よくある質問と答え

ARDFについてよくある質問とその答えです。

ARDF全般

ARDFってどんな競技ですか?

屋外に設置された5つのTX(送信機)を、競技者が受信機と競技用地図を使って探し出し、その探したTXの個数と探し出す時間を競うスポーツです。
全力で走る人もいますし、ゆっくり歩く人もいます。早く走れるほうが有利ですが、受信機を使ってTXの方向を探らなければならないため、必ずしも足が早い人がよい成績が収められるとは限りません。全力で走っても、TXにたどり着く時間は歩く人と同じだった、ということもあります。
ARDFが「知力(探索能力)と走力のスポーツ」といわれるのはそのためです。

ARDFとFOXハンティングの違いは?

FOXハンティングでは特に定まったルールはなく、主催者や開催地ごとにバラバラのルールで開催されていましたが、ARDFでは国際的なルールに従って行われます。
一部、各国の実情に応じたアレンジがされますが基本的なルールは世界共通のものです。

ARDFの機材、装備について

ARDF競技に参加するには専用の受信機が必要ですか?

特に専用の受信機は必要なく、2mFMハンディ機でも正常に受信できていればOKですが、やはりTXの方向や距離を見極める為には専用の受信機を使うに越したことはありません。

2mFMハンディ機しか持ってませんが、参加できますか?

はい、参加できます。但しハンディ機のホイップアンテナでは方向を定めるのが難しいのでちょっとコツが必要になります。また最近はAM(A2A)が主流になってきている為、FMハンディ機では電波が断続することによる雑音(ザッザッ)が発生しますが、これはスケルチを開放することで対処できます。なお競技中に誤ってPTTボタンを押すと「競技中に電波を発射」に抵触して失格になる場合もありますので、PTTロックを設定した方が良いでしょう。

ARDF競技用の受信機はどこで手に入れられますか?

現在、日本国内でARDF競技用の受信機を入手するのはなかなか難しくなっています。
通常のFMハンディ機等でも競技に参加することは可能ですが、競技用の受信機を手に入れるためには、中国等海外から個別に輸入するか、キットを購する、自作する、
他の人から譲ってもらう、などの方法があります。

入手が困難ではありますが、全国のARDF大会を実施されているクラブや団体で競技用受信機の共同購入等をしているところもあります。海外からの輸入や自作が難しい方は、近くの大会に参加し大会運営の方々に聞いてみるのも一つの手です。

どんな服装でいけばいいですか?

運動のできる服装で構いません。TXが草むらなどに隠されていることがあるので、長袖、長ズボンがお勧めです。靴は、動きやすい運動靴やランニングシューズがよいです。また、日中は暑いので、帽子もあると便利です。

ARDF競技に参加する際、持って行ったほうが良い装備ありましたら教えてください。

  • 腕時計
  • コンパス(方位磁石)
  • ペン
  • 水筒

競技情報と申し込みについて

大会に参加したいのですが、どうやって申し込むの?

かつては紙の参加申込書と返信用封筒を送る方法が主流でしたが、最近ではFAXやEメール、ホームページからの申し込みが可能な大会も増えています。

家の近くでやっている大会を知りたいですが、どこを調べればいいですか?

インターネットや、JARLに入会されている方は「JARL NEWS」に大会の案内が出ますので、そこを見ると良いでしょう。
インターネットでは、全国各地のJARL支部、クラブ等がホームページを運営されており、そこに競技大会情報が載ることがあります。

<参考情報>

参加費用はいくらですか?

参加費用は大会によって大きく異なりますので、開催案内をよく読みましょう。未成年者に対する優遇措置を設けている大会も多くあります。また小さな練習会などでは「お弁当代のみ」や「地図代のみ」として参加費自体は無料としているところもあります。


参加資格について

大会への参加に年齢制限などありますか?

年齢制限はありませんが、
  • 自力で歩けること、走れること
  • 地図が読めること
  • 受信機の操作ができること
が要求されますので、概ね小学生以上でないと単独での参加は難しいでしょう。
競技には、中高校生から70歳の方まで、幅広い年齢層の方が参加されています。

競技への参加にアマチュア無線の資格が必要ですか?

