あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「魔法陣ゼロ-03」で検索した結果
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魔法陣ゼロ
...魔法陣ゼロ-02 魔法陣ゼロ-03 魔法陣ゼロ-04 魔法陣ゼロ-05 魔法陣ゼロ-06 魔法陣ゼロ-07 参考:魔法陣グルグル(Wikipedia) -
魔法陣ゼロ-03
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 3 異世界 ルイズの部屋。 テーブルをはさんで、ルイズとククリが座っている。 ルイズはククリに聞きたい事が色々とあったので、授業はサボることにした。 「あんたは、貴族じゃないけど変な魔法が使える、でもサモンサーヴァントは知らない。 エルフや吸血鬼じゃなさそうだし、一体何者なの? 親が元貴族ってこと?」 「ママもパパも貴族じゃないよ。ミグミグ族っていう、グルグルの魔法が使える民族なの。」 「さっきから言ってる、そのグルグルって何なのよ。そんな魔法は聞いた事ないし、先住魔法?」 「先住魔法ってなぁに?」 「そんなことも知らないの?先住魔法は、エルフや精霊などが使う魔法で、」 その後小一時間ほど、ルイズによる先住魔法およびコモンマジック、さらに四系統の魔法に関する講義が行われた。 「契約の... -
魔法陣ゼロ-01
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 1 新たな旅立ち 勇者とグルグル使いが魔王ギリを封印し、世界中の空に祝福の花びらが舞い踊った。 世界を覆っていたギリの魔力は消滅した。かつてギリの魔力により支配されていたモンスター達の多くは、今は魔境の住人たちのように平和に暮らしている。 しかし、モンスターの脅威が無くなったわけではなかった。 かつてギリの魔力が世界を覆っていた頃に、モンスターの個体数が大きく増加していた。 その中には、ギリとは関係なく人間を襲う者が少なからず存在し、いまだに各地で人々を苦しめていた。 さらに困ったことに、ギリの支配によるタガが外れたため、逆に活動を活発化させた者まで存在した。 闇魔法結社には、そんなモンスターを退治して欲しい、という依頼がしばしば届けられる。 それを聞いたニケとククリは依頼を横取りし、モンスター退治... -
魔法陣ゼロ-02
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 2 契約 「いつまで寝てるのよ、起きなさい!」 「うぅ、オヤジめ……」 ニケはさきほどの悪夢を思い出しながら、目を開けた。 生い茂る木々の枝葉ではなく、雲一つない晴れた空が見える。 さっきまでいた森の中ではないようだ。ギップルが言ってた通り、どこかに飛ばされてしまったのだろうか? もう、笛の音は聞こえない。 体を起こし、横を見た。ククリはまだ倒れているが、ケガはなさそうだ。 自分たちの周りでは、マントを着た人々がざわめいていた。こちらを指差して、何やら笑っている奴もいる。 そのとき、強い光が視界の隅に入った。反射的に背筋が凍りつく。 見覚えのありすぎる輝きだ。 (この鋭い光はハゲ頭! オヤジも来てるのか!?) しかし、そこに立ってたのは、ちゃんと服を着た地味なオッサンだった... -
魔法陣ゼロ-05
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 5 教室 教卓の破片が飛び散り、ススで汚れた教室の中。 罰として魔法抜きでの片付けを命じられたルイズは、ニケ達に片付けを命じていた。 「お前が失敗して爆発させたんだろ? だったら、自分でやれよ! 破片が飛んできたせいで、頭が痛いんだ」 「主人と使い魔は一心同体。わたしに与えられた罰は、あんたへの罰でもあるのよ」 「そんな横暴な!」 二人は言い争うばかりで、一向に片付けが進まない。 床を掃いていたククリが、横から口を挟んだ。 「ねえ、あたしの魔法で片付けてみようか? この教室全部をきれいにするのは、大変そうだから」 教室は、机の破片が散乱した上に、ススで汚れている。 新しいガラスや机を持ってくる手間も考えると、昼休みまでに終わるかどうか怪しい。 「だめよ、魔法での修理は禁止っ... -
魔法陣ゼロ-07
