あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ内検索 / 「7」で検索した結果
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ゼロテリ7
「あぁもう、人の使い魔にちょっかいかけるのはやめなさい!この色ボケ女!!」 自分の使い魔に猛烈アタックをしてくるキュルケに激昂するルイズ。 「あ~ら、愛っていうのはためらわないことを言うのよ。そんなことも知らないの?」 「あんたは一体どこの宇宙刑事よ!!」 ちなみにペルデュラボーとタバサは我冠せずといった風に、少し離れた場所で読書をしている。 毎日の恒例行事のように起こっている喧嘩にも満たないコミニケーションを、一々聞いてる程彼らもヒマ人ではない。 さて、普段ならそろそろこのコミニケーションも終わる頃に、いつもとは違うことが起こった。 「え・・・」 「なんなの、あれ?」 目の前に突然現れた巨大な存在に呆然となるルイズとキュルケ。 「ほう・・・」 「・・・岩ゴーレム」 そして、その存在に多少の興味を持ったペルデュラボーと、キュルケの呟きに律儀に答えを返すタバサ。... -
ゼロと人形遣い-7
ゼロと人形遣い 7 ルイズは、まるで[悪魔(デモン)]の様な怒気を撒き散らしながら歩いている。 その恐ろしいオーラに、前にいる生徒達は自然と彼女を避けていった。 そんな、周りの反応などお構いなくルイズは教室へと歩いていく。 彼女の使い魔である阿柴花は、そのオーラに圧されることもなく悠然と彼女ついて行く。 一見すれば、使い魔を見せ付けるように歩いている様にも見えただろう。 だが、頭の中では自分の使い魔に対する罵倒と疑問でいっぱいだった。 『くやしいクヤシイ悔しい・・・あの駄犬、何で私の命令をことごとく裏切るのよ。』 そう考えながら、先ほどのやりとりを思い出す。 ルイズは朝食を食べながら、床に置かれた粗末な皿を見下ろした。 自分が、使い魔用に用意させた食事だ。 いや、冷めた具の無いスープと見るからに硬そうなパン、これでは使い魔の食事と... -
HELLOUISE-7
、、、、、、、、、、、 「駒は、僕の手の内にある」 ぽつり、ギーシュは呟いた。 それは誰に聞かせるでもない―― …否、自分自身に聞かせる、言い聞かせる言葉。 それを口にして、ギーシュは薔薇の杖を握り込む。 同時、自分にできる限りの「不敵な笑み」を浮かべ。 ギーシュは状況を開始する。 「……さて、マリコルヌ。まずはルール確認といこうか」 できるだけ「いつも通りの自分」を演じながら、ギーシュは語り始める。 「ルールだって?」 「そうだよ、ルールだ。決闘を決闘たらしめるもの。ただの闘争ならば野蛮な獣にもできるからね。 不満かい?けれど、僕は貴族だ。 『君と違って』、野蛮な行いで無意味に自分を貶めるつもりはないんだ。 ああ、オーク鬼と同じになりたいというのなら、そんな奴に怒る方が恥だし、挑戦を撤回するよ?」 ギーシュはそこ... -
ZEROMEGA-7
前ページ次ページZEROMEGA アルビオンの空に重く、分厚く垂れ込む雨雲。 稲光が走る黒雲の下、巨岩が目立つ草原を黙々と歩き続ける一団があった。 一団に属する者は男も女も体格の違いこそあれ、似たような姿をしていた。 雑多な種類のケダモノの皮で作られた粗末な衣服。 太く強靭な筋肉とその筋肉に相応しい巨大な棍棒。 豚に良く似た顔の中で小さな眼が貪欲な光を放つ。 子供を好んで食べるという悪癖のためにハルケギニア中で恐れ疎まれている鬼族の一種、オーク鬼である。 オーク鬼たちの先頭を歩いていたものが突然脚を止めた。 群の進路に立ちふさがる者の姿を認めたからだ。 闇を切り裂く雷光が彼らの姿を照らし出す。 一つは金属の獣のように見える電磁駆動バイク、重二輪。 そして、今一つは風変わりな騎士の鎧兜のように見える漆黒のライダースーツとヘル... -
ゼロの守護月天 7
...、簾貞、武曲、破軍の7人からなる最強の『攻撃用』星神が現れる。 「ひっ!ワ、ワルキューレ!そいつらをなんとかしろ!!」 ギーシュはそう叫ぶと、さらに6体のワルキューレを作り出す。 数で言えば7対7で互角。それにドットとは言えメイジの作り出したのは金属性のゴーレム。 もしかしたら相殺しきれるかもしれない。その未来に一縷の希望を託した命令をギーシュは下す。 だが、その希望はワルキューレごと無残にも砕かれる。 一瞬にして全てのワルキューレが破壊されてしまったのだ。 北斗七星は、対抗するためには学校クラスの巨大な建物をゴーレムにしなければならない程強力な星神。 更に、今の彼らはヴィンダールヴの効果により普段の倍以上の力を発揮できる。 そんな連中に囲まれてしまってギーシュにできることは一つしかない。 「ま、まいっ「私はご主人様を傷つけた... -
ゼロの蛮人7
前のページを読み直す / 表紙へ戻る / さらにページをめくる 《『王宮日誌 シャルロット秘書録』より》 アルビオンの貴族派、『レコン・キスタ』からの使者。 そう、ユリシーズという男は名乗った。逃亡するトラクスとフーケ、それにルイズを『保護』するという。 私、ガリア人の『タバサ』は予定外だったらしいが、ルイズと同行するのを条件にアルビオンへ行く事になった。 商人用の馬車に身を隠し、私たちは夜道を港町ラ・ロシェールへ急ぐ。 ルイズの精神は、意地を張ってもかなり限界ギリギリだ。適切な環境でのケアが必須。 具体的には、ケガの治療と沐浴、更衣、ちゃんとした住環境とまともな食事。そして従順な使用人。 私はいいが、『貴族』として振舞う事を第一とする彼女には、これらがどうしても必要なのだ。 『蛮人』トラクスの存在は、それを真っ向から否定している。... -
