ジェイク・フィッシャーは、ゲーム製作会社レメディー・エンターテインメントの作品間で共有される世界観「RCU(レメディー・コネクテッド・ユニバース)」のキャラクター。
- 演者
- クリストファー・フォーサイス
- 登場作品
概要
短編ドラマ『ブライトフォールズ』の主人公。
白人男性。瞳と髪は茶色。記者。
ニューヨーク州ニューヨークシティに住んでいた。
リビーという妻がいたが、上手くいっていなかった。
白人男性。瞳と髪は茶色。記者。
ニューヨーク州ニューヨークシティに住んでいた。
リビーという妻がいたが、上手くいっていなかった。
2010年のブライトフォールズ変貌世界事象に巻き込まれ、9月1日に消息不明となった。
一般人ながら超常現象に懸命に抗い、パニックなどを起こしたりは殆どしなかった。
一方で女性に対する誠実さや察しの良さは皆無で、彼が妻と上手くいかないのは彼自身が何も告げずに頻繁に出かけるせいであり、自身に好意を寄せるエレンやローズの露骨な態度にもただただ困惑するだけであり、エレンが自身への想いを断ち切るためにブライトフォールズへ引っ越したことにも全く思い至る様子は無かった。
特殊能力
未来予知能力を持っているらしく、作中では無意識に「鹿の生首の絵」を描き、後に「鹿の生首を持った男」に遭遇している。
作中の行動
『ブライトフォールズ』
2010年8月下旬、『創作家のジレンマ』という本の著者であるエミル・ハートマンを取材するためにワシントン州ブライトフォールズへ車で向かった。
町に着くと直ぐに「オーディア ダイナー」に立ち寄り、そこでハートマンの資料を確認しているとウェイトレスのローズ・マリーゴールドから「物書き」というだけで気に入られてバースデーケーキをプレゼントされ、ドン引きする。
その後、モーテルへ向かうために夜道で車を走らせ、リビーからの電話のコールに気を取られていた所を闇の存在に支配された鹿を跳ねてしまい、闇に触れられてしまう。
破損した車で「マウンテン エア モーテル」に行き、チェックインを済ませ、眠る。
眠った気がしないまま朝を迎え、「オーディア ダイナー」で待ち合わせしていた記者の女性、エレン・アダムスと再会する。
ジェイクに片想いしていたエレンは気合いを入れてメイクとお洒落をしていたが、ジェイクは彼女の好意に一切気付かずに事務的な握手で応対してがっかりされる。
その後、「コールドロンレイク ロッジ」を訪れてハートマンに取材するが、取材中に初めてのブラックアウト(突然目の前が暗くなりその間の記憶を失う)を経験し、気づけば取材のメモに鹿の生首の絵を書いていた。
その後、エレンが勤める「ブライトフォールズ レコード」へ向かう道中で鹿の生首を持った男を目撃した。
その後、エレンが勤める「ブライトフォールズ レコード」へ向かう道中で鹿の生首を持った男を目撃した。
トンネルを通ると再びブラックアウトし、気付くと森の中におり、何故か近くにモーテルの管理人サム・スミスの息子ダニエル・スミスがいた。
彼に声を掛けようとするが逃げられてしまった。
彼に声を掛けようとするが逃げられてしまった。
森をぬけて「ブライトフォールズ レコード」に辿り着き、エレンに自身が遭遇した超常現象について相談すると「早く町を出た方がいい」と警告された。
車をダクトテープで強引に修復し、三度ダイナーへ寄ると、外で闇に支配された女性(シェル・ダイク)が町の街灯を破壊しながら暴れ、マリガン保安官代理に逮捕されるも噛み付く様子を目撃する。
その後、ふとテレビに目をやると地元のお祭り「ディアフェスト」を宣伝するコマーシャルが流れており、ジェイクは再びブラックアウトした。
その後、ふとテレビに目をやると地元のお祭り「ディアフェスト」を宣伝するコマーシャルが流れており、ジェイクは再びブラックアウトした。
目が覚めると、何故かコールドロンレイクの岸辺で遺体袋に入れられていた。
朝になり、ようやく森を抜けて放置されていた自分の車を見つけた。
運転中に同僚のハルから電話が掛かり、彼の言葉で上司のライリーのためにハートマンからサイン本を貰わなければならないことを思い出し、再び「コールドロンレイク ロッジ」へ行く。
ロッジでハートマンのサイン本を貰うが、ハートマンから被験体として興味を持たれ捕まりそうになるが、ペンライトの光に苦しみ逃走した。
運転中に同僚のハルから電話が掛かり、彼の言葉で上司のライリーのためにハートマンからサイン本を貰わなければならないことを思い出し、再び「コールドロンレイク ロッジ」へ行く。
