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コウ 17ing ◆4rOlhFWNOg - (2006/10/22 (日) 11:29:52) のソース

***  953 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 21:42:00.86 hiVwGVdMO 
今日初めて小説書いたド素人ですが、読んでいただけると嬉しいです。 



 私は遺伝子の病気の為に幼稚園や学校を休みがちだった。 
(その病気は現代の最新技術を持ってしても治せないらしい。) 
だから友達もほとんどいなかった。 
でもコウはそんな私の側にいつもいてくれた。 
高2の今でさえ一緒にいてくれる。 
コウは私にとって大切な人だ。 

コウは私とは違ってとても勉強熱心で、 
高校卒業後は医学の道に進むそうだ。 


***  955 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 21:55:52.60 hiVwGVdMO 
 夏休みが終わり、過ごしやすい季節となった。 
吹き抜ける風も涼しくて心地良い。 
最近は私の病気も落ち着いている。 

 病気のせいだとは言わないが、私はこの間のテストで赤点をとってしまい、 
追試を受けなければならなくなってしまった。 
コウは文句も言わずに私の勉強を見てくれている。 
本当に私は彼に感謝している。 

 コウは相変わらず難しい本を読んでいる。 
遺伝子の本らしい。 
「なあユキ、今は病気できついだろうけど、俺がお前の病気治すまでの我慢な。 
で、ユキみたいな病気の人もみんな俺が治すから。」 
「出来たらいいねー。でもコウには無理なんじゃない?ww」 
「生物で赤点とるようなお前に言われたくないわww 
そういえば、今度父さんの研究所に行って、新しいウイルス見せてもらうんだ。 
まだ発表されてないやつ。 
いいだろー。」 
「高2のくせにウイルスなんかで喜んでるなんてキモーwww」 
なんて言ったけど、医学の話をする時の彼の姿は大好きだった。 


***  957 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:00:47.79 hiVwGVdMO 
 数日後、何とか私は追試に合格する事ができた。 
コウも例のウイルスを見せてもらい、とても感激した様子で、 
今まで以上に勉強に熱が入っていった。 


 もうすぐ2学期も終ろうとしていた。 
コウが学校に来なくなってもう3週間になっていた。 
電話をしてもメールをしても返事がない。 
さすがに心配になった私はコウの家に行くことにした。 

 「はい。」 
チャイムを鳴らすと聞き慣れたコウの声がした。 
扉が開く。 
そこにはパジャマ姿のコウがいた。 
首に赤い斑点があるものの、それ以外はいたって普通だった。 
「コウどうしたの?」 
「........」 
「黙ってたって分からないでしょ。」 
そう言った私をコウは2階の彼の部屋へ招き入れた。 


***  959 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:06:19.46 hiVwGVdMO 
 「助けてくれ....」 
コウは瞳に涙を浮かべていた。 
私は今だかつてこんな彼の姿を見た事があっただろうか。 
私はどうしたらいいのか分からない。 
彼の真っ直ぐな視線は私をドキドキさせる。 
「ユキ...」 
私の頬にコウの手が伸びる。 
大きくて暖かいコウの手。 
コウの顔が近づいてくる。 
私は瞳を瞑ってしまう。 
唇と唇とが重なり合う。 
私は戸惑いを隠すことが出来ない。 

 コウの両手が私の両肩へ降りてきたかと思うと、 
私はあっさりと押し倒されてしまった。 
彼の舌が私の身体を這う。 
唇から耳、首、胸へと。 
私は怖くなった。 


***  961 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:14:41.53 hiVwGVdMO 
「やだぁっ.......」 
声にならない声で彼に訴えた。 
それでもコウは止めてくれない。 
コウの大きな手は私の敏感なところを這っていく。 
ゾクゾクする。 
今までに味わったことのない感覚で私はすっかり満たされてしまう。 
甘くて恥ずかしくて怖くて苦しくて切なくて愛しくて.... 
そんな言葉が似合う感覚。 
身体が熱くなる。 
「..っ..はぁ....はぁっ.......」 
だんだんと息が上がっていく。 
それはコウも同じようだ。 

いつの間にこんなに逞しくなったのだろう。 
女の私とはどこも同じじゃない。 

頭がぼんやりしている。 
クラクラする。 
それはきっと熱さのせいだ。 


***  963 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:21:05.74 hiVwGVdMO 
やがてコウの手が下へと下がってくる。 
甘く濡れている場所へ。 
そこを撫でられた瞬間だった。 
「..あんっ......」 
自分でも驚いた。 
まさかあんな声が出るなんて。 
まるで身体中に電気が流れたようだった。 

...クチュ...クチュ....チュプッ.... 
部屋中にいやらしい音が響く。 
恥ずかしい。 
しかし、この快感に逆らえそうにはない。 
彼の指が私の中を犯してくる。 
痛いけど何だか不思議な感じ。 
だんだん激しく彼の指が私を掻き乱す。 
..痛い....痛い.....痛い..... 
.......怖い!!!!!!! 
私は堪えきれなくなり泣いてしまった。 
涙はこめかみへと流れていく。 
「.....ごめん...そんなつもりじゃなかったんだ....」 
そう言ってコウは私を力強く抱きしめる。 
私もコウの背中に両手を回す。 


***  969 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:31:43.48 hiVwGVdMO 
コウは話し始めた。 
コウのお父さんが研究していたウイルスは、遺伝子の病気を治す為の物であり、 
それをSEXをしたことのない16歳以下の男の子に投与し続けると17歳頃に女体化し、 
そこからそのウイルスに対するワクチンができるというものであった。 
しかし、ワクチンを取ってしまうとその男の子は死んでしまうらしい。 
コウは知らず知らずのうちに投与され続けてきたのだ。 
女体化する兆候に首に赤い斑点ができるという。 
「もう時間の問題だ。」 
「....じゃあ私とSEXしよう。 
そうすればコウは助かるんでしょう?」 
「....駄目だ。そんなことできない。」 
「そしたらコウが....」 
「いいんだ。俺で助かる人がいるのなら....」 
彼はより強く私を抱きしめた。 

コウらしい考えだ。 
そう思うと私は涙が止まらなかった。 


***  970 名前:17ing ◆4rOlhFWNOg 投稿日:2006/10/15(日) 22:38:56.26 hiVwGVdMO 
(これがラストです) 

 その1ヶ月後コウは亡くなった。 
私は悲しくて悲しくて仕方がなかった。 
ご飯も食べられなくなった。 

それからどれだけの時間が過ぎたのだろうか。 
気付いた時には病院のベッドの上だった。 
お母さんが立っている。 

お母さんが嬉しそうな顔で私に言う。 
「ユキの病気の特効薬ができたんですって。病気が治るのよ。」 

私には分かった。 
それがコウから取ったワクチンであることが。 

私は自分