SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ内検索 / 「天体戦士サンレッド ~参上!地獄の暴走ライダー (サマサさま)」で検索した結果
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天体戦士サンレッド ~参上!地獄の暴走ライダー (サマサさま)
...った。 天体戦士サンレッド ~参上!地獄の暴走ライダー 「いらっしゃいませ!ピ○・キャ○ットへようこそ!」 「おー。喫煙席に怪人三匹ね」 フリフリ制服の可愛らしいウエイトレスさんに案内され、席につくアントキラー達。 「いやー。それにしてもどうしたんですか、あのバイク。ビックリしましたよ~」 「あ、まさか、以前の自転車みたいにまたおパクリ…」 「してねーよ、バカ。もう懲りたよあれは…うっ…いてー…くっそー、レッドのヤロー…」 古傷の痛みに顔をしかめるアントキラー。彼は自転車おパクリを咎められて、我らがサンレッドに病院送りにされた のである。 「じゃあ買ったんですか?でもああいうのって、相当高かったんじゃ…」 「いや、それがな。俺も驚いたんだけどよ、23万だったんだよ、アレ」 「に、23万!?ドルじゃなくて円ですか!?」 ... -
完結した短編集
...杏丸さま) 天体戦士サンレッド ~激突!太陽の戦士VS炎の悪魔!(サマサさま) 天体観測(銀杏丸さま) 砂糖菓子の流星(ハシさま) Shall we die(ガモンさま) バレンタインは犠牲になったのだ…勇パルでホワイトデーする犠牲に…(ハシさま) 鋼の錬金術師 ~「後夜祭」~ (ハガレン作者さま) 強くなるのは、なれるのは その2(ふら~りさま) 鉄(クロガネ)のラインバレル 異聞・道明寺誠の退屈と諦観(サマサさま) 岸辺露伴は動かない ―殺戮の女王―(前篇)(サマサさま) 岸辺露伴は動かない ―殺戮の女王―(後篇)(サマサさま) 小ネタ・あのアニメソングをサンホラっぽくしてみた(サマサさま) 北斗の拳 ラオウ外伝『そこに正義は無い』(ガモンさま) とある殺人鬼の物語(前篇)(サマサさ... -
天体戦士サンレッド ~激突!太陽の戦士VS炎の悪魔! (サマサさま)
...抹殺」 天体戦士サンレッド ~激突!太陽の戦士VS炎の悪魔! 天体戦士サンレッド。太陽の力でこの世を照らす(神奈川限定)正義のチンピラもといヒーロー。 周囲からは<フロシャイムとどっちが悪党か分からない>と評判である。 「シャイタンさん、日本で音楽やってる友達のコンサートにゲスト出演してくれって頼まれてさー。今日本に 来てるんだよ。でねー、ダメ元でアポ取ってみたんだけど」 「はあ…」 炎の悪魔と日本のアーティストとの間に何の関係が?とは思ったものの、一号はただただ頷いた。 「とりあえずウチに来て、話を聞いてくれることになったの。そこで改めて、レッドさんの抹殺をお願いする のね。何たって伝説の炎の悪魔だよ?伝説だよ、伝説!きっとレッドさんにだって勝てるよ!」 「そう上手くいきますかねえ?」 「だってホラ、アレだよ?神様から貰っ... -
天体戦士サンレッド ~月下の支配者!吸血鬼参上(サマサさま)
...あった。 天体戦士サンレッド ~月下の支配者!吸血鬼参上 ―――吸血鬼。映画やテレビでおなじみの、月下に生きる怪物。 その名の示す通り人の血を吸い、肉を喰らう、恐るべき闇の王。 しかしレッドの目の前にいる少年はそんなもの何処吹く風で、にこにこ笑っている。 「まー、別に吸血鬼がヒーローなんて目指すな、とは言わねーけどよ…」 レッドはタバコの煙を吐き出す。 「なあ、ガキ」 「ガキじゃないよ、ぼくには望月コタロウって立派な名前があるんだ!」 「そっか、そりゃ悪かったな…で、コタロウ。何だってお前ヒーローになりたいんだよ?」 「よくぞ訊いてくれました!」 ぐいっと胸を張る吸血鬼少年・コタロウ。 「ぼくはね、兄者を助けてあげられるような、強い男になりたいんだ!」 「兄者…?」 「そう。ぼくの兄者は吸血鬼でありながら悪の吸血鬼を狩る、正義の吸血鬼なのさ... -
天体戦士サンレッド ~卑劣なる策略!悪夢のバスジャック事件(サマサさま)
...歌的癒し系 小説<天体戦士サンレッド>を御堪能ください。 天体戦士サンレッド ~卑劣なる策略!悪夢のバスジャック事件 翌日。 送迎バスは園児達を乗せ、今にも出発しようとしていた。ここまでは普段通りだが、今日はここからが違う。 「はーい、みんなー。今日は本物の悪の組織の皆さんが、バスジャックにやってきてくれますよー」 「わーい!」 「どこどこ、かいじんどこー?」 「ほらほら、慌てないで。さあ、今から怪人さん達が来てくれますから、みんなで拍手しましょうねー」 引率の保母さんが、ドア横でそわそわしながら待機している連中に声をかける。 「それではフロシャイムの皆さーん、お願いしまーす」 「あ、はーい!」 いそいそとバスに乗り込むヴァンプ様、それに怪人達が続く。 「どうもー、私フロシャイムで将軍やってるヴァンプです。バスジャックなんて初めてで、ちょっと... -
天体戦士サンレッド ~悪夢の遊戯!苛烈なる死闘(サマサさま)
とある昼下がり。 正義のヒーロー・天体戦士サンレッドがフロシャイム川崎支部のアジトへ足を運んだ。 そう、彼は遂にフロシャイム殲滅のために動き出した―――はずもなく、単に昼メシをたかりに来ただけである。 そして今日のTシャツは<決闘王>だ。 「おーい、ヴァンプ~…あん?何だよ、いねーのかよ、おい」 サンダルを脱ぎ捨てて、ずかずかと廊下を進む。悪の巣窟へ潜入したヒーローとはもっと緊迫感溢れるものだとは 思うのだが、レッドさんはこういう御方である。御了承下さい。 そんな彼の耳に、居間から楽しそうな声が聞こえてきた。訝しげに覗き込むと、そこには。 「じゃ、私のターンいくよ!<伝説怪人ペリアル>を召喚して攻撃!」 「うわっ、また負けちゃった!」 「ヴァンプ様つえ~!三連勝じゃないっすか」 「いやー。まぐれだって、まぐれ」 何かのカードを手にして遊ぶ、我らが悪の将軍・現在バキス... -
