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クロエとニミュエ - (2010/07/08 (木) 01:24:06) の1つ前との変更点

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「うわ。何あんた、何しに来たのよ」 「冒険者になりに来た」 「……はぁ?」 「元婚約者どのは、真実の愛を見つけられたそうな」 「は。そりゃ、また、ごくろーさま」 「しかし、私の知らぬ間に、随分と立派になったものだな。たまには帰らぬか? ダフネ達が寂しがっていたぞ」 「なーによ。別にいーじゃないの、こっちもあっちも元気なんだから充分でしょ」 「そう言うとは思った。まったく、変わらぬ女だ」 「だーって、ナイトメアだもんさ。あんたらエルフも大概変わんないけど」 「ふふ。ともあれ、そういう訳で、これからは同業だ。よろしく頼む」 「……しょーじき遠慮したいわ。あんた真っ先に死にに行きそうだし」 「流石、よく判っておられる」 「……いや実際、神官死んだら結構まずいからやめといてよ?」 「判っておる。死ぬのは皆が倒れた後だ。『待て! 私の命をやる、だから皆の命を助けてくれ!』と、こう」 「……それ聞く奴がいると思う?」 「相手が聞くかは問題ではない。相手に身を投げ出すその精神こそが崇高なる法悦の……」 「……やっぱ、あんたと一緒に冒険すんのは遠慮しとくわ」 「これでも心配していたのだぞ? 貴様が捕らえられたと聞いた折には」 「なんであんたが……つーか、その話広まってんの?」 「いや、ダフネから母経由で耳に挟んだだけだが。良いではないか、今さら故郷に向ける顔などもあるまいに」 「あんたが言うか」 「まあな……。里のために一命を賭けて尽くしたかったが、他人の心ばかりはどうにもならぬものだ」 「客観的に見て、あっちの気持ちもよくわかるんだけど」 「私と結婚して子供さえ産ませてくれれば、いくらでも真実の恋人とやらに愛を注いでくれてよかったのだが」 「それだからあんたねー……」 「ところで貴様のほうはどうなのだ。クロイスとダフネに孫の顔など見せる予定は」 「やめろ気持ち悪い」      

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