「うきうきノート」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

うきうきノート - (2010/11/22 (月) 13:44:11) の編集履歴(バックアップ)


p1.平和的解決
 楽しかったことを記録してみたら、と勧められたのでやってみることにした。正直挫折する予感がしてならないのだが、まあノート一冊分くらい無駄遣いしてみよう。
 楽しいこと……まあ、ないとは言わない。楽しいことに関しては文句がないから引きずらないだけで。
 冒険者やってて楽しいというか嬉しい時っていうのは、事態が比較的平和的に解決した時、かな。ついでに何か撃つものがあって弾が当たってればもっと楽しいけど、そっちは支出が発生するし。話し合いで解決すればこれほど楽なことはない。争いなんて大抵ちょっとした行き違いで起こってたりするもので。それを解いていくのは、割と楽しいことだと思う。
 『平和的に解決しろ』っていうのは、自警団で刷り込まれた考えだ。平和的に、というのは、後に禍根を残さないように、ということでもある。何せあの街では色々な勢力がギシギシしてたので、自警団はどこにも肩入れできない、してはいけないというのがモットーだった。どこかでトラブルが起こった時、一方的な解決ではなく、せめて痛み分けで納得して解決できるように。まあ実際そこまでうまくやるのは難しいのだが、理念の話として、だ。

 ――どうしてもそこに恨みが残るとしたら、自分が恨まれろ。自警団が恨まれるならそれでいい。恨みや敵意、恐怖は、力となって組織を飾り立てる。街のどこにも属さないこの一団が一つの力になるためには、畏怖を集める事が必要なんだ――

 あれは、発展していくと、独立した「軍」のようになるんじゃないかと思う。それがいい事か悪い事かはおいといて、あの街で理念を貫くために、そういう在り方が一番効率が良かったんだろう。
 組織としての是非は置いといて、個人として自警団の理念には共感する。冒険者も、まあ、似たようなものだ。小さな力で大きな事件を解決しようと思うのなら、汚れ役になることを恐れてはいられない。無論、畏怖されるばかりでは仕事が来なくなるから、それなりの社会性は必要だけど。
 怖れられて、でも信用はされて。いつでも中立の立場にあって、正しく物事を観察し、状況を最善に導く。そして、常にそうあり続ける。それが、僕が個人として、どうありたいかという理想だ。
 まぁ、夢だ。人間、そうそう強くなれるものじゃない。まして僕なんか……っと。とりあえず後ろ向きなことは書かないようにしよう。それはあっちに書けばいい。
(p1.後に追記)
 中立に立つ、ってことは本当に難しい。何にも頼らない、ということは、自分自身の物差しを、しっかり持たなきゃいけないってことだ。今の僕は結局、何に対しても反発してばかりで、これが正しいと言い切れるような物差しは持っていない。でも、何より、そうやって、一つ一つのことについて、考え続けることが大事なんだと思う。何が最善かなんて、その時その場で考えるしかないんだから。
(p1.残りは空白)


p2.料理
 ちゃんと始めたのは最近だけど、料理、は、結構楽しいと思う。安い食材でも、手をうまく加えればおいしく食べられる。店で出してもらって食べるよりずっと安くすむし。
 旅に出ている時はどうしても保存食暮らしになる。あれは結構荒む。まあ、干し肉だって、スープにするとか、野草と一緒にするとか、余裕があればやりようはあるのだが、それにしたって飽きがくる。猟でもできると少しは楽しいんだろうけど、残念ながら、僕は母上からそちら方面の才能は受け継げなかったようだ。何か見つけて撃とうと思った時には、獲物はもうとっくにこちらに気付いていて、あっという間に逃げてしまう。
 まぁ、冒険中はそんな感じで仕方がないので、街に滞在している時は、なるべく自分で料理を作るようにしている。クズ野菜とか、かなり安いし、煮込めばちゃんとおいしくなる。
 自警団に居た頃は寮生活で食事付きだったけど、食事の量はどうしても少ないので、みんなで当番を決めて夜食を作ったりしていた。裕福な家の奴が持ってきたいい食材もあれば、魔術師の家の奴が持ってきた怪しい食材もあった。あれ、本当に何の……考えるのはやめよう。
 まぁ身について困るものでもないし、これからもちょっと料理は続けてみようと思う。母上の味を再現……するほどのものもないのだが(切る、焼く、あれば調味料加える、以上。が基本の人だ)。
 そのうち、またリヴァに食べさせてあげたいとも思う。材料費あちら持ちだし。でも義兄上に出す食事はない。
(p2.後に追記)
 作った料理を、誰かにおいしいって言ってもらえるのは、本当に、嬉しいと思う。
(後に追記)
 人に教えるほどの腕があるわけじゃないけど、役に立てるのなら、嬉しい。
(後に追記)
 あっという間に追い越されそうな気がする。一生懸命さの違いだろうか。僕のは、結局のところ生活の一部だし。まぁ、楽しそうにしているのを見ていると、こちらもなんだか嬉しい。
(後に追記)
 作って、食べてもらって、作ってもらって、食べて。なんだか、幸せ、な気がする。
(p2.残りは空白)


p3.命中
 銃撃が当たると嬉しい。当たらないと弾が無駄になるだけ、じゃなくて他の皆にも迷惑がかかるし。
 どうにも当たり目が極端だったので頑張って精度は上げた。それでも五割前後を行き来してるが、当たった時は結構いい所を貫通してたりするので、まあいいことにする。
 昔散々練習したけど、冒険者になるまでたいして腕は上がらなかった。やっぱり命がかかってるかかかってないかじゃ違うんだろうか。そのツケは払う羽目になったが……とりあえず置いておいて。
 それでも訓練の成果はあったと思う。動かない的にならまず当たるようにはなった。自慢にもならないが。昔はそれすらおぼつかなくて……そもそも何でガンナーになろうなんて思ったんだ。他に特技があるわけでもなし、母上の影響としか言いようがないが……でも母上は大きな猟銃とか撃ってたけど。
 最初に撃った獲物はなんだったか。あの時はまだ弾丸が作れなかったから、小さな弓か何か使ってたはずだが。それまで何度も外してたから、倒れたのを見ても信じられなかった……そうだ、確かウサギだ。シチューにして食べたっけ。いくつの時だったかな。姉上がいなかったから、12歳くらいの時だったと思うが。
 基本足手まといだったけど、母上にはちょくちょく猟に連れて行かれた。獲物を追いこんだり……考えてみれば荷物持ち兼猟犬扱いだったのかもしれない。猟犬ほどの役にも立たなかったが。それでもごくまれには自分で獲物を撃つこともあった。うまく当たるとやっぱり嬉しい。
 初めて動物以外を撃ったのは……あ、タビットだったな。撃ったというか、威嚇のつもりがなんか当たっちゃったというか。研究費に困って盗みに走った奴。自警団の巡回中にたまたま見つけて、撃った……当たったのは耳だ。気絶しちゃったけど、命に別条はなかったと思う。痛いよりも音に驚いたんじゃないだろうか。考えてみれば、のどかな話だ。その後散々ゴーレムだのアンデッドだの……やっぱりあんまり当たらなかったけど。あいつら結構避けるから。
 避けないのは、術師とか、僕と同じ射手とか……
(p2.残りは空白)


p4.黒字
p5.おいしいもの
p6.友人
p7.いい銃
p8.対等な関係
p9.誰かの役に立てること
p10.プレゼント
p11.居心地のいい場所
p12.冬支度
p13.アイリーン