ゼロのトランスフォーマー7
機械生命体の溢れる星、セイバートロン星。 その星を我が物にせんと、破壊と侵略の限りを尽くす、 まさに悪の組織と呼ぶに相応しい、邪道なる軍団デストロン。 その航空参謀として、空から破壊活動に励み、果てにはデストロンの頭領の椅子を狙う野心家がいた。 名を、スタースクリーム。 幾年もの間、戦争で常に前線に立ち、幾度となる戦いの中で受けた傷は数知れず、 そして朽ちる事の無い反骨魂を抱く彼は今― トリステインの首都トリスタニアのとある大衆酒場で、ワインを運びながら客に愛想を振舞っていた。 「スタスクちゃん!! 5番テーブルにワイン3本とグラタン持ってって!」 『はい! えぇと、ミス・マドモワゼル!!』 夜も22時を回り、仕事を終えた人々で賑わう店内。 あまり上品な客層とは言えず、下劣な話題で盛り上がり、酒の飲み方も下品極まりない... -
ゼロの皇帝7
………シュ ……-シュ ギーシュ、起きなさい… ……んん、誰だい、僕を呼んでいるのは… あれ…ここはどこだい…?それに僕は一体何を……うっ、思い出そうとすると頭が… ギ-シュ…あなたはまだ倒れるわけにはいきません… あなたに再び命を与えましょう… 命?僕は…死んだのかい…?そういえば…確か…ルイズの使い魔と決闘を…なぜだろう、思い出さない ほうが良いと心が警告している… そういえば…さっきから頭に直接聞こえてくるけど…あなたは…何者ですか…? 私ですか?私はこういうものです… わぁ…綺麗な火の鳥だなぁ…でもなぜかカバに似ている気がする… ところで…さっき僕が死んでいると言いましたが、どうやって生き返らせるのですか…? それはね……(ニヤリ)……こうするんですよ………!! あれ…?... -
アーカードはそこにいる-7
... 第7話 了。 -
GTA-0_7
クソッ、ルイズを甘く見過ぎた……。ここの空気に慣れすぎて頭が間抜けになったか? さっきは『 運良く 』爆発を避けれたが次はどうなる? 地球の常識など此処では生ゴミ以下の価値も無い。それを頭に叩き込まなければ、死ぬ。 「だ、大丈夫ですか!?」 黒髪のメイドが俺に駆け寄って来る。確かこいつは…シエスタという名前だったか。 「怪我は無いですか?」 「多分大丈夫だ。もろに当たって無い」 「そ、そうですか」 「そこの君っ!!」 何なんだ、今度は…。 声のした方に向くと、金髪の胸をはだけたガキが興奮した様子でこっちに近づいて来ていた。 「君だよ、君! ルイズの使い魔! 君の主人であるルイズのせいでモンモランシーの服に紅茶がかかってしまったじゃないか! 一体どうしてくれるんだね!!」 知るかそんな事。…だがこいつも多分メイジだ。... -
ソーサリー・ゼロ-7
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 二九六 体力点一を失う。 砂の持ち合わせはあるか? なければこの術の効果はないので、一六一へ戻って選びなおせ。 君が青銅ゴーレムたちの足下の地面に砂を投げると、途端に地面が泡立ちはじめ、流砂が青銅ゴーレムの足をとらえる。 六体の青銅ゴーレムは次々とその場に倒れ、重い青銅の躯体はみるみるうちに沈んでいく。 あっという間にその姿は見えなくなり、やがて流砂は、もとの固い地面へと戻る。 「≪土≫系統だ!」 「杖もなしに、あれだけの魔法を……?」 周りを囲んで見物していた生徒たちが、思いもよらぬ結果に驚きざわめくなか、君は決闘の相手であるギーシュを正面から見据える。 少年の顔は青ざめ、戦意を喪失しているのは誰の目にも明らかだ。 「き、君も≪土≫のメイジだ... -
ゼロのちグゥ-7
「ねえ、グゥ。いい加減それしまいなさい……後、その格好も何とかならないの?」 「えへへ」 「かわいく微笑んでもダメ!」 ルイズは目の前で剣――本人に言わせれば杖――を猛烈に振り回すグゥを見つめた。 認めたくない事実は、その剣を買い与えたのがルイズ自身というところだろうか。 また、その姿もかなりの問題をはらんでいる。 “杖”発言に悪乗りしたキュルケが、なんと魔法学院の制服に近い服とマントを探してきて着せたのだ。 よって、現在の光景を客観的に分析すると “何故かトリステイン魔法学院の制服を着た子供が、学院の中庭で剣を振り回して暴れている” ……ということになる。 しかもそいつはルイズが管理すべき“使い魔”なのだ。 「ああ、深く考えたら頭痛が……」 がっくりと肩を落としたルイズに気づいたのか、グゥが仕方なさそうに剣を振り回すのを止める。... -
虚無界行-7
第6章 鬼神蹂躙 激昂しながらもこの場で仕掛けてこなかったのは、食堂を戦場をするのは流石に気が咎めたのか。 ギーシュは先にヴェストリの広場に向かい、友人たちがわくわくした表情でそれに続く。 周囲で事の推移を見ていたほかの生徒たちもである。 ギーシュの友人の内1人は残った。南雲が逃げ出さないように監視するためであろう。 南雲はその目を気にすることも無く「さてどうするか」と、冷静に思考していた。 先ほどの感情の高ぶりはすでに消え失せ、波一つ立たぬ水面のような精神へと戻っている。 戦いを避ける理由は特に思いつかない。 決闘という古めかしい申し入れをされるとは思わなかったがそもそも、 激昂した相手が攻撃を仕掛けてくるだろうと最初に予想した上で手を出したのだ。 (というより、アレで起こらなかったらそれはそれで情緒面に問題があるだろう) そして――――― ... -
ゼロのおかあさん-7
