~リオルクラフト研究所~
ウルズ「いろいろとあったようだな」
研究所へとついたウルズ、昴、
きゅっぱ、キノ、
ディック、ナル、
メルト。
アポロン「そなたたちもな」
アポロン、
にろく、ツバメ、結利が彼らを迎える。
結利「ここにまでEGOが攻め込んでくるなんて。」
ツバメ「でもなんとか撃退できたのはよかったわね」
リオル「えぇ。彼のおかげよ。」
ベッドで眠る少年。彼の力により撃退されたEGO。
リオル「彼については謎が多いわ。ですが今はそのことよりもEGOの動向についての方が重要ね」
アポロン「そうだな。現在のEGOの動き…今後のためにまとめておく必要があるな」
テーブルの上に広げられる地図。
ツバメ「まずはグリフ大陸ね」
ディック「あそこの大陸はすべての都市がEGOの手に落ちている」
キノ「
スライと
トニーもその結果EGOにつかまっていたからね」
アポロン「だがノワール地区はEGOも手を出していない」
きゅっぱ「あそこには国や都市は存在しないからEGOも手をださなったのかね?」
ノワール地区にあるのは地縛民の集落のみ。そこを制圧する意味はないと思いEGOは手を出さなかったのだろうか。
ツバメ「そうかもしれないわね。次にここモゴラ大陸ね」
昴「ラウズレイ王国はEGOの手に落ちているね」
にろく「タウガス共和国も深刻な状態だな」
ナル「僕のいたメルディア=シールはEGOの手に落ちたと考えて間違いない」
メルト「火の国はかろうじでもっているみたいです」
ボルクと炎下一〇八部隊によってタウガス方面からのEGOに対してけん制しているようだ。
ナル「だけどメルディア=シールに現れたあの未元獣がくればアルバンダムも時間の問題だ」
タウガス支部長官
王黄龍と彼が従える四凶獣。あれがいる限りタウガス共和国はEGOの手から逃れることはできないだろう。
リオル「ここも再び襲われる可能性も否定できませんね」
ツバメ「そうね。モゴラ大陸は現状そんなところかしら後はレムリア大陸ね」
アポロン「あそこの詳細な情報は不明だ。だがEGOの本部がある以上あそこは真っ先にEGOの手に落ちたと考えるのが妥当であろう」
ツバメ「現状はそんなところね。さて…どうしましょうか」
これからの作戦を考える一同。
バン!
研究所の入口が開く。
リオル「またEGO!?」
扉の前に立っていたのは…
レイジ「ここがリオルクラフト研究所だな…」
ヴァイス「あら…みなさんお揃いね」
ドサッ!
その場に倒れこむ2人。
ツバメ「あなたたちはR部隊の…」
結利「
アルバドの仲間!」
レイジ「話を…聞け。俺たちは
シュウの命令でここに…きた」
アポロン「
シュウだと?」
ヴァイス「えぇ…彼は自分がもし死んだらここへ向かえと言っていたわ」
結利「
シュウが死んだ!?」
突然の事態に驚く一同。
ウルズ「あいつが死んだだと!どういうことだ!」
レイジと
ヴァイスに詰め寄るウルズ。
レイジ「あいつは…
オウリギンにやられた。俺たちは奴とともに
オウリギンを襲撃したが敗北した」
ナル「EGOの新長官…彼に襲撃を仕掛けたのか」
レイジ「だが…これがその結果だ」
レイジと
ヴァイスは目を閉じ意識を失う。2人を医務室へと運ぶリオルと研究員たち。
ツバメ「まさかあの
シュウが…」
アポロン「事実だとすればEGOはそれだけの力を持っているということだ」
結利「でも
シュウが死んだなんて信じられないよ!」
ナル「それも含めて真実を知るためには今のEGO…それをまとめる
オウリギンを倒すほかない」
ディック「十也の行方も探さないとな!」
メルト「そうですね」
結利「そうだよね。
シュウが本当に死んだとは限らない!十也も探さないといけないし!」
気持ちを切り替える結利。
ツバメ「じゃあ改めて作戦を考えるわよ。」
ディサイブ「その作戦私たちも加えてもらおう」
奥の部屋から
ディサイブ、
スライ、
トニーが姿を現す。
スライ「今まで眠っていた分力になるぜ!」
トニー「よろしくお願いします」
~数時間後~
ツバメ「これで決まりね」
テーブルの上の地図に書き記された配置。
ツバメ「タウガス共和国をEGOから解放する部隊。これはナル、
メルト、
ディサイブに行ってもらうわ」
ナル「途中火の国で協力を仰ぎ、
ボルクと火の国の部隊を加えた戦力でEGOタウガス支部へと向かう」
ツバメ「この状況で火の国が協力を断るとは思えないわ。その手はずで頼むわよ」
ディサイブ「あぁ。まかせてもらおう。そこを落とせば我が国を取り戻すのも容易となるだろう」
ツバメ「残りのメンバーは全員でミストラルシティに向かってもらうわ」
アポロン「そこから分かれるのだな」
ツバメ「えぇ。
アポロン、キノ、
ディック、
スライ、
トニーはグリフ大陸支部へ。少数での制圧となるわ。敵の指揮官を素早く落とさなければ勝機はないわ」
キノ「やってみせるよ」
ディック「まかせろ!」
スライ「カリナン公国を取り戻す!」
トニー「えぇ!」
ツバメ「レムリア大陸へは
にろく、結利、ウルズ、昴、
きゅっぱに向かってもらうわ」
ウルズ「狙いは敵の本陣。EGO本部か」
ツバメ「そうね。そこにいる
オウリギン。彼を捕らえるのが目的よ」
結利「でもこんな少人数で大丈夫なの?」
ツバメ「その点は考えているわ」
にろく「お前の作戦を信じるさ」
「あの…」
部屋の奥から現れる少年。
ツバメ「あなたは…」
エミス「僕も作戦に加えていただけないしょうか」
彼は記憶喪失だと聞いていた一同。そんな彼がなぜこの戦いに参加するというのだろうか。
エミス「僕は自分の記憶もありません。自身の名前…
エミスということしか。でも今起きている世界の状況。なにか少しでも力になれるならば動きたいんです!」
にろく「素性もわからないやつだ。大丈夫なのか?」
ツバメ「…彼はここをEGOから守ったという実績もある。少なくとも私たちの敵ではないでしょう」
ウルズ「なにかあれば俺が対処するさ」
ツバメ「わかったわ。あなたはウルズたちとともにEGO本部へいきなさい。この作戦は生半可じゃないわよ?それでもやるの?」
エミス「はい!EGOにより虐げられている人々を見過ごすことはできません!僕も戦います!」
ツバメ「覚悟はできているようね。じゃあ…」
バッ!
手を突き出すツバメ。
ツバメ「みんな!絶対に勝つわよ!EGOの暴虐を終わらせるために!」
一同「おう!」
こうしてそれぞれの目的地へと進んでいく彼ら。その歩みはEGOの暴走を終わらせるために進んでいく。
to be continued
最終更新:2019年02月03日 16:16