あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「男爵」で検索した結果
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ゼロの男爵
...った。 「男爵様は無敵です」 誰もがギーシュの勝利を疑わぬ中、照星はヴェストリの広場に現れた。 ギーシュがキザったらしく名乗りを上げ、決闘がはじまった。 「僕の二つ名は『青銅』。従って青銅のゴーレム『ワルキューレ』が お相手するよ。よもや、文句はあるまいね?」 「ええ、ありませんよ。私も『似たようなもの』を使いますから」 決着はすぐに着いた。照星の傍らに出現した『巨大な腕』が全てのワルキューレ もろともギーシュをふっ飛ばしたのである。 それは巨大な、本当に巨大な、ガントレットを着けた腕であった。 予想外の出来事に観客の誰もが呆然とする中、私は彼がただの平民ではない という予感が正しかったと感じていた。 次に力をみせたのは、『土くれ』のフーケ討伐のときである。 学園の宝物庫より破壊の杖... -
男爵
「おかしいな。女の子がキスしてきたら、そうすればもっと親密になれると、ベルニーニが言っていたが」 トリステイン魔法学院女子寮塔。 リーゼントに黒ぶち眼鏡、ワイルドに上着の袖を破り取った姿の男が、一心不乱にメモ帳を書き込むのは一種異様な光景であった。 「女の子を押し倒してはいけない、と。まいったな、この星系のコモンセンスを一から覚え直しか」 「あなた、ルイズの使い魔じゃない。どうしたの、廊下になんて座り込んで」 男は立ち上がり、声の主へと視線を向ける。赤い髪に褐色の肌の女性、キュルケの名前を、当然ながら男は知らない。 「ルイズが鍵をかけて、僕を中に入れてくれないんだ」 「ありそうなことね。ちょっと待ってなさい」 キュルケが杖をかざすと、音もなく扉が開く。 ルイズは不機嫌な様子で、 「あら、ツェルプストーが何の用? アンロックは校則違反よ」 「用があ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-10
...出て、リビングストン男爵領――街道沿いに、徒歩で北西へ三日ほど歩いたところに存在する――を目指す。 途中の木陰に物乞いが座り込んでいて、君たちの存在に気づくと施しを求めてくる。 物乞いは、ぼろきれに身を包んだ痩せ細った男であり、両目を包帯で隠しているところを見ると、戦傷者なのかもしれない。 ルイズは君とギーシュに、 「かわいそうに…金貨一枚だけ、いいでしょ?」と小声で言うが、 ギーシュは 「構わないほうがいい、先を急ごう。……反乱軍の密偵ということもありうる」と言う。 物乞いに金貨を一枚、与えてやるか(一五二へ)? それとも、施しなど偽善にすぎぬと無視して進むか(三一九へ)? 一五二 ルイズは金貨を一枚、物乞いに施すという。 貴族である彼女のことだから、距離をおいて投げ与えるのだろうと思ったが(貴族ではない君でも... -
ソーサリー・ゼロ第二部-15
...の旧友リビングストン男爵が≪門≫を作り出す魔法を研究していることを教えてもらった君たちは、 男爵の協力を得るためこのアルビオンの地までやってきたのだが、目的の人物の死を知らされたいま、旅は不本意な結末に終わろうとしているのだと言って、 ルイズは話を締めくくる。 「人間が使い魔というだけでも珍しいが、それが夜空にかかる月の数さえ違う遥かな異国の、重大な任を帯びたメイジ殿だとはな。 近頃はさても奇妙なことの多いことよ」とウェールズは言う。 「男爵のことは残念だが、もはやどうしようもない」 ウェールズは続ける。 「男爵が我が方に参陣するためニューカッスルの城に来たのは一月ほど前のことだったが、私はその頃、軍艦の指揮をとっていたので、 彼に直接会ったことはない。後に聞いた話では、男爵はほんの数名の従者だけを引き連れた、尾羽打ち枯らした風情だったという。 彼はあらためて国王... -
ソーサリー・ゼロ第二部-3
...には、リビングストン男爵という古い友人がおってのう。一月ほど前に、男爵から奇妙な手紙が届いたのじゃ」 オスマンは机の上に置かれた手紙のひとつを手にとり、読み上げる。 「『ついに私は≪門≫を開くことに成功した。始祖ブリミルにすら使えなかったであろう、まったく新たな魔法を創り出したのだ』と書いておる」 ≪門≫という言葉に反応して、君は前のめりになってオスマンを凝視する。 隣に座るルイズは君の態度の意味がわからず、鳶色の瞳で君と老魔法使いを交互に見かえしている。 「男爵はたいそうな変わり者でのう。≪四大系統≫にも≪虚無≫にも分類されぬ≪コモンマジック≫にこそ、新たな発展の可能性が秘められているのではと考える、 異端のメイジじゃった。なかでも彼が注目したのは、≪サモン・サーヴァント≫じゃ」 ≪サモン・サーヴァント≫とは、はるか遠隔の地の幻獣や動物を≪使い魔... -
ゼロの魔王伝-06
...魔都倫敦の魔王、“闇男爵”呪紋大三郎という。かつて、世界一の大魔道ガーレン・ヌーレンブルクと魔界医師を相手に、<新宿>と倫敦の存亡を賭けた死闘を演じ、そして敗れた筈の男であった。 魔性の都として寿命を迎えつつあった倫敦を復活させる為に<新宿>の魔性をそのまま倫敦に移し、<新宿>を凡百の一都市に変えんとし、<新宿>の象徴たる魔界医師に敗れ、異世界へと放逐された筈の魔王。 その一助となったガーレンの死より数年、いかなる手段によりてか、現世へと帰還した闇男爵は、今一度<新宿>へとその魔手を伸ばしていた。 理想的なフォームから闇男爵が投げた黒一色の槍が、世界中の破邪の呪文によって浄化された院内の空気を裂いて走った。闇男爵と対峙する白衣の医師の心臓を貫かんと飛翔する黒い槍を、医師の手元から延びた銀の筋が絡め取り、空中で止める。 地上六六六メートルまで存在する妖気圏によっ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-14
