県北大会のあと、会場近くのラーメン屋。
男子組4・女子組5で分かれてテーブルに

ダン「ラーメンまだー」
ユージ「栄花くんもうすぐ来るって」
たっくん「ん~~~~~??」
コジロー「……はは。さっきから俺の顔、なんかついてる?」
たっくん「姉ちゃん、この人がホントにコジロー先生?」
キリノ「んーそうだよー?」
たっくん「う~ん~~~~~??」
コジロー「………??」

”「へい、おしるこラーメン3人前と、バナナラーメン2人前、激甘坦々麺4人前、おまちー!」”
コジロー「お、きたきた」
ユージ「はい先生とたっくん、おはし」
たっくん「ありがとうございます。えっと…」
ユージ「中田だけどユージでいいよ」
ダン「早く食おうよ~」
コジロー「よっしゃ、それじゃ…」
ALL『いただきまーす』

キリノ「いやー疲れもふっとぶねー!」
サトリ「おいしいですねえ、ここのラーメン」
ミヤ「あんた…お腹痛かったんじゃなかったの?」
サトリ「ああ運動したら治っちゃいました、えへへ」
タマ「もぎゅ、もぎゅ、もぎゅ…」
サヤ「おいしー!」
たっくん「…ねえ、サヤ姉ちゃん?」
サヤ「ん、どーしたのたっくん?」
たっくん「ユージ兄ちゃんって今フリーなの?」
サヤ「ぶがはっ!…ま、まぁ、フリーっちゃフリーなんじゃないかな、難しい問題だけど…」
たっくん「ふーん…」

ダン「ごちそうさまだー」
コジロー「うまかったな!」
ユージ「速ッ!!」
コジロー「楊枝、楊枝と…」
キリノ「ほい、コジロー先生」
コジロー「おっ、すまんなキリノ。シー、シー…ふぃ~」
たっくん「う~む~~~~~??」
コジロー「はは、は……どしたの? …あ、キリノ、食い終わったらコレで会計しといてくれな」(万札ぴっ)
キリノ「あいよ~」
たっくん「むむむ~~~?」
コジロー「…はは。(キリノの弟にしちゃ…変わってるなあ…いやある意味似てるのか…?)」

▽▽▽

部員『それじゃ、おつかれさまでーす』
コジロー「おぉ、気ーつけて帰るんだぞー」
キリノ「ほらアンタ、何もしてないのにオゴって貰ったんだからお礼くらい言いなさい」
たっくん「…ごちそうさまでした」
コジロー「ああ、お姉ちゃん大事にしろよ?じゃな、キリノ」(ブロロロロロ)
キリノ「…さてと!そいじゃあ、帰ろうかぁ」
たっくん「うん。 …ねえ、姉ちゃん?」
キリノ「おーどしたのー?」
たっくん「……ユージ兄ちゃんにしといたら?」
キリノ「(;゚ω゚)???」

▽▽▽

キリノ「たっだいまー!お母さん大丈夫?」
ママン「おかえりなさい二人とも。たっくん、ご苦労様」
たっくん「ううん、へへ」
キリノ「……ナニガ?? …じゃあ、あたし試合で汗かいちゃったから先におフロ入っちゃうねー」
ママン「はいはい、いってらっしゃい。 …………で、たっくん、どう?」
たっくん「ダメ、ダメ、あんなの。メチャメチャ冴えない普通のおじさんだよ。姉ちゃんとは変に息が合ってたけど」
ママン「そうなの~ いや~お母さんもねえ、身体がこんな具合じゃなかったら見に行くのにねえ…」
たっくん「あ、でもちょっとうちのお父さんに似てたかも。だらしなさそうなとことか」
ママン「えっ!?ちょっとそれじゃ超イイ男じゃないの!?うわー見に行きたかったわぁ」
たっくん「………お母さんの趣味は知らないけどさ。あ、あと男子にどんぐりみたいな人と、イケメンの人がいたよ」
ママン「イケメン?ジョニーズとか芸能人で言うとどれくらい?」
たっくん「VaTの小森君くらいかな。僕はあの人がお兄さんの方がいいな、先生より」
ママン「そうなのそうなの… あの子も選ぶ相手が多くて大変ねえ、ふふふふふ……」

キリノ「くしゅん! ……んー?お湯入れようかな」

(下宿)
コジロー「!??」(ぞくぞくぞく)
コジロー「…なんだ今の悪寒は…あっ、ちょ、吉河先生今のナシ!」
吉河先生「気を抜くのが悪いんですよ、ほらほら下がお留守ですよ?」
コジロー「ああ、死んだ…」

(下校中)
ユージ「!??」(ぞくぞくぞく)
タマ「…どうしたのユージくん?」
ユージ「いっ、今なんかとんでもない気配が…ゴメン大丈夫だよ」
タマ「………?」

▽▽▽

(さらに千葉家)
ママン「でもあの子もねえ…肝心な所で奥手な所があるから。 あたし達がしっかり面倒見てあげないとね」
たっくん「そうだね、頑張ろうね!」
二人『ぐふふふふふ…』

キリノ「くしゅん! ……もう、またぁ~?」

(下宿)
コジロー「!??」(ぞぞぞっ)
コジロー「…またかよっ!あああ~」
吉河先生「もう、マジメにやって下さいよ!折角試合が終わったらヒマだからって、急いで遊びに来たのに…」
コジロー「すんません、すんません、なんか疲れてるのかなあ」
吉河先生「無理はよくないですよ…じゃあ、今日の所はあたし帰りますね」
コジロー「あ、ちょっと、大丈夫ですってば!」(ばたん!)

(下校中)
ユージ「!??」(ぞぞぞっ)
ユージ「…また?えっ、タマちゃんいま何て言ったの?」
タマ「うん…”タマちゃん”は、そろそろ、ちょっと、って…その…」
ユージ「……うん?ごめんボーっとしてて分かんなかったよ、もう一回ちゃんと言って?」
タマ「ううん、もういいの…」
ユージ「………?」
最終更新:2008年04月20日 14:21