前ページ魔法陣ゼロ 7 決闘 「しっかし、広いなあ」 学院の門に立つ衛兵からトイレに関する情報を手に入れたあと、二人は本塔の周りを歩いていた。 そびえ立つ塔を見上げたニケは、首が痛くなった。 一部の地域で『学校』というものを見た事はあった。だが、ここまでゴツい物ではなかった。 中央にそびえる巨大な本塔を5本の塔が囲み、それぞれの塔が渡り廊下と城壁で接続されている。 このトリステイン魔法学院は、ちょっとした城のような規模だった。 「ねえ、あっちに人がたくさん集まってるよ」 「ホントだ。なんだろ?」 塀と渡り廊下に囲まれた広場には、多くの生徒達が集まって騒いでいた。 何かをとり囲んでいるようだが、人垣に阻まれて全く見えない。 近くにいた男子生徒に、ククリが尋ねた。 「ねえ、ここで... -
魔法陣ゼロ-04
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 4 朝 ニケの目覚めは最悪だった。 硬い床に直接寝ていたせいか、頭が痛い。いや、痛い理由はそれだけではない気がするが、よく覚えていない。 体にはブラウスやスカートがかかっている。起き上がると、頭から白い布が落ちてきた。 女物のパンツだ。しかし、ククリのかぼちゃパンツとは明らかに違う。自分自身のおかれている状況が理解できなかった。 横を見ると、豪華なベッドにククリと桃髪の女が寝ていた。 「そうか、どっか別の世界に召喚されたんだっけ……」 とりあえず、トイレに行きたい。だが、昨日は窓から入ってきたので、建物の構造は全く知らない。どうしよう? そうだ、あのルイズとかいう女なら、知ってるだろう。 ベッドに歩み寄り、ルイズをゆさぶった。 「おい、起きろよ」 「ん~、なによ」 「トイレどこ... -
魔法陣ゼロ-06
前ページ次ページ魔法陣ゼロ 6 昼 学院中の人々が、突然の揺れと轟音に驚いていた。 塔の最上階に位置する学院長室は、特にひどい揺れであった。 溜め込んだ結果積みあがった書類は派手に崩れて、学院長の机は悲惨なことになっていた。 「ふう、やっとおさまったわい。 ミス・ロングビル、今のは何じゃろうか?」 床に落ちた水キセルを拾ってから、ここの学院長であるオールド・オスマンは秘書に尋ねた。 学院長の秘書、ミス・ロングビルは、自分の机で書き物を続けながら答える。 「学院が砲撃されたようには見えませんね。 また、あの子が魔法を失敗したのでは?」 「ヴァリエール家の三女か。じゃが、あれはさっきあったではないか? しかも、それにしては衝撃が大きすぎるような気もするのう。 ミス・ヴァリエールは、今何をしておるのかね?」 「罰とし... -
谷まゼロ
「谷仮面」から谷を召喚 谷まゼロ-01 谷まゼロ-02 谷まゼロ-03 谷まゼロ-04 谷まゼロ-05 谷まゼロ-06 谷まゼロ-07 谷まゼロ-08 谷まゼロ-09 谷まゼロ-10 -
スナイピング ゼロ
注)本SSは『HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました』スレに掲載された作品です。 「HELLSING」のセラスとリップバーンを召喚 スナイピング ゼロ-01 スナイピング ゼロ-02 スナイピング ゼロ-03 スナイピング ゼロ-04 スナイピング ゼロ-05 スナイピング ゼロ-06 スナイピング ゼロ-07 スナイピング ゼロ-08 スナイピング ゼロ-09 スナイピング ゼロ-10 スナイピング ゼロ-11 スナイピング ゼロ-12 スナイピング ゼロ-13 スナイピング ゼロ-14 スナイピング ゼロ-15 スナイピング ゼロ-16 スナイピング ゼロ-17 スナイピング ゼロ-18 上へ -
サイダー&ゼロ
「NG騎士ラムネ&40」から ダ・サイダーとメタコ サイダー&ゼロ-01 サイダー&ゼロ-02 サイダー&ゼロ-03 サイダー&ゼロ-04 サイダー&ゼロ-05 サイダー&ゼロ-06 サイダー&ゼロ-07 -
ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ
「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」の十式オニクスを召喚 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-01 : EP0.5「招来」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-02 : Ep1 「前世」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-03 : EP2 「鉄神」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-04 : EP3 「重複」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-05 : EP4 「日常」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-06 : EP5 「青銅」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-07 : EP6 「玄武」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-08 : EP7 「捕縛」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-09 : Intermission 「空白」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-10 : EP8 「疑問」 ゼロの機神 ギガンティック・ゼロ-11 : EP9 「翼腕」 ゼロの... -
ベルセルク・ゼロ
ベルセルク よりガッツを召喚 ベルセルク・ゼロ-01 ベルセルク・ゼロ-02 ベルセルク・ゼロ-03 ベルセルク・ゼロ-04 ベルセルク・ゼロ-05 ベルセルク・ゼロ-06 ベルセルク・ゼロ-07 ベルセルク・ゼロ-08 ベルセルク・ゼロ-09 ベルセルク・ゼロ-10 ベルセルク・ゼロ-11-1 ベルセルク・ゼロ-11-2 ベルセルク・ゼロ-12 ベルセルク・ゼロ-13 ベルセルク・ゼロ-14 ベルセルク・ゼロ-15 ベルセルク・ゼロ-16 ベルセルク・ゼロ-17 ベルセルク・ゼロ-18-1 ベルセルク・ゼロ-18-2 ベルセルク・ゼロ-19 ベルセルク・ゼロ-20 ベルセルク・ゼロ-21 ベルセルク・ゼロ-22 ベルセルク・ゼロ-23 ベルセルク・ゼロ-24 ベルセルク・ゼロ-25 ベルセルク・ゼロ-26 ベルセルク・ゼロ-... -
デュープリズムゼロ
PSソフト「デュープリズム」より女主人公ミントを召喚 デュープリズムゼロ-01 デュープリズムゼロ-02 デュープリズムゼロ-03 デュープリズムゼロ-04 デュープリズムゼロ-05 デュープリズムゼロ-06 デュープリズムゼロ-07 デュープリズムゼロ-08 デュープリズムゼロ-09 デュープリズムゼロ-10 デュープリズムゼロ-11 デュープリズムゼロ-12 デュープリズムゼロ-13 デュープリズムゼロ-14 デュープリズムゼロ-15 デュープリズムゼロ-16 デュープリズムゼロ-17 デュープリズムゼロ-18 デュープリズムゼロ-19 デュープリズムゼロ-20 デュープリズムゼロ-21 デュープリズムゼロ-22 デュープリズムゼロ-23 デュープリズムゼロ-24 デュープリズムゼロ-25 デュープリズムゼロ-26 デュープリ... -
三つの『二つ名』 一つのゼロ
「ARMS」より、ヴォルフ、キクロプス、「無害な」クリフの三人を召喚 三つの『二つ名』 一つのゼロ-01 三つの『二つ名』 一つのゼロ-02 三つの『二つ名』 一つのゼロ-03 三つの『二つ名』 一つのゼロ-04 三つの『二つ名』 一つのゼロ-05 三つの『二つ名』 一つのゼロ-06 三つの『二つ名』 一つのゼロ‐07 三つの『二つ名』 一つのゼロ-08a/b 三つの『二つ名』 一つのゼロ-09 某所に続編が投稿されていたのでリンク http //www.mai-net.net/bbs/sst/sst.php?act=dump cate=all all=30425 -
ゴーストステップ・ゼロ
「トーキョーN◎VA the Detonation “ビューティフルデイ あるいはヒュー・スペンサー最後の事件”」より “ゴーストステップ”ヒュー・スペンサーを召喚 ゴーストステップ・ゼロ-01 ゴーストステップ・ゼロ-02 ゴーストステップ・ゼロ-03 ゴーストステップ・ゼロ-04 ゴーストステップ・ゼロ-05 ゴーストステップ・ゼロ-06a ゴーストステップ・ゼロ-06b ゴーストステップ・ゼロ-06c ゴーストステップ・ゼロ-07a ゴーストステップ・ゼロ-07b ゴーストステップ・ゼロ-08 ゴーストステップ・ゼロ-09 ゴーストステップ・ゼロ-10 ゴーストステップ・ゼロ-11 ゴーストステップ・ゼロ-12 ゴーストステップ・ゼロ-13 ゴーストステップ・ゼロ-14 ゴーストステップ・ゼロ-15 ゴーストステップ・ゼロ-16 ゴース... -
ドラゴンナイト・ゼロ
「駈斗戦士仮面ライダーズ 超変身ギャグ外伝」よりサバイブ龍騎 ドラゴンナイト・ゼロ-01 ドラゴンナイト・ゼロ-02 ドラゴンナイト・ゼロ-03 -
長編(五十音順)-07