天体戦士サンレッド ~唸る剛腕!最強の虎と無敵の獅子 (サマサさま)
...。 ―――天体戦士サンレッド。彼が守るべき神奈川県川崎市に危機が迫る! 天体戦士サンレッド ~唸る剛腕!最強の虎と無敵の獅子 さて、更に場面は変わって、とある安アパートの一室。 二匹の怪人が、顔を突き合わせていた。 「ふう~…やだやだ。サファリパークみてーな臭いがプンプンするぜ。誰かさんが俺の部屋に来るから」 「うむ、拙者も気になっていたでござる。これはこの部屋の住人のせいで染み付いた臭いでござるな」 はっはっは、と二匹は作り物丸出しの笑顔である。 一匹はこの部屋の住人であるフロシャイム怪人<アーマータイガー>。ダイヤモンドより硬いアーマーを身に纏う、 屈強な身体と虎の頭部を持つ怪人だ。怪人の中でもトップクラスに強靭な肉体から繰り出される数々の技は、対戦 相手を確実に破壊する―――しかしサンレッドにはボコボコにされた。なお... -
天体戦士サンレッド外伝・東方望月抄 ~惑いて来たれ、遊惰の宴~ 死闘開幕
...のは真っ赤なアイツ!天体戦士サンレッドだぁぁぁっ!』 実況・文のボルテージも一気に上がる。 『幻想郷においては全くの無名!されど一回戦では星熊勇儀を相手に見事勝利を収めたダークホース!この二回戦 では果たしてどんな闘いを我々に見せてくれるのでしょうか!?―――おっとぉ!西の入場門から、あの女がやって きたようです!』 闘技場に敷き詰められた砂利を踏み締めて、花々が化身したようなたおやかな少女が死地へと降り立つ。 『究極加虐生物・風見幽香!彼女の歩いた先には血塗られた道が出来る!一回戦では宇宙人・蓬莱山輝夜に対し 無傷で完勝!更なるルール無用の残虐ファイトに期待が高まり…ま…す…?』 文の声がどんどん小さくなる。気付いたのだ。 風見幽香が手にする<それ>を。 「て…テメエ…何のつもりだ、そりゃあ!」 レッドも驚愕を隠し切れず、怒鳴りつける。 「あら、... -
天体戦士サンレッド外伝・東方望月抄 ~惑いて来たれ、遊惰の宴~ 天体戦士サンレッドVS望月ジロー
...銀刀>望月ジローは、天体戦士サンレッドを真っすぐに見据える。 レッドはその鋭い眼光を、真っ向から受け止めた。 此処で出会った運命の皮肉を嘆くつもりも、呪うつもりも二人にはない。 「ま、こうなっちまったもんはしょーがねーな…一応言っとくが、わざと負けてやる気はねーぞ」 「結構。道はこの剣にて、自ら斬り開こう」 ジローの身体から、濃密な霧が立ち昇った。それは唸りをあげて渦巻き、大地を抉り空を斬り裂く。 眩霧(リーク・ブラッド)―――強力な吸血鬼がその力を振るう際に見られる現象だ。 幻の霧を纏い、ジローは柄を握る手を顔の高さにまで上げて、自然体で銀刀を振り上げた。 古くより現代に伝わる一撃必殺の剣―――示現流・蜻蛉(トンボ)の型である。 対して、レッドは。 「―――変身」 短く呟くと、その全身が光に包まれた。太陽の如く光の中で、その姿が変化する。 だらしないTシャツ... -
天体戦士サンレッド ~偽サンレッド現る!?フロシャイム、驚愕の思惑
...だった。 天体戦士サンレッド ~偽サンレッド現る!?フロシャイム、驚愕の思惑 たっぷり一時間の説教が終わり、レッドさんは帰っていった。 その後姿を見送りながら、世界征服を企む悪党共はやっとこ一息つく。 「いたたたた…足が痺れちゃったよ、もう…」 「レッドの奴、本当に説教好きですよねー…」 「自分はヒモのくせして…」 もはや御馴染の光景、ブー垂れるヴァンプ様と戦闘員である。 「つーか、何でオレまで説教されなきゃいけなかったんだ…」 完全に巻き添え食らった形のヒム。さっさと帰ればよかったのに、律儀な男であった。 「…ごめン…なんカ…ボクガあっさリ負けちゃっタせいデ…みんナ、説教さレちゃっテ…」 ションボリするカサスだが、皆はそんな彼に優しい声をかけた。 「そんな事ないよ、カサスくん。君はすごく頑張ったよ!」 「そうっすよ!あんなん、レッドの奴がど... -
天体戦士サンレッド外伝・東方望月抄 ~惑いて来たれ、遊惰の宴~ 裏方、その奮闘
...である。 「天体戦士サンレッド―――あなたは誠に野蛮で、横行跋扈であるッ!」 屋台の一角から響いた、清らかでありながら内に秘めた激情を感じさせる声。 「この声に、このセリフ…もしや!」 目線を向けた先には、夜雀の妖怪でありミスティア・ローレライの経営する八つ目鰻の屋台――― そのカウンターに座る、一人の女性。 緩くウェーブのかかった亜麻色の長い髪。黒と白を貴重にしたゴスロリ風の装束。 外見のみならず、内面から自然と滲み出すような美を持つ女性だった。 それは、己の信念に全てを捧げる覚悟を持った者だけが手にしうる美―――殉教者の美と言えるかもしれない。 彼女は<ガンガンいく僧侶>聖白蓮(ひじり・びゃくれん)。 新興宗教・命蓮寺(みょうれんじ)の代表者にして神仏も妖怪も人間も全ては平等と謳う、超絶平等主義者。 幻想郷の中では新顔ながら、確かな実力と清... -
天体戦士サンレッド バレンタイン編
...のか!? 天体戦士サンレッド ~バレンタイン!それぞれの波乱 パターン②アニマルソルジャー 「いやあ、エニシアちゃんのおかげで、今年はいいバレンタインになったなー」 「ほんとっすよ。この思い出だけで、俺は強く生きていけるっす」 先程までとは打って変わってほくほく顔の漢達。現金なものである。 「えへ…そこまで喜んでもらえるなんて、嬉しいよ」 照れてほっぺを赤くしながらはにかむエニシア。心温まる光景である。 (※一応言っときますが、この連中は悪サイドです) 「ははは。で、今から他の連中のとこにも幸せの配達に?」 「うん。バイト先の人や、レッドさんとか…あ、でもレッドさんはかよ子さんがいるからどうかな…迷惑かも」 「あー、そうだなあ…レッドとかよ子さんかあ…」 「あの二人、バレンタインだからってすっげーいいことしてたりして!」 「おいおい、そ... -
