あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「重攻の使い魔-04」で検索した結果
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重攻の使い魔-04
前ページ次ページ重攻の使い魔 第4話 『少女の憂鬱』 その日も校庭の端で爆発が起きていた。この一週間というもの、毎日学院に爆発音が響き渡り、そして爆心地にはいつも桃色がかったブロンドを煤けさせた少女と、鮮やかな真紅の鎧を纏うゴーレムがいた。5回ほど爆発を起こした後、少女は盛大に溜息を付くと校舎に背を預けて座り込んでしまった。 「はぁ……、やっぱり駄目ね。どうやっても成功しないわ」 ルイズは思わず独り言を呟いてしまう。相変わらず身動き一つなく立ち尽くしているゴーレムに話しかけた所で返事が帰ってくるはずもない。この場に愚痴を零せる相手がいないため、ルイズは結局ぶつぶつと文句を垂れ流していた。 一週間前のギーシュとの決闘でルイズの使い魔であるゴーレムは圧勝したものの、その後のギーシュの辛辣な指摘により、有頂天になっていたルイズの鼻先はへし折られた。... -
重攻の使い魔-01
前ページ次ページ重攻の使い魔 第1話 『赤き人形』 透き通ったさわやかな青空の下、トリステイン魔法学院の校庭では本日幾度目かの爆発が起きていた。爆発の原因となっていると思われる少女は諦めずに再度声を張り上げる。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン! 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!」 必死になるルイズとは裏腹に、周囲にいる生徒達の反応は心底冷ややかなものだった。ルイズを指差しこそこそと笑う者、悪意を隠そうともせずに侮辱する者、どうでもいいとばかりに文句を言う者。この場にルイズの味方はおらず、彼女は孤独だった。 ルイズの必死の思いを裏切るようにまたしても魔法は失敗、爆発し周囲は灰色の煙に包まれる。今までの爆発に比べて一際大きな爆発だった。油断していたために煙を... -
重攻の使い魔-02
前ページ次ページ重攻の使い魔 第2話 『日常非日常』 ルイズが自室で目を覚ました時、真っ先に視界に入ってきたのは昨日召喚した赤いゴーレムだった。あの後、ルイズは自室に戻り、ゴーレムを室内に入れようとしたが、ちょっとばかり苦労した。なにぶんこのゴーレムは身長が2.5メイルもあり、立っているだけで天井スレスレなのだ。横幅もこれまた相当に広く、そんな図体の大きい代物を廊下に置いておく訳にもいかない。共有空間の私物化で咎められる可能性もある。 そのため、ルイズはゴーレムを室内に入れることに決めたのだ。しかし、廊下を歩くだけで窮屈そうなゴーレムは自室のドアをくぐるにも一筋縄ではいかず、まるでパズルを解くかのように腕を曲げ、足を曲げ、体をひねり、30分ほどかけてようやく部屋に入れることが出来たのだった。 「んー……、にひひ。わたしの使い魔かぁ」 ルイズは... -
重攻の使い魔-03
前ページ次ページ重攻の使い魔 第3話 『決闘未満』前編 ルイズが教室を爆破したことで、せっせと後片付けをする羽目になっていたその頃、トリステイン魔法学院図書館、フェニア・ライブラリ内において、一心不乱に書物を漁る人物がいた。始祖ブリミルがハルケギニアに新天地を築いて以来の、全ての歴史が納められたこの図書館は非常に広い。高さが30メイルにもなる書棚が所狭しと屹立している様は圧巻の一言であった。 その中でも、機密性の高い書物や、著された時代が非常に古く、固定化の魔法を施してなお劣化を止める事のできない書物のような、貴重な書物が収められているのがフェニア・ライブラリである。教師以外の立ち入りが禁止され、その教師ですらそうめったには足を踏み入れないエリアにて、しらみつぶしに書物を調べていたのはコルベールだった。 なぜ彼がそのように必死になっているのかと言うと、昨日... -
