209 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 16:32:27 ID:sFFxN9La
ユーキリがもし万が一あるとしても10年後とかかなあ。偶然飲み屋で再会とかで。

222 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2007/12/05(水) 21:03:23 ID:sFFxN9La
なんとなく、>>209のユーキリを本気でやっちまったw …しかも死ぬほどベタ。
SSはセリフのボリューム的に無理でしたごめんなさい。

・居酒屋
ユージ「…キリノ先輩? あ、やっぱり。お久し振りです」
キリノ「ユージ君?わあっ、懐かしい~ …変なとこで会っちゃったねえ」
ユージ「何やってるんすか?会社の飲み会とか?」
キリノ「んーん、今日はサヤとね~、久々に親交を温めてたのだよぉ!個室だからユージ君もこっちおいでよ~」
ユージ「いいんですか? じゃあお邪魔します…って、うぁぁ。さ、サヤ先輩?!」
半死体サヤ「あ゛~う゛~」
キリノ「あはは、その子はいつもそんなだから気にしないで、横にどけとくといいよ。
    それよか乾杯しよーよ、ユージ君との再会を祝して、かんぱぁーい!」
ユージ「(親交を温めてたんじゃ…まあいいか。)乾杯、と。…高校卒業以来ですね」
キリノ「ふっふぅ~、髪、コジロー先生のまね? でも立派になっちゃって… あの頃はタマちゃんのおまけみたいだったユージ君がねえ~」
ユージ「や、やめて下さいよ… それに結局、タマちゃん…川添さんは、俺の手には余りましたから」
キリノ「そうだったねえ… でも、まさかコジロー先生と一緒になっちゃうなんてねえ~?」
ユージ「コジロー先生、どんどんやる気を取り戻して自分も強くなって… 俺が卒業する年には全日本の個人戦で優勝しちゃいましたもんね。
     やっぱり、天才のタマちゃんにはそのくらい天才じゃないと、釣り合いが取れなかったんですよ。俺なんて…」
キリノ「ぉょ?ユージ君、もしかしてまだ未練たらたらなのかなぁ~? それはいけないなあ、お姉さんが慰めてあげよう!ぐいっ!」
ユージ「うわっ!…危ないですよ、って、えっ…?」
キリノ「へへぇ~ひざまくらだよ。よし、よし…」
ユージ「キリノ先輩、な、泣いてるんすか?」
キリノ「(グスン)…えへへ、変だねえ?慰めてあげる、なんて言っといて、ねえ?おかしいよね。あれれれれ?」
ユージ「………」
キリノ「…ゴメンね。サヤや私以外の人の口から出た”コジロー先生”って言葉、久し振りに聞いちゃったから、ついね」
ユージ「…せんぱ…」
突然覚醒サヤ「ぞうな゛のよ゛!!!!」
キリノ「さ、サヤ?起きたの?大丈夫?」
傍若無人サヤ「アタシは平気だよぅ…平気じゃないのはキリノ、アンタでしょ!聞いてよユージくん、この子ったらねえ…
         もう10年だよ!?10年も経つのにまだコジローせんせーコジローせんせーってアタシとおむたびにうるひゃ;;あぇ。がさふぁ」
ユージ「…つぶれちゃった…」
キリノ「んむぅ~、これは流石に私らはそろそろ出た方がいいのかな?」
ユージ「俺も…友達の所、戻らなきゃ。じゃあ、また。キリノ先輩」
キリノ「うん、じゃあね~またねぇ~」

・お店の外
「ありがとうございましたー」
キリノ「ほらサヤ…立てるでしょ?しゃんとして」
サヤ「ん…あむぅ…ごむぇん、キリノぉ…」
キリノ「困ったな~、サヤん家こっから近いけど、タクシー探そうかな?」
ユージ「…よかったら、サヤ先輩俺がおんぶしましょうか?」
キリノ「え…? うわっ!あれ、ユージ君?…お友達は?」
ユージ「断って、抜けてきました。サヤ先輩大変そうだったんで。…おぶりますよ、ほら」
キリノ「(あ…そういえばこういうとこ、よく気がつく子だったねえ…) ゴメンね、お願い~」
ユージ「それじゃ、よいしょっと」

・道中
キリノ「(うぅ~、さっきはあんなだったから、気まずいよぅ…)」
ユージ「(…なんか喋らないと、間が持たないなあ…)」
キリノ「………」
ユージ「………」
キリノ「(にしても、背、伸びたんだなぁ、ユージ君。…ちょっとホントに似てるかも)」
ユージ「(でも、キリノ先輩の…泣いてる女の人の顔、あんなに近くで見たの、そういや初めてかもしれない)」

キリノ「あ、あのね」 ユージ「あの…」
キリノ「ど、どうぞ」
ユージ「せ、先輩の方から…どうぞ」
キリノ「じゃあ… 失礼だったらゴメンね? …ユージ君は、今彼女とかいるのかなぁ?」
ユージ「お、俺っすか?居ないっすけど…」
キリノ「………(そんな事聞いてどうしよーってのよ私?)」
ユージ「………(キリノ先輩は、居ないんだよな…さっきの話だと)」
キリノ「……………(でも、居ないんだ。そうなんだ。良かった…だから何がよ?!)」
ユージ「……………(お、俺、何考えてるんだ? 10年ぶりとは言え、相手、キリノ先輩だぞ?)」
再び覚醒サヤ「ぎりのぉお!!!…………………ユ゛ージぐぅん!!!?」
二人「「…は、はいぃ!!」」
ユージ「さ、サヤ先輩?」
キリノ「ど、どったの、サヤ?」
サヤ「ぢゃあ…もう、ユージくんでいいからぁ…キリノ、貰ってっちゃってよぉ…むにゃ…」
ユージ「【横目にキリノの顔を見ながら】………///」
キリノ「【同逆】………なっ、何言ってるんだろうねこの子ってば、あははっ。 …あ、着いたよ。あそこがサヤんち」

・サヤの家
ユージ「あ…ベッド。ここでいいですか? よっこいせっ、と」
キリノ「ありがとうねユージ君。サヤも大丈夫そうだね。
    …それじゃあサヤ、私たち帰るけど。お風呂は危ないから、朝入るんだよー?」
ユージ「サヤ先輩、じゃあ、またー。失礼します」
サヤ「うぇ~いぃ~~」
ばたん。

・駅
キリノ「…じゃあ、本当に色々ありがとうね、ユージ君」
ユージ「いえいえ、俺の方こそなんかお邪魔しちゃって」
キリノ「懐かしかったねえ…」
ユージ「そうっすねえ…」
キリノ「………」
ユージ「………」
キリノ「え、えーっと!…折角だから、アドレス交換でもしとこっか?」
ユージ「…そ、そうっすね。はい。えっと…俺のは、こうっす」
キリノ「うん。ありがと… んじゃ試しにぴ、ぴ、ぴ… 送信、っと」
ユージ「きたきた。 ………………………え?」

”………ホントに、もらってくれる?”

[終]
最終更新:2008年04月19日 12:01