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レンデ雑記 - (2011/07/07 (木) 02:00:47) の編集履歴(バックアップ)


ぬいぐるみと人形とゴーレム

へびのぬいぐるみ・スネーくん(S):大抵手元に置いている。蛇はリードの象徴であるらしい。
ねこのぬいぐるみ・キャットさん(M):主に偵察用。猫はレンデの象徴であるらしい。
うまのぬいぐるみ・ホースくん(L):主に偵察用。馬はアーニティの象徴であるらしい。
わらにんぎょう・ストローくん(S):主に使い捨て用。
わらにんぎょう・ストローちゃん(M):主に使い捨て用。
わらにんぎょう・ストローさん(L):主に使い捨て用。たまに中の人がいる。
たこのぬいぐるみ・オクトちゃん(S):名状しがたい。
犬の親子(M,M,S):プレゼントという名の嫌がらせ。とりあえず動かす気はない。
ナイトメアの子供の人形:ディスガイズで再現した一歳半当時のリヴァをモデルにして作られた人形。首に巻いてある組み紐にはリヴァの髪の毛が編み込んである。
オー君:オーク。レンデの3m後ろをついてくることが多い。
ローム君:ロームパペット。同じくレンデの3m~5m前後にいることが多い。
フラービィ君:フラービィゴーレム。レンデの5m前後にいることが多い。たまにディスガイズされている。
ストサー君:ストーンサーバント。がんばると案外つよい。
ワイトのようなもの:模擬戦でのみ使われるワイトのようなもの。訓練用の死体のようなものから作られる。

データ外所持品

ペーパーウェイト(ガラス製、夕焼け空に白い鳥が飛んでいる意匠)
木彫りの犬(胴長短足)
真っ白な磁器のティーセットと銀のスプーンのペアセット(2010クリスマスプレゼント・クラリッサさんから)
ブックマーカー(銀製、ラピスラズリの玉とタッセル付き)

口調・口癖

一人称:私、二人称:貴方・貴女、三人称:彼・彼女・あのお馬鹿
ですわ口調が入る時と入らない時がある。
「ふぅん」「へぇ」「えぇと」「うぅん」みたいにアイウエオが小さくなる。
倒置法が多い気がする。
魔法使う時は命令調になりがち。
例え話が多い。
話の途中に思考が明後日に飛びがち。














どこか遠くの世界のお話

昔々、ある所に、一人の美しい魔女がいました。
魔女は貧しい家の出でしたが、生まれ持った美貌と魔法の才能で、国にその名を轟かせました。
やがて、その国の王様が彼女に求婚をしに来ました。魔女はそれを受け入れ、王妃となりました。
けれど、彼女は国王を愛したわけではありませんでした。
彼女の興味は、王族だけが立ち入ることができる図書庫の、貴重な蔵書にあったのです。
美しき王妃は国民の人気を得、やがて、王との間に、玉のように可愛らしい、一人の王子も生まれました。
けれど、凡庸な国王も、やがては王妃の心の在り処に気付きました。
王は苦しんだ末、王妃と王子を追放し、新しい王妃との間に、幾人かの王子や王女をもうけました。

それから十数年の後。
新しい王妃と、その子供たちが、次々と命を落とす怪異が起こりました。
王もまた重い病に倒れ、仕方なく、追放した元王妃と、ただ一人残った王子を、宮廷に呼び戻しました。
二人目の王妃と、その子供たちの死に、何者かの手が関わっていたのか。それは今も、誰にもわからないことです。
いずれにせよ、魔女は、彼女の愛する図書庫に戻ることになりました。
やがて王の命は尽き、魔女の産んだ王子が、王の座に就くこととなりました。
ところが、その即位式の日。
熱狂する国民の前で、魔女の胸を、一振りの剣が貫きました。
それは、王家に伝わる宝剣。剣を手にしていたのは、新しき国王その人でした。
静かに崩折れる母の身体を、王は冷たく一瞥すると、剣の血を払い、こう言い放ちました。
「魔女は死んだ。そして、王家の歴史はここで終わる――僕は退位する。後は……勝手にすればいいさ」

国は、大混乱に陥りました。
折しも、隣国の王が、兵を率いて、王を失った国を蹂躙せんと迫って来ていました。
――そんな時。
落日の国に、夕星の如く、一人の女性が現れました。
古い血を引く貴族の一人である彼女は、僅かな兵を上手くまとめ、隣国の王を奇襲する作戦を立て、その首を討ち取ることに成功しました。
国民は熱狂しました。若き女軍師に、かつての聡明な魔女王妃の再来を見たのです。
彼女は国の実権を握り、絶え間なく襲ってくる隣国の兵と、長い戦いを始めました。

物語は誰も知らないところで進行していました。
若き女軍師は、死せる魔女への、深い尊敬を抱いていました。
全てを捨てて、王家の図書庫に籠った王を――魔女を殺した魔女の息子を、軍師は詰りました。
「何故、あのひとを殺したの?」
廃王は、笑顔でこう言いました。
「僕にそれを聞いてくれたのは、君が初めてだよ」

二人の奇妙な関係は、静かに――誰にも知られず――けれど、確かに、深まっていきました。
廃王を激しく憎みながら、また、彼の心を理解もしている軍師。
軍師に母の面影を、得られなかった肉親の温もりを求める廃王。
二匹の蛇が絡むような、そんな二人の冥い関係は、やがて一つの果実を結びます。
――軍師が、子を孕んだのです。

表に身代わりを立て、秘かに月満ちるのを待つ間、軍師は二つの心の間で揺れていました。
恋人と子を愛する心。魔女に憧れ、名誉と栄光に焦がれる心。
そんな彼女の元に、ある日、秘かに訪れた者がありました。
それは、死せる魔女と瓜二つの顔をして――
軍師に、一つの提案を持ちかけました。

そのことは、他の誰も知らず。
また、当の軍師の記憶からも、長い間、消え去っていました。
軍師がそれを思い出したのは――
成長した我が子が、軍を率いて、彼女に反逆した時でした。

「お腹の子を私に寄越しなさい。そうすれば、あなたが生きる目的は、たったひとつになるわ」

魔女の亡霊との取引。
二人の子は、その身に、魔女の魂を宿して、生まれてきたのです。
内乱の末、最後に勝利を得たのは、軍師の方でした。彼女の命令により、反逆者は処刑され――
廃王と、軍師、二人の罪は、その子の命をもって、贖われることになりました。

乱は平定されたものの、国は立ち行かなくなりました。
もはや、他国の侵攻を凌ぐことはできず。
国は滅び、軍師は一命こそ保ったものの、一線を退き、静かに暮らすことになりました。


その後、彼女と恋人が、幸せに暮らしたかどうかは――