ま行 作品タイトル 元ネタ 召喚されたキャラ 更新日時 真白なる使い魔 舞乙HiME 嵐 マシロ君 2009-10-11 14 03 12 (Sun) ゼロ・HiME 舞 HiME 運命系統樹 修羅 藤乃静留 2009-10-23 23 20 55 (Fri) ゼロの魔王伝 魔王伝 浪蘭幻十 2019-12-10 19 41 54 (Tue) 虚無界行 魔界行 南雲秋人 2010-11-06 23 41 31 (Sat) 超魔王(?)使い魔 魔界戦記ディスガイア ラハール 2007-07-21 17 35 48 (Sat) ゼロディス 魔界戦記ディスガイア エトナ 2008-10-21 13 53 59 (Tue) ゼロと魔王 魔界戦記ディスガイア ラハール(ファミ通文庫基準) 2012-03-21 17 05 30 (Wed) 使い魔はPSI能力者 MOTHER3 リュカ 20... -
ドラゴンナイト・ゼロ2
「駈斗戦士仮面ライダーズ 超変身ギャグ外伝」よりサバイブ龍騎 ドラゴンナイト・ゼロ-01 ドラゴンナイト・ゼロ-02 -
デモゼロ-03
前ページ次ページデモゼロ 何とか、使い魔召喚に成功したらしいゼロのルイズ 使い魔の契約にも成功したらしいルイズ これでもう、ゼロじゃない? いやいや、違う 何せ、召喚した生物は目に見えない 使い魔のルーンは、何故かルイズに刻まれてしまった これで、本当に成功したと言えるのか? それはまだ、誰にもわからないままだ 朝 それは、爽やかな目覚めの時 ぐうううううきゅるるるるるるるるる …通常なら、爽やかな目覚めの時、なのだが 「…おなかすいた」 目覚めたルイズ、目覚めた瞬間の一言はこれである おなかがすいた 体が、激しく空腹を訴える さ、昨夜、太っちゃうかもと言う不安を抱えながらも、夜食をたっぷり食べたのに!? まだ足りないというのかこの体め!! とにかく、この... -
ラスト・レイヴン×ゼロ
「ARMORED CORE LAST RAVEN」より、ジナイーダ ラスト・レイヴン×ゼロ-01 ラスト・レイヴン×ゼロ-02 -
谷まゼロ-03
前ページ次ページ谷まゼロ 日が昇り朝を迎えた学院で、 ルイズは、ベッドの上で目を覚ました。寝ぼけ眼を腕でゴシゴシと拭う。 昨日のドタバタ劇のせいで睡眠が浅かったのか、いまいちすっきりしない。 あの忌々しい使い魔め。絶対こき使ってやるんだから。 ベッドを降り、制服に着替えようと、椅子にかかった制服を取りにトタトタと歩いて行く。 そこへ、誰かがルイズに声をかけてきた。 すでに制服に着替えたキュルケであった。 キュルケは昨晩谷が開けた穴の淵にもたれかけながら、ルイズに言った。 「あら、随分と遅い起床だこと。それにまあなんていうか……」 キュルケはまじまじとルイズの姿を見た。 ルイズの格好はネグリジェ一枚を身につけているだけであった。 そうであるから、朝日を受けてネグリジェが透けて、体のラインがはっきりと露わになっている... -
楽園のゼロ
「楽園の魔女たち」より、マリア・ド・パルマーシュ 楽園のゼロ-01 -
ソーサリー・ゼロ
ゲームブック「ソーサリー」四部作の主人公「君」。 剣も魔法も使えますが、魔法を使うたびに体力点(HP)が減ります。 ※重要! 本作品は、スレッド投下時に読者の皆様に行動を選択してもらう形式になっています。 wikiに収録された本文は一本道になっており、行動を選択することはできません。 パラグラフ番号を気にせず、普通に読み進めてください。 ■ ソーサリー・ゼロ 第一部「魔法使いの国」 ├ ソーサリー・ゼロ-1 ├ ... -
8マン・ゼロ
8マン・インフィニティ終了後の光一とダイを召喚 8マン・ゼロ-00 -
ゲヘナ・ゼロ
『アラビアン・ダーク・ファンタジーTRPG ゲヘナ』より『シェヘラザード』 ゲヘナ・ゼロ-01 -
ドリフターズゼロ
平野耕太先生作の「ドリフターズ」より「島津豊久」召喚。 ドリフターズゼロ-01 -
スナイピング ゼロ-03
前ページ次ページスナイピング ゼロ その轟音は、トリステイン魔法学園の全体に響きわたった。精神力の流入によって爆発した石コロが、目の前に立っていた ルイズとシュブルーズを凄まじい勢いで黒板に叩き付けた。 さらに無数の破片となった石コロが、辺り一面に飛び散った。生徒達は机の下に隠れていたので無事であったが、立っていた セラスはモロにジャストヒット。まるで巨大な狼に正面から体当たりされたかのように吹っ飛ばされ、後ろの壁に叩き付けられた。 「だから言ったのよ、ルイズにやらせるなって!」 「もう、ヴァリエールは退学にしろよ!」 「僕のラッキーが蛇に喰われた、ラッキーが!」 教室が阿鼻叫喚と化している中、セラスは立ち上がった。目の前の状況に頭が追いつかず、周りを見つめる事しか出来ない。 頭や口から血を流しながら、使い魔達が暴れている姿をただ呆... -
装甲騎兵ゼロ-03