天体戦士サンレッド ショートショート集2(サマサさま)
神奈川県川崎市より、遠く次元を隔てた先の異世界・ルーンハイム。 悪のデルティアナ帝国は、叛旗を翻した皇子ディランによってその野望を挫かれた。 もうボッコボコのギッタギタにされた。 見てて可哀想なくらいだった。 <もうやめてあげて>最終的にはそんな同情の声が上がる始末だった。 だが、悪は踏んづけても踏んづけても潰えることはない。 それはまるで、頑固でしつこい油汚れのように! 「ふふふ…ディラン。よくぞ決闘の申し出を受けてくれたな。流石は俺の宿敵だ」 セレスティア王国―――王都セイントリア。広場では二人の少年が向かい合う。 二人は全く同じ顔をしていた。 特徴的な銀髪。ややあどけなさを残しながらも端正に整った顔立ち。 違うのは、瞳に込められた意志。 「まだ懲りてなかったか…説教が足りなかったな」 揺るがぬ正義を宿すは、かつてセレスティアの王女ファラと共に神奈川県川... -
遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ 第三十一話「死せる英雄達の戦い―――破壊神光臨」
「フ―――このような闘いとも呼べぬ茶番、すぐさまケリを着けてくれるわ!」 天に向けて腕を翳し、海馬は咆哮する。 「往け、ブルーアイズ!貴様の力を見せてやるがいい!」 白き龍はその命令を忠実に実行するべく、巨大な口を開く。 「ブルーアイズの攻撃!滅びのバースト・ストリ―――」 「確かにスゲエよ、ブルーアイズ…けどな…そればっかで押し通せると思うんじゃねえ!」 城之内は叫び、一枚のカードを見せ付ける。 「む…!?そのカードは!」 カードがディスクにセットされると同時に、城之内の眼前に巨大な物体―――ゲーム機のコントローラーに酷似した 奇妙な機械―――が現れる。 「―――<エネミーコントローラー>!テメエも知ってるだろうが、このカードはコマンド入力で、相手モンスター を自在に操ることができる!」 言うが早いか、城之内は既にコマンド入力を終えていた。... -
天体戦士サンレッド外伝・東方望月抄 ~惑いて来たれ、遊惰の宴~ 全選手入場!
...かもしれないッッッ 天体戦士サンレッドの登場だ―――ッ 「―――さあ、以上32名の選手達!」 ずらりと並んだ勇者達に向け、幽々子が声を嗄らさんばかりに激励する。 「幻想郷最大トーナメント…優勝の栄冠を目指して、力の限り突き進みなさい!」 ―――<幻想郷最大トーナメント>。 これは紛う事なき幻想郷史上に残る一大戦争として、歴史に深く刻み込まれる事となるのだった。 -
永遠の扉 第032話
第032話 「斜陽の刻 其の肆」 その瞬間の秋水の行動は、逆向の想像を遙かに上回っていた。 タラップと水面の境界にある柵へ猛然と走りつつそれを瞬間のうちに 三斬。 鳥居の形でしぶきあげつつ倒れる鉄策を学生服が飛び越えた。 着水した処理施設の深さは脛の中ほどまで。だが日々鍛えた健脚は 水圧を感じさせぬ速度で風すら呼び──… 一気に逆向へと肉薄した。 口火を切ったのは大上段のソードサムライX。 十分に加速の乗ったそれはチェーンソーの高速回転する刃に巻き込ま れみるまに威勢を失し、弾かれはしたが、すぐさま右切上に転じた。 驚いたのは逆向である。チェーンソーの刃先をまっすぐ下に向けて刀 を受け止めるも力が爆発して押し切られそうな錯覚がある。 それが去った。 秋水が手を引いた。と知ったのは逆胴迫る瞬間だ。 (おおお! 放胆にも秋水殿、刀... -
永遠の扉 第003話(2)
第003話 「探しものはなんですか?」 (2) 「ぜぇぜぇ。なんとか安全策発動完了ぉ~ とゆーコトで3、2、1、キュー! おねーさんは戦闘開始直後の奇襲にもめげず、あの変な武器を床に叩きつけて大ジャンプ! 更に更に天井をあの変な武器で突き破り、天井裏に浸入! 黒いちょうちょが上方にはいないコトを咄嗟に見極めての行動ですね! からくも爆発を逃れたおねーさん。 されど圧倒すると宣言したもりもりさんが手を休める道理はありませぬ! 『出でよ! 弓矢(アーチェリー)の武装錬金、エンゼル御前!!』 などと声高らかに認識票を握り締め、楯を弓に変じると…… 天井……いえッ! 天井裏に潜んでいるおねーさん目がけ矢を乱射ぁ───!! むーざんむーざん、天井は針山の創痍! 10万本の矢を一夜で得たという諸葛亮の船はかような状態であったでしょう!! 爆発でひび割れた天井はもは... -
ヴィクティム・レッド 45-9
「状況は?」 「PSIラボは完全封鎖しました。ですが、目標は各ブロックの障壁を破壊しながら進行中です。 ラボに隣接する医療セクションを目指している模様」 廊下を早足で歩いていたキース・シルバーは立ち止まった。リノリウムの床を叩く軍靴の音が消える。 「医療セクション? なぜだ?」 「さあ、それは──」 「ふん、まあいい。そのセクションにもアラート42をレベル3で発令しろ。急げよ」 「イエス、サー・シルバー」 再び歩みを始めたシルバーの目が、わずかに細められる。 「ふ……まさか『アラート42』とはな」 最先端かつ非人道的なテクノロジーを多く扱うエグリゴリにおいて、それらが引き起こす危機的状況を想定して、 ケースごとの様々な対応策が用意されている。 それは、ウィルス流出などを意味する『微生物学的災害(バイオハザード)』や ARMSの暴走災害を示す『微金属粒子の異常増殖(ナノハザード)』... -
バレンタインは犠牲になったのだ…勇パルでホワイトデーする犠牲に…
