終戦の地へ!神現(しんげん)のカウントダウン!

~EGOグリフ大陸支部~
崩壊したグリフ大陸支部。あたり一面が瓦礫の山と化している。

ガコン!

瓦礫の中から姿を現したのは…

ウルズ「ふ~。大丈夫か2人とも?」
昴「助かったよウルズ」
きゅっぱ「あんたがいなかったら生き埋めになっていたね」
ウルズ「他の棟も破壊されている…みんなは無事なのか…」
あたりを見回すウルズたち。
ウルズ「あれは…」
ツバメの閉鎖空間だ。解除される閉鎖空間。
ツバメ「これは…グリフ大陸支部が…」
エミス「跡形もないですね…」
十也「地縛民の仕業なのか…」
閉鎖空間の中から姿を現す3人。
ウルズ「十也!」
十也たちに駆け寄るウルズたち。
ツバメ「あなたたちも無事だったのね。よかった」
十也「にろくたちは?」
きゅっぱ「あそこになにか…」
きゅっぱが指をさすほうを見ると瓦礫が浮いているように見える。よく見ると何かが瓦礫を防いでいるようだ。

ガラララ!

瓦礫が当たりに散らばる。
ティスシス「もう大丈夫ですの」
ゲイン「助かったティスシス」
ティスシス「お安い御用ですの」
にろく「いろいろと聞きたいことはあるが今は他のみんなの状況が優先だ」
結利「そうだね。十也たちは…」
十也「お~い!」
にろくたちの元へ駆け寄ってくる十也たち。
ツバメ「その子は…」
ウルズ「ティスシス!なんでお前が…」
ティスシス「お久しぶりですのお兄様たち」
ゲイン「こいつは訳あって俺とともに行動している。俺たちの味方だ」
ティスシス「そういうことでよろしくお願いしますのみなさん」
ペコリと頭を下げるティスシス。
十也「あぁ!よろしくなティスシス!」
きゅっぱ「あぁ!よろしくな!…じゃないよ!」

スコン!

十也の頭をたたくきゅっぱ。
十也「あたっ!」
きゅっぱ「あのレーヴェンズだよ。本当に信用できるのかい?」
ツバメ「そうね。きゅっぱの言うとおりだわ」
にろく「今は詮索している時間もない。こいつは俺たちを助けてくれた。それだけでも今は十分だろう」
昴「そうだね。それにそれをいったらゲインだってアサルト・シャドーの一員だ」
ゲイン「お前たちが俺たちを信用できないのなら俺たちはお前たちから別れよう。その判断はおまえたちに任せる」
ツバメ「…わかったわ。今は細かい詮索をしている場合じゃない。ゲイン、ティスシス改めて協力をお願いするわ」
ゲイン「わかった」
ティスシス「よろしくおねがいしますの」
ツバメ「では状況の整理をしましょう。各々に何があったのか」

~~

それぞれに地縛民との戦い、地縛征獣の奇襲があった。それにより崩壊したグリフ大陸支部。情報を共有する一同。
エミス「これからどうするんですか?」
結利「地縛民はどこにいったの?」
ゲイン「青鬼はかの地と言っていたな」
ウルズ「俺たちが対峙した赤鬼はシャカイナの搭と言っていた」
ツバメ「私たちが戦った緑鬼もシャカイナの搭といっていたわ。そうするとかの地というのはシャカイナの搭で間違いないわね」
きゅっぱ「やつらはシャカイナの搭に向かったってことかい」
にろく「行先はわかったが奴らの目的が読めんな。悲願がどうとかいっていたが…」
昴「私らのとこに現れた奴は顕現の時って言っていたね」
十也「悲願…顕現…どういうことだ?」
ツバメ「地縛民の悲願…彼らの願いは…」
結利「シャカイナの復活…だっけ?」
ウルズ「はるか昔の神様の復活か。まさか本気でそんなことを考えているのか」
ツバメ「本来なら笑い話で済みそうなものだけれど…そうも言ってはいられないのよね」
世界中にあふれ出る石鬼。あれが地縛民によるものならば世界中に影響を及ぼすほどの力を彼らは持っていることになる。それにツバメたちが対峙したニコロ・ヴィータ。彼からは底知れぬ力を感じた。
十也「ツバメ。俺たちがやるべきことは今の世界の混乱を納めること。だったら行くべき場所は決まっている!」
ツバメ「えぇ。そうね。私たちでいきましょう!シャカイナの搭へ!そこにこの事態の答えがあるはず!」
こうして十也たちはグリフ大陸ノワール地区にあるシャカイナの搭へと向かうのであった。
ツバメ「…敵の力は未知数。できる限りの手は打っておくべきね」
携帯端末を取り出し、連絡を取るツバメ。
ツバメ「もしもし…」