前ページ次ページ装甲騎兵ゼロ 第3話「契機」 「なるほどのぅ。では使い魔として召喚したのはゴーレムでなく、それに乗っていた平民とな?」 夜も更けてきたトリステイン魔法学院の学院長室にて、コルベールから昼間の報告を受ける老人が一人。 この学院における最高責任者、オールド・オスマン学院長その人である。 「はい。そのゴーレム―彼はATといっていましたか、それの特徴や彼の服装等を調べていますが……」 あれからコルベールは、様々な文献からキリコとATに関する情報を探している。 さらにそこから得た情報から出した、コルベールなりの推論も書類には記載されていた。 一方でキリコに刻まれたルーンについても調べていたが、こちらはまだ「どこかでみたようなことがある」といった程度でしかない。 もう少し詳しくわかった時点で報告しようとコルベールは考えていた。 ... -
デモゼロ-01
前ページ次ページデモゼロ ゼロ、という二つ名をつけられた貴族の少女がいた この世界では、貴族は誰でも魔法が使える 魔法が使えて当たり前 なのに、彼女は魔法が使えない どんなに魔法を使おうとしても、ただ、無意味に爆発が起こるだけ だから、彼女は『ゼロ』のルイズ 使える魔法がゼロのルイズ そう言われて、彼女は馬鹿にされてきた 彼女は、耐えて、耐えて、耐え続けて 他の貴族の何倍、何十倍、何百倍と努力を続けた 春の、使い魔召喚の儀式 彼女は、今度こそ、今度こそ、と何度も何度も杖を振り 結局、何も召喚できなかった 代わりに、己の失敗魔法で起こした爆発で大怪我を負ってしまい、医務室に運ばれていった 普通ならば、ここでおしまい 魔法が使えないゼロのルイズ、ここでもはやメイジと... -
谷まゼロ-09
前ページ次ページ谷まゼロ そこは学院の敷地内の、豊かな草原が広がる場所であった。 谷とフーケが居る場所からだと、学院の本塔が遠くに見える。 フーケの思惑があったのか、それとも単なる運命の悪戯か、 今谷が立っているその場所は、奇しくもルイズの『サモン・サーヴァント』によって、 谷が、このハルケギニアの世界に呼び出された場所であった。 谷の胸は高揚感に溢れていた。フーケの言葉を信用し、 もうすぐ元の世界に帰ることができると考えていたのだった。 だがそれは、叶わぬ夢であった。全てはフーケの罠であるからだ。 フーケは、この世界のことを谷が何も知らないのをいいことに、好き放題嘘をついていた。 そして今もまた、谷を欺いている。 「ここに立ってればいいんだな?」 谷がフーケにそう言った。 「ええ、もうしばらく動かないで下さいね」 谷の質問に... -
デモゼロ-06
前ページ次ページデモゼロ ゼロのルイズ改め、馬鹿力のルイズ 気まぐれに出かけた街で、サビた剣を購入した インテリジェンス・ソードの癖に錆びているそいつの名前はデルフリンガー 錆びてる癖に態度がでかい なんと言うか、生意気? 本当なら、貴族たるルイズ、こんな剣なんていらない ……けれど 何故だろう、デルフリンガーを持っていると、体が軽く感じるのは ……何故、だろう 剣なんて、持った事もないのに この柄が、やけに手に馴染むのは 「オールド・オスマン!!」 大発見をしてしまったコルベール 大急ぎで、ノックもそこそこに学院長室の扉を開けた そこで、彼が見た光景は 「死ね!氏ねじゃなくて死ね!!糞じじぃーーーーーっ!!」 「っぎゃーーー!?死ぬ!本当に死んでしまう!ロン... -
サイダー&ゼロ-03
前ページ次ページサイダー&ゼロ ルイズの部屋に光が差込む。その光によって寝ていたダ・サイダーが目を覚ます。 時刻は朝だとしか、わからない。 ダ・サイダーは寝るのを止め、肩のパットを開けてみる。まだメタコが寝ている。 「…まだ寝ているのか……ここは…そうか…45点いや…25点女の所に居るのか」 ルイズが聞けば、怒り出すような事を平然と言う。 とりあえず25点女もとい、ルイズを起こすことにした。昨晩、練った計画で… ダ・サイダーは、アイテムを求めて旅立った。 ここはダ・サイダーにとって未知の場所。地図も無ければ、アドバイザーメカのメタコは寝てる。 ダ・サイダーにとって、状況は最悪だった。 (これでは不味い…何とかしなければ…) 唯一の武器マシンガンを装備し辺りを警戒しながら、一歩そして、また一歩と進んでいった。 周りから見れば異様な光景なのは、言うまでも無い... -
デモゼロ-02
前ページ次ページデモゼロ ゼロのルイズ 使える魔法がゼロのルイズ とうとう、使い魔召喚の魔法すらも失敗した …本当に、失敗したのか? それは、まだ、誰にも、はっきりと言えない状況 「傷の具合は、どうなの?」 「もう大丈夫よ」 ふん!と胸を張って、キュルケに答えるルイズ もう、包帯もいらないだろう そう考えて、ルイズは勝手に包帯を解きだした コルベールと、医務室勤務の水のメイジが慌て出す 「ミ、ミス・ヴァリエール、まだ、包帯を外すにははや…」 い、と言おうとしたのだろう しかし、言葉は最後まで続かなかった 包帯の下、そこには、傷痕すらも残っておらず、綺麗な肌が覗いていて 水の秘薬を大量に使っても、助かるかどうか、危うい怪我だったはず …なのに、何故? コルベールの頭に疑... -