ARDFは電波を発射せずに受信するだけの競技なのでアマチュア無線の資格は必要ありません。


競技ルールについて

ARDFってどんなルールなの?簡単に教えてください。

はじめてARDFに参加する際は、以下の9つだけ覚えれば大丈夫です。

1.地図上の△からスタートして、受信機でTXを探し、競技時間内に地図上の◎に戻ってくる。
2.TXを見つけたら探索証明(パンチカードもしくはSI)に記録を残す。
3.TXはスタートから750m以上、TX同士はお互いに400m以上離して置いてある。
4.競技中に他の人と話をしたら失格(緊急時をのぞく)
5.民家、耕作地には入ってはいけない。
6.地図の立ち入り禁止エリアには入ってはいけない。
7.電波を発射してはいけない。
8.TXに触れてはいけない。
9.自分の安全は自分で責任を持つ。

そのほか、わからないことがありましたら、大会主催者に聞いてみましょう。

もっと詳しいARDFのルールを知りたい方は、以下を参照してください。

途中で棄権してもいいですか?

競技途中で体調が悪くなったり怪我をして歩けなくなった場合は競技を中断せざるを得ない場合もあるでしょう。そういった場合は近くの審判員(腕章や名札を付けていることが多い)に棄権を申し出てください。また最近では地図に担当者の携帯電話番号が書かれていることも多いので、そちらに連絡する方法もあります。

携帯電話をもって競技に参加すると失格になるのですか?

「競技中に電波を発射」に抵触して失格になる場合や、最近の携帯電話はGPS受信機が内蔵されていて地図も見えることから「競技用地図以外の地図を使用」に抵触して失格になる場合もあり得ます。いずれにせよ主催者に確認した方が良いでしょう。「携帯電話は時計機能を含め使用禁止」を明示している大会もあります。

上位に入賞すると賞状などはもらえますか?

はい、もらえます。主催者によっては、参加記録として失格してない方全員に賞状を発行する場合もあります。

ARDFには世界大会があると聞きました。どうやったら世界大会へいけますか?

毎年10月には、JARL主催によるARDF全国大会が開催されます。
この大会に参加し上位成績を残すと、その成績を元に選考が行われ、世界大会、リージョン大会へ参加する権利が得られます。
世界大会、リージョン大会は交互に2年に1回開かれます。
世界大会は全世界のARDF競技国が参加します。世界大会が開催されない年にはリージョン大会が開催されます(日本はリージョン3に所属しています)

競技参加にあたって

迷子になったら探してくれますか?

地図とコンパス(磁石)で自分の現在地を特定し、ゴールに帰還するのが原則ですが、制限時間を大幅に過ぎても帰ってこない場合は審判員が捜索に出動します。

野山を走る場合、怪我をしたら手当てをしてくれますか?

殆どの大会では、大会本部に救護所が設けられていますので応急手当をしてくれますが、大きな怪我になると近隣の病院等に搬送される場合もあります。小さなひっかき傷などは自分で対処できるよう、キズテープなどを持っておくと良いでしょう。

モールス信号がわかりませんが、競技に参加できますか?

TXからの信号はモールス符号で送信されていますが、その内容まで理解する必要はありません。
1番のTXなら「-- --- ・」、2番なら「-- --- ・・」という風に、最後の短点(・)の数で何番のTXかを判別することができます。
またゴール付近にあるビーコンは「-- ---」と、短点が送信されませんので、それがビーコンであるとわかります。

TXの識別符号
TX 符号 文字
第1TX -- --- ・ を一分間繰り返す  MOE
第2TX -- --- ・・ を一分間繰り返す  MOI
第3TX -- --- ・・・ を一分間繰り返す  MOS
第4TX -- --- ・・・・ を一分間繰り返す  MOH
第5TX -- --- ・・・・・ を一分間繰り返す  MO5

最寄り駅から会場まで送迎などはお願いできませんか?

ARDFの大会は交通の不便なところで開催されることも多い為、送迎の準備をしている主催者が多くあります。参加申込の際に「送迎希望」の旨を明示しておくと良いでしょう。


そのほか

一度参加してみたいですが、はじめてで大会参加は敷居が高いのですが・・・。

確かに、いきなり本物の大会に参加するのは敷居が高いですよね。でも思い切って参加してみてください。主催者もARDFが好きな人が多いので直前まで熱心に色々と教えてくれると思います。また小規模な練習会に参加したり、大会のスタッフとして参加させてもらうのも良いと思います。

小学生の息子と一緒に回りたいのですが、2人でも回れますか??

小学生といえども一人で回るのが原則ですが、主催者によってはローカルルールを設けて、親子で相談しながら回れるように配慮されている場合もあります。


最終更新:2010年07月26日 01:10