...ちは、リビングストン男爵に会うためにこの地に参りました」と、 ルイズが答える。 「しかし、男爵は叛徒どもの襲撃を受け、領地を追われてしまったとの噂を耳にいたしました。男爵の行方や安否について、 殿下よりなにかお聞かせいただくことはございませんでしょうか?」 「もうこれ以上、そなたらが旅を続ける必要はなくなったと申そう」と、 ウェールズは言う。 「リビングストン男爵は、敵に捕らわれ処刑された。一月ほど前のことだ」 二五五へ。 二五五 ウェールズの言葉を耳にし、君の視界は急に暗くなる。 両脚から力が抜けその場にくずおれそうになるが、どうにかこらえることに成功する。 この旅は無駄だったのだろうか? 「いかがした? 供の者よ」 君のふらつく姿に気づいたウェールズが尋ねるが、君はなんでもないのでお気遣いなくと素っ気ない口調で答える。 「まだ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-16
...かを話し合う。 「男爵が死んじゃったんじゃ、これ以上アルビオンにいても無意味よ」 ルイズはトリステインへの帰還を主張する。 「もう戦争も人が死ぬのもたくさん……早く帰りたい」 力なくつぶやくルイズにギーシュも同調し、 「姫殿下の任務を達成できなかったのは残念だが、もうなんの手がかりも残されていないさ。これを読む限り、男爵には共同研究者も助手も いなかったようだからね」と日記を手にして言う。 彼はあいかわらず、君たちの旅の目的について勘違いしたままだ。 「そもそも男爵の研究は無駄骨だったに違いないさ。≪サモン・サーヴァント≫を応用して離れた場所と場所をつなぐ≪門≫の魔法を創り出そうだなんて、 始祖ブリミルが降臨してから六千年、どのメイジも思いつきもしなかったはずだ。掛け合わせることで独自の魔法を編み出せる≪四大系統≫と違って、 ≪コモン・マジック≫には発展の余... -
小ネタ-06
...クイズの部屋 ゼロの男爵 武装錬金 大戦士長 坂口照星 小ネタ:核金 武装錬金 シリアル61番の核金 ふたりぼっち伝説より ふたりぼっち伝説 マチルナ ふたりぼっち伝説から骸骨 ふたりぼっち伝説 骸骨 特攻のルイズ 特攻の拓 武丸 魔法少女ラジカルイズ ブラックラグーン レヴィ&ロベルタ ルイズの憂鬱 (魔法少女ラジカルイズ~双子編~) ブラックラグーン ヘンゼル&グレーテル 生まれえざる0 BLOODY ROAR3~4、EX シオン 男爵 プラネテス ΠΛΑΝΗΤΕΣ 男爵 彼とルイズ フランケンシュタイン対地底怪獣<バラゴン> フランケンシュタイン ゼロと豹王 BLEACH グリムジョー・ジャガージャック ゼロメタルパニック! フルメタルパニック! 相良宗介 魔法の国のボン太くん フルメタルパニック?ふもっふ ボン太くん(一小隊分) ブレス オブ ファイア 0 ~虚無ろわざる... -
ソーサリー・ゼロ第四部-01
...であるリビングストン男爵という貴族が、遠く離れた二つの場所をつなげる≪門≫を作り出す魔法を 研究しているのだが、その≪門≫は、このハルケギニアと、君が居たカーカバードを結んでいるかもしれぬというのだ。 カーカバードへ戻れる望みが出てきたことを知った君は、男爵が住まうアルビオンに向かうが、その旅には『ご主人様』のルイズと、 かつて君を相手に決闘騒ぎを起こしたギーシュが、強引に同行してきた。 港町ラ・ロシェールで≪土塊のフーケ≫と再会した君は、彼女と力を合わせて水大蛇を倒すが、七大蛇がアルビオンに拠点を置いて、 何かを企んでいることを知る。 『白の国』の異名をもつアルビオンは、雲と霧に包まれて天空を漂う、驚異の地だった。 空飛ぶ船でアルビオンに降り立った君、ルイズ、ギーシュの三人は、リビングストン男爵の領地へ向かうが、アルビオンは国を二分しての 内乱に揺れて... -
ウルトラマンゼロの使い魔-112
...くも領主のロドバルド男爵夫人よりこの槍を与えられ、 このアンブラン村の門番件警士として治安を預かっておる。わしの言葉は男爵夫人の言葉と 心得られよ。さて、神妙に名乗られ、当村にやってきた理由を述べていただきたい」 シルフィードがコボルド退治で派遣されてきた件を話すと、ユルバンは何故かたちまち顔を歪ませた。 「うぬぬぬぬぬぬぬ! あれほどわし一人で十分だと申し上げたのに……ロドバルドさまは、 まだこのわしが信用ならぬとおっしゃるのか! ええい!」 ユルバンはひょこひょこと来た道を引き返していった。グレンは周りの村人に質問する。 「あの爺さん、やたら偉そうだが一体何なんだ?」 「あのユルバン爺さんは、この村を守っている兵隊なんだが……未だに自分が優秀な戦士だと 思ってるんだよ」 「昔は相当な使い手だったらしいが、今はあの通りさ」 「一人でコボルド退治に行くって... -
ソーサリー・ゼロ第二部-11
...掛かるルイズに君は、男爵の屋敷は焼け落ちたそうだが、そこになにか手掛かりが残されているかもしれぬと説明する。 「焼け残ったものだって、どうせ略奪されつくしちゃってるわよ。王党派の軍隊を探して、男爵の居場所を訊いたほうが手っ取り早いわ」と、 納得のいかぬ様子でルイズは言う。 ギーシュもルイズに同意し、 「無駄足だと思うけどなぁ」とぼやく。 君はふたりに、嫌なら好きにしろと告げて背を向けると、リビングストン男爵領へと向かう道を進む。 ルイズは 「ま、待ちなさいよ! 行かないとは言ってないでしょ!」と叫んで、 君に追いすがる。 「あんたってば、人の話を聞こうともしない、わがままな使い魔なんだから! でも、こうなったらとことんまで付き合ってあげるわ。 感謝しなさいよね!」 そう言ってルイズは、君の横に並んでで歩く。七四へ。 七四... -
ソーサリー・ゼロ第四部-03