デモゼロ-09
前ページ次ページデモゼロ 馬鹿力のルイズ 盗賊・土くれのフーケの捜索隊に志願した ぱからんぱからん、馬車に揺られて、フーケが目撃された場所へと向かう キュルケとタバサも一緒に、ロングビルの案内で、ぱからんぱからん、進んでいく 馬車の上を、タバサの使い魔・シルフィードが飛んでついてきて ちゅうちゅう、いつの間にやら紛れ込んでいたモートソグニルも加わって 四人と二匹、フーケの隠れ家に向かっていく 「…忘れないでー。俺の事忘れないでー」 一応、デルフも持ってきているが、これは人数に数えていいものか がさがさ、森の中進んでいく もう少しで、目撃証言のあったフーケの隠れ家 四人は、次第に緊張していく 「……あそこ、です。あの小屋に、フーケが入っていくのを見たという証言があります」 暗い暗い... -
デモゼロ-08
前ページ次ページデモゼロ 馬鹿力のルイズ 土くれのゴーレムの片脚切り裂いた けれど残念 ゴーレムを操っていた土くれのフーケは逃げてしまった 宝物庫に収められていた「悪魔の種」を持ち出して… 今、ルイズの目の前で、責任の擦り付け合いと言う名の醜い争いが繰り広げられている やれ、その日の当直は誰だった、だの、見張りの兵は何をしてたんだ、だの 誰もかれもが、自分は悪くない、自分に責任はないと罪を擦り付け合っている コルベールはその争いに加わらず、残り少ない髪の毛の残り残量に頭を抱えてはいるが …全く、貴族たるもの、こんなありさまでどうするのだ! 教師たちの貴族らしからぬ様子に、ルイズはぷんすか、不機嫌だ フーケの犯行を目撃した、という事で、呼び出されていたルイズたち 生徒の前で、こんな醜い争い... -
ベルセルク・ゼロ-03
前ページ次ページベルセルク・ゼロ ぱちりと目を開ける。知らない天井が目に入った。 天井―――ということは、自分はどこか室内にいるらしい。そしてベッドに寝かされている。 ひどくふわふわしたベッドに気持ち悪さを感じつつ、ガッツは体を起こした。 「……こいつが俺をここに連れてきたのか?」 呟くガッツの視線の先では、桃髪の少女がガッツの使っているベッドに頭を預けてすうすうと寝息を立てていた。 そこでガッツは己の体に包帯が巻きつけられていることに気づく。 そのことに気づいてから、続けざまに気がついた。 狂戦士の甲冑を纏っていらいずっと痛んでいた体の調子がずいぶん楽になっている。 ガッツは少女の肩に手をやり、ゆさゆさと揺り起こした。 「ふにゃ?」 少女は顔を上げてからもしばらく空ろな様子だったが、 「おい、お前がこれを―――」... -
デモゼロ-07
前ページ次ページデモゼロ 馬鹿力のルイズ その左手に刻まれしルーンはガンダールヴ しかし、ルイズはそれを知らない そして、たとえ、そのルーンが刻まれている事を知ったとしても …ガンダールヴ、それは神の左手 ありとあらゆる武器を使いこなす 魔法には全く関係ない 相変わらず、ルイズは魔法を使えないまま それでも、一生懸命練習し …見事に、固定化の魔法がかかった壁を、ぶち壊してしまった ……ルイズが壁を壊した直後、現れた巨大な土のゴーレム その姿はまるで… 「まさか…土くれのフーケ!?」 ま、まさか! まさか、魔法学院にまで現れるだなんて!? 巨大な土ゴーレムは、ルイズが壊してしまった壁に、そのぶっとい腕を伸ばし、さらに壁を破壊していく 「……っきゃああ!... -
デモゼロ-04
前ページ次ページデモゼロ 再び怪我を負ったゼロのルイズ 先生を護って怪我したゼロのルイズ 自分の身に起こった変化の全てに、まだ彼女は気づいていない 医務室で、水メイジの治療を受けることになったルイズ 血を流しながら医務室に入ってきたルイズの姿に、慌てて水の秘薬を持ち出すメイジ 治療を受けようとした、まさに、その瞬間 ぐ~~~~ぅううう 「………」 「…ミス?」 あぅあぅあぅ こ、こんな状況でおなかが鳴る事ないでしょぉおおおおお!!! 自分自身のおなかに、心の中で突っ込みをいれるルイズ しかし、おなかはぐうぐうぐきゅるるん、遠慮なく悲鳴をあげる 恥ずかしさで真っ赤になりながら、ルイズは食事の用意をお願いした 医務室勤務のメイジは、たまたま医務室の傍を通りがかったメイドを捕... -
谷まゼロ-07