~グリフ大陸ノワール地区・シャカイナの搭~
ニコロ「戻ったね」
ジョルジュ「はっ!」
ニーノロータ「顕現の時を合間見ようと今戻りました」
モリコーネ「地縛征獣によりEGOの建造物は崩壊。奴らは崩壊に巻き込まれました」
ニコロ「それで死んでくれる程度の連中ならばよいのだが。まだ生きてここに来ると思っていたほうがよさそうだ」
ジョルジュ「では顕現の時は…」
ニコロ「神僕である我らとの決戦の時。それこそその時にふさわしい」
モリコーネ「神の降臨。その再現と」
ニコロ「あぁ。シャカイナ様の降臨。起源のオリジンが現れた時とは違う。真なる神が降臨するのだ」
ニーノロータ「我らが民は?」
ニコロ「顕現の時を周知しろ。真なる神がもうすぐ現れると」
ニーノロータ「御意」
ジョルジュ「民も喜びましょう」
モリコーネ「ついにの時がきたのだ!我ら地縛民の積年の願いが叶う時が!」
ニコロ「世界へ張り巡らしたディスコネクトを収束する!この地、シャカイナの搭周辺のみへと!」
ジョルジュ「はっ!」
モリコーネ「むん!」
ニーノロータ「たぁ!」
印を結ぶ3人。

ギュィィィン!!

~モゴラ大陸・アルバンダム~
石鬼たちと戦う炎下108部隊。
石鬼「…」

バラララ

石鬼たちが崩れ落ち消滅する。
ボルク「なんだ!?」

~レムリア大陸~
リヴァーレ「キリがないな」
石鬼たちと戦うリヴァーレ。
石鬼「…」

バラララ

崩れ消滅する石鬼たち。
リヴァーレ「なにが…石鬼たちが消滅した?」

~グリフ大陸ノワール地区・シャカイナの搭~
ニコロ「これで僕の『縛想』で集めた人々の負念がこの地に…いやこれに収束される」
ニコロが目をやる先には巨大な何かがある。
ニコロ「お前たちは民への周知を。神が今顕現するとな!」
ジョルジュ「はっ!」
ニーノロータ「承知!」
モリコーネ「急ぎ周知を!」
3人は姿を消す。
ニコロ「ついにこの時が来た」

グググ

右手を握るニコロ。
ニコロ「長かった…いや長すぎた。ただの人間ならばこれだけの時を耐え、待つことなど不可能だった。ククク」
口元から笑みがこぼれるニコロ。
ニコロ「私はやり遂げたのだ。幾数百年の時を重ね、神を!神の創世を!メサイア…私はやったぞ…」
不気味に笑いながら独り言をつぶやくニコロ。
ニコロ「天十也。お前たちには神との決戦の再現…その役割を担ってもらうぞ。神に立ち向かう勇者…だがその結末は変わる。神を打ち倒す勇者は滅びる。神が世界を平定するのだ!」
ニコロが目をやる先。そこにあるものは…

ボコボコボコ…

アポロン「…」
キノ「…」
ディック「…」

巨大な『なにか』のなかで意識を失い捕われているアポロンたち。
ニコロ「早く来い天十也!私が神を…いや神となる瞬間を!アハハハ!」
高笑いを上げるニコロ。
ニコロ「待ち遠しい!その時はもうすぐだ!」

to be continued

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最終更新:2020年04月11日 17:31