...の旧友リビングストン男爵が研究していたものが思い出される。 しかし、男爵が作り出した≪門≫はすぐに消えてしまう不完全なものだった。 また、どういうわけかハルケギニアとカーカバードをつないでしまうという、やっかいな代物だったようだ。 君が遭遇したスナタ猫やバドゥ甲虫、ジブジブなど、多くのカーカバードの生き物たちがその≪門≫をくぐって、 ハルケギニアに迷い込んでしまったと考えられる。 リビングストン男爵は死に、≪門≫の研究は途絶えたはずだが、クロムウェルはなんらかの方法で男爵の研究の成果を手に入れたのだろうか? 「そして、今度はリュティスに≪門≫を出現させ、そこから軍を送り込み、ヴェルサルテイル宮殿を壊滅させた。 攻撃の主力はカーカバード軍の先遣隊であり、彼らはクロムウェルの命令にしたがって、アルビオンを侵略した≪無能王≫に応報の罰を下した、 とジョンストンは言っ... -
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-10
...……」 「ナテンア男爵配下の騎士団が男爵解任を求め……」 「……男爵は解任……首謀者は投獄……」 「キンバ財務大臣が……」 「……私が口を出す問題じゃない……」 廊下に出たタバサをキュルケが呼び止める。 「タバサ!」 「……キュルケ……」 「いったい何やってるのよ?」 「……新聞……見なかったの……私はジョゼフから王位を取り戻した……」 「タバサ、あんた……また来るわ!」 タバサを非難しようとしたキュルケだったが、衛兵隊に気付いて即座に逃げるのだった。 「おい! いたぞ! 待てえ!」 そのタバサの目の前をキュルケを追いかける衛兵達が駆け抜けていった。 「………」 逃げまとうキュルケの様子が映し出されたモニターに、満足気な表情のルイズ達。 「この調子なり。リンテンバンキ、作戦をセカンドステージに進めるなり」 『かしこまり! 号外ー、号... -
気さくな王女-22
...込められたミスコール男爵とかいう木っ端貴族は、近しい者にもそうでない者にも愚痴をこぼすことしきりだったとか。 なぜ囚人親子の相手を自分がしなければならないのか、もっと相応しい人間がいるだろうに、と。 色事にしか興味の無い助平親父は、王命とは守秘すべきものであるという基本のきさえ知らず、その配下の兵士達も休暇のたび街までやってきては酒場で店主相手にぼやいているらしい。 今はまだ街の自称事情通が知るだけだけど、ちょっと時間が経過すれば皆が知ることになるでしょうね。 これだから無能者は嫌なのよ。こんな簡単な任務さえまともにこなすことができないんですもの。おかげでわたしはここまでやってこれたわけだけど。 父上だってもう少し気の利いた部下の一人もいたはずよね。 そこをあえてミスコールの狒々爺に命じたってことは、やっぱり監禁場所を教えたかったってことになる。 誰... -
ソーサリー・ゼロ第三部-03
...うか、リビングストン男爵は戦場の露と消えたか……政(まつりごと)にも誉(ほまれ)にも興味を示さず、ただ一筋に魔法の研究をしていた、 あの男爵までもが巻き込まれて命を落とすとは、まこと、戦とはむごいものじゃのう」 オスマンはそう言って大きく溜息をつくと、椅子に体を深く沈ませる。 「残念じゃったが、気を落としてはならぬぞ。君がもと居た世界に戻る望みが、完全に絶たれたわけではないのじゃからな。リビングストン男爵以外にも、 ≪門≫の創りかたを研究しておるメイジが居るやもしれぬ。ミスタ・コルベールにも、過去に異世界からの訪問者がこのハルケギニアに現れたという 記録はないかと、調べさせておるところじゃ」 学院長はそう言って気遣ってくれるが、君は、慌てて帰る必要もないのであまり気にすることはない、と告げる。 君の言葉をあきらめの表れととったルイズは、表情を曇らせ視線を君から逸ら... -
ゼロの黒魔道士-52
...躍以外は聞かないダメ男爵。 かつての情熱の炎とやらも、今や風前のともしびだ。 おまけのおまけで、今度の任務は要人警護だか知らないが、あの憎きエルフとその連れを守らねばならないらしい。 エルフである。ハルケギニアの敵であるエルフである。別に軍人が守らなくとも一個連隊ぐらい片手でひねれるはずのエルフである。 重要任務とは上から聞いているものの、真っ暗な先行きの見え無さに、ストレスはたまる一方だ。 「あ~……酒とか女とか、その辺から湧いて来ねぇかなぁ~……」 せめて飲んだりヤッたりしないとやってられない。 彼の思考回路は、紛れもなく健全な青年のそれであった。 それが健全な軍人であるかはともかくとして。 「ま、そんな美味しい話なんざ……」 「あ、あの~……」 声がしたのは、ほぼ、真下。 視線を垂直降下させれば、そこにいたのは。 「……(女と酒、湧い... -
ゼロのプリンセスメーカー
...」とはいえ騎兵少将の男爵に忠を誓われると言うのは、ルイズとて悪い気分ではない。 下手な動物を使い魔にするより余程名誉な事だろう。 伯爵家の娘と言う事で『姫』と呼ばれる事は少しむず痒い気もするが、悪い気はしないし さらに身の回りの世話を命じるまでもなく、全ての雑事の手筈を整えるなど能力的にも満足。 これならば思い通りにならない面がある事も許容しよう。と、納得しかけていたところに事件が起きた。 ルイズになんの断りも無く、彼は決闘に応じてしまったのだ。 「ああ、余り怒られては美容によろしくありません。姫」 ヴェストリの広場に向かって歩くルイズの一歩後方を男が進言する。 「軽口を叩いている場合じゃないでしょクラウス! 何があったかは知らないけど、メイジじゃない貴方が一対一の決闘でギーシュに勝てるわけ無いでしょ! ... -
【薔薇男と穴を掘る使い魔】