前ページ次ページ谷まゼロ なんとか谷を厨房から引き離すことに成功したルイズは、谷を連れ自室に戻って来ていた。 日はとうに暮れている、今日という日は、朝から晩までドタバタ続きの一日であった。 「つまりこういうことね」 ルイズが、谷から聞いたことを要約した。 「あんたは『チキュウ』って世界から来て、そこは魔法なんて全くない世界。 しかも、月が一つしかないですって……?なんというか、ある程度想像はしてたけど、 本当に別世界だったなんて、……信じらんないわ」 ルイズの言葉を聞いた谷は疑っているような視線をルイズに向けていた。 「っう……。ちゃんと送り返す方法は探すわよ。約束しちゃったし、見つかるまで探すわよ。 だからそんな表情で見るんじゃないわよ……っていうか表情なかったわね」 谷は四六時中、白い仮面を... -
デモゼロ-05
前ページ次ページデモゼロ ゼロのルイズ 左手に使い魔のルーンが刻まれたゼロのルイズ 片手でギーシュを突き飛ばした 花の乙女の不思議な怪力で、壁にめり込むくらいに吹っ飛ばされたギーシュ 一応、生きていたらしく、直前に痴話喧嘩していたモンランシーの献身的な治療により、大して時間がかかる事なく復活した …ルイズです それ以来、「ゼロのルイズ」じゃなくて「馬鹿力のルイズ」とか呼ばれるようになったとです 乙女として、それはある意味「ゼロのルイズ」なみに勘弁してほしいとです ギーシュに因縁つけられていたシエスタを助けたルイズ コックのマルトーたちに 「貴族にも、こんな優しい人がいたのか」 と、大変感謝され、たっぷりのご馳走を作ってもらった 通常なら、一人ではとても食べきれないその量をぺろりと平らげたルイ... -
谷まゼロ-01
前ページ次ページ谷まゼロ ここは、魔法使いが学びを請う魔法学園。ハルケギニアに存在するトリステイン王国内に居を構えている。 名をトリステイン魔法学園。 そこで今、春の使い魔の召喚儀式が執り行われていた。 儀式の主役である生徒たちは、教師に教わった通りに呪文を唱え、 生涯共にするであろう使い魔とかけがえのない出会いを果たしていた。 だが、その中で一人召喚の儀式が上手くいっていない生徒がいた。 その生徒とは、桃色がかったブロンドの髪の少女、名をルイズといった。 ルイズは、未だに使い魔を呼び出せてないことを周りの生徒から罵りの言葉を投げられていた。 唇を噛んで肩を震わせているルイズは、他の生徒に言い返すことはできなかった。 何故なら、ルイズが使い魔を呼び出せていないのは事実であったからだ。 顔を紅潮させてルイズは叫んだ。 「この際、変なやつでもいい... -
ドラゴンナイト・ゼロ-03
前ページ次ページドラゴンナイト・ゼロ テーブルの上には豪華な料理。床には残飯。 龍騎は赤い目を擦り、再び状況を確認した。 椅子に腰掛けるルイズの目の前には、大きなチキンやマスのパイ包み焼き、ワインに色とりどりの果物が載せられた籠。 床に胡坐を掻く龍騎の前に置かれたのは、薄いスープの注がれた器に、触ればぼろりと砕けそうなパン。 天国と地獄だってここまでの落差はないだろう。 龍騎は少し考えると、手を伸ばし、ルイズのローブの裾を引っ張った。 手に脂で濡れたナイフとフォークを持ったルイズが顔を向けてくる。 「何よ?」 「何発までブン殴っていい?」 ここはアルヴィーズの食堂。 広い空間に学年別に長いテーブルが三つ配置された、生徒達の空腹が満たされる場所。その真ん中のテーブルで、もうすぐ血の雨が降りそうだった。 「言いた... -
谷まゼロ-06
前ページ次ページ谷まゼロ ルイズは学院長室に呼び出されていた。 用件は言わずもがな、谷がしでかした大事件についての言及である。 オスマン氏が、後ろで手を組んで窓の外を見つめながら言った。 「ミス・ロングビル、本日昼ごろ起こった騒ぎの詳細な損害報告をしてくれたまえ」 言い渡された秘書のロングビルは、手に持った書類に目を落とし、淡々と言った。 「あの騒ぎによる、怪我人の総数は84名。内、教師が3名です。奇跡的に重傷者、死者はいません。 加えて、学院内における定着物を含む建造物の修繕必要箇所は、24ヵ所です」 ルイズの顔は血の気が引き真っ青になっていた。 だがオスマン氏は報告を聞くと、実に楽しげに笑った。 「ほっほっほっ。実に凄まじい損害であると言ってよいだろう。清々しいぐらいじゃ。 何せ、魔法を使えぬ平民が... -
谷まゼロ-02
前ページ次ページ谷まゼロ ルイズは、谷を呼びたしたことに心底がっかりしていた。 呼び出した使い魔が、幻獣や動物であれば、主人の身を守ったり、 秘薬などの素材を主人のために見つけてきたりすることが出来、ルイズを大いに満足させたであろう。 しかし、自分が呼び出したのは人間で、魔法が使えないただの平民。 使い魔にとって一番重要である『主人の身を守る』ということすら出来ないように見えた。 加えて、『コントラクト・サーヴァント』が出来ていないとなれば、落胆もひとしおである。 そして今、『主人を身を守る』ことが使命であるはずの使い魔は、 その主人に対し、拳を振り上げていた。 「え?」 間の抜けた声を上げたルイズ。 しかし、この状況が理解できないほど頭が回らなかったわけではなかった。 目の前の使い魔は自分を殴り飛ばそうとしているのだった。 ル... -