太陽の光さえ届かぬ地の底。 幻想郷の地上と地底を繋ぐ巨大な洞穴の中に、その橋はあった。 ――渡る者が途絶えた橋。 つけられた名の如く、この橋を渡る人間、あるいは妖怪は存在しない。夜 の闇よりも濃い暗闇に浮かび上がる橋は不気味の一言で、進んでここを訪れ る者は、よほどの酔狂の持ち主か、はたまたこの橋と強い縁を持つ者か。 しかし、誰もいないと思われた橋の上に、一つの人影があった。 ややウェーブがかかった金色の髪に、鋭角的に尖った耳、ペルシャの民族 衣装によく似た装束を纏った少女。緑色の瞳に憂鬱を滲ませて、彼女はたっ たひとりで、洞穴の上を見上げる。その視線の先にある〝何か〟を、求める ように。 彼女の名は、水橋パルスィ。 『嫉妬心を操る程度の能力』を持ち、ここ幻想郷に生きる有象無象の妖怪 のひとつ、橋姫である。 ――橋... -
遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ 第三十三話「死せる英雄達の戦い―――御子は星屑の矢で龍を射る」
陽は傾き、黄昏が世界を包む。その輝きを反射し、光の龍は静かに佇んでいた。 「シャイニング・ドラゴン…!」 闇遊戯達の肉体と精神を貫くのは未だかつてない戦慄と威圧感。 「そう…究極竜が攻撃に特化した姿ならば、光龍は万能型だ。破壊力こそはやや落ちるが―――」 その瞬間、煌きだけを残して光龍の姿が消えた。 「―――スピードはその比ではないぞ!」 「―――!」 本能に突き刺さるような恐怖に、オリオンは素早く後ろに飛び退く。次の一瞬で胸元が真一文字に切り裂かれ、血が 吹き出す。鋭利な翼を血で濡らした光龍が、頭上で嘲笑うように牙を剥いていた。 「ほお…首を落としてやるつもりだったが、上手く避けたものだ」 「ちっ…!あの図体で、なんつー速さだ!」 怪我や出血そのものは大したことはないが、光龍の動きを捉え切れなかった事実にオリオンは慄然とする。 (こりゃあ…... -
涼宮ハルヒの正義、SOS団はいつもハルヒのちキョン48-4
ヒロインの悲鳴を聞きつけて、颯爽と現れた自称仮面ライダーこと涼宮ハルヒ。 勿論彼女が変身など出来るはずも無く、学校の制服のままで登場だ。 そして、彼女と闘うのは俺feat.蜘蛛の着ぐるみ。 しかしその正体は、グウにいつの間に改造された本物の怪人である。 当然、本物というだけあって、一般人一人なら簡単に葬れるくらい・・・。 「ぐはっ!!はあはあ・・・、やるわね蜘蛛男!!」 「は~っはっはっは!どうだ、仮面ライダーハルヒ! って、おい!!俺は何もしてないぞ!!」 一体何をやってんだコイツは? いきなり天井裏から出てきたと思ったら、今度は一人で倒れるなんて。 「仕方ないでしょ!アンタがカメラ目線で独り言をずっと言ってんだもん! だからアタシが状況を進めてやったのよ! 全く・・・、キョンみたいな事をするんだから。」 「だから俺はそのキ... -
ヴィクティム・レッド 45-5
「セピア。今回のオレたちの任務を説明する。エグリゴリのサイボーグ技術の流出疑惑の調査として、 エグリゴリサイボーグ特殊部隊の隊長である、クラーク・ノイマン少佐に尋問を行う。 彼は最新の各種サイボーグを束ねる手練の兵士であり、自身も高機動型サイボーグだ。 ただが尋問だとナメてかかると──って聞いてるのか?」 「聞いてますよー。クラーク少佐にお話を伺うんでしょー♪」 「鼻歌を歌いながら復誦するな! あんた、エグリゴリの任務をなんだと思ってるんだ!?」 「なによう。わたしがお風呂に入ってるのにドアの前でそーゆーこと言うことのほうが、どういうつもりなのか聞きたいわっ」 「あんたが日がな一日風呂に浸かりっぱなしだからだろーが!」 「汚れは乙女の柔肌の大敵なのっ。特にわたしの『モックタートル』にとってはね。 できるだけ清潔にしておいたほうが感度もよくなるのよう」 「勘弁しろよ……」 洗面台にもたれ... -
ヴィクティム・レッド 47-4
控えめな速度でドアが開けられ、セピアが肩から上だけを部屋に差し入れる。 「お話、終わった?」 「ああ、終わったとも。これで失礼するよ。セピア、与えられた薬は毎日飲むんじゃぞ」 「な、なんのことでしょう、ドクター」 冷や汗垂らしながらとぼけるセピアを見て、レッドにもなんとなく事情が推察できた。 「副作用が辛いのは分かるが、飲んだ振りをしてトイレに流すのは感心できないと言っておる」 「……ごめんなさい」 素直に頭を下げたセピアだったが、まもなくがばっと顔を上げた。 その目の色は無闇にきらきらしていて、反省の色がまったくない。 「でもでも、ドクターはなんでもお見通しなんですね。すごいです」 「ワシは医学的にお前と接してるからの。血液成分を分析すればその程度は造作もないわい」 そう言っておいて、レッドに意味ありげな視線を送る。 いい加減で... -
遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ 第十一話「断罪の時」
「遊戯…こいつらは…」 「分かってる。神殿の入り口で、巫女達やソフィアって人からあらかた聞いた」 闇遊戯の怒りに満ちた視線が、スコルピオス達を射抜く。 「神への生贄だの何だの…そんなことのために、城之内くんを、そしてたくさんの人を傷つけやがったのか…」 「そんなこと?くく…神の力を得るというのはそれほどの一大事なのだよ、小僧。何人かが血を流した所で、まあ 仕方がないことだと赦してはくれんかね」 「黙れと言ったはずだぜ、クソ野郎」 「―――ふん。そういう態度を取るか。おい!」 「はっ!」 スコルピオスが手で合図すると同時に、兵士達が矢を構える。城之内がそれを見て、顔を青くする。 「遊戯…!」 「くくく…如何に貴様が奇妙な術を使うとはいえ、この人数相手にたった一人では、どうにもなるまい!」 「ああ、そうだな」 闇遊戯はしかし、笑みすら浮かべて... -
永遠の扉 第081話