ロッジでハートマンのサイン本を貰うが、ハートマンから被験体として興味を持たれ捕まりそうになるが、ペンライトの光に苦しみ逃走した。
その後、モーテルに戻ると自身の異常性に気付き、自分をダクトテープで拘束してその様子をカメラに収めた。
翌日の8月31日、ジェイクは破壊され尽くしたモーテルの部屋で目覚め、カメラには人間離れした怪力で拘束を解き暴れる自分の姿が録画されていた。
愕然としていた所へマリガン保安官代理が訪れ、失踪したサムについて質問された。
変わり果てた部屋の様子を見たマリガンは「これを見ろ」と壊れた壁を指さし「鹿の仕業に違いない」と的外れな推理を披露して去っていった。
変わり果てた部屋の様子を見たマリガンは「これを見ろ」と壊れた壁を指さし「鹿の仕業に違いない」と的外れな推理を披露して去っていった。
ジェイクは町から出ることを決意し、ブラックアウト対策として車の運転をエレンに頼む。
しかし助手席でブラックアウトした次の瞬間、ジェイクは車を運転してブライトフォールズへ引き返しており、エレンの姿はどこにも無かった。
戦慄して車を急停止させたジェイクは、黒い煙に包まれ姿を消した。
翌日の9月1日、ジェイクは地元の保安官により行方不明と判断された。
なお、同日にウェイク夫妻がブライトフォールズへやってくることになる。
解説
『ブライトフォールズ』は、一人の男が闇に支配された者になるまでの数日間を描いた物語である。
ジェイクは『バイオハザードシリーズ』のようにゾンビに噛まれた訳ではなく、闇に支配された鹿を車で轢いただけである。
にもかかわらず彼は闇に支配されてしまったことから「闇の存在」が如何に理不尽な存在かが伺える。
ジェイクは『バイオハザードシリーズ』のようにゾンビに噛まれた訳ではなく、闇に支配された鹿を車で轢いただけである。
にもかかわらず彼は闇に支配されてしまったことから「闇の存在」が如何に理不尽な存在かが伺える。
また、彼のブラックアウトだが、これは意識を失っている間は完全に「支配された者」として行動していることが示唆されている。
作中ではサム・スミスとエレン・アダムスが失踪しているが、少なくともエレンに関しては確実に「闇に支配されたジェイク」の犠牲者であり、サムに関しては限り無くクロだが「闇に支配されたシェル」による犯行の可能性もある……ようにも見える。
しかし原語版のあらすじによるとサムの失踪もジェイクの仕業である。
しかし原語版のあらすじによるとサムの失踪もジェイクの仕業である。
時折正気に戻る理由については長らく謎だったが、2023年に発売された『Alan Wake Ⅱ』にて「闇の存在はスレッショルドを越えると一時的に弱体化する」と説明され、実際に闇の世界で闇に取り憑かれたアランがスレッショルドを越えて現実世界に帰還したあと、正気と狂気を行ったり来たりする描写が成された。
第1話の冒頭で、ジェイクは闇に触れられて湖=「闇の世界のスレッショルド」に沈んだあと、モットによって救い出され地上に戻るという描写があり、状況が一致している。
13年越しの伏線回収である。
第1話の冒頭で、ジェイクは闇に触れられて湖=「闇の世界のスレッショルド」に沈んだあと、モットによって救い出され地上に戻るという描写があり、状況が一致している。
13年越しの伏線回収である。
ちなみに『Alan Wake』でサム・レイクと共に脚本を担当したミッコ・ラウタラハティ曰く「ジェイクは闇に支配されたのではなく触れられたが、ゲームとは異なる状態になった」とコメントしている。
作中でも「闇に支配されたシェル」は獣のように暴れるだけであったが、「ブラックアウト中のジェイク」はエレンを闇に取り込んだあと、車を運転して車内ラジオでロックを流すなど明らかに知能が高い上に殺人を楽しんでおり、ミスター・スクラッチのように超常的な殺人鬼となっている。
作中でも「闇に支配されたシェル」は獣のように暴れるだけであったが、「ブラックアウト中のジェイク」はエレンを闇に取り込んだあと、車を運転して車内ラジオでロックを流すなど明らかに知能が高い上に殺人を楽しんでおり、ミスター・スクラッチのように超常的な殺人鬼となっている。
余談
ジェイクが夜道で車を走らせ鹿を轢く場面は、『MAX PAYNE 2:THE FALL OF MAX PAYNE』のエンディング曲『Late Goodbye』の歌詞の内容及び公式ミュージックビデオの内容と一致している。
『ブライトフォールズ』製作にはレメディーが関与しているため意図した描写である可能性が高い仕込みが凄すぎる……
『ブライトフォールズ』製作にはレメディーが関与しているため意図した描写である可能性が高い