...上の部下のハートマン男爵には感謝すべきだろう。 「もう此処まで来てたのかい? 意外に速いんだな。」 そう、僕の足は速い。 其処等辺の一般人なんか追い付けない。 僕が仏契……あれ? うわ……ウわぁぁっぁぁぁあぁあぁぁああぁぁっぁああぁっぁっぁぁあっぁぁッ!! 何で!? 何で直ぐ脇にいるの!? ホワーイ!? って言うか、怖い!! 足が矢鱈と高速で動いてる所とか!! 両手組んでいるのにこんなスピードで走れる所とか!! 走ってるのに上下動しない体とか!! まるでこの間の里帰りの時に母上が読んでくれた物語に出て来た怪人じゃないか!! えーと……ジュ・ケツ・シューとか言ってたっけ? 「良かったのかい、ホイホイ付いて来て?」 先生!! 僕の初恋の家庭教師、レッド・ペーン先生!! 彼が僕に付いて来てるんだと思いますが、僕のハル... -
ソーサリー・ゼロ第二部-9
...れぬ、リビングストン男爵は無事なのだろうか? 君の頭の中は疑問だらけだが、ひとつだけ確かなことがある。 リビングストン男爵を探してアルビオンをさまよう旅が、危険きわまりないものになることは間違いない。二〇九へ。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ -
ゼロの女帝-09
...テルモール』 爵位は男爵。 かなりレベルの高い特殊な系統魔法を使いこなしオルレアン公にいまだ忠義を尽くす男」 「おいおい、それバレたらまずいんじゃないのかい」 「大丈夫。これがバレたら確かにこのカステルモールさん処刑だけど『いい男に不利益を与えない』 それがこの本を出版している『ハルケギニア淑女同盟』の心意気よ!」 「ちなみにボクはどう書いてあるんだい? 何で目をそらすのかな?」 「ワルド卿、なぜ貴方がここにいるのかしら?」 柔らかい目で、柔らかい口調で問いただす瀬戸。 そんな彼女にワルドは一通の書を差し出す。 「何々、『親愛なるルイズ。 勝手とは判っていますがこの作戦の成功度を上げるため、やはり本職の軍人を貴方達に同行させます。 聞けばワルド卿は貴方の婚約者なのだとか。 ならば情報の隠匿は勿論ですし信頼の置ける人物なのも間違い無いでしょう... -
ソーサリー・ゼロ第四部-15
...じゃ。リビングストン男爵と呼ばれておる」 君とルイズは、はっとして息を呑む。 忘れようもない名前だ──ハルケギニアとカーカバードを結ぶ、≪門≫の魔法を編み出した人物だ! 「で、でも」 ルイズが上ずった声を出す。 「男爵さまはお亡くなりになられたと聞きました。≪レコン・キスタ≫に捕まってすぐ処刑され、遺体は晒しものにされた、と」 「それは奴らの──いや、クロムウェルの目くらましじゃ。死体は偽物で、わしはクロムウェルのために魔法兵器を作らされておった」 老人──リビングストン男爵は言う。 「≪門≫についての知識があるのなら、わしがどんな魔法を研究しておったのかも知っておろうな? クロムウェルはわしを脅し、痛めつけ、 あの呪わしい装置を完成させたのじゃ。用済みになったわしは、クロムウェルから褒美を受け取った……それは、 このごみ溜めのような部屋で生きることじゃ!... -
風林火山-11
...にやられてから、あの男爵が相棒をここへ運んで、そのまま出発したんだ。今はアルビオンの目の前ってところだな」 「なるほど。だが、この騒ぎはいったいどういうことだ?」 深い眠りから目覚めたばかりでも、勘助の頭はしっかりと働いていた。 デルフリンガーが説明してくれたことに感謝しつつ、疑問をぶつける。 「どうやら、空賊に捕まったらしいね。そら、外から笑い声がするだろ?あれさ」 それに、目を見開いて驚いた。 「なんということだ!こんな時に捕まるとは、運がないな。して、姫様は・・・」 勘助の最大の心配事を聞いた。 最も、このアルビオンで事を行っているからには、恐らくは反乱軍の作戦の一つだろう。 トリステインの、それも上級の貴族であるルイズには、まだおいそれと手を出すことができないはずだ。 「さあ。娘っ子も表にいるようだが。まぁ、まだ捕... -
ソーサリー・ゼロ第三部-01
...しれぬリビングストン男爵を探して、内戦に揺れるアルビオンを旅している途中で、 偶然にもウェールズ皇太子と出会ったのだとルイズが語ると、アンリエッタは話に夢中になり、じっと耳を傾ける。 王女は、自身が密命を託したワルド子爵の裏切りに驚愕し、彼がアルビオン国王ジェームズ一世を殺害したうえに、ウェールズまで 手にかけようとしたことを知らされ、その美しく整った顔を蒼白にする。 「まさか、まさか子爵が…魔法衛士隊の隊長が≪レコン・キスタ≫の一員だったなんて……」とアンリエッタは言い、 膝の上で組んだ細い指を震わせる。 「ああ、わたくしはなんと愚かなのでしょう! あの男を使者に選んだせいで、陛下はお亡くなりに……そのうえ、 ウェールズさまの身まで危うくしてしまうなんて……!」 アンリエッタはそう言って嘆くと、ワルドを撃退してウェールズの命を救った君とルイズにしきりに礼を述べる... -
ソーサリー・ゼロ第四部-04
...の貴族リビングストン男爵は、≪サモン・サーヴァント≫を応用して世界中をつなぐ≪門≫を作り出す魔法を、 研究しておった。実際に≪門≫は彼の前に現れたが、すぐに消えてしまう不安定なものだったそうじゃ」 「おお、≪門≫について何かをご存じなのですか? さすがはオールド・オスマン。お呼び立てしたかいがあったというものです」 マザリーニの歓喜と賞賛の言葉をさえぎり、オスマンは言う。 「ぬか喜びさせるようですまんのですが、私の知っていることはそれだけですぞ、枢機卿。男爵は研究の詳しい内容を誰にも伝えぬまま、 ≪レコン・キスタ≫に殺されたそうじゃ」 オスマンは横目で君とルイズををちらりと見る。 「それが、クロムウェルの作り出した≪門≫と関係があるのかどうかさえ、わからぬままです。恥ずかしながらこの件に関しては、 私は何のお役に立てそうにもありませんわい」 そう言うと、オスマ... -
毒の爪の使い魔-40
