリエ? 月下のダンス!」 大使い魔17-04.5 幕間「プリンセッセ・ハート」 大使い魔17-05 第五話「白い国へ行こう」 大使い魔17-06 第六話「陰謀幻想曲」 大使い魔17-07 第七話「港町の夜に」 大使い魔17-08 第八話「運命の再会! ウェールズとティファニア」 大使い魔17-09 第九話「地上最哀の兄弟ゲンカ、勃発」 大使い魔17-10 第十話「ロンリー人造人間キカイダー」 大使い魔17-11 第十一話「邪国への花嫁王女」 大使い魔17-12 第十二話「救世主、ワンセブン」 大... -
ゼロと魔砲使い
「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のEND後のなのはさん(20)が召喚 プロローグ 第1話 召喚 第2話 使い魔 第3話 魔法 第4話 疑問 第5話 決闘 第6話 考察 第7話 弟子 第8話 秘書 第9話 休日 第10話 解析 第11話 盗賊 第12話 事後 第13話 実家 第14話 激闘 第15話 精霊 第16話 王女 前編 後編 第17話 旅路 第18話 王子 第19話 奇跡 第20話 決意 第21話 予兆 第22話 襲撃 第23話 鼓動 第24話 教皇 第25話 真実 前編 後編 第26話 祈願 第27話 家族 前編 後編 第28話 烈風 前編 後編 第29話 親子 第30話 友誼 第31話 切札 第32話 幕間 第33話 懺悔 第34話 地獄 第35話 黒幕 第36話 狂王 第37話 人形 第38話 歴史 第39話 機神 作者様 注 「... -
ガリアのトランスファーマー
1匹の環形生物が、自身の体節に生えた、持ち前の頑丈な剛毛を駆使して、土の中を掘り進んでいる。 その生物の生きる上での糧となる、有機物や微生物をより多く食する為だ。 今日もまた、人間の、あいや地上の生物の目から遁れながら、 自分なりに懸命に生きている彼を、愛着を込めて仮に蚯蚓くんと呼ぶ事にする。 環形生物としては、常人には考えられないほどの、高い思考能力を持つ蚯蚓くんは、喜怒哀楽の感情をも有する。 蚯蚓くんには、土竜に食われたり、うっかり地上に迷い出て、そのまま干乾びて死んだり、 人間に捕まり、散々弄ばれた後に足で踏み潰されたり等で、無残な最後を辿った、幾多の仲間達がいた。 感情豊かな蚯蚓くんは、仲間の不幸を目の当たりにするたびに、嘆き、悲しみ、 そして、自分もいつか仲間達と同じ道を歩むのだろうか、と恐怖に脅えた。 元々短命の定めとは言え、この世に生を受けたから... -
小ネタ
小ネタ 短編・一発ネタなど。 ※召喚される側の原作のあいうえお順となっています あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行 その他 ??? あ行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 記憶の残滓 R-TYPE TACTICS 暴走戦艦コンバイラ(提督) 虚無の雀士 スーチーゼロ Special ・ Remix アイドル雀士 スーチーパイ スーチースティック 妖精からの伝言 アイドルマスター XENOGLOSSIA 風が揺らす翼と冠 悪魔狩り ウリエル あしたのルイズ あしたのジョー 丹下段平 一撃必殺の使い魔 あなうめくん ハラワタマン 暴れん坊使い魔 暴れん坊将軍 徳田新之助 不屈の使い魔~Love Hunter~ あやかしびと 愛野狩人 ゲヘナ・ゼロ アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ シェヘラザード 人を超えた使... -
SnakeTales Z 蛇の使い魔
「メタルギアソリッド」シリーズからソリッドスネークを召喚 第一章 SnakeTales Z 蛇の使い魔-01 SnakeTales Z 蛇の使い魔-02 SnakeTales Z 蛇の使い魔-03 SnakeTales Z 蛇の使い魔-04 SnakeTales Z 蛇の使い魔-05 SnakeTales Z 蛇の使い魔-06 SnakeTales Z 蛇の使い魔-07 SnakeTales Z 蛇の使い魔-08 SnakeTales Z 蛇の使い魔-09 SnakeTales Z 蛇の使い魔-幕間 第二章 ≪灰色の蛇≫ SnakeTales Z 蛇の使い魔-10 SnakeTales Z 蛇の使い魔-11 SnakeTales Z 蛇の使い魔-12 SnakeTales Z 蛇の使い魔-13 SnakeTales Z 蛇の使い魔-14 SnakeTales Z ... -
使い魔の中の使い魔-01
「…あんた誰?」 ルイズが召喚した生物は、竜を模した杖を持った亜人のメイジだった。まがまがしい青色の体、赤い宝石のついた首飾り、よく分からない感じの髪形。 亜人というよりは、人型の悪魔といった感じだろうか。 「なんじゃ?相手の名を尋ねるときは、まず自分から名乗るべきだろうに。それに、この竜王にあんたとは、言ってくれるではないか」 「何よ!これから私の僕になる使い魔候補の癖に偉そうに!」 「無理をするな、娘よ。足元が震えておるぞ。」 「ご、ご主人様になんてこと言ってんのよ!」 傲慢かつ尊大な竜王に気圧されてしまうルイズだが、なんとか強気に答えた。 「…まあいいわ。早速私と契約してもらいましょうか」 「契約?一体何を言っておるのだ?」 「こ、こうすんのよ…」 少し赤面しながらルイズは手に持った杖を竜王の前で振り何らかの呪文を唱え始める 「我が名は... -
ゼロの使い魔はメイド-06
前ページ次ページゼロの使い魔はメイド 「今日は、あのワイバーンはいないんですね」 シャーリーが先輩メイドであるシエスタにそう訊ねたのは、メイドたちの仕事も一段落ついた昼下がりのことだった。 どちらかというと無口なこの少女が、自分から口を開くのは珍しい。 「そうねえ……。アレはご主人と一緒によくどこかにいっちゃうんだけど」 あまり学院内にいてほしい相手でもないだけに、シエスタの態度は若干いい加減なものでもあった。 一度も吼えられたり、威嚇したりされたことのないシャーリーと違って、他の平民、いや、メイジたちにとっても、巨大なワイバーンは恐怖の対象なのだ。 「モードなら、二、三日留守なんじゃない? 主と一緒にね――」 別のところから、解答が飛んできた。 壁にもたれ、赤いオオトカゲを従えた美女が微笑んでいた。 使い魔のフレイムと共に、日向ぼっこ... - @wiki全体から「復活・使い魔くん千年王国 幕間1・狂王の宮殿」で調べる