46話 無垢とも言える欲求、それに晒された少女の末路
エリアG-3の市街地、とある民家の和室。
たった4時間で17人死亡。
その事実を放送で聞かされた時、成沢由枝は恐怖した。
ここまで殺し合いが進んでいるとは。
殺し合いに乗っている者は多いと言う事だろうか。
但し、由枝自身も殺し合いに乗っており、一人の参加者を殺害している。
禁止エリアについては、現在いる(と思われる)G-3エリアは指定されていないので、当面は動かなくても良いと由枝は判断した。
殺し合いには乗っているが、かと言って、積極的に動いて殺されてしまっては元も子も無い。
4時間で17人も死んでいるのだから、この調子なら次の放送までにはもっと人数が減るだろう。
そうすれば何も自分で何人も殺す必要は無くなる。
人数が少なくなると生き残りを探しても見つかりにくくなる弊害については由枝は考えが及ばない。
「お腹すいたな……」
少し空腹を感じたので、由枝はデイパックから食料を取り出し食べ始めた。
◆◆◆
放送後、エマヌエルは市街地を歩いていた。
そして、とある民家の前で足を止める。
それは、特に何の変哲も無い平屋の家屋だったが、違和感があった。
縁側のガラス戸が並ぶ場所、一番端だけ雨戸が引き出されている。
門を潜って、遠目に観察すると、雨戸の下に砕けたガラスが散らばっているのが見えた。
「……」
エマヌエルは考える。
端だけの雨戸、砕けたガラス。
これが意味するものは。
「よし」
エマヌエルは決断する。
◆◆◆
由枝が現在いる民家に侵入した方法は縁側のガラス戸、その右端のガラス戸を小さく割り、鍵を開けて侵入、である。
割った部分を隠すため、雨戸を引き出した。
だが、それは逆効果となって、由枝に悲劇をもたらす。
雨戸が乱暴にどけられ、ガラス戸が同じように乱暴に開かれた。
「!!」
突然の事に、和室で食事を取っていた由枝は狼狽する。
そして、紫色の竜人が、家の中に押し入ってくる。
「きゃあっ……!?」
「やっぱり人がいたか」
「あ、あっ」
「俺はエマヌエル……君の名前は?」
穏やかな様子でエマヌエルと名乗った紫竜は由枝に名前を尋ねる。
「ひいいっ!」
しかし、気が動転した由枝は傍にあった自分の金槌をエマヌエルに向けて投げ付けた。
「いてっ……酷い事するな」
多少の痛みはあれど、エマヌエルはびくともしない。
由枝の元まで一気に近づき、彼女の頬にきつい平手打ちを喰らわせる。
竜族の平手打ちはもはや掌底と言ってよく、衝撃で由枝は軽い脳震盪となり意識が揺らいだ。
「う……う」
「名前は?」
「な……なるさわ……ゆえ」
「ユエ……か……」
名前を聞き出したエマヌエル。
かと言って助けるつもりなどなく無論殺すつもりだったが、
すぐにはそうせずしばらく由枝の身体を見詰める。
「……」
エマヌエルもオスである。
女体を見れば劣情がわくし、興奮もする。
つい最近、精通したばかりの、性体験もほとんど無い彼にとって、目の前の少女は興奮する材料には最適過ぎた。
「……ユエ」
「え?」
「俺の言う事を聞け。じゃないと殺す」
「……な、何?」
次の瞬間、由枝は思考が停止する。
紫竜の股間のスリットから生える、赤黒い肉の槍を見てしまったから。
「い、や、ああぁあ……!!」
少女は、紫竜に蹂躙される。
……
……
エマヌエルは思う存分少女の身体を味わい、満足した。
少女――由枝は衣服を引き裂かれて全裸にされ、全身は涎塗れ、
秘部は純潔を失った証である血と、紫竜の注ぎ込んだ種液で汚れきってしまっていた。
その両目は光を失い、涙が流れていた。
「交尾って、気持ち良いなぁ」
由枝とは全く正反対の清々しい表情を浮かべるエマヌエル。
初めての交合で得た快楽は彼が普段行っている自家発電よりも遥かに大きかった。
「……気持ち良かったよ、ユエ」
「うっ……うっ」
「でも、さようならだ」
「えっ……? い、いやあ、いやだあああっ……やめてっ、やめ、ギェ、が、ア゛」
紫竜が少女の細い首に食らいつき、万力の如く締め上げた。
程なく鈍い音がして、由枝の身体は脱力し、動かなくなった。
股間からアンモニア臭い液体がじょろろっと流れ出し畳を汚す。
エマヌエルが少女の首から口を放すと糸の切れた操り人形のように由枝の身体は床に倒れた。
「……」
死体となった由枝の身体を見詰めるエマヌエル。
顔色が悪くなり顔がありえない方向を向いている事以外は、まだ温もりもあり瑞々しい身体のまま。
何度も射精したはずの彼のモノは今再び大きくなっていく。
「もう一回……」
快楽が忘れられないのか、エマヌエルは息絶えた少女のそこに再び自分のモノを挿入した。
「おうっ……」
流石にもう締まりは弱くなったが、まだ温かく、十分に快感を感じられた。
「ああっ……ああ……はぁ、はぁ」
恍惚とした表情を浮かべ涎を垂らし、紫竜は少女の死体に向けて腰を動かし続けた。
【成沢由枝 死亡】
【残り23人】
【G-3/市街地/午前】
【エマヌエル】
[状態]後頭部にダメージ、疲労(中)、両手血塗れ、快楽、成沢由枝の死体を犯している
[装備]無し
[持物]基本支給品一式(水少量消費)、???、ステーキナイフ、三*矢サイダー(3)
[思考]
基本:皆殺し。
1:ユエ(成沢由枝)の身体をもう少し味わう。
[備考]
※鐘上真生の容姿のみ記憶しました。
最終更新:2013年04月08日 01:14