...ましょう。アルベルト男爵家の次男なんかどうかしら?」 (このクソガキをもらうような物好きな奴がいるのかネ~?) そんな事を考えながらジャンガは爪で耳の穴を穿る。 ルイズはそれに反論した。 「どうしてそうなるの!? 結婚ならエレオノール姉さまが先でしょ!? バーガンディ伯爵との婚約が…」 ――場の空気が変わった。 もともと静かだったダイニングルームが、一瞬更なる静寂に包まれた。 それまで平然とした表情でいた使用人達の顔に、一斉に焦りの様なものが浮かぶ。 カトレアが少し慌てた様子でルイズに声を掛ける。 「あ…ルイズ、その話は…」 そしてチラリと横の姉を見る。 髪を振り乱し、鬼神の如きオーラを発するエレオノールの姿がそこに在った。 「ちびルイズぅ~…、このわたしに対して嫌味が言えるなんて、態度だけは大きくなったようねぇ~…」 地の底から響いてくるかのような声がエレ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-4
...無事にリビングストン男爵を見つけ出せば、もはやこの学院に戻ることはなく、彼女とも二度と会えないのだという思いが、君の足を止めているのだ。 考えてみれば、この学院で知り合った人々の誰にも別れの挨拶を済ませておらぬが、しょせん君は突然に現れた異邦人にすぎない。 来たときと同じように唐突に姿をくらましたところで、誰も心配などせぬだろう。 「ほら、もう行くわよ! いつまでもお喋りしない!」 いつのまにか馬に乗っていたルイズが君に声をかける。 シエスタは頭を下げると、仕事に戻ると言い、君たちの道中の安全を祈ってくれる。 君はシエスタに手を振ると、馬に跨り、その首をめぐらせる。 旅は始まった。一三七へ。 一三七 道はやがて、王都トリスタニアと港町ラ・ロシェールとを結ぶ街道に合流する。 街道には幾筋もの轍(わだち)と人や馬の足跡が残... -
ソーサリー・ゼロ第二部-21
...…あんたの帰る方法。男爵のことは残念だったけど、きっと別の方法があるはずよ。わたし、ちゃんと探すから。気を落とさないでね」 君は無言でうなずく。 任務を果たすために、一刻も早くカーカバードに戻らねばならぬ立場にある君だが、奇妙なことにさほど焦燥感はない。 戦争こそあれど、≪旧世界≫のどの地よりもずっと洗練された文化をもち自然も豊かな、この美しき世界の居心地が良すぎるせいだろうか? 君の気のない応対にいらだったのか、ルイズは少しだけ声を荒げ、 「帰ったら、まっすぐ王宮に出頭して、姫様に一切合財を報告しなきゃ。あんたも無礼がないようにね!」と告げる。 ルイズが外の空気を吸いに行くと言って甲板に上がっていくのを見送った君は、今度は傍らに立てかけたデルフリンガーに話しかける。 「なにか用かい、相棒?」 君はこの魔剣に、昨夜のワルドとの闘いで『思い出した』と言... -
いぬかみっな使い魔-09
...、侯爵、伯爵、子爵、男爵、準男爵、シュヴァリエ(騎士)。」 「トリスティン、トリスタニア、ガリア、リュティス、ゲルマニア、 ヴィンドボナ、アルビオン、ロンディニウムアウソーニャ半島、ロマリア」 次の日からは単語の勉強を兼ねた地名+名物+簡単な風俗。 その学習法は絵本や子供用の旅行記、昔話やこっけい話、 と平易な文章であれば何でもいいとばかりに多岐にわたって勉強した。 ルーンの習得も午後の授業で覚え、つたないながらもルーンを唱えた。 杖が無かったので発動はしなかったが、次の日には借りた杖で発動しかけた。 二人とも、である。 「まったく、とんでもない生徒ですわね。」 「本当に自分でも信じられない学習速度だ。です。たった2日で あらかたの文章は読めるようになっている。います。 魔法的な支援があるということですかね。」 「お心当たりはありまして?」 「... -
小ネタ
...クイズの部屋 ゼロの男爵 武装錬金 大戦士長 坂口照星 小ネタ:核金 武装錬金 シリアル61番の核金 ふたりぼっち伝説より ふたりぼっち伝説 マチルナ ふたりぼっち伝説から骸骨 ふたりぼっち伝説 骸骨 特攻のルイズ 特攻の拓 武丸 魔法少女ラジカルイズ ブラックラグーン レヴィ&ロベルタ ルイズの憂鬱 (魔法少女ラジカルイズ~双子編~) ブラックラグーン ヘンゼル&グレーテル 生まれえざる0 BLOODY ROAR3~4、EX シオン 男爵 プラネテス ΠΛΑΝΗΤΕΣ 男爵 彼とルイズ フランケンシュタイン対地底怪獣<バラゴン> フランケンシュタイン ゼロと豹王 BLEACH グリムジョー・ジャガージャック ゼロメタルパニック! フルメタルパニック! 相良宗介 魔法の国のボン太くん フルメタルパニック?ふもっふ ボン太くん(一小隊分) ブレス オブ ファイア 0 ~虚無ろわざる... -
笑顔が好きだから-04
...法の先生は最低でも準男爵とか男爵の地方領主クラスの貴族だってこと。 そして、ここトリステインには没落して貴族じゃなくなったメイジの子供に魔法を教えようなんていう奇特な貴族はまずいない以上、しいねちゃんとチャチャは貴族の子供だってことになる。 この子達、しいねちゃんとチャチャの言うことが本当なら、これはすごくまずい。 貴族の子供を使い魔として召喚しちゃったなんて、ひっじょ~~~~~~~~に、まずい。 うりずり山やもちもち山なんて地名聞いたことないけど、トリステインの中だったら、ヴァリエール家の力でなんとかもみ消すことも出来るかもしれないけど、もちもち山もうりずり山も、そんな地名聞いたことないし、ガリアやゲルマニア、アルビオンの何処かの領主の子供とかいったら、確実に外交問題になっちゃう! しいねちゃんは、そんなわたしの懊悩も知らないで最後の一人を紹介してくれる。 「... -
いぬかみっな使い魔-22
...は伯爵の長男。 男爵は村の一つも治めていればいいような伯爵の庇護下に在る下級貴族。 準男爵は男爵に準ずる者でしか無いからさらに下。 騎士は土地を持たないか持っていても地名を個人として占有できない者。 さらに爵位持ち貴族の親族であるだけの平貴族、というのが主な分類だ。 さてそこでだ。 トリスティンで絶大な権力を持ち、王家の傍流である公爵家の娘であるルイズ。 成り上がり帝国の中でヴァリエールに対抗できる程の家の姫、キュルケ。 この二人もまた、立派なお姫様なんだよ。 シャルロット姫とアンリエッタ姫を合わせれば4人なんだ。」 「なるほど。わかりました、啓太様。 前ページいぬかみっな使い魔 -