▽ ▽ ▽ 荒垣がギーシュの再戦を受けていた頃、別の場所でも小さな決闘が起ころうとしていた。 風の音を遮るかのように並んでいるのはルイズとキュルケ。 お互い見ている場所は一緒らしく、塔にぶら下がった何かに意識を集中させる。 二人から少し離れた場所に立ち、興味なさそうにその様子を眺めるタバサ。 もっと月明かりがあれば本も読めるのだが、空を見る限りまだ雲は動かないようだ。 ルイズはとキュルケは、お互い肩を並べるようにして杖を構えている。 春先とは言え、夜の風はまだまだ冷たい。 それなのに、二人の周囲だけは熱したように暑くなっていた。 「いいわねルイズ。買った方がこのプレゼントを渡す」 「ええ。構わないわ」 「内容は簡単。あの塔にぶら下げた的を射抜いたほうが勝ち。 ハンデとして、あなたは二回続けて魔法を使って構わな... -
ときめきメモリアル0-7
フリッグの舞踏会から醸し出される艶やかな雰囲気に学院中が夢中になったていた。その隙に土くれのフーケと呼ばれる希代の怪盗が学院の秘宝である【破壊の一面鏡】を盗み去ったらしい。 翌日、ルイズが奪還任務に志願し、ぼくも付き合わされることになった。 ルイズのクラスメートであるキュルケとタバサ、そしてギーシュも一緒だ。 調査隊の報告では、トリステイン学院から馬車で4時間ほどかかる森にフーケの隠れ家があるとのことで、さっそく、ぼくらはそこに向かった。 そして、破壊の一面鏡はあっさりと発見されたのだった。例の隠れ家に放置されていたのだ。なんだか、よくわからないうちに任務成功である。 その時、突如、出現した巨大な土くれのゴーレムがぼくらの前に立ちはだかった。フーケの魔法に違いない。どうやら、奴は近くに潜んでいるようだ。 ぼくは腰に指したデルフリンガーを引き抜き、皆はそれぞれ... -
ゼロのしもべ7
前へ / トップへ / 次へ 敷地に入るときょろきょろしながら歩くルイズの姿を見つけた。 何故こんなところにいるのだろうかと思い、声をかけると、 「使い魔のくせに主人を置いてどこ言ってたのよ!」 と怒られた。どうもバビル2世を探してここまで来たようだ。 「罰として昼食は抜き!」 と自分の空腹をバビル2世にぶつけるルイズ。もっともバビル2世はあんな朝食を見た後なので、あまり罰には感じなかったのだが。 ルイズに連れられて教室へ向かう。 教室は石造りの、古いイギリスの大学のような階段教室である。石の一つ一つに歴史が刻まれているような風格ある部屋で、 なるほど魔法使いを教育するにふさわしい。 2人が中に入ると教室のあちこちから、 「おい、ゼロのルイズが召喚したのは平民じゃなかったらしいぜ」 「エルフらしいじゃないか」 「エルフっていうと臭作... -
ブレイブストーリー/ゼロ 7
...トーリー/ゼロ」-07 フレイムに部屋に引っ張り込まれると、中は真っ暗だった。 「ようこそ、こっちにいらっしゃい」 キュルケの声が聞こえて来る。後ろでフレイムが扉を閉める音がする。 ムスタディオがそのどれにも反応せずにいると、キュルケが指を弾く音が聞こえた。 部屋の中に立てられたロウソクが、ムスタディオの側から一つずつ灯っていき、キュルケの側へと灯りで縁取られた橋が渡される。 ぼんやりと淡い幻想的な光の中、ベッドに腰掛けたキュルケはほとんど裸みたいな官能的な下着をつけている。 悩ましい姿だ、とムスタディオは素直に思った。 「そんなところに突っ立ってないで、いらっしゃいな」 キュルケが艶やかな声で言う。 しかしムスタディオは入り口の前から動かず、ただキュルケの姿を見ている。熱っぽいキュルケの目つきと無言のムスタディオ... -
レプリカ・ゼロ-7
トリステイン学院ルイズの部屋にて、ルークはデルフリンガーの錆を落とす事に精を出していた。 錆を落とす為の砥石は、食堂の料理を任されている料理長マルトーから、何時か料理を振舞う事と引き換えに譲ってもらった物で 長剣に部類されるデルフリンガーに使うには、少々小さいのだが逆にその小ささを利用して器用に錆ついた刃を研いで行く。 それをつまらなさそうに見ているのは、部屋の主であるルイズ。頬杖なぞつきながらぼんやりとデルフリンガーを研ぐルークを見ている。 勉強するにしても、学院の教科書は穴が空くほど読んだし暗唱しろと言われれば高らかと暗唱できてしまう。 それは単に、魔法が『使えない』ゆえの努力の成果。ただ、その成果は魔法には全然現れなかったと悲しい結果になってしまったのだが、 ルイズとしては、まぁ覚えていて損は無い知識だと認識している。 「ねぇルーク」 ... -
気さくな王女-7
前ページ / 気さくな王女 / 次ページ 「ごめんなさいお姉ちゃん」 「……」 こいつのいやらしい点はすぐ謝りにこないところだと思う。 三日あけることでわたしの怒りが収束するだけの時間を置き、さらに退屈で死にそうになるところを狙い撃ちにする。 三日間も音沙汰が無かったことで「まさか寝台と一緒に潰してしまったか?」と思わせることも考えのうちだろう。 「ごめんなさい。おねがいだからおしゃべりしようよ。ボクのこと無視しないでよ」 「……ふん」 たしかに退屈。 それに、自転車を素敵な何かに交換してもらわなければいけないことでもあるし。 「ごめんなさいごめんなさい」 「……」 しかーし。だからといって、素直に許すなんてことはあまりにも業腹。平民という生き物は、甘い顔を見せればどこまでもつけ上がる。 「ごめんなさい! ボク、もう二度とブレイなこと... -
スクライド・零-7
