解説
肉体の寿命を終えた
Vahnataiの魂を、巨大な青い水晶に宿らせたもの。
Vahnatai社会における重要な指導者であり、神に近い扱いを受けている。
生成
Shrine of Crystalsにある工房の様子やVahnataiの水晶細工師による証言から、Crystal Soulの生成には人為的・物理的な加工作業が必要であることがわかっている。
元となる魂が結晶化したものを加工するのか、それとも天然、あるいは人工の結晶を加工した上で魂を宿らせるのかは不明。作業の詳細は、それを行う細工師及び魔術師のみが知ることの出来る極秘事項となっているらしい。
結晶の形状が崩れると宿った人格にも歪みが生じてしまうため、成形作業は非常に注意深く行われる。
魂を宿らせた直後は、新しい身体である結晶に精神が適合しきれず、たいていの個体が一時的にある種の狂気状態に陥る。生身のVahnataiによる接触を伴う調整作業を経て、魂は生前の人格を取り戻していく。
能力
Crystal Soulの物理的形状は、台座に乗った青い結晶の塊。動かせる肉体器官をもたないため、移動の際には他の誰かに運んでもらうか、あるいはテレポーテーションを使用する必要がある。他者との意思疎通にはテレパシーを用いる。
外部への物理的働きかけは主に魔法による。音声や動作によらず、念じるだけで呪文を発動させているようだ。
結晶化してからの寿命は無限だが、不死ではない。結晶の一部が欠けると、その割合に応じた記憶の一部が欠落する。
Epiron-Bokが
Avernum5中で行ったように、影響の少ない部分を選んで自分の意志で結晶を分割することも可能ではあるらしい。
破壊がある程度以上になった時点で、Crystal Soulは死亡する。
社会的地位
Crystal Soulになるのは大変名誉なことで、その資格を得られるのは、指導者として生前から高い尊敬を受けていた人物に限られる。また結晶化した後は、その永遠に近い寿命を人々への指導に捧げることを期待される。
彼らに向けられる尊敬は、他の文化圏でいう神に対する崇拝に近いもので、盗んだり傷つけたりすれば、Vahnataiによる全力での復讐を免れない。
破損などで精神崩壊を起こした場合でも、Crystal Soulである限りは一定の敬意が払われる。まずは魔術師や仲間のCrystal Soulによって可能な限りの治療が試みられ、それでも正気を取り戻さない場合、人里離れた場所に廟を建てて丁重に隔離される。
隔離してもなお重大な破壊行為を止められなかった場合には、自己防衛の結果としてのCrystal Soul破壊が黙認されることもある。
人間滅亡計画の失敗後、氏族の多くから見放された
Rentar-IhrnoにはCrystal化する資格はなかったが、自身の魔力を使って勝手にCrystal Soulとなった。
彼女の行った行為は所属するVahnatai氏族、及び人間社会にあまりにも大きな悪影響を与えたため、Crystal Soulに対する処罰としては異例ともいえる死刑が執行された。
主なCrystal Soulの一覧
カッコ内は登場作品。
備考
Soul Crystalというアイテムがあるが、これは生物の魂を捕えてコピーを作るための呪文の媒体で、全くの別物であることが強調されている。
最終更新:2011年03月02日 16:47