「おかしい。どうして爆発した筈の道路が直っている?」 銀成市に残存する戦士のうち動ける者は秋水と総角のいるアジトへ急行中。 案内人の鐶を小脇に抱えた防人に斗貴子と千歳が並走し、根来は影のように飛んでいる。 冒頭の呟きが漏れたのは根来以外の一団が住宅街の一角を通り過ぎた時である。 そこは先ほど鐶が光線を見舞ってガス爆発を誘発した場所なのだが、今はまったくの無傷。 なにぶんアジトへ急行中の身だから斗貴子は質疑を引っ込めたが、しかし歩みを進めていく うち先ほどの戦いで破壊された建物や電柱や道路がことごとく修復しているのを見るにつけ、 斗貴子は思わず横目で鐶に詰め寄った。ゆらい彼女は率直だが短気な部分もあるのだ。 「……それは……この街全体に年齢を『与えて』いたから、です」 途切れ途切れにボソボソと喋るためどうも要領を得ないが、千歳の通訳によるとこう... -
銀肌コール&レスポンス (名無しさま)
(注・「」→ブラボーの発言 【】→披露宴参加者の合いの手) ──それでは、新郎の母校の舎監であり、新郎の師匠でもありました防人衛様より、ご挨拶を頂きます。 「どうも」 【キャプテン・ブラボー!】【ブラボー!】 「どもっ、」 【ブラボー戦士長!!】【ブラボー!】 「どうもどうも」 【ブラボー!!】【ッボー!】 「ご紹介に」 【ブラボー!】 「あっどうも、えー、ただいまご紹介にあずかりました、キャプテン・ブラボーこと防人まも」 【ブラボー!】【ブラボー!】【ぶらぼぉ】 「んんっ……あ、どうも」 【ぶ、ぶらぼー?】 「どうも、防人衛でございます」 【ブラボー!】【ブラボー!!】【ブラボー……おお、ブラボー!】【ぶ、ぶら、ぶらぼー?】 「あっ、しゃべってもいいですか?」 【ブラボー!】【ブラボー!!】 「んっ…... -
ヴィクティム・レッド 58-1
二人で暗い道を歩いた。 切れ切れに瞬く電灯に頼りなく照らされて、風の吹くほうへ。 レッドもセピアも互いに言葉を交わさず、ただ前を目指して。 歩幅の広いレッドがときおりセピアより先に行ってしまうこともあったが、そういうときは足を止めて彼女を待った。 急かすような素振りは少しもなく、セピアが追い付くまでその場で静かに佇んでいた。 そして、また歩きだす。 それはまったくのんびりした歩調で、もしかしたら遠足かなにかに赴いてるようにも見える。 遠足――。 或いは本当に、それそのものなのかも知れない。 ニューヨークの地下トンネルの無人の道の、施設された線路の上を歩く。 日々の喧騒から遠く、世界から切り離された、孤独な、ゆえに自由な空間がそこにあった。 地上のいかなる悩みも、苦しみも、苛立ちも、今の二人の間には微塵も存在していない... -
ヴィクティム・レッド 47-7
左腕を落とされたことにより、『マッドハッター』の主兵装たる『ブリューナクの槍』は使用不可能となった。 現在のシルバーでは、十本の爪を合わせるよる精密なコントロール下でなければ直線状に荷電粒子を放つための磁場を形成できない。 だがそのことで戦局がレッドにとって有利に働くかと言えば、必ずしもそうはならないだろう。 もとより『ブリューナクの槍』は接近戦に不向きな武装であり、 あくまで殲滅戦や包囲戦など、ある程度以上の距離を保った状況でこそ最大の威力を発揮する。 敵の攻撃範囲外から圧倒的な出力差で押し切るのが基本戦術のARMSであるからして、 その特性が十分に生かされていない現状では『ブリューナクの槍』が使えなくなったとしてもそれほどの痛手にはならない。 それを証明するように、キース・シルバーは戦闘スタイルを接近戦に特化したかたちに切り替えてレッドに挑みかか... -
P2!~after 10 years~ 52-1
―――そして、ダブルスの試合が終わった頃になって。 「いやあ、よかった!今病院から連絡があってな。眞白の怪我は大したことはなかった。脳挫傷と脊椎損傷、後はちょっと 全員の骨という骨が軒並み粉砕して身体中がありえない方向に折れ曲がって、更にそれが内臓や皮膚を突き破って、出血量 が3000ccを超えちゃっただけだとさ!」 蒔絵の報告を聞き、久瀬北の面々にほっとした笑顔が浮かぶ。この程度の怪我ならば、一週間もすれば完治するだろう。 ちなみにダブルスの山雀(やまがら)・梟宇(きよう)VS紅州青州(こうしゅう・せいしゅう)兄弟は、いちいち書く までもない普通の試合であり、普通に久瀬北が負けたので割愛させていただく。 まあ一応触りだけ書いておくと、グラウンドにクレーターができたり照明が吹っ飛んだり観客に5名の重軽傷者が出たり 山雀がフェンスにめり込んだり梟宇が観客席にめ... -
第017話 「忍法無銘伝(後編)」
「忍法火消し独楽。(ひけしごま)──」 くの字に体を折り曲げた根来の襟首から、するすると出てきて、首のうしろで回りだした物が ある。 独楽だ。幅も高さも二寸ほどのそれは、びゅうびゅうと速度を上げて風をまきおこし、迫りく る真赤な五本の稜線をことごとくあらぬ方向に吹き飛ばした。互いを打ち合いながらもつれ あい、とりとめなく垂れた指かいこは、すでに炎を失っている。…… 「いかに繕おうと所詮は炎と糸。防ぐ事などあい容易い。そして」 ふたたび腕を振り下ろさんとした無銘ではあるが、根来の水死人のように生白い唇から何や らびゅびゅっと吹きかけられると、名状しがたい苦鳴をもらしながら墨染めの裾をひるがえし、 眼を抑えたきりぴたりと動きをとめた 「忍法逆流れ(さかながれ)。──」 傍観する千歳にはわからなかったが、この時、無銘の視点は天地が逆転していたのである。... -
星盗人 02
妖怪の山の頂上に風が吹いた。 うねる気流は雨を巻き上げ、雨は霧となる。 なおも舞い上がる霧は雲に届き、山に被さる濃霧を乱す。 乱れた霧は天を廻り、やがてひとつところに萃まる。 萃まる霧は乳白色に濁り、その濁りは芳香を放つ。 かくして雲が晴れたところに、二つの人ならぬ影が浮かびある。 その片割れは、やたら酒臭い息を吐く鬼だった。 「うぃー、ひっく、あー、ももくいながらおしゃけうめぇ」 「もう勘弁してくださいよ、萃香(すいか)さん……」 そしてもうひとつの片割れは、涙目になりながら酌をするいかにも高貴そうな佇まいの少女。 「らめぇ。もっとおしゃけちょうらい」 呂律がまったく回っていない、幼女のような姿をした鬼にがしがし蹴られ、少女は情けなさそうに首を振る。 「お酒なら萃香さん、自前の瓢箪持ってるじゃないですか……それ無限にお酒が... -