重攻の使い魔-09
前ページ次ページ重攻の使い魔 第9話『勝利の代償』 背後で徐々に騒ぎが広まっているのを尻目に、一行は桟橋目指して走り続けていた。宿の主人には申し訳ない、本当に申し訳ないのだが、元はといえば酒場で襲ってきた暴漢共が悪いのだ。とにかくそういうことにしておいてでも、今自分達は逃げなければならない。もしも捕まったり、殺されでもしたら元の木阿弥だ。 ワルドを戦闘とした一行は、建物に挟まれた階段をなだれ込むようにして駆け上がる。余り幅広とは言えない削り出しの階段を上りながら、ルイズはもしやライデンは通ることが出来ないのではないかと後ろを振り向いたが、かろうじて通行できているようだった。 延々と走り続け、ワルドとライデンを除く一行は完全に息が上がっていた。足ががくがくと振るえ、壁を支えにどうにか階段を上りきる。階段を抜けた先は広い丘の上であり、そこには天を突くかのような... -
重攻の使い魔-07
前ページ次ページ重攻の使い魔 第7話『騒乱と疑惑』 まだ日も昇らぬ暗がりの中、学院裏門にルイズとライデン、ギーシュが立っていた。アルビオンへと向かうために準備をしている最中なのだが、ルイズは特別何かをするわけでもなく、一方のギーシュは自らの足とするために馬へ鞍を取り付けている。そしてライデンはというと、相変わらずルイズの背後に控えて微動だにしなかった。 先日の決闘騒ぎのために、二人の間に流れる空気は非常に気まずいものだった。じきに現れるはずのワルドを待つ間、どうにも時間を持て余してしまう。流石に沈黙に耐え切れなくなったのか、ギーシュが口を開く。 「あー……、その、使用人の彼女に伝えてくれたかい?」 「! ちゃんと伝えたわよ」 「そうか、ありがとう」 そこでまたしても空気が静寂に支配される。出発の準備は整い、することがなくなってしまったため... -
重攻の使い魔-08
前ページ次ページ重攻の使い魔 第8話『かくれんぼ』 一行はラ・ロシェールで最も高級な宿である『女神の杵』に泊まることとなった。安宿を利用して先程の山賊騒ぎのような余計な厄介事を抱え込む可能性を少しでも減らすためだ。少なくともこの宿の中では値段に見合った秩序が保障される。この任務に関わる費用は全てアンリエッタの懐から出ることとなっており、金銭面での心配はなかった。 だがルイズとしては友人であり敬うべき殿下から受け取った資金で、飛び込み参加してきたキュルケとタバサまでこの宿に泊めるのは甚だ不満であった。アンリエッタ直々に参加を認められたギーシュはともかく何故この二人までも面倒を見なければならないのか。不満は我慢の容量を超え、口を伝って表へと零れ出る。 「あんたたちはどっかの安宿にでも泊まってなさいよ」 「あぁら、こぉんな美女を野獣だらけの安宿に追い出すな... -
鋼の使い魔
サガフロンティアⅡのギュスターヴ13世 本編 第一部『覚醒篇』 鋼の使い魔-01 鋼の使い魔-02 『ギュスターヴと学院』 鋼の使い魔-03 鋼の使い魔-04 『ギュスターヴの決闘』 鋼の使い魔-05 鋼の使い魔-06 鋼の使い魔-07 『剣と盗賊』 鋼の使い魔-08 鋼の使い魔-09 鋼の使い魔-10 『盗賊捕縛、そして』 鋼の使い魔-11 『教える者、教えられる者』 鋼の使い魔-12 『シエスタは何処へ?』 鋼の使い魔-13 『モット邸潜入』 鋼の使い魔-14 『舞台、その裏は…』 鋼の使い魔-15 『アンリエッタ来訪』 鋼の使い魔-16 『ラ・ロシェールへ向けて…』 鋼の使い魔-17 『秘かな疑惑を胸に』 鋼の使い魔-18 『襲来!土くれのフーケ』 鋼の使い魔-19 『ウェールズ邂逅』 鋼の使い魔-20 『前夜祭は静かに流れ』... -
