解説
Avernum世界におけるVahnataiとは、人間の住む地下洞窟群よりさらに深いところに住んでいるヒト型生物の一種を指す。
特徴
巨大な卵形の頭部に大きな目、多数の関節をもつ細い手足と、グレイ形宇宙人に似た風貌をしている。
一見華奢そうに見えるが、筋力・敏捷性ともに人間よりはるかに高く、強力な戦士となる。
また、先天的に魔術への適性をもつものが多い。
暗い洞窟の生物であるため、視力は若干退化しているようだが、美しいもの、特にクリスタル類に対する感覚は鋭い。
寿命は数百年。後述する冬眠の期間中は年をとらないが、それを差し引いても人類に比べればはるかに長い。
歴史
人類や他の知的生物が到達するよりずっと昔から、地下に生活してきた。
Slithzerikai、ついで人間が地下にやってきた頃にはちょうど冬眠中にあたり、自分たちの領土だったところが他の生物に占拠されたことに気がついたのは、すでにかなり経ったあとのことだった。
以降、特に人類との間で、何度かの大きな戦闘を含む葛藤状態が続いている。
文化
Crystal Soul
詳細は
用語/Crystal Soulを参照。
指導者の中でも特に尊敬を集めたものは、死後魂を結晶化して再生されることがある。このような存在はCrystal Soulと呼ばれ、ほとんど崇拝に近い扱いを受ける。
Crystal化したのちは、事実上永遠に寿命を保つことが出来る。
称号
Vahnataiの個人名の後に、社会的地位を表す称号がつくことがある。
これらの称号は人間によるアルファベット表記では
のようにハイフンでつなげて表記される。
称号はその称号をもつ地位自体の名称と、持ち主に対する敬称を兼ねている。勝手に自称するのは社会規範に反し、称号のある人物を称号抜きで呼ぶのは失礼にあたるようだ。
称号の一覧
詳しくはそれぞれの称号の項目を参照。
- Bok
- 最上級の敬称。死後Crystal Soulになれるような氏族の指導者。
- Ihrno
- 「語る者」の意。魔術師の中でも特に力がある者。
- Tel
- 指導者層の称号。市町村の首長や砦の司令官など。
- Te
- 戦士。
- Ka
- 魔術師。Ihrnoより下位にあたる。
- Ta
- 「知識あるもの」の意。教育者の称号であるらしい。
冬眠
Vahnataiの住む洞窟群の環境は、多数の生物の生存に決して適しているわけではない。
そのため彼らは、数十年〜数百年の間活動し、資源が枯渇してきたら冬眠して、数百年かけて環境が自然に回復するのを待つ、というサイクルの生活を送っている。
冬眠中は一体ずつが水晶製の専用カプセルに入り、あちこちに作られた冬眠用ホールで集中管理されて眠りにつく。ごく少数の選ばれた人々が冬眠を放棄して、自分の寿命が尽きるまでホールを維持管理しつづける。
冬眠期間が終わると、まずは生き残っている管理者が特に重要性の高い何人かを起こし、あとは彼らの手によって残りの人々が順次覚醒させられていくようだ。
冬眠している間は生物としての時間が停止し、齢をとらないが、それなりのリスクもつきまとう。
事故やモンスター被害によってカプセルを破壊されて死亡するものや、覚醒がうまくいかずに狂気に陥り、覚醒担当の戦士の手で倒されるものもいる。
氏族(あるいは国)
Vahnataiの全種族が一つの集団に属しているわけではない。
住んでいる区域を別とする少なくとも2つの氏族の存在が、人間側から確認されている。
少なくとも覚醒中の氏族間では、それなりに人や情報、物資などのやりとりがあるようだ。
Olgaiの氏族
Thalantsの氏族
Thalantsを暫定の首都とする氏族。
Azure Gallery、および
その南の洞窟群を支配域とする。
最初の少数が冬眠から目覚めてすぐ、Azure Galleryが人間によって占拠されていることを発見。
Olgaiの氏族に情報提供を受けて、人間を駆逐する作戦を実行しはじめる。
ゲーム上での扱い
VahnataiのNPCには、人間並みに多種多様なクラスが存在する。
ただし、超越者としての神をもたない信仰体系をもっているためか、クラスとしての僧侶は存在しない。僧侶呪文の使い手は、治療師、もしくは“Spiritual"な呪文を使う魔術師として存在する。まれに一人の魔術師が両方の系統の呪文を習得していることもある。
モンスターとして登場するのは、上級及び一般の戦士、および魔術師。
シリーズ中どの作品でも、Vahnataiを主人公として選択することは出来ない。
最終更新:2013年01月21日 14:55