ヴィクティム・レッド 47-8
現在、カリヨンタワーの下層階で行われている惨劇とは切り離されたような静謐な病室で、ユーゴー・ギルバートは眠りに就いていた。 だがそれは安らかと言えるようなものとは程遠く、じっとりと脂汗を額に滲ませて時折うなされたように声を上げる。 「にいさん……」 天使の表情に憂いの色を詰め込ませ、ユーゴーはその悪夢の覚めるときを待っていた。 それはまるで悪夢だった。 クリフ・ギルバートの悪意は壊滅的な広がりを見せ、カリヨンタワーの下層部分を蹂躙していた。 キース・シルバーの『ブリューナクの槍』の刻んだ傷跡は建築構造物の強度を大いに弱め、 キース・レッドとキース・セピアが放った超震動がそこに情け容赦ない揺さぶりを掛けていた。 これらの状況が示す帰結点は一つ、基礎部分に致命的な損壊を受けたカリヨンタワーの崩壊である。 徴はすでに顕れていた。 ... -
THE DUSK 第四話 (1)
俺のラクダの為にお祈りしておくれ。それにまたがり、砂漠を越えて行く時に。 噂が吹き飛ぶようお祈りしておくれ。――戦争の噂が。 第四話 『THE BOONDOCK SAINTS』 時は、西の良き吸血鬼と日出ずる国の少女が出会う、その二ヶ月前に遡る。 ――アメリカ合衆国 メイン州 ジェルーサレムズ・ロット ジェルーサレムズ・ロットはどこにでもある、ごく普通の小さな田舎町だった。 農夫は畑仕事をして、主婦は日曜の午後にミートパイを焼き、子供達は廃材を使って森の中に 秘密の隠れ家を作り、誰かが死ねば町中の人間が葬式に集まる。 いや、もしかしたらこんな町の方がむしろ、もうあまり見られないのかもしれない。 例えば、町中の家庭の食卓を一手に担うマーケットの店主グレッグはサワークリームや冷凍ピザなどという 洒落た物を仕入れた... -
永遠の扉 第043話
(あのバリアーを破らないコトには私の攻撃は届かない) 桜花は小札を冷静に観察する余裕がある。この辺りも対象的だ。のみならず小札がテンショ ンを上げて騒いでる間にも、実はある程度の思考の手がかりをまとめていた。 それは。 (なぜ、紙吹雪を媒介に使う必要があるのかしら?) そういえば以前、廃墟で小札が総角とともに秋水たちと戦った時もそうだったという。 (しかも崩落した壁の跡も使っていたとか) 牽制も兼ねて小札に矢を撃つ。状況は特に変化がない。矢が反射され、それを避ける。 (……ヒントはその辺りにありそうね) もし無制限かつ無条件にバリアーを作れるのなら、紙吹雪なり壁の崩落跡なりを使わずとも 良いのだ。例えば桜花の矢のように自分の好きなタイミングで好きな場所へ放てばいい。 (ま、どっちみちバリアーしか作れないなら適当に攻めながら考えればいいだ... -
永遠の扉 第031話
第031話 「斜陽の刻 其の参」 (いまだ非常ベルがけたたましく鳴り響く施設よりお送りします! さてさて当該下水道処理施設の地下にありますのは二つのお部屋! 処理施設 ← こちらがメインゆえ非常に広いっっ! 処理管制室 ← 不勉強ゆえ実情は分かりませぬが、ともかく階段 を下ってすぐにあり、ここを通らねば処理施設へは行けませぬ。 さーてさて! 階段を下るとそこは処理管制室でありました! 広さはおおよそ十畳ほど。むろん畳などある筈もなく床はタイル張り。 端っこの方にはビーズをまぶした巨大なカステラみたいな装置が幼児…… くすん。そう、サイズとしては幼児が潜り込めそうな幅をですね、壁と 一拍置いて設置されております。ちらりと見たところ、かような装置が 点々とありまするがいずれもサビが浮いて傷も多くどうにも古めかし いのが気になるところ。... -
永遠の扉006-1
第006話 「今は分からないコトばかりだけど」 (1) ──8月28日。昼。 やっぱ変わっている。 居並ぶ剣道具の一団からそんな声が漏れると、みなひそひそながらに同意を示した。 彼らの前で展開される打ち合いは、実に濃淡鮮やかだ。 片や紺の剣道着にオーソドックスな黒の防具。 片や白の剣道着に気障ったらしくすらある白篭手と白面。 早坂秋水その人だ。 彼は面金の奥から鋭い叱責を飛ばす。 「動く時も左手はヘソの辺りに固定する事! 左手のブレは足にも響く!」 「は、はいっ!」 対する黒い防具の部員はまだ1年と年若い。 おたおたと必死に左手を直して、容赦なく注ぐ竹刀の雨に応戦する。 打ち合う竹刀がぱちぱち鳴るたび、彼の足取りは徐々に徐々に押されていく。 退き方も実にぎこちなく、一歩後ろへいくごとに体がブレてますます体勢が崩れていく。 それでもまだ、打ち込まれて... -
永遠の扉 第096話 (6)
「むーん。少し席を離れてみればこれとはね」 誰もいない部屋の中で、ムーンフェイスは一枚の紙を眺めていた。 なんや銀成市が楽しそうになってきたからウチらも行く! せっかくリヴォ媒介にしたんや! 近くにおる方がもう1つの調 整体奪いやすいよってな!! アジトの規模ちょっと縮小するねー。銀成行く方が怠けられるってデッドいうしー 「やれやれ。結局幹部の9割が銀成か。このアジトも何のためにあるのやら」 周りを見渡す。そこは会議室らしい。いかにもオフィスという感じの床は薄紫でその中央には円卓が置かれている。10あ る席のうち9つまで「外出中」の三角錐が置かれいる。思わずムーンフェイスは嘆息交じりに微苦笑した。 マレフィックとはつくづく勝手な連中らしい。 「しかし……」 ムーンフェイスは手... -
永遠の扉 第015話 「降り注ぐ数多の星に思い馳せて」 (2)