重攻の使い魔-03b
前ページ次ページ重攻の使い魔 第3話 『決闘未満』後編 ヴェストリの広場において甲冑を着込んだ女性を象った青銅色のワルキューレ7体と、鮮やかな真紅の鎧を纏った大柄なゴーレムが対峙している。 ギーシュが薔薇をさっと振ると、ワルキューレ達は赤いゴーレムを半円状に取り囲む。赤いゴーレムは、ルイズに召喚されてから初めて明らかな戦闘体勢へと入っていた。棍棒を腰溜めに抱え前傾姿勢を取り、いつ何時走り出せるようにとワルキューレ達を見据えている。 「いけっ、ワルキューレ!」 端正な顔に似つかわしい高めの澄んだ声でギーシュが命令すると、ワルキューレ達は赤いゴーレムを確実に屠らんと、一斉に行動開始する。ギーシュは3体のワルキューレを使い、3方向からの同時攻撃を仕掛けようとした。これで仕留められなかったとしても、相手は必ず体勢を崩す。それを見計らって、支援に回した... -
滅殺の使い魔
CAPCOM VS. SNK2から『神人豪鬼(しんごうき)』 滅殺の使い魔-01 滅殺の使い魔-02 滅殺の使い魔-03 滅殺の使い魔-04 滅殺の使い魔-05 滅殺の使い魔-06 滅殺の使い魔-07 滅殺の使い魔-08 滅殺の使い魔-09 滅殺の使い魔-10 -
蒼炎の使い魔
「.hack//G.U.」のカイト(NPC) 蒼炎の使い魔-01 蒼炎の使い魔-02 蒼炎の使い魔-03 蒼炎の使い魔-04 蒼炎の使い魔-05 蒼炎の使い魔-06 蒼炎の使い魔-07 蒼炎の使い魔-08 蒼炎の使い魔-09 蒼炎の使い魔-10 蒼炎の使い魔-11 蒼炎の使い魔-12 蒼炎の使い魔-13 蒼炎の使い魔-14 蒼炎の使い魔-15 蒼炎の使い魔-16 -
狂蛇の使い魔
「仮面ライダー龍騎」より浅倉威を召喚 狂蛇の使い魔-01 狂蛇の使い魔-02 狂蛇の使い魔-03 狂蛇の使い魔-04 狂蛇の使い魔-05 狂蛇の使い魔-06 狂蛇の使い魔-07 狂蛇の使い魔-08 狂蛇の使い魔-09 狂蛇の使い魔-10 狂蛇の使い魔-11 狂蛇の使い魔-12 狂蛇の使い魔-13 狂蛇の使い魔-14 狂蛇の使い魔-15 狂蛇の使い魔-16 狂蛇の使い魔-17 狂蛇の使い魔-18 狂蛇の使い魔-19 狂蛇の使い魔-20 狂蛇の使い魔-21 -
紙袋の使い魔
ギルティギアシリーズよりファウストを召喚 紙袋の使い魔-01 紙袋の使い魔-02 紙袋の使い魔-03 紙袋の使い魔-04 紙袋の使い魔-05 紙袋の使い魔-06 紙袋の使い魔-07 紙袋の使い魔-08 紙袋の使い魔-09 紙袋の使い魔-10 -
時の使い魔
クロス元はサガ・フロンティア、 時の君を召喚 時の使い魔-01 時の使い魔-02 時の使い魔-03 時の使い魔-04 時の使い魔-05 -
赤目の使い魔
「バッカーノ!」よりクリストファー・シャルドレードを召喚 赤目の使い魔-01 赤目の使い魔-02 赤目の使い魔-03 赤目の使い魔-04 赤目の使い魔-05 赤目の使い魔-06 赤目の使い魔-07 赤目の使い魔-08 赤目の使い魔-09 赤目の使い魔-10 赤目の使い魔-11 赤目の使い魔-12 -
重攻の使い魔-06
前ページ次ページ重攻の使い魔 第6話 『死地送り』 ルイズにとって憩いの空間であったはずの自室は、王女の突然の訪問によって一気に緊張した空間へと変化した。雲上人との近すぎる邂逅は下々の人間にとって重圧以外の何物でもない。些細な粗相も許されない緊張感はルイズとシエスタの精神を急速に削っていく。そのような二人の内心など全く知らないとばかりに、アンリエッタは感極まった様子で床に膝をついたルイズを力いっぱい抱きしめた。 「ああ、懐かしいルイズ……。お久し振りですね」 「なりません姫殿下。このような下賎な場所へお越しになられたばかりか、抱擁するなど……」 ルイズは慎重に言葉を選び、アンリエッタの機嫌を損ねないようにやんわりと拒絶する。そんな余りに他人行儀なルイズの態度を見て、アンリエッタは悲しげな表情を浮かべる。 「……ルイズ、わたくしたちはもう... -
