21話 生死を分かつすれ違い
窪川尚孝は駐在所に寄っていた。
大昔のヒラの警官だった時代に、ほんの一時期ではあるが尚孝は駐在所勤務だった事がある。
それを思い出し、ほんの少し思い出に浸る。
「……今更思い出も何も無いか」
自嘲気味に呟くと、尚孝はニューナンブM60を右手に、駐在所の奥へと進む。
奥は普通の平屋民家と言った感じで、ついさっきまで人がいたかのように生活感が残っていた。
居間、トイレ、台所、風呂場と一通りの部屋を見て回るが人の姿は無い。
「誰もいないか……?」
念のため押入れの中や、その上部の収納スペースも覗くがやはり何もいない。
「……」
誰もいないならここで休んで行こうかとも思ったが、
地図にも載っているこの駐在所を目指して訪れる者は自分の他にも出てくる可能性は高い。
休むならここより安全な場所があるだろうと、尚孝は駐在所を後にする事にした。
◆◆◆
「行った……?」
狐獣人の少年が、押入れ上部収納からゆっくりと出てくる。
畳の上に下り立ち、周囲を確認して訪問者が完全にいなくなった事を確かめ、安堵した。
「ふぅ……見付からなくて良かった」
彼――
大嶋敏昌は、駐在所で一息ついていた時に訪問者の存在を察知し、
急いで押入れ上部収納から屋根裏へと隠れた。
訪問者は駐在所内を隅々まで確認し、押入れの上部収納の戸も開けた。
しかし結局、敏昌には気付かず立ち去っていったようだった。
「やっぱ、隠れるのは別の場所にした方が良いかな……」
地図に載っていたこの駐在所を見付けて身を潜めていた敏昌だったが、
やはり地図に載っている施設は訪れる人も多いのだろうか。
とは言ってもまだ一人しか来ていないがこれからも人が来る可能性はある。
それではおちおち休んでもいられない。
「移動しよ……」
敏昌は荷物を持って別の場所に隠れるために移動を始めた。
【黎明/B-6/駐在所】
【大嶋敏昌】
[状態]健康
[装備]???
[持物]基本支給品一式、???(1~2)
[思考]1:生き残りたい。
2:別の隠れる場所を捜す。
[備考]※特に無し。
【黎明/B-6/駐在所付近】
【窪川尚孝】
[状態]健康
[装備]ニューナンブM60(2/5)
[持物]基本支給品一式、.38スペシャル弾(10)、MkII手榴弾(3)、マッチ
[思考]1:優勝し娘の元へ帰る。
[備考]※大嶋敏昌の存在には気付きませんでした。
《参加者紹介》
【名前】大嶋敏昌(おおしま としまさ)
【年齢】11歳
【性別】男
【職業】小学生
【性格】人当たりは良いが、基本的に自分本位
【身体的特徴】狐獣人
【服装】白いTシャツに青い半ズボン
【趣味】ビデオ・DVD鑑賞、ア*ニー
【特技】身軽、機転が利きやすい
【経歴】9歳の頃から*ナニーにハマり出す
【備考】五歳年上の兄からアナ*ーを教えて貰う。
すっかり尻の快感にハマった彼は、最近では兄との*ナル*ックスに耽るようになった。
ハッテン場で有名な近所の公園に通おうかと考えている
最終更新:2013年09月03日 21:43