【解説】貴信の流星群について 彼は掌より生体エネルギーを放出して、攻撃に転化するコトが可能! が、生体エネルギーはいわば血や水分と同じ。 大量に放出すれば衰弱する。(例えば学校で桜花に放出した後は、しばらくぐったりした) そこで彼はハイテンションワイヤーの「物体からエネルギーを抜き出せる」特性に着眼。 物体のエネルギーであれば疲労は少ない。(若干はある) 掌の穴に鎖を接続。抜き出したエネルギーを避雷針のように伝わせ、体内に吸収。 肩の部分にある「貴信ぶくろ」に蓄積し、必要に応じて放出している。 「貴信ぶくろ」はニラと一緒に味噌で炒めるとうまい。一番合うのはビール。 以上。 核鉄。 武装錬金を織り成す六角形の金属片の名称である。 剛太たち錬金の戦士に... -
涼宮ハルヒの正義 47-1
平穏というのは忘れた頃にやってくる。 一般人と違った生活を・・・。いや、俺は一般人だが・・・。 ともかく様々な事柄に慌しく奔走していた毎日にも、ひと時の別れを遂げる瞬間だってあるということだ。 まあ・・・、 「キョン君~。お薬持ってきたよ~。」 「ああ、ありがと。」 風邪を引いたとき限定だが。 「えへへへ、キョン君がこの時間に家に居るのって久しぶりだね。 毎日毎日、部活に入りびたりだから返ってくるのは何時も夜だし。」 兄が風邪を引いたというのに、妙に嬉しそうな顔で話しかけてくる我が妹。 おい、俺が風邪を引いたのがそんなに嬉しいのか? ――――ま、どうでもいいか。 今はこの平穏な瞬間を少しでも長く噛み締めていよう。 どうせ二・三日もしたら学校に行かなくてはならんのだし。 「ねえ!キョン君!聞いて... -
三十日目~ 55-2
自由への道を閉ざす監獄の扉のように、重く閉じられていた目蓋が開放された。武神が 目を覚ましたのだ。 武神が首を横に往復させると、加藤はすぐに見つかった。 喜びに浸るわけでもなく、勝利に酔いしれるわけでもない。一仕事を終えて疲れ果てた 一人の青年が座り込んでいただけであった。 「あ、起きやがったか……」 「私は敗北したのだな」 「別に認めたくなければいいけどよ、なんならかかって来いよ」 「ふん、虚勢を張るな。もう懲り懲りだという声が体中から聞こえるぞ」 「んだとォ?!」 立ち上がって構えを取ろうとするが、右半身が崩壊した肉体では立つことすらかなわな い。 「ぐっ!」 「心配しなくとも、私は敗北を認めている。この勝負、私の負けだ」 「……ずいぶん、素直じゃねぇか」 「武術とは、歴史を遡れば命の奪い合いに帰結する。命は人も神も一... -
遊☆戯☆王 ~超古代決闘神話~ 第三十八話「再起」
アルカディア城の客間。遊戯は自分の胸元に手を当て、落胆する。そこにあるべきものが、ない。その喪失感が遊戯 の心を責め立てる。 「千年パズル…もう一人の、ボク」 あの闘いから、既に数日が経過していた。あれからどうなったのかは分からない。目が覚めた時には、自分はここで 寝かされていた。城之内に訊いた話では、オリオンが抱えて運んできてくれたそうだ。 「オレも一緒にな。あいつが一番大怪我してたってのに、無茶するぜ」 そう言って城之内は力なく笑った。 「海馬くんは…どうなったのかな」 「さあな。オリオンが言うには、エレフ…いや、タナトスは千年パズルを持ってそのまま消えてっちまったらしい。 後はもうオレ達を連れてその場から逃げるだけで精一杯で、海馬のことまでは分からないってさ」 ま、あいつのことだから生きてるだろ。その言葉には遊戯も迷うことなく同意した。 「... -
「”代数学の浮かす” ~法衣の女・羸砲ヌヌ行の場合~」
『いつでもマイナスからスタート』 『それをプラスに変える』 『そんな出会いがきっと』 『誰の胸にもある筈…さ』 改竄者にとって大抵の事象がそうである。武装錬金もまた、例外ではない。 変わりやすい、というコトである。 ウィルという少年との攻防でいくつもの歴史が生まれ、消えていった。 総ての戦いに決着が付き、あるべき終止符(ピリオド)に向かって再び動き出した歴史。 そこに登場し猛威を振るったキドニーダガー。クロムクレイドルトゥグレイブ。 使用者は鐶光。例外的な存在──総角──さえ除けば発現できるのは彼女だけ。 皆はそう信じている。改竄と上書きを知らないがため、純然と。 別の歴史では楯山千歳その人が行使していたなど……千歳さえ知らない。 羸砲ヌヌ行(るいづつぬぬゆき)。恐ろしく奇抜だが本名である。誕生は2010年代... -
永遠の扉 第091話(4)
「ハーッハッハッハ! この店は俺が占拠したぞ! 命が惜しければおいしい物沢山持ってこい!」 「きゃああああああああああああ!」 絹を裂くような叫び。店内中央付近でどよめきが上がり人の波がぞわりと引いた。 (まさか──…) (ホムンクルス!?) 目配せし合った剛太と秋水は叫び惑う人々の中をかき分け騒ぎの中心点へと駆けた。桜花は神妙な面持ちで防人へ 連絡を入れ、まひろは固唾を呑んで成り行きを見守り始めた。頭上のネコが飛び降り、ゆっくりと歩きだす。 「馬鹿な! ポッキーゲームが廃止されているだと!? おのれえディケイド! 貴様はメイドカフェさえ破壊するのか!」 「きゃあ! 助けてー!」 「うるせえ! うまいもの沢山持ってきたら解放してやる! 静かにしろ!」 人混みをかき分け最前列に出た剛太たちの目の前には──…2人の男と... -
最強伝説の戦士 黒沢 51-1
プレハブの外、プレハブの裏、人気のない工事現場の片隅。 じっ、というより、じと~っと黒沢を見る野明と、うな垂れた黒沢が向かい合っている。 「昨日のことなんですけど、未確認生命体第2号について何かご存知ではないですか? いつ、どこからどうやって出現したのかとか……」 「っ!」 あの時。そうだ、この子も殺されてなかったし瀕死の重傷だったってわけでもない、 てことは見られてる? いや待て、だったら既に武装した警官隊がここに殺到してるはず。 そうじゃないってことは、第2号自身だと思われてはいない、か。それなら何とかなる! 「オ、オレは何もしてないし、知らない。ただひたすら怖くて逃げ回って、結局あのクモ男に ボコられて、でも運良く軽傷で……あ、ほら、あんたと一緒にいたあのデカいお巡りさん、 確か彼も、殺されてはいないんだろ? いやあ運が良かった、あんな現場にいたのに」 「ひろみ... -