黄金の使い魔
「聖闘士星矢」より「アイオリア」を召喚 黄金の使い魔-01 黄金の使い魔-02 黄金の使い魔-03 黄金の使い魔-04 黄金の使い魔-05-前編/後編 黄金の使い魔-06 黄金の使い魔-06.5 黄金の使い魔-07 黄金の使い魔-07.5-前編/後編 黄金の使い魔-08 -
爆炎の使い魔
スペクトラルソウルズ2終了時のヒロを召喚 爆炎の使い魔-01 爆炎の使い魔-02 爆炎の使い魔-03 爆炎の使い魔-04 爆炎の使い魔-05 爆炎の使い魔-06 爆炎の使い魔-07 爆炎の使い魔-08 -
毒の爪の使い魔
「クロノアヒーローズ」よりジャンガを召喚 毒の爪の使い魔-01 毒の爪の使い魔-02 毒の爪の使い魔-03 毒の爪の使い魔-04 毒の爪の使い魔-05 毒の爪の使い魔-06 毒の爪の使い魔-07 毒の爪の使い魔-08 毒の爪の使い魔-09 毒の爪の使い魔-10 毒の爪の使い魔-11 毒の爪の使い魔-12 毒の爪の使い魔-13 毒の爪の使い魔-14 毒の爪の使い魔-14b 毒の爪の使い魔-15a 毒の爪の使い魔-15b 毒の爪の使い魔-16a 毒の爪の使い魔-16b 毒の爪の使い魔-17a 毒の爪の使い魔-17b 毒の爪の使い魔-18 毒の爪の使い魔-19 毒の爪の使い魔-20 毒の爪の使い魔-21 毒の爪の使い魔-22 毒の爪の使い魔-23 毒の爪の使い魔-23b 毒の爪の使い魔-24 毒の爪の使い魔-25a 毒の爪の使い... -
風の使い魔
『NINKU―忍空―』から、キャラ『風助』を召喚。 原作FIRST STAGE終了後、釈迦の証を所持している状態です。 1章 輝きは君の中に 風の使い魔-01 風の使い魔-02a/b 風の使い魔-03a/b 風の使い魔-04a/b/c/d -
無情の使い魔
『バトルロワイアル』より桐山和雄を召喚 無情の使い魔-01 無情の使い魔-02 無情の使い魔-03 無情の使い魔-04 無情の使い魔-05 無情の使い魔-06 無情の使い魔-07 -
S-O2 星の使い魔
「スターオーシャン2」のクロード・C・ケニー S-O2 星の使い魔-01 S-O2 星の使い魔-02 S-O2 星の使い魔-03 S-O2 星の使い魔-04 S-O2 星の使い魔-05 S-O2 星の使い魔-06 S-O2 星の使い魔-07 S-O2 星の使い魔-08 S-O2 星の使い魔-09 S-O2 星の使い魔-10 S-O2 星の使い魔-11 S-O2 星の使い魔-12 S-O2 星の使い魔-13 S-O2 星の使い魔-14 S-O2 星の使い魔-15 S-O2 星の使い魔-16 S-O2 星の使い魔-17 S-O2 星の使い魔-18 S-O2 星の使い魔-19 S-O2 星の使い魔-20 S-O2 星の使い魔-21 S-O2 星の使い魔-22 -
日本一の使い魔
快傑ズバットより早川健を召喚 日本一の使い魔-01 日本一の使い魔-02 日本一の使い魔-03 日本一の使い魔-04 日本一の使い魔-05 日本一の使い魔-06 日本一の使い魔-07 日本一の使い魔-08 日本一の使い魔-09 日本一の使い魔-10 -
呪いの使い魔
『るいは智を呼ぶ』より花城花鶏を召喚 呪いの使い魔-01 呪いの使い魔-02 呪いの使い魔-03 呪いの使い魔-04 呪いの使い魔-05 -
風船の使い魔
ポケットモンスターよりNO,425のフワンテを召喚 風船の使い魔-01 風船の使い魔-02 風船の使い魔-03 風船の使い魔-04 -
残り滓の使い魔
