月明かりふんわり落ちてくる夜は

4話 月明かりふんわり落ちてくる夜は

黒豹獣人、ジョン・ブラナーは大変な女好きである。
地元でも屈指の資産家の家に生まれたジョンは、
小学生の頃からクラスメイトの女子と肉体関係を持ち、快楽に耽ってきた。
妊娠させてしまった事も一回では無く、その度に親が金に物を言わせ問題を解決してきた。
一人息子であるジョンを甘やかしていた親だったがやはりジョンの余りの性的な放蕩ぶりには頭を悩ませており、
色々と対策を講じたが無駄に終わる。
その後成長したジョンは青年実業家となり、女遊びに拍車を掛ける事となる。
だが、避妊具を着けるようになるなど成長した点もあった。

日本風国家に商談で来日したついでに日本の女の子を漁っていた矢先に今回の殺し合いに巻き込まれる。

だがジョンの本能は特に変化無し。

「お嬢さん、俺と熱いひと時を過ごさないかい」
「え……」

E-4の田圃、発見した青髪の人間少女をジョンは口説いていた。
当然少女は困惑する。

「そ、そんないきなり……ええ、どうしようかな」
「嫌じゃないんだろ?」

そう言いながらジョンは少女の尻に手を回す。

「あっ……」

少女は思わず反応し艶かしい声を発してしまう。

「ね?」
「……黒豹さん、あなたは相当、慣れてますよね、この手の事に」
「気付いた?」
「そりゃあ……」
「ふふふ。そこに家がある、あそこで親睦を深めようじゃあないか、重本あいこさん」
「……負けました」

ジョンの情熱に当てられたのかはたまた内なる欲望を抑えきれぬのか、少女、重本あいこは、
黒豹青年の好きにされる事を受け入れてしまった。
優しく微笑むジョン、そして近くに存在していた農家へ二人は歩く。
玄関の扉を開け中に入る。

「出てって」
「「!」」

だが農家には先客がいた。
灰色と白色の毛皮の、狼獣人の少女。
ブルパップ型の突撃銃の銃口を家の中に足を踏み入れたジョンとあいこに向けていた。
その目は敵意に満ちている。

「この家はあたしが先に見付けたんだから、あたしの拠点よ」
「おいおいケチ臭い事言うなよハニー」
「こいつ! 誰がハニーよ馴れ馴れしい……」
「ま、待って下さい!」

憤る狼少女をあいこが制する。

「私達二人は殺し合う気はありません、あの、あなたは……」
「あたしは西見由妃よ、あたしだって殺し合いなんかしたくないよ。
でもそれとこれとは話が別。あたしは誰とも一緒になる気は無いから」
「せ、せめて明るくなるまでここにいさせては貰えませんか……」
「話聞いてなかったの、誰とも一緒になりたくないって言ってるでしょ! 撃つよ!?」
「ううっ……」

由妃が突撃銃の銃口を突き出して脅す。
あいこはたじろいだがジョンは冷静だった。

「撃てるかい? 君に」
「は?」
「君に俺達を撃ち殺す覚悟があるとは思えないね、手が震えてるじゃないか」
「な……」
「その分だと銃を持った事も初めてなんだろ? 無理はやめておいた方が良い」

由妃に語り掛ける黒豹の表情は先程あいこを口説いていた時とは別人に思える程真剣そのものだった。
そしてジョンの言う事は、由妃にとってほぼ全て図星であり、彼女は自分の心の内が、
出会ったばかりの軽薄そうな外国獣人の男に見透かされているようでとても嫌な気持ちになった。

「……」

由妃は突撃銃、ステアーAUGをゆっくりと下ろした。
黒豹の言う通り、二人に向けて引き金を引くだけの度胸は無い。

「ありがとう……俺はジョン・ブラナー。実業家って奴だ」
「私は重本あいこです、高校生です」
「……好きにしたら良いよ」

狼少女はすっかり意気消沈した様子であった。
ここで言う「好きにしたら良い」とは「好きに休めば良い」と言う意味合いで言ったのだが、
勿論それはジョンもあいこも理解してはいた。
だが、ジョンは「敢えて曲解」した。

「ん? 今好きにしたら良いって言ったよね?」
「……え?」

由妃は目を白黒させた。

数分後。

「ああぁん、アアァ、駄目、駄目ええぇ、死んじゃうぅ!」
「はぁ、はぁ、良く締まるよ……由妃君」

全裸となった黒豹の男と灰狼の少女が和室で激しく絡み合う。

「ううう、ジョンさん、早くぅぅ」

その脇でずぶ濡れになった股間を押さえた同じく全裸の少女が自分が弄ばれる順番を待っていた。



【深夜/E-4/田園地帯藤野家】

【ジョン・ブラナー】
[状態]全裸、西見由妃と行為中、性的快感
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考]1:殺し合いには乗らないが襲いかかる者とは戦うつもり。
    2:あいこ君、由妃君を連れて行く。
    3:気持ち良いなぁ。
[備考]※特に無し。

【重本あいこ】
[状態]全裸、性的興奮
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考]1:死にたくない。
    2:ジョンさんと行動。
    3:早く私の番来ないかなあ……!
[備考]※特に無し。

【西見由妃】
[状態]全裸、ジョン・ブラナーと行為中、性的快感
[装備]ステアーAUG(30/30)
[持物]基本支給品一式、ステアーAUGの弾倉(5)
[思考]1:生き残る。
    2:気持ち良いよおおおお!!
[備考]※特に無し。


《参加者紹介》

【名前】ジョン・ブラナー
【年齢】28歳
【性別】男
【職業】実業家(詳細不明)
【性格】女たらしだが根は正義感が強い
【身体的特徴】黒豹の獣人。187センチの長身で引き締まった体格
【服装】暗い灰色のスーツ
【趣味】セックス、自慰、映画鑑賞、ドライブ
【特技】日本語、ドイツ語、中国語等八カ国語を操る
【経歴】アメリカ風国家の資産家、ローレンス・ブラナーの一人息子として生まれる
【備考】小学生の頃からセックスに明け暮れていた。
    妊娠させても親が金に物を言わせ隠蔽するなど、甘やかされて育つ。
    それでも性格が余り捻くれなかったのは奇跡と言えよう。
    青年実業家として有名経済雑誌などでインタピューもされたりしている。
    セックスのテクニックも凄まじく嫌がる女性でも二分と持たず堕ちるとか。
    最近はホモセックスに興味を持ち始めている。
    フルネームはジョン・ローレンス・ブラナー。

【名前】重本あいこ(しげもと-)
【年齢】18歳
【性別】女
【職業】高校生
【性格】穏やか、礼儀正しい
【身体的特徴】青髪ツインテール。巨乳
【服装】学校制服の白と黒基調のセーラー服
【趣味】料理、エロサイト巡り
【特技】特に無し
【経歴】特筆事項無し
【備考】性に多分に興味があるが、内に秘めている

【名前】西見由妃(にしみ ゆき)
【年齢】17歳
【性別】女
【職業】高校生
【性格】明るく男勝りだが純情
【身体的特徴】灰と白の毛皮の狼獣人。金色の瞳。巨乳
【服装】学校制服の黒のブレザーと灰色のスカート
【趣味】ゲーセン通い
【特技】裁縫
【経歴】特筆事項無し
【備考】男勝りな性格だが身に着ける小物に可愛い物を採用する等、結構純情だったりする。
    個人趣味ロワや新訳俺オリロワに登場した伊賀榛名と同じ高校に通っているが面識無し。
    同時代なのかも不明。
    格闘ゲームやドライビングゲームが好き


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最終更新:2013年10月08日 23:52