>>back >>next 「見せてやるぜ、俺の自慢の拳をよ!」 カズマがそう言ったとたん、その周りに2メイルほどのクレーターがいくつも発生する。 陥没した? イヤ違う、地肌が見えている。じゃぁ何だ。削り取られた? 何が? どうやって? ギャラリーのざわめきが大きくなる。 その中で、カズマの主であるルイズにだけはどう言うわけか何が起こっているのか感じることができた。 地面の一部が分解され、“火”“水”“土”“風”といったものよりも“さらに小さい何か”に還元されて カズマの右腕に集まっているのだ。 そしてその右腕を見る。同じように右腕の一部が還元されて縦に三つに裂ける。 そこへ地面から還元された“何か”が寄り集まっていく。“何か”が“何か”と結びつき、『右腕』を変貌させる。 あるところでは鎧のように硬く、あるところでは筋肉のようにしなやかに、... -
ディセプティコン・ゼロ-7
ディセプティコン・ゼロ back / next 極めて微細な金属粉が後方へと射出され、先端の弾頭部が発射される。 安定翼を展開、ロケットモーターに点火したそれは標的との距離を一瞬にして0に詰め、その尾部へと喰らい付いた。 秒速8リーグもの高速・高圧のメタルジェットは一瞬にして垂直尾翼を貫通し、遂にはその反対に位置するヘリにとっての致命的弱点―――――テールローターをも喰い千切る。 結果、ブラックアウトは一瞬にして安定性を失い、空中にて横回転を始めた。 「きゃ……! な、何! 何なの!?」 「か、回転してる! 回転してるぞ!」 「掴まれ! おい、青い娘っ子! 身体を引っ込めろ!」 「……!」 「だ、だめ! 放り出される!」 突然の衝撃と横回転による強大な遠心力の中、4人は半ばパニック状態へと陥る。 更に悪い事に、銃座から... -
ゼロの破壊神7
医務室にギーシュを放り込んで医務室を出た所で三人の人物に遭遇した。 一人は確か…コルベール…で良かったか?真ん中の老人は穏やかな表情の裏に隠された気迫からして 学院長だろう。となるともう一人の女性は秘書か?そう考えていると、 「ほっほっほ、面白い決闘であったぞ。ルイズ君、『ウル』君」 「やってる本人としては面白くも無いのだが」学院長らしき人物にそう応える。 「あああすいません学院長。こらっ『ウル』、礼儀正しくしなさいっ!」 「ほっほっほっ良い良い。それより先程の決闘で使った変身術、アレは何かのう。」 「『降魔化身術』と言いまして己の体を依り代とし幻獣・魔獣の類の魂を降ろす術です。」 「ほほう、誰にでも出来る、と言うわけではなさそうじゃのう」 「ご明察です学院長。『降魔化身術』は血筋に左右される所がありますので。しかし」 右の頬を左手で掻く。左手のルーンを見せ付けるように... -
ゼロのしもべ第3部-7
7 ここは梁山泊の最深部。忠義堂。晁蓋ことガリア王ジョゼフは腕組みをしてブレランドの報告を聞いていた。 「では予定通り、クロムウェルは。」 「はい。今回のドミノ作戦、クロムウェルに渡した命の鐘が鍵になります。それゆえ本人が陣頭指揮を執ることに決定しました。」 すでにクロムウェル自身は作戦のため地上に降りております、とブレランド。目を閉じてそれを聞く晁蓋。 「だがクロムウェルは……」 「はい。すでに限界が近いと……」 ブレランドが汗を拭きながら答える。 「あまりあれを長く使うのは危険だと説明しておいたのですが。今回の作戦、バビル2世を相手にする必要がある以上、確実に成功 させる必要がありますゆえ。」 「本人が強く希望したのか。」 頷くブレランド。 「クロムウェルはここでバビル2世をしとめるつもりのようです。」 ふーむ、と考え込む晁... -
ZONE OF ZERO7
前ページ次ページZONE OF ZERO 王都に帰還したルイズは、取り次ぎを経てアンリエッタ王女の元に帰還した。 王女の自室で、王国軍の壊滅と恋人の生存が絶望的なことを聞き、 静かに涙する彼女の姿を見たときは、流石にルイズも胸を痛めた。 今回は彼女の仕草にも芝居っ気は見られず、ADAも自重していた。 それに重ねてワルドが裏切った事を告げると、いよいよアンリエッタのメンタルレベルは、 割と洒落にならないところまで落ち込んでいったので、 ルイズは今夜のシエスタのシチューを諦めた。 圧縮空間から割合アルコール度数の高い一本と二つのグラスを取り出すと、 片方になみなみと注ぎ、半ば無理やりに、アンリエッタに押し付けた。 しばしグラスで揺れる、琥珀色の液体を見つめていたアンリエッタだったが、 やがてそれを一度だけ睨み付けると、一息に飲み干した。 ... -
ゼロと竜騎士-7
所は移って昼休みの食堂。 ルイズにしてみれば謎の納得とともに謎の行動に移ったキュルケではあるが、その顔は大真面目だった。 引きずられるように連れて来られた食堂で、今ルイズの目の前にはメガネを掛けたキュルケがうっふん、女教師風に佇んでいる。 「それではこれより、キュルケ先生が教える『ゼロから始める男の口説き方講座』を開講するわよ!」 その宣誓にルイズの頬が引きつった。 訂正しよう、そこまで真面目でもないかもしれない。 いやいや、キュルケにしたところで本人は真面目にやっているつもりなのだ。 ただ、ひたすら真面目なだけでは面白くないし、どうせなら自分も楽しみながらやろうと思っているだけである。 (落ち着け私、わざとやってるわけではないはずよ……!) ゼロの部分に過剰反応しながら、ふと隣を見ればいつの間にかルイズの隣にはタ... -
るいずととら-7