残り滓の使い魔 『灼眼のシャナ』 より 「坂井悠二(原作14巻から派生)」を召喚 残り滓の使い魔-01 残り滓の使い魔-02 残り滓の使い魔-03 残り滓の使い魔-04 残り滓の使い魔-05 残り滓の使い魔-06 -
“微熱”の使い魔
エリーのアトリエ~ザールブルグの錬金術士2より、エルフィール・トラウムを召喚 “微熱”の使い魔-01 “微熱”の使い魔-02 “微熱”の使い魔-03 “微熱”の使い魔-04 “微熱”の使い魔-05 “微熱”の使い魔-06 “微熱”の使い魔-07 “微熱”の使い魔-08 “微熱”の使い魔-09 “微熱”の使い魔-10 -
攻撃力0の使い魔
『遊戯王デュエルモンスターズGX』よりユベル 攻撃力0の使い魔-01 攻撃力0の使い魔-02 攻撃力0の使い魔-03 攻撃力0の使い魔-04 攻撃力0の使い魔-05 攻撃力0の使い魔-06 攻撃力0の使い魔-07 -
ネコミミの使い魔
魔法少女おりこ☆マギカより 千歳ゆまを召喚 ネコミミの使い魔-01 ネコミミの使い魔-02 ネコミミの使い魔-03 ネコミミの使い魔-04 ネコミミの使い魔-05 ネコミミの使い魔-06 -
重攻の使い魔-14
前ページ重攻の使い魔 第14話『夢と現の境界線』 瓦礫と埃がうずたかく積もった物寂しい洋館の中、ルイズは己の隠れる場所を探していた。遠くで数を数える少女の声が聞こえてくる。そう、現在自分は親兄弟に見捨てられた不憫な少女と遊んでいるのだ。少女を元気付けるためにかくれんぼをしようと持ちかけたのは自分だ。 100数えた所で少女は探し始めるだろう。早いうちに隠れなければならない。ルイズはこの館に足を踏み入れたときに立ち寄った、大量の書籍が所蔵されている書斎へとやってきた。他の部屋同様、室内は酷く埃っぽい。扉を閉め、適当に隠れる場所を探していると、かつては美しい木目を持っていたであろう、黒ずんだ扉のクローゼットを発見した。小柄なルイズひとり、楽々と潜り込める広さがある。 「ここでいっか。……ん?」 そこを隠れる場所として決め、ルイズが入り込むと、床にも... -
重攻の使い魔-05
前ページ次ページ重攻の使い魔 第5話 『巨人達の戦場』 赤い月の輝きによって照らされる庭園。その中を幼いルイズは必死で走り抜け、自分を追いかけてくる者達から身を隠すために植え込みの中へと逃げ込む。 「ルイズ、どこに行ったの!? まだお説教は終わっていませんよ! 早く出てきなさい、ルイズ!」 母親の怒鳴り声が庭に響く。ルイズは母親の声を聞いて植え込みの中で身を竦ませる。なぜ自分ばかりが怒られるのだろう。二人の姉はいつも褒められて、怒られることなどないのに。ルイズが縮こまっていると、植え込みの隙間から近付いてくる二組の足を見つけた。どうやら使用人らしく、世間話が聞こえてくる。 「ルイズお嬢様は難儀ですねぇ……」 「全くだわ。エレオノールお嬢様とカトレアお嬢様はあんなにも魔法がおできになるというのに、ルイズお嬢様ときたらフライの一つも使えない... -
重攻の使い魔-11
前ページ次ページ重攻の使い魔 第11話『沈む王国』 ルイズ一行を乗せたアルビオン軍艦『イーグル』号は浮遊大陸アルビオンの入り組んだ海岸線を、大陸下半分を覆う雲に隠れるようにして航海した。三時間ほどそれを続けると、前方に大陸から突き出した岬が目に入る。そしてその突端には、高い城が聳え立っていた。 イーグル号は直接城への進路は取らず、更に大陸の下に潜り込むように降下した。疑問を顔に浮かべたキュルケたちを見て、皇太子は遥か上空を指差す。雲の狭間から見て取れたのは、城へと降下しつつある巨大な戦艦であった。全長はイーグル号のゆうに二倍はあり、帆を何枚もはためかせている。 巨艦は城と同じ高度に停止したかと思うと、標的としたであろうニューカッスルの城目掛けて、側舷に並べられた砲門を一斉に開いた。片舷54門の斉射は空気を震わせ、重々しい砲撃音は離れているイーグル号すらも揺... -