装甲騎兵ゼロ-02
前ページ次ページ装甲騎兵ゼロ その場にいたものは、目の前で起きていることをよく把握しきれていなかった。 魔法の使えない「ゼロのルイズ」が召喚に成功し、その結果が見たこともないゴーレムで、さらに中から人間がでてきた。 全力で理解しようと思考を巡らせるが、すればするほどわけがわからなくなる。 渦中のルイズもまた同じであった。一体目の前の「それ」はなんなのか? 混乱するルイズに「それ」―キリコから不意に声がかけられる。 「すまないが、聞きたいことがある。」 「ふぁ!?え、え・・・と」 頭の中が整理しきれていときに声をかけられたので、思わず素っ頓狂な声をだすルイズ。 構わずキリコが続ける。 「ここはどこなんだ?見る限りでは俺がさっきまでいた場所と違うように見えるが。」 「その・・・えーと、あの・・・」 ますます混乱ルイズに代わり... -
デュープリズムゼロ-03
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第三話『朝食を求めて』 「そう、よろしくキュルケ。ところで何?その微熱って。風邪引いてるんなら部屋でおとなしく寝てる事をお勧めするわよ。」 「え?・・・アハハ、違う違う微熱ってのはメイジの二つ名よ。私は炎のトライアングルだからね、どう驚いた?すごいでしょ?」 ミントの的外れな言葉にケラケラとキュルケが笑っているとキュルケの部屋から大型の赤い体表をしたモンスターがのそのそと表れ、キュルケの足下に寄り添う様に伏せる。 「何それ?モンスターみたいだけどあんたのペット?」 現れたヒトカゲに対してミントは敵意を感じる事も無い為腰を落として軽く頭を撫でてやるとヒトカゲも気持ちよさそうに目を細めた。 「あら?ペット呼ばわりはひどいんじゃ無い?一応あなたの同類なんだから。」 ミントの疑問にクスクスと笑ってキュルケ... -
楽園のゼロ-01
視界の端でまた爆発。爆発爆発爆発。何度やっても爆発。正直もう疲れた。 嗚呼始祖ブリミル、私は一体後どれくらいサモン・サーヴァントの呪文を唱え続けねばならないのですか? 「疲れてるのはこっちだぞ、ゼロのルイズ!」 「そうだそうだ!いつまで失敗魔法に延々と付き合わされなくちゃならないんだ?」 ギャラリーが何か言ってるけど、無視ね無視。 …でも、やっぱりちょっと、ううん、だいぶ疲れた。 もうなんでもいいわー。とっとと何かお手軽に強いのが来てくれないかしらー。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。 我の運命に従いし使い魔を召喚せよ…お願いもうなんでもいいから早く来て…」 祈り?が届いたか、振った杖の先でようやく光の鏡が形成された。 人生で初めて魔法が成功したにも関わらず、疲れき... -
装甲騎兵ゼロ-01
前ページ次ページ装甲騎兵ゼロ 人は過ちを繰返す。いや、繰返さなければならない運命なのかもしれない。 己らがいかに酷く傷つき、もうするまいと誓おうとも、やがてそれを忘れ、同じ愚を冒す。 そうして歴史は作られて、そしてこれからも作られる。 さながらメビウスの輪の如き道を、止まることなく進み続ける。 ここはアスラギウス銀河、ギルガメス連合星域のとある惑星。 現在この惑星を含む一帯は、ギルガメス連合がバララント同盟に宣戦布告したことで勃発した、第4次銀河大戦の真っ只中にある。 今ここを、一人の男が一機のAT―アーマードトルーパーで放浪していた。 かつては異能生存体と名づけられ、異能者と呼ばれ、今は触れえざるものと恐れられながら。 男は、ただひたすらに逃れたかった。 醜い争いの戦渦、染み付く硝煙の匂い、罪咎の証の血潮、それらから全... -
谷まゼロ-05
前ページ次ページ谷まゼロ ここは学院長室。 コルベールが淡々と、オスマン氏に説明していた。 話がいったん終わるとオスマン氏は重々しい口調で喋り始めた。 「つまり、こういうことじゃな。生徒のミス・ヴァリエールは使い魔召喚には成功したが、 『コントラクト・サーヴァント』が出来なかったというわけじゃな?」 コルベールが自分の描いた谷の仮面のスケッチをオスマンに渡して言った。 「そうです、それで契約を妨げている可能性として、この仮面が理由にあるのではないかと、 もしかしたら、マジックアイテムの一種かもしれません。オールド・オスマン」 「うーむ、まだ決め付けるには早計であろう、今度探知魔法でもかけて魔法が関係しているか確かめてみなさい」 オスマンは自分の髭を撫で、どこか興味無さ気にそう言った。 コルベールが応えた。 「そうです... - @wiki全体から「魔法陣ゼロ-03」で調べる