>>back >>next ルイズは後悔していた。 なぜ、素直に一言、「馬に乗っていくから」と言えなかったのだろう? 別に多少時間がかかっても構わないのに…… とらが、「乗るか?」と聞いたとき、なぜ自分は背中にしがみついてしまったのだろう? 頭を打ち付ける机が欲しいところであったが、目の前にあるのは、とらの金色の体毛に覆われた、大きな背中だけであった。 「ひょおおおおおおおおおっ!!!」 ご機嫌で飛んでいくとらの背中で、ルイズは必死に下腹部に力を入れた。貴族の娘のプライドは、お漏らしなど許さないのであった。 空気を切り裂いて飛んでいく黄金の獣。まるで光の矢が空を走るようであった。 「と、ら、もう、ちょ、っと、ゆっく、り!」 「あー? 聞こえねーよ、るいず!!」 「う、そ、つ、き、いー!!」 町へは30分でつい... -
ルイズ・キングダム!!-7
前ページルイズ・キングダム!! 新鮮な野菜にたっぷりのマヨネーズをかけて、人間1人を黒コゲにできる強火で一気に焼き上げた香りはたまらない。 戦っている最中からグウグウと食欲を訴えていたお腹も、もう堪らなくなっている。 「ううっ……この薔薇よりも美しいボクのボディラインが……マリコルヌよりも太く……」 「うるさい」 隣で独り苦悩ゴッコに浸っている丸いギーシュに、思わず悪態をついてしまった。 焦るべきではない。ワタシは食事をしたいだけなのだ。 空腹でイライラするのは、私の流儀では無い。 目の前では忙しく走り回る小鬼達。 木を削って作った大き目の皿に、焼き野菜を盛り付けて分配している。 ……しかし野菜だけというのは寂しい気もする。 贅沢を言う気はないが、やはりバランスというのは大事では無いだろうか? と、一匹の小鬼が荷物を開いた。 中からは次々と... -
侍の使い魔-7
銀時はその後、軽い治療を受けた。 ケガといっても口の中を軽く切った程度である。 殴られた頬にシップを張る程度で終わった。 「本当に大丈夫ですか・・」 「ああ、たいしたことはねえ」 「ふん!勝手に決闘なんかするからよ、自業自得よ、そもそも私に無断で・・」 シエスタが心配そうに見ている横でルイズはブツブツ言っている。 「良いじゃねえか、勝ったんだから」 銀時はルイスをたしなめるように言った。 「でもよかった、ギンさんが無事で、私のせいでギンさんに何かあったら・・・ ごめんなさい・・あの時勝手に逃げて・・」 自分がしたことを思い出してシエスタは涙ぐみ始める。 女に泣かれるのになれていない銀時は慌てる。 「別にシエスタのせいじゃないって言っただろう、あん時シエスタが『洞爺湖』 持ってきてくれなかったほうがやばかったんだからな... -
使い魔の夢-7
本塔最上階にある学院長室にて、 トリステイン魔法学院の最高権力者であるオールド・オスマンは溜息をついていた。 「あんのコッパゲめ、こんな紙切れ一つで済ませ追って」 溜息の原因はコッパゲ、ではなくコルベールの提出した一通の報告書。 報告書に書かれていたのは 昨日行われた春の使い魔召喚の際にミス・ヴァリエールの召喚した青年の事。 彼女とその青年が『契約』を交わした証明として現われた特殊なルーン文字の事。 そのルーン文字が始祖ブリミルの使い魔『ガンダールヴ』の物であるらしい事。 正直オスマンにとっては、長々と書かれているルーン文字の下りはどうでもよかった。 変人奇人と評されるコルベールの事だ、何かの見間違いに違いないだろう。 気になったのはおまけ程度に添えてあった『ディテクト・マジック』の結果。 微弱ではあったが青年から感じ... -
鬼哭街/Zero-7
前ページ / 鬼哭街/Zero / 次ページ I/ 結局のところ、濤羅に与えられた時間はそれほど長くなかった。騒ぎを聞きつけてやってき たワルドらは二人の間に漂うただならぬ空気を察しはしたが、そこに言及することはなく、濤 羅が意識を失っている間のことを話し出した。 そのワルドの説明からすると、濤羅が意識を失っていたのはおよそ半日程度のことらしく、 これからようやく昼過ぎになるといった頃合だ。予定では今日出立するはずだったのだから、 雑事に時間を割く余裕はない。 「さて、これからどうする?」 事実、これまで紳士然としていたワルドの言葉にも若干の焦りのようなものが見受けられた。 その原因は間違いなく濤羅にあろう。いっそ死ぬか目覚めなければ任務に専念できただろうが、 生憎と濤羅は生き残ってしまったし目覚めてしまった。加えてフーケだ。 ... -
ゼロのコードギアス-01-7
前ページ次ページゼロのコードギアス 今となっては過日、其の日、ロングビルは宝物庫の下調べに来ていた。 鉄の分厚い扉である。 そして、ゴーレムの材質を代え扉の強度を調べようとした。あわよくば開けと考え。 (くそ…こんなことならハゲにもっといろいろ聞けばよかったねぇ…) そしてゴーレムを青銅に変えて試した時 『ビキン!』 (は!こわれたぁ!!あっけないねぇ!) 本当は以前ルルーシュが破壊の杖を奪った際、固定化まで元に戻していなかったのだ。 さてこれから中を物色しようとした時に 「ねぇキュルケ?本当に人影を見たの?」 「間違いないって!中庭から見えたのよ!えーと!ほら最近流行の!」 「土くれのフーケ?」 「そうそうギーシュ!」 中庭で魔法比べをしていた三人が来たのだ。 お宝目前とはいえ、あわてて姿を隠すフーケ。 到着する三人。 そ... -
使い魔!!俺?-7
「よーし今日の分完了っと」 「お疲れ様ですアキラさん」 暁は毎日のお勤めである洗濯を終えた。 「ありがとねシエスタちゃん。手伝ってもらって」 「いえいえ、困ったときはお互い様ですから」 手洗いなどやったことも無かったが、シエスタの手を借りながらも最近ようやく慣れてきた。 暁は干された洗濯物を眺めつつシエスタに話しかける。 「最初の頃に比べて俺もうまくなったな。やっぱシエスタちゃんのおかげだね」 「そんなことありませんよ。アキラさんの飲み込みが早いんです」 謙遜しながらもシエスタは嬉しそうだ。 「シエスタちゃんの教え方がうまいんだよ。 ねえ、お礼したいから今度デートにでも行かない?」 ちょっといい雰囲気になったので暁は口説きモードに入る。 ルイズに説教されたばかりだというのにちっとも懲りていない。 「デ、デートなんて私したことありません... -