ゲーッ!熊の爪の使い魔
キン肉マンII世からベルモンドを召喚 ゲーッ!熊の爪の使い魔-01 第一話 やってきたクマ ゲーッ!熊の爪の使い魔-02 第二話 オーバーボディの神秘 ゲーッ!熊の爪の使い魔-03 第三話 クマのいる生活 ゲーッ!熊の爪の使い魔-04 第四話 洗濯超人ベルモンド ゲーッ!熊の爪の使い魔-05 第五話 人気者のクマ ゲーッ!熊の爪の使い魔-06 第六話 食堂の変 ゲーッ!熊の爪の使い魔-07 第七話 ヘルズ・ベアー ゲーッ!熊の爪の使い魔-08 第八話 その名はウォーズマン ゲーッ!熊の爪の使い魔-09 第九話 使い魔からの期待 ゲーッ!熊の爪の使い魔-10 第十話 ウォーズマンのいる日常 ゲーッ!熊の爪の使い魔-11 第十一話 使い魔のお披露目 ゲーッ!熊の爪の使い魔-12 第十二話 三重殺 ゲーッ!熊の爪の使い魔-13 第十三話 破壊力の方程式... -
死人の使い魔
『GUNGRAVE O.D.』より ビヨンド・ザ・グレイヴを召喚 死人の使い魔-01 死人の使い魔-02 死人の使い魔-03 死人の使い魔-04 死人の使い魔-05 設定というかこのSSにおける 銃とグレイヴの体についての補足説明です。 まずこの世界においては銃の弾切れはありません。 なんじゃそりゃという方がいらっしゃるかもしれませんが、 『GUNGRAVE』の世界ではそうなのです。 なんせケルベロスは装弾数10億発のコスモガンですから。 そのため銃弾を手に入れるために苦労するということはありません。 またハルケギニアの銃にも弾切れはありません。 次弾を撃つのに時間がかかる(普通に弾込めするくらいの時間) という設定です。 グレイヴの銃だけ弾切れしないというのは不公平なので。 ただハルケギニアの銃が登場す... -
重攻の使い魔-10
前ページ次ページ重攻の使い魔 第10話『高貴なる空賊』 空賊に捕らえられ、ルイズたち一行は雑然と荷物が積まれた船倉へと押し込められていた。メイジである彼らは皆同様に杖を取り上げられ、手も足も出ない。扉には鍵が掛けられ、押しても引いてもびくとも動かなかった。マリーガラント号の船員達は自らの船を曳航させる作業を強要されているらしい。貴族と平民を隔離する目的もあるのだろう。ここには平民の姿は見えなかった。 皆が押し黙る中、海賊船にしては随分としっかりと造られた扉が軋みを上げながら開かれる。薄暗い船倉の中に海賊の一人であろう、小太りの男が入ってきた。男はルイズの前まで来ると、細い腕を無造作に掴んだ。 「おい、桃色頭のチビ。頭がてめぇをご指名だ。ついてこい」 「ま、待ってくれ。彼女は僕の婚約者なんだ。手荒なことはしないでくれ、頼む」 自らの婚約者であ... -
オレンジ色の使い魔
ハミイー(リングワールド/ラリー・ニーブン、ハヤカワSF)がルイズに召喚されたようです キャラクターイメージ(おそらく左側) ※注 本スレでの使用は禁止 * * + + + /^l * ,-‐-y'"゙"''゙゙"´ | + ヽ、,;' * ´ ∀ ` * ミ * * + ミ つ と ミ * + ミ ゙;; ハ,_,ハ + ';... -
SnakeTales Z 蛇の使い魔
「メタルギアソリッド」シリーズからソリッドスネークを召喚 第一章 SnakeTales Z 蛇の使い魔-01 SnakeTales Z 蛇の使い魔-02 SnakeTales Z 蛇の使い魔-03 SnakeTales Z 蛇の使い魔-04 SnakeTales Z 蛇の使い魔-05 SnakeTales Z 蛇の使い魔-06 SnakeTales Z 蛇の使い魔-07 SnakeTales Z 蛇の使い魔-08 SnakeTales Z 蛇の使い魔-09 SnakeTales Z 蛇の使い魔-幕間 第二章 ≪灰色の蛇≫ SnakeTales Z 蛇の使い魔-10 SnakeTales Z 蛇の使い魔-11 SnakeTales Z 蛇の使い魔-12 SnakeTales Z 蛇の使い魔-13 SnakeTales Z 蛇の使い魔-14 SnakeTales Z ... -