いぬかみっな使い魔-15
...家庭教師として、 男爵位を得るのであるが、一部人間から激しく不安がられたという。 4月28日昼前。重臣達にふれが出された。 大后はアンリエッタが軍事へ興味を持ったのはいい事だと喜び、トリスティンの (ほぼ)全艦隊をラ・ロシェールに集めて軍事演習を行うよう命じた。 そして、その場にはアンリエッタを赴かせ、勉強させるようにと命じたのだ。 ほとんど政治に口を出してこない「本来なら女王様」の発言だ。 レコンキスタへの示威行動、攻め込まれた場合を想定した訓練、錬度の強化。 いくつもの目的を持ったこの計画はあっさり納得された。 ラ・ロシェールには竜騎士が直行し、演習の準備を命じた。 夕刻には「即応訓練を兼ねる」とのことで大車輪で動員された戦列艦が 近くの軍港から王城にやってきて錨舶、アンリエッタは船上の人となった。 アンリエッタの乗るお召し艦の後ろに、枢機卿旗をか... -
ソーサリー・ゼロ第二部-12
...正直にリビングストン男爵に用があるのだと言うか(三一へ)? 七八 君が、自分たちは貴族の一行だと伝えると、傭兵たちのあいだからざわめきが起きる。 つぎはぎだらけのマントをまとった魔法使いらしき長身の男が、白髪の男の隣に立ち、 「たしかに、餓鬼ふたりは身なりがいい。おそらくトリステインの学生だ。貴族ってのは本当みたいだぜ」と告げる。 「ほう!それではお前たちは、オレたちの雇い主のご親族ってわけか!」 白髪の男は驚いたように言う。 「それでお前たちは、なんという名前の貴族に会いにきたんだ? オレたちの直属の上官かもしれんな」 この男は君を試そうとしているが、君はアルビオン貴族の名前など知るはずもない! なんとかそれらしい名前をでっち上げてみるしかない。 なんと答える? ジャクソン・三三四へ ブランシュ・八... -
ゼロの仮面~ナイト・アフター~-03
...いつだかに見た阿修羅男爵を彷彿とさせていた。 一人の表情には特にいつもとの変わりは無い。ただその瞳は、興味深げにチラチラと綾時を見ていた。 一人の表情には疑問と嬉しさが混じっていた。親友がようやく異性に興味を持ったと。本当はまったくの勘違いだが、彼女はそう信じ、しかし何故この男なのか、と首を捻っていた。 一人の表情には焦りと苦笑が浮かんでいた。どうやって誤魔化そう。て言うかいっその事打ち明けた方が楽な気もするけど、オールド・オスマンやコルベールさんに止められてるしなぁ。 黒、桜、青、赤。全員が違う色の髪を揺らしながら、四人は掃除をしていた。 経緯は簡単だった。結局、誰もが今の出来事に疑問を浮かべたままだったが、ミス・シュヴールズが授業を切り上げ、ルイズに片付けを命じた。無論、綾時の手伝いを込みで。 ルイズは生徒が全員帰った所で、綾時にさっきの事を問い詰め... -
KNIGHT-ZERO ep14
...したマルトーは公爵や男爵からのお抱えの誘いを蹴り 弟子達をアゴで動かす立場から、若者の健全な肉体と精神のために日々厨房で汗を流す学院コックとなった マルトーはKITTのボンネットに腰掛け、学院への奉職以来長らくやめていた葉巻を吹かしながら呟く 「…貴族にはかなわないなぁ、我らの騎士…」 彼は貴族の横暴と、輝ける未来のために無垢であるべき子供達を蝕む大人の汚い手に嘆息していた 地球における古来からの記録と最近加えたハルケギニアの文献をデータベースに納めていたKITTは モット伯爵のシエスタへの行為に類似した事象など地球やこの国の歴史の中からいくらでも検索できた 欧州の初夜税や日本の夜這い、娘の身売りなどに比べれば今回の出来事はまだ悪辣とは程遠いとも言えた それでもKITTの人工知能には、この世界で見知ったシエスタの姿が様々なデータとな... -
炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!クロスオーBANG!!-14
...、そうなのか。チセル男爵には前に会った事があるけれど、君のような可愛い娘がいるなんて知らなかったな」 ルイズ達の緊張とは裏腹に、キュルケ達は旅の道連れとなった少女・クドラーフカと楽しい一夜を過ごしたのだった。 「右舷情報の雲中より船が接近してきます!」 翌朝、下半分を純白の雲に隠されたアルビオン島が視界に入ったところで、甲板に船員の切羽詰った叫び声が響いた。 後方甲板でワルドと共に操船を指揮していた船長は、見張りの声に右上方を見上げた。 「アルビオン貴族派か? お前達のために荷を運んでいる船だと教えてやれ」 見張り員は船長の指示通り手旗信号を送ったがやがて、 「あの船は旗を掲げておりません!」 「してみると、く、空賊か?」 「間違いありません! 内乱の混乱に乗じて活動が活発になっていると聞き及びますから……」 「今すぐ逃走だ! 取り舵いっぱい! 全速... -
復活・使い魔くん千年王国 幕間1・狂王の宮殿
...だな。士官どもだって男爵は下るまい。 ちょうどそろそろ退官して領地経営をしたいなぁと思っていた矢先だよ。 かえって老後の心配が増えそうだが、なに、俺にも財産管理の出来る息子ぐらいはいる」 思わぬ自分の野心に興奮してべらべらと喋りまくる提督に、リュジニャン子爵も頬をひきつらせる。 「ははは、皮算用はまだ早いんじゃあないですか。まぁこの艦隊があれば、あの国は数日で滅ぼせるでしょう。 灰にしたあとの領土を貰っても、仕方ありませんがねぇ。手加減はしませんと……」 しばらく二人で談笑しつつワインなどを傾けているうち、甲板の方から騒ぎ声が聞こえてきた。 「む? ……何か外が騒がしいな」 「反乱、ではありますまいね。今回の作戦、しっかりと将兵への説明責任は果たしましたから」 「ちょっと見てこよう。それに、そろそろ上陸の目標地点のはずだ」 二人が甲板に出て... -
