語られる真実!現れた黒幕!

結利「十也~!」
十也たちの元に駆け付ける結利、きゅっぱ、ウルズ、昴、キノ、ボルク、にろく、ナル、メルト、スライトニー、ツバメ。
ツバメ「やったのね地縛神を」
十也「あぁ。だが…」
彼らの前に佇む人物。
オウリギン「お前たちはよくやってくれた」
ウルズ「お前はあの時触手に…」
オウリギン「触手が攻撃したのは『天衣無縫』で造られた鎧。お前たちの前で能力を発動した時点ですでに私はその場から去っていた」
天衣無縫を発動した時点でオウリギンはその姿を眩ませていたのだ。
ツバメ「あなたが生きていたのも驚きだけれど、なぜここに?それによくやってくれたとはどういう意味かしら?」
オウリギンサフォーは自身に都合よくEGOが人々に恐怖心を与えていたと思っていたようだがそれは間違いだ。私は初めから地縛神を起動させるためにEGOを操り世界へ混乱をもたらした」
アポロン「そなたの手の上で踊らされていたというのか」
ディック「そんなことって…」
オウリギン「だがそれも必然ではなかった。地縛神を引きずり出したところでお前たちが負ければ何の意味も成さない」
ナル「僕たちに地縛神を倒させるために…」
オウリギン「そう。お前たちはよくやってくれた。エミス、お前にも礼を言う」
エミス「えっ!?」
なぜオウリギンが自分のことを名指しでいうのかまったく意味が分からないエミス
リョウガ「どういう意味だ?なんでエミスが…」
オウリギン「そいつは私が造ったハイ・ヒューマンの傑作体。エミス・アレジェーネだ」
エミスアージから聞いていたのと話が違う…僕は実験体だと」
オウリギンアージには真実を告げたところで意味がないことだ。奴のことだ逆上するのが目に見えていたからな。お前は脱走した実験体などではない。ミゲル・ジリオを殺害したあの時、処刑台にお前を紛れこませ天十也たちと共に救出させたのだ」
昴「わざわざそんなことをして何の意味があるんだい?」
オウリギン「お前は傑作体ではあるがその力の開放には試練が必要だったのだ」
エミス「試練だと?」
オウリギン「そうだ。EGOとの戦い、地縛民との戦いを経てお前は力に覚醒した」
エミス「僕の力…」

グッ!!

拳を握るオウリギン。その拳は自身の喜びを噛み締めるように握られる。
オウリギン「長かった。この時をどれだけ待ったことか。幾重にも策を巡らせ、数多の多難を超え、ついに私はたどり着いたのだ!エミス!お前を天十也たちの元へ送り込んだのは正解だった!」
ツバメ「なんなのいったい?」
オウリギン「さぁ!エミスよ!これまでの戦いを経て覚醒したお前の力を開放しろ!オリジナル・コード『エレウテリア』!」

ガクッ!

意識を失うエミス
十也「エミス!?」

フワァ!!

宙に浮かんでいくエミス
にろく「エミス!」
エミスの足を掴もうとするにろく。

バチン!

だがそれは目に見えないバリアのようなものに阻まれる。

フォン!

頭部が崩壊し、地に伏す地縛神の前に浮かぶエミス
きゅっぱエミスが!」
キノ「なにをする気なの!」
オウリギン「あとはこいつだ」
オウリギンが取り出したもの。それは小さな球体。

ドクン!ドクン!


脈打つその球体。彼らにも見覚えがあるそれは…
ゲイン「AISか!」
ティスシス「生きてましたの!?」
オウリギン「これを造り出したガドゥにも感謝せねばな」

バッ!

AISを空中に放り投げるオウリギン

バシュルルル!!

AISから無数の触手が伸びる。その触手はエミスと地縛神へと突き刺さる。

ズブズブ!!

オウリギン「人造神を手にする条件はすべてそろった!オリジンが現れてからの我が苦悩!虚構の記憶、その謎を解明する時だ!『慈愛の嫉魚』に飲まれたサフォーにはたどり着けなかった領域に私はたどり着いて見せる!」
十也「オリジンだって?」
アポロン「起源のオリジンか?なぜその名が…」
ディック「地縛神をどうする気だ!」
オウリギン「AISに内包された未幻獣、レーヴェンズとAIによる機体制御。そしてエミスの物質に未元粒子を纏わせ制御する能力。これらにより私は『慈愛の嫉魚』を制御し神を造り変える」

ボコボコボコ!!

変容してく地縛神。その中に取り込まれるように入るエミス
オウリギン「さぁ。新たなる新神祖(しんじんそ)が顕現するぞ」

シュルル!

AISの触手がオウリギンを掴み、変容していく地縛神の中に入る。

ブシュ!!!!

地縛神だったものから生える翼。それは天使を思わせていた翼とは違い悪魔を彷彿させる翼。

ズズズズ!!

全身が黒く邪悪な姿へと変化していく。

ボゴン!

その胸部には巨大化したAISが装着されている。

フォン!

メハネス・セオスの頭部にあった巨大な円輪が光り、新たに形成された頭部の上で回転している。
オウリギン「ふはは…ははは…これが新神祖。始まりの存在となるもの。アダムとイヴ。その両の役割を担う神。新神祖アダミーヴ」
そびえたつ黒い巨体。
オウリギン「神の力を…」

キュィィン!!

頭部の円輪が輝く。


ズズズズ!!

アダミーヴを中心に黒い影が伸びる。
十也「なんだ!?」

ズン!

黒い影に飲み込まれる十也たち。彼らを待つのは希望か絶望か。
新神祖アダミーヴを操るオウリギンとの最終決戦が今始まる。

to be continued

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最終更新:2020年04月30日 13:24