重攻の使い魔-12
前ページ次ページ重攻の使い魔 第12話『One Man Rescue』前編 絢爛舞踏の晩餐会から一夜明け、ギーシュ達は鍾乳洞内の秘密港でイーグル号に乗船するために、疎開する非戦闘員の列に混じって並んでいた。イーグル号に並列して係留されているマリー・ガラント号からも長蛇の列が伸びている。一度は破産したと嘆いていた船長は、運賃及び硫黄の代金に加え、疎開に関わる経費をも受け取れたことで気を取り直したのか、せわしなく出航の準備をしている船員達に発破をかけている。 「これで今のアルビオンともお別れね……」 「……そうだね」 自分の番を待つ彼らは言葉少なだった。周囲を見回しても、昨夜のような笑顔はどこにもなく、皆一様に沈み込んだ表情をしている。非戦闘員は子供・女性・老人であったが、その内の多くが身内を置いていくことになっているはずだった。父親・夫・息子、愛... -
創世の使い魔
「天地創造」よりアークを召喚 創世の使い魔-00 第0章 ―とある酒場にて― 創世の使い魔-01 第1章 ―白い鳥― 創世の使い魔-02 第2章 ―召喚― 創世の使い魔-03 第3章 ―決闘― -
重攻の使い魔-12b
前ページ次ページ重攻の使い魔 第12話『One Man Rescue』後編 ニューカッスル城の玄関ホールには、勇敢にも避難せずに残留した300人の人々がひしめいていた。数少ない王軍を構成する彼らのほとんどはメイジであり、護衛の兵士は10人かそこらしかいない。つまり反乱軍レコン・キスタの歩兵部隊が、現在の拠点であるこの城に肉薄した時、王軍はそれを押し返す腕力がない。懐に飛び込まれれば、数で圧倒しているレコン・キスタに対抗できるはずはなく、短時間で落城することになる。岬の先に建設されているニューカッスル城の地の利を生かし、目前の森を突破した敵部隊が必然的に収斂した所を魔法で迎撃する以外に、彼らの取れる作戦はなかった。そして数少ない護衛兵は、全員が城の門前に配置された。 元より勝機があるなど考えてはいない。しかし、一人でも多く敵兵を道連れにする。それだけが彼らを突き... -
虚無の魔術師と黒蟻の使い魔
戦う司書シリーズからモッカニアの本を召喚 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-01 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-02 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-03 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-04 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-05 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-06 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-07-1/2/3 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-08 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-09-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-10 