SeeD戦記・ハルケギニア lion heart with revenger‐20
... 炎に撃たれた役人は男爵家の三男坊であり、ドットとはいえ火メイジであった。すかさず杖を抜き、生意気にも刃向かった少年に自身の炎を浴びせてやろうと詠唱を始めた。だが 「ドロー ファイア」 二度目の擬似魔法は的確にその手の杖に当たり、役人は杖を取り落としてしまった。 慌てて杖を拾おうと伸ばした手は、少年の足で踏みつけられ、逃げようにも手が押さえつけられて身動きが取れぬ状況で三度目の炎をその身に受けた。 「ドロー ファイア」 役人は死んだが、付き従っていた衛兵は生きてその場を逃げ出した。 メイジを殺してしまった。 すぐさまその事実が村全体を駆けめぐり、意見は真っ二つに割れた。 その少年を領主に突き出すことで事態の安静を計ろうとする者と、こうなったからには徹底的に戦うべきだと主張する者。 前者は年寄り達であり、後者は年若い、特に当の少年と親し... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-01
...うだし、 スーシェ男爵もなかなか悪くない男だと思うが、会ってみるだけどうだ?」 そこからはなし崩し的に次々と縁談を持ち込んできて、いつの間にやら結婚している自分が想像できる。 二十七になっていまだに結婚していないエレオノールのこともあり、その手の話には過敏なのだ。 駄目だ。ダメージは少ないだろうがとても納得できるものではない。 ルイズの妄想はついに最悪の結末にたどり着く。 母親が、烈風のカリンがじきじきに説教するのだ。 その時母は、なぜか甲冑に身を包み、マンティコアにまたがっている。 そして巨大な竜巻を作りながら言い放つのだ。 「ルイズ。構えなさい」 駄目だ! 駄目だ! もう説教ですらない。 「ミス・ヴァリエール? いい加減現実に戻ってください」 コルベールの声にルイズはハッと我に返る。 「先生! 私契約します! させて下さい!」 ルイズに... -
エデンの林檎 十七話
...トは不正の発覚で現在男爵の地位にある。 ただしこの戦争の武勲で伯爵に戻されるので、まあモット伯でいいだろう。 ともかく彼ら水のメイジたちが放つ真っ黒な水の固まりは、着弾地点で炸裂、爆発を引き起こす。 まれに発射前の戦艦の砲弾に着火し、多大なるダメージを与えていた。 この黒い水、正体は石油である。 無論石油は水に類するものではない。 どちらかといえば石炭を溶かしたもの、という表現がぴったりな太古の動植物の死骸の堆積物だ。 水を含む要素はかけらも無いが、しかし液状のそれをメイジたちが使えない道理は無かった。 何せこの世界の魔法、純粋な金や銀よりも化合物の青銅のほうが簡単という不思議な法則性を持つ。 要は魔法の使用者の精神的価値観が優先されるのだ。 それゆえ水にしか見えないそれを水のメイジが用いるのは当然のことといえる... -
鋼の使い魔-13
...と財産を没収、伯から男爵へ爵位を落とされた。 シエスタは数日の間タバサの部屋に匿われていたが、モットが処罰されて後に学院付メイドに復帰した。 「不思議なことがあるものね」 「うん?」 部屋でルイズがお茶にミルクを入れながらつぶやいた。ギュスターヴはデルフの手入れをしている。 手入れの手並みに満足しているらしいデルフが「あー生き返るー」とおっさんのようなことを言っているが、二人は気にもしない。 「だってシエスタってメイド、賊に浚われたのに傷一つつけられないで開放されたんでしょう?」 「まぁ、そんなこともあるさ」 学院には『シエスタはモット伯の屋敷で賊に浚われてどこかに軟禁されていたが、ある時薬を嗅がされて気を失い、気が付いたら学院の医療室にいた』と証言するように 口裏をあわせた。 不自然に為らないようにタバサ経由で手に入れた眠りの鼻薬を使う念の入れよう... -
いぬかみっな使い魔-09.5
...」 「ローレシア男爵の水の羽衣だそうだ。」「金庫が土くれになってたそうだ。」 「その前はサマルトリア侯爵の力の盾だったか。」 「巨大ゴーレムで別荘ごと破壊して持ち去ったそうだ。」 「隼の剣は誰から取られたんだっけ?」「ルブカナ伯爵の城さ。」 「聖なるナイフはテバ侯爵の地下通路からトンネル掘って盗んだそうだ。」 「宝を持ってる貴族は皆震え上がって護衛に高い剣持たせてるってよ。」 「だから最近固定化のかかった武器がやたら高いのか。」 「土メイジ相手じゃ、安いただの剣は粘土と同じで役に立たんからな。」 「けど、なまじな武器で意味あるのか?」「気休めにはなるんじゃ?」 「フーケの巨大ゴーレムは見ただけでメイジも逃げ出す恐ろしさだというぜ。」 「誰も襲われたときの事を話したがらないそうだ。」「それほど怖いのかよ?」 「トラウマになって引きこもル奴... -
ゼロの魔王伝-16b
...下級のものだ。ただ、男爵や子爵といった爵位が、領地を買う事で手に入れる事が可能なのに対して、シュヴァリエだけは違う。 純粋にその個人の功績に対して授与されるものであり、それは実力の証明でもあった。昨日からタバサには迷惑のかけっぱなしであったルイズは、申し訳ない気持ちでいっぱいだったから、学院に戻ったら大好物のクックベリーパイでも奢ろうと思っていた。 それとはまた別に、フーケの捜索を行うと告げたルイズに不平の一つも言わずに、今は御者台で馬の手綱をDが握っていてくれる事に安堵もしていた。 Dという存在自体に寄せるルイズの絶対的な信頼もあるが、やはり昨夜フーケのゴーレムを相手に見せた実力も明るい材料となっていた。Dがいれば、むざむざ返り討ちに遭う様な事もないだろう。 Dの顔を目にしてしまい、意識を別次元の彼方に放逐してしまったロングビルも、馬車に揺られて小一時間ほどもすると... -