しけい荘大戦 第九話「アメリカ合衆国大統領」
午後六時──米国大統領、到着。 大勢のシークレットサービスを引き連れ、ボッシュは徳川ホテルの最上階に移動する。 東西南北に仲間が散り、しけい荘メンバーでホテル内にいるのはオリバとシコルスキー の二人のみ。 「シコルスキー、大統領が到着したらしい。今すぐ部屋に向かいたまえ」 「えっ、俺一人でか!?」 「当然だろう。心配するな、話はつけてある」 「し、しかし……本当に俺みたいな馬の骨が──」 シコルスキーが弱音を口にした瞬間、オリバはぐいっと胸ぐらを掴み上げた。 「お、大家さん……!」 「君は私のアパートの住民だ。たかが大統領如きに怯える必要など一ミクロンたりともな い。……分かるな?」 「……はい」 「もし外の四人が敗北し、私が突破されたなら、君の出番だ。──頼んだぞ」 オリバはシコルスキーを振り向かせ、背中に張り手を喰らわせ... -
永遠の扉 第085話
「ここが『もう一つの調整体』の眠る場所」 戦士たちが長く狭い通路を抜けると、蒼然たる光に満ちる地下施設に出た。 四角くくり抜かれた空間は軍隊一つが丸々と入りそうである。至る所から豆の木のようにパイ プが床から天井目がけて伸びて時折どくどくと脈打っている。何かの保冷剤だろうか。戦士たち の足もとには白い煙が立ち込め、十六本の足が八つのペースで歩みを進めるたびもわもわと 鋲打たれた鉄板の床を露にする。 (良く歩けるものだ) 部屋について防人へあれこれ説明しながら歩く総角を秋水は半ば呆れる思いで見た。 もっとも全身を血に濡らし自分と千歳の核鉄(斗貴子の物も使っていたが、秋水の出血の勢 いが弱まると同時に返却された。斗貴子自身にもまだ回復が必要なのだ)で止血処理しつつ 大儀そうにふらふら歩いてる秋水こそ「良く歩けるもの」だが。 先ほどの決着後、... -
第006話 「時間も分からない暗闇の中で」 1-1
当事者 4 バラけていく。崩れていく。脚部に力が入らない。張り詰めていた神聖な集中力が虚空の彼方へ散っていく。脇を見る。男 3人が割れた人混みへ吸い込まれる。彼らは山のように連なっていた。揺れていた。両端の屈強な水色の間で貧相な緑が 揺れる。その緑の嵐が飛びかかってきたのは何秒前? もう何分も? 追いつかない。縮められない。 バラけていく。崩れていく。 ──積み上げてきたからこそ分かるものがある。 規約にある数値。観測で明文化される数値。それらは決して感情的な挙措で覆せるものではない。規約に従い観測に 照らさなくてはならない。栄冠を目指すという事はつまりそれだ。タバコを控え酒を控え節制に励み好物の脂身さえ口にせず 友人どもが恋人とベッドの中で甘く囁いている明け方にはもう20kmほど走っている、そんな生活を年単位で送り、足から 少しでも多くブヨつい... -
WHEN THE MAN COMES ARROUND52-1
「ッ野郎……」 腹を刺された火渡はガックリと頭を垂れ、うつむいてしまった。 千歳の方へ向けた彼の背中からは銃剣の切っ先が顔を覗かせている。どうみても致命傷だ。 「火渡君!!」 絶体絶命の危機にある親友の姿に、千歳は絶叫した。その悲鳴は彼女には珍しくヒステリックな 響きさえも含んでいる。 火渡は千歳の声に答える様子も無く、串刺しにされるがままだ。 終わりなのか? こんなところで? 火渡の命は目の前で風前の灯と化し、防人は化物に変えられた友人との戦いを強いられている。 孤独と使命感の中で出会い、錬金の戦士となった時から始まった、三人の戦いの旅は こんなところで終焉を迎えてしまうのか? 千歳の絶望感は涙となって両の眼から溢れ出そうとしていた。 しかし―― 「……!?」 ――アンデルセンの表情が終幕には早過ぎる事を物語... -
永遠の扉 第009話(スターダストさま)45-5
第010話 「5巻表紙のカズキのヤリ持ってない方の腕がヒョロ長くて気持ち悪い。中表紙 じゃ普通なのを思うと頭ん中ザラザラする。あーっ! ザラザラする!」 略して 「レティクルに出会いし銀の星、ルーキーが踏みし銀の土」 「回復次第、残党を再編成するぞ佐藤。浜崎。それまでせいぜい上手くまとめておけ」 薄暗い実験室の片隅。大人がゆうに2~3人は入れそうな巨大なフラスコの中。 逆向はたゆたっていた。顔の修復はゆるやかに進行中。 例の光線の上にパキパキと肉片が乗り、頭蓋骨の復元肯定さながらだ。 「ま、待て。その間にココをかぎつけられたらどうすりゃいい! 戦士が来たら全滅だぞっ!?」 血色の悪いサメのような男が声をありありと震わせた。 さほど広くない部屋に情けない声が響き、逆向の顔が引きつる。 「クズが。そうならないように俺自らが新設してやったんだろうが。いかに桜花の奴がアジトの 所在をハッキ... -
永遠の扉004-2
第004話 「ザ・ブレーメンタウンミュージシャンズ」 (2) 有無をいわさず一足飛びに斬り込む秋水を、総角はひらりと避ける。 そして胸の認識票に手を当て、斗貴子へまとわりついていた霧を拡散。 「確か、千歳さんだったか…… 俺を追ってきた女戦士とお前が顔見知りだと戦略上困る。 先ほどと同じようにレーダーを遮断させてもらうぞ。別にだな、悪夢を見せるのが嫌になった とかそういう訳ではなく、戦略的に仕方なくだぞ」 霧の正体はチャフの武装錬金、アリスインワンダーランド。 密集状態での特性は、対象の持つ忌まわしい記憶を見せるコト。 つまり。それが部屋一面に拡散した以上…… 「戦術級最強レベルの相手が復活する」 斗貴子の瞳に光が灯り、彼女は手負いの獣のような哀愁入り混じる壮烈な叫びを上げ、突撃。 狙われたのはシルクハットの刀傷を押さえつつ、斗貴子に背を向けドタドタと窓際まで... - @wiki全体から「天体戦士サンレッド ~参上!地獄の暴走ライダー (サマサさま)」で調べる