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-11-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-12-1/2 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-13 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-14 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-15 虚無の魔術師と黒蟻の使い魔-16 -
オッツ・キイムの使い魔
レヴァリアース より、ウリックとレムを召喚 オッツ・キイムの使い魔-01 オッツ・キイムの使い魔-02 オッツ・キイムの使い魔-03 オッツ・キイムの使い魔-04 オッツ・キイムの使い魔-05 -
ヴァナ・ディールの使い魔
ディシディアデュオデシムファイナルファンタジーより、シャントット&プリッシュ召喚 ヴァナ・ディールの使い魔-00 ヴァナ・ディールの使い魔-01 ヴァナ・ディールの使い魔-02 ヴァナ・ディールの使い魔-03 ヴァナ・ディールの使い魔-04 ヴァナ・ディールの使い魔-05 -
重攻の使い魔-13
前ページ次ページ重攻の使い魔 第13話『死を食らう者』 丸一日かけて、ギーシュ・キュルケ・タバサの三人はラ・ロシェールへと到着した。桟橋に係留されたイーグル号とマリーガラント号から避難民がぞろぞろと下船していく。命からがらアルビオンを脱出した彼らの表情は優れない。これから先、親戚筋を頼るのか、それとも流浪の民となるのか、保証のない未来がいやがおうにも圧し掛かってくるのだ。彼らの憂鬱ももっともだった。 桟橋を下り、宿屋街にやってきたギーシュ達は顔を突き合わせて難しい表情をしていた。 「子爵からここでしばらく待っているように言われたけど、どうしようか。とにかく帰ってきた以上、僕は姫殿下に報告に行かなくちゃいけないんだけど……」 「あたし達がここで待ってる。二日待ってルイズ達が帰ってこなかったらあたしたちも学院に戻るわ。……ルイズ、ライデンもいるし、きっと... -
使い魔の中の使い魔
「ドラゴンクエスト」より、竜王を召喚 使い魔の中の使い魔-01 使い魔の中の使い魔-02 -
最『恐』の使い魔
「エンジェル伝説」から北野誠一郎を召還 最『恐』の使い魔-01 最『恐』の使い魔-02 最『恐』の使い魔-03 -
音速の使い魔
「覇王大系リューナイト」よりアデュー・ウォルサム 音速の使い魔-01 音速の使い魔-02 -
ACECOMBAT ZEROの使い魔
エースコンバットZEROよりラリーを召喚 ACECOMBAT ZEROの使い魔-01 ACECOMBAT ZEROの使い魔-02 ACECOMBAT ZEROの使い魔-03 ACECOMBAT ZEROの使い魔-04 -
手札0の使い魔
『遊戯王5D’s』より鬼柳京介を召還 手札0の使い魔-00 手札0の使い魔-01 -
伝説を呼ぶ使い魔
クレヨンしんちゃん から、野原しんのすけを召喚 コッペパンの使い魔 伝説を呼ぶ使い魔-01 第一話 「女の子に召喚されちゃったゾ」 伝説を呼ぶ使い魔-02 第ニ話 「使い魔にされちゃったゾ」 伝説を呼ぶ使い魔-03 第三話 「使い魔のお仕事は大変だゾ」 伝説を呼ぶ使い魔-04 第四話 「結婚を前提に付き合うゾ」 伝説を呼ぶ使い魔-05 第五話 「お待ちかねのポロリもあるでよだゾ」 伝説を呼ぶ使い魔-06 第六話 「伏兵の白いむくいぬだゾ。」 伝説を呼ぶ使い魔-07a 第七話 「ストライク!バッターアウト!だゾ」(前編) 伝説を呼ぶ使い魔-07b 第七話 「ストライク!バッターアウト!だゾ」(後編) - @wiki全体から「重攻の使い魔-04」で調べる