ゼロと魔砲使い-21
...まり公爵は他の侯伯子男爵と違い、王家の血を引くものか、王家の血を取り入れる……王家の人物と結婚しない限り名乗れない身分なのである。 「それに実をいうと、あなたがこれを受けてくれると、不肖の娘のためにもなるのですわ」 口調は優しいものの、目が全く笑っていない大后。ルイズどころか、ワルドや背後に控えていたなのはまで震えるような目つきであった。 「お、お母様……」 「全く、この子は親に内緒でなんというものを取り交わしているのですか。幸い事なきを得ましたけど、一歩間違えばあなたは亡国の姫として未来永劫誹られることになったのですよ」 「全くですな。まあ実のところゲルマニアの皇帝には半々くらいの確率で失礼をすることになっていたとはいえ、これがばれていたらトリステインは国家としての面目を喪失しているところでした」 マザリーニにも釘を刺される。 「でも……」 下を向き... -
ゼロの使い魔×相棒 ~トリステイン魔法学院特命係~-03a
...実弟のデゥーディッセ男爵)によって、妻を取られたのだという。 「なるほど。つまり、恋愛においてはヴァリエール家はツェルプストー家の後塵を拝してきたわけですね」 「あっさりまとめるな! …とにかく、そういうわけだから、キュルケがわたしを信じてるなんてことは、例え天地がひっくり返ってもありえないことなの!」 ルイズは反論の余地はないといわんばかりだった。 しかし、それでもなお右京は自説を曲げなかった。 「確かに、ミス・ツェルプストーもお認めにはならないでしょうが、彼女は心の奥底ではあなたを信頼しておられると思いますよ。そして、あなたも」 「ななな、なによそれ…! あ、あんた、わたしの話聞いてた!?」 自分の話をあっさり否定された憤りと、右京がここまで自信を持っていうことに、ルイズは不気味さを感じ、慄いた。 「なるほど、両家の長年にわたる因縁もあって、... -
疾走する魔術師のパラベラム-13
...るというのは驚きだ。男爵や子爵などは領地を買うことで手に入れることができるが、シュヴァリエは別だ。これは純粋な業績に対してのみ与えられる爵位。いわば実力の証なのだ。 「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出で、彼女自身の炎の魔法もかなり協力だと聞いておる」 キュルケも得意げに、髪をかきあげた。キュルケの炎のように赤い髪が流れる。 「ミス・ヴァリエールも勤勉な生徒じゃ。長らく魔法がうまく扱えないことに悩まされておったが、この度の使い魔召喚の儀でマジック・アイテムを召喚し、今では東方の変わった魔法を扱っておる。フーケと戦ったのも彼女であるし、この任務には欠かせんじゃろうて」 ルイズはなんだかこそばゆい。今までこう褒められたことが無かったからだ。表情が緩むのがわかるが止められない。 「ミス・ヴァリエールの使用人のミス・シエスタも祖父が凄腕のメイ... -
星界の使い魔02
...と『フェブダーシュ』男爵を思い出す。否、あの者の使用人の服装よりは大分ましだな―― 「すまぬが、そなた洗い場―― 」 「え、え、え、え、エルフ!?ftgyふじこlp!!」 突然エルフが駆け寄ってきて、影の主シエスタは心底混乱して慌てふてぬいた。 「そ、そなた、お、落ち着くがよいっ、私はエルフではない、『アーヴ』だ! 先住の魔法とやらも普通の魔法とやらも一切使えぬ、いわゆる『平民』だ!!』 ラフィールは何かすごいカミングアウトをしているのだが、 当のシエスタは、ラフィールが言ったとある単語に気を止めてほかの事を一切聞き流している。 「いま、アーヴって仰いませんでしたか?」 「そなた、アーヴを知っているのか!?」 ラフィールは突然の言葉にすこし青みがかかった黒髪の少女に尋ねる。 「はい、知っています!」 シエスタは目を輝かせながら答える――... -
ゼロのミーディアム-01-18
...――そこでペロリーナ男爵にくんくん必殺のハイパー銀色の肉球スペシャルが炸裂!!あの後の決め台詞は忘れもしないわぁ! 彼はこう言ったの!『君に足りない物。それは情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ。そして何より速……』」 「姐さん楽しそうなとこ悪いけどよ」 くんくん大活躍の場面を語っていたところにうんざりしたデルフが水を差した。水銀燈はそれに不機嫌に顔を歪ませ文句を言う。 「何なのよぉ。せっかくこれからがいいとこなのに」 「なんかすっげぇ勢いでこっちに来る奴がいるんだけど」 「んー?」 ホールを一瞥した彼女が見た物は、いつもの仏頂面ながら全速力で走って突っ込んでくる青髪の少女だった。 「ああ、タバサじゃないの」 顔見知りともあって、おそらくキュルケ同様自分に声でもかけに来たのだろうと楽観する水銀燈。 だがそのスピードは全く落ちずむしろ... -
SERVANT'S CREED 0 ―Lost sequence― -09
...のが驚きである。 男爵や子爵の爵位なら、領地を買うことで手に入れることも可能ではあるが、シュヴァリエだけは違う。 純粋に業績に対して与えられる爵位……、実力の称号なのだ。 宝物庫の中がざわめいた。 オスマン氏は、それからキュルケを見つめた。 「ミス・ツェルプストーは、ゲルマニアの優秀な軍人を数多く輩出した家系の出で、彼女自身の炎の魔法も、かなり強力と聞いているが?」 その言葉に、キュルケは得意げに赤い髪をかきあげた。 それからルイズが自分の番だとばかりに可愛らしく胸を張った。 オスマン氏は困ってしまった。褒めるところがなかなか見つからなかった。 こほん、と咳をすると、オスマン氏は目をそらした。 「その……ミス・ヴァリエールは数々の優秀なメイジを輩出したヴァリエール家の息女で、その、うむ、なんだ……、 将来有望なメイジと聞いているが? しか... - @wiki全体から「男爵」で調べる