GTA:LCS-0 7
「何勝手に決闘の約束をしてるのよ!!」 この状況に真っ先にルイズが蒼くなりながら噛み付いた。 「喧嘩売ったのはあの優男だぜ?」 だがルイズは俺の腕を引っ張ってこの場を離れようとする。 「あんた何も分かってない!貴族と喧嘩して、怪我で済めばいいほうなんだから!!……今ならまだ間に合うわ、ギーシュに謝るのよ!」 「謝る必要なんてねぇさルイズ……『殺られる前に殺れ』、これが俺たちの生き残る唯一の手段だ」 そう言って手を払うと、 「俺がまともに立ち合うと思うか?格好良くああ言っていたが、本当の命の駆け引きがどんなものかを身をもって教育するだけに過ぎんさ」 「もうっ!!使い魔のくせに勝手な事ばかり!!」 さてどうやって死なない程度に痛めつけ、且つ卑怯と呼ばせないか……俺は急いで一度ルイズの部屋に戻り、来た時のカジュアルな服に着替え、 スナイパーライフルと... -
ゼロの大魔道士-7
前ページ次ページゼロの大魔道士 「ほいよっ、こっちのカゴは終わったぜ」 皮を剥き終わった果物や野菜が入ったカゴを隣のおっちゃんに渡しつつ、ポップは次のカゴへと取り掛かる。 しゅるるっ、と慣れた様子で皮を剥くその手つきは本職には及ばないものの、明らかに素人の域を脱している。 その様子を見たマルトーは驚きの目を向けながらも思わぬ戦力に喜び、声をかけた。 「おお、早いなにーちゃん!」 「いやー、これでも料理には手馴れてるもんで」 あははと照れ笑いを浮かべながらもポップの手は止まらない。 元々、師であるアバンと二人旅をしていた頃からポップは料理には慣れていた。 アバンの料理の腕前はプロ級で、彼に任せていれば日々の食には全く困らなかったのだが、それでは弟子の面子にかかわる。 そうアバンに申し出たポップは彼から魔法を教わる傍らで料理の授業も受けていたの... -
薔薇乙女も使い魔 7
back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next 夕暮れの商店街。 冴えない時計屋の中で、老人が少年に古い懐中時計を見せていた 「ええ!これですコレ!こういうのが要るんですよ!」 「本当にいいのかい?若いのに、こんな年代物の懐中時計なんて」 「いえ、これが必要なんです。トリステインに、あんまりこの世界のハイテク品を持って 行くわけにはいかないから。 …ホントはこの古時計でも、かなりヤバイかもしれないけど」 「ふ~ん、そういうものなのかねぇ。まぁいい、大事にしてくれよ」 「はい。で、いくらですか?」 「いや、代金はいらんよ。持って行きたまえ」 「え、いやそいういうわけには」 「蒼星石を目覚めさせるために頑張ってるんじゃろう?だったら、蒼星石のミーディアム じゃったワシも、手を貸さねばなるまいよ。 いつまでかかっても... -
ルイズと剣狼伝説-7
朝、目が覚めたキュルケは着替えを終えると鏡の前に座り、化粧を始める 今日は虚無の日、休日である 確実に誘惑するにはどんなメイクをしようかと、考えながら鼻唄をする 化粧を終え、自分の部屋を出て、ルイズの部屋のドアを開けたが空っぽであった 「相変わらず色気の無い部屋ね。それにしてもダーリンは何処へ行ったの?」 すると外からヒヒーンっという声が聞こえてきた 窓から覗くと二頭の馬とそれを引っ張る二人、ロムとルイズだ 「おっと!頬を舐めるのは止めてくれないか?そうだ、ははっ可愛いな」 「あんた馬に乗った事あるの?」 「いやないな。俺の世界には動物に変形できる者もいるが」 「なんでもありねあんたの世界は・・・・、さあ行くわよ」 二人は馬に股がり走って学院を後にした 「あの二人・・・・、街へ行くのね!こうしちゃいられないわ!」 キュルケはそう言って部屋... -
絶望の使い魔IF-7
前ページ絶望の使い魔 自らの髭をさすりながら古い本を読んでいる老人がいる。 本の題名は『始祖ブリミルの使い魔たち』。 老人─オールド・オスマンはちらりと傍らにある鏡に映し出されている光景を見る。 森の中で一人のピンクの髪の少女が巨大なオークと本を挟んで向かい合っているのだ。 何か話しているようではあったが音声は拾えない。 話し合いがひとしきり終わると森の開けた場所までオークと移動し、 そして向かい合うと少女は背負っていた剣を抜く。 ここで少女を映していた鏡はただ老人の顔を写すだけとなる。 ここ最近オスマンはこの少女の様子を観察することが多くなっていた。 先程見た一連の動きはパターン化されているといってもいいほど毎日のことである。 分かるのは少女が戦闘を行おうとすると遠見の魔法は常に見えなくなることと、 彼女が人間を食べるはずの凶悪なオークと意思疎通を行っ... -
Zero's DEATHberry-7
誇りとは 振るわなければ錆びて行き 無暗に振るえば欠けてゆく 握ったままでは人を抱けず 握らねば人を守れず 時に創つけ 時に折れる 刃に似たそれを持つものは やはり刃を握る 二本目の刃を Zero s DEATHberry ――ゼロの死神 『The sword which talks ― master 』 料理長マルトーからの礼は料理であった 数日間絶食に近い状態であった一護にとっては、何よりも有り難い礼であった 如何やら一護は平民として認識されているようだ 恐らくマルコメ辺りから間違った情報が流れているようである 最も一護自身修正する気は無い、いわゆる一般人で... -
無から来た使い魔-7
バッツとギーシュが決闘した日の夜、ルイズは一人、誰もいない広場で魔法の練習を始める。 唱える魔法は【レビテーション】どの系統のメイジでも使用できるコモン・マジックの一種である。 呪文を詠唱する時、ルイズは解らない自分の系統を【虚無】と思い込み詠唱する。 すると、自分の精神が高揚して行くのを感じる。 その高揚感に任せたまま近場の小石に【レビテーション】をかけ、爆発に備え目をつぶり体を強張らせる。 しかし、いつもの様な爆音や衝撃は何時までたっても起こらない・・・ 「へ? ・・・も、もしかして せ、成功したの?」 ルイズは恐る恐る目を開けると、そこには浮いている石の姿が! 「ほ、本当に成功した!? ・・・(ギュー)・・・痛い。でも痛いって事は夢じゃない!」 ルイズは初めてのレビテーション成功に気を良くし、次々とコモン・マジックを... -
ゼロのノブレス・オブリージュ-7
今や学院中は使い魔品評会一色に染まっていた。 使い魔品評会とは、春先に行われた召喚の儀式で呼び出された使い魔を学院の教師や生徒全員の前にお披露目するという、 トリステイン魔法学院の二年生にとって最も重要な行事である。 何しろ、メイジの実力を見るには使い魔を見ろ、と格言に言われるように、強力な使い魔を召喚するということはその実力を 知らしめることにつながる。 そのため、二年生は学院のそこかしこで召喚したばかりの使い魔と芸の練習に励んでいる。 それはここ、女子寮の一室も例外ではなかった。 「あんた、何かできることはある?」 ベッドに腰掛け、ツルギと目線を合わせたルイズはいきなり問いかけた。 「何を言う。俺は全ての頂点に立つ男だ」 「……あんたに聞いた私が馬鹿だったわね」 立ち上がったツルギは立ち上がり、こともなげに言った。それを聞い... -
ドラが使い魔-7 前編
夜 トリスティン魔法学院・通路 コッ、コッ、コッ… 廊下に足音を響かせて、ミス・ロングビルは自分の寝室に戻る途中だった 「まったく…あのスケベ爺の相手は疲れるもんだねぇ…」 呟きながらも彼女は足を止めず、そのまま進む 今日やった仕事の他にオスマンへの制裁が加わり、一刻も早くベッドで寝たいのである ちなみに、オスマンは学院長室の椅子ですでに三千世界へと旅立っていいる この爺、まったく懲りていない 「……ま、愚痴言ってもしょうがない。明日も早いしとっとと」 ズウン…! 「…寝よう、って時にィィィィ!!」 そう言って、ロングビルは窓の外の巨大ゴーレムに怒りの視線を向けた ドラが使い魔 「『土くれ』のフーケ」前編 同時刻、ルイズの部屋では 「大体何よ、その貧相な体つ... -
ソーサリー・ゼロ第二部-7
前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ 五〇 町外れにある小さな滝を目指して歩く君は、黒い長衣をまとった人物が、こちらに向かって大股に歩いてくるのを見出す。 頭巾を目深にかぶっているため顔はわからぬが、長身であり、腰には細身の剣らしきものを差している。 互いの距離が十ヤードほどに狭まったので、その人物の顔が見えるようになるが、目を丸くしたことに、頭巾の内側にあるのは吊り上った目と口をもつ白い仮面だ。 仮面の人物は君にはなんの関心もないらしく、まっすぐに進んでくる。 君はこの怪しげな相手とかかわりあいにならぬよう、道の脇に寄るか(一四三へ)、それとも挨拶をしてみるか(二七五へ)? 二七五 相手が貴族だろうと推察した君は、平民らしくやや卑屈な態度で挨拶するが、仮面の人物は足も止めずに 「どけ、平民」と言いつ... -
竜が堕ちゆく先は-7
トリステイン魔法学院、ルイズの部屋は様々な種類の色に溢れ返っていた。 赤、黄、緑、青、ピンクなどの丸めた毛糸玉が転がり、あちこちには ちぎれた毛糸が落ちている。まるで猫の遊び場のようだ。 けれど部屋にいるのは猫ではない。服のあちこちに毛糸を引っ付けたルイズである。 「何で、何でセーターを編むのがこんなに難しいのよ!」 本日何度目かのルイズの大声が部屋に響く。いつもなら何か言ってくれる使い魔も今はいない。 彼女自ら追い出してしまったからだ。 以来ルイズは才人と話していない。見かけてもいない。 追い出してから三日以上経って心配になり学園中を探し回ったのだが、どこにもいない。 それどころかキュルケ達と一緒にどこかに出かけたようだった。 何だかルイズは一人だけ除け者にされた気分になり、 一層悲しみが募ってベッドでシーツを被り、声を殺して泣いていた。... -
鬼哭街/Zero-7 I
I/ 結局のところ、濤羅に与えられた時間はそれほど長くなかった。騒ぎを聞きつけてやってき たワルドらは二人の間に漂うただならぬ空気を察しはしたが、そこに言及することはなく、濤 羅が意識を失っている間のことを話し出した。 そのワルドの説明からすると、濤羅が意識を失っていたのはおよそ半日程度のことらしく、 これからようやく昼過ぎになるといった頃合だ。予定では今日出立するはずだったのだから、 雑事に時間を割く余裕はない。 「さて、これからどうする?」 事実、これまで紳士然としていたワルドの言葉にも若干の焦りのようなものが見受けられた。 その原因は間違いなく濤羅にあろう。いっそ死ぬか目覚めなければ任務に専念できただろうが、 生憎と濤羅は生き残ってしまったし目覚めてしまった。加えてフーケだ。 意識を失っていた間の事情がわからない濤羅ではあるが、だから... -
鬼哭街/Zero-7 II
II/ 桟橋と言うからには埠頭があるのだろうと思っていた濤羅の予想を、しかし魔法の世界であ るハルケギニアは容易に裏切った。なんと、丘の頂にある巨大な木そのものを船の係留として 利用していたのである。まして、その船が空を飛ぶなどと。 濤羅の世界にも管制に従って空を走るSVがあるが、あれは純然たる科学の代物であるし、大 きさもそれと比べればずいぶんと大きい。とはいえ、ハルケギニアの住人から見れば、金属の 塊が時速数十キロを優に超す速度で流れるように走る光景というのも想像だにしまい。 今更ながらに異世界に来たことを実感している濤羅に、ルイズは訝しげな視線を投げかけた。 「どうしたの、驚いたような顔をして」 むしろそちらのほうが驚きである、といった含みがあった。入り口として空けたのか、はた また、洞を利用して入り口を作ったのか。根元へと吹き込む風にあ... -
豆粒ほどの小さな使い魔-7
前ページ / 豆粒ほどの小さな使い魔 / 次ページ ルイズが今から先生に、魔法について聞きに行く。 昨日のあれ、適当に言ったわけじゃないけど、魔法について何も知らない私の思いつき。 本当は止めた方がいいんじゃないかと、そうも思った。 だけど、真剣なルイズを見てたら、止めるなんてできなくて。 もしも私の間違いだったら、それでルイズが泣くことになったら、許してくれるまで何度でも謝ろう…… * * 「ミスタ・コルベール、お時間を頂いてもよろしいでしょうか?」 「おお、ミス・ヴァリエール、どうしましたか? もしや使い魔のことで何か?」 誰に聞きに行くか、頭に浮かんだのはコルベール先生だった。 ギトー先生は問題外だし、シュヴルーズ先生は、昨日の今日で爆発について尋ねるのは気が引けたから。 「いえ、ハヤテのことではなくて」 感情的になりすぎないように、... -
ワイルドの使い魔-7(4)
「なるほど濃・・・何かあるとは思って居ったが、そのような者じゃったか」 学園の学長室。たった今見極めから戻ったコルベールの報告を聞き、学長のオールド・オスマンは深くため息をついた。 あのガンダールヴのルーンを持つ使い魔の少年が、ただならぬ存在なのは判っていた。 だがそれが異世界から呼び出され、あまつさえその世界でも稀有な、そして特別な運命を背負った存在だったとは。 『ペルソナ』『シャドウ』『影時間』『タルタロス』『ニュクス』 魔法やこの世界に住まうモンスター達とは待ったく別の、異能の力。 そしてその影時間は、こちらにも存在していると言う。 それに気付かぬものには、決して判らぬ時間。事実、コルベールは影時間の中を過ごす事は出来なかった。 しかし、学園の生徒であるミス・ツェルプストーとミス・タバサはその特殊な時間をはっきりと認識していた。 あの使い魔の... -
ワイルドの使い魔-7(2)
もう何だか慣れてきた感のあるベルベットルームの光景。 ん?このビジョン・・・こういう時のイメージ・・・えっと、これは・・・ 「・・・イゴった?」 「メタなセリフは危険ですのでお控えください」 何となく思いついた言葉呟いたら、イゴールに普通に止められてしまった。 何だろう、イゴるって・・・? そもそも、何で僕は此処に居るんだろう? たしか、ミスタ・コルベールが僕の力を見極めたいって、何故か戦うことになって・・・ そうだ、何だか凄い火の魔法を避け切れなくて・・・それで、どうしたんだっけ? 「思い出せなくて当然だよ。君は今焼かれてる真っ最中なんだから」 「・・・え?」 隣から聞こえた予想外の声に振り向くと、隣にマフラーをした僕と同じくらいの少年が座っていた。 泣き黒子が印象的で、知らない相手のはずなのに、馴染み深いような。 ・・・いや、ちがう。僕... -
ワイルドの使い魔-7(3)
コルベールが放った魔法、それは彼がかつて人を殺傷する為だけに編み出したものだった。 人体はかなりの比率で水分を含んでいる。 その為、相応の火力を以ってしても、人を瞬時に焼き尽くすには至らない。 無論ある程度の火力なら、致死の火傷は負うだろう。だが、息絶えるまでには時間がある。 戦いの場・・・一瞬が生死を分ける世界では、相手の命を一瞬にして奪えなければ、反撃で容易く命を奪われかねない。 故に、人だろうと何だろうと一瞬で燃やし尽くす魔法を、かつてのコルベールは望み、考案した。 水分が炎の力を弱めるなら、その水分自体さえ燃やしてしまえばいい。 『焼滅』と名づけたその魔法は、その炎に触れたものを同時に可燃物へと練成する。あらゆる水分を揮発性の油へと・・・ それが故に、一度この炎に触れてしまった犠牲者は、瞬時にして生きた松明へと姿を変え、何も出来ず燃え尽きる事となる。 かの最後の任... -
ゼロの使い魔ももえサイズ-7
前ページ次ページゼロの使い魔ももえサイズ 「うえ~ん!!! びえ~ん!!! うわあああああん!!!」 翌朝、ルイズはベッドの上でおいおいと泣いていた。 「なんで!? なんで私がこんな目に遭わなきゃいけなかったのよ!」 ルイズは泣き喚きながらももえの胸をぽかぽかと叩く。 原因はあの時のネギである。はじめ、ルイズは頭が呆けていてよくわかっていなかったのだが翌日、下腹部から血が出ているのを見た途端にルイズは青ざめた。 「まあまあ、処女膜なんて新体操をやってる人は練習中に突き破っちゃうぐらい軟い物らしいし」 「新体操って何よ! それに全然フォローになってないわよぉ!」 殴り疲れたルイズはまたえんえんと泣き始めた。これにはキュルケもタバサもももえもなす術がない。 「だいたいあんたがネギをあんなところに突き刺すからこんなことになったんじゃないのよぉ! 無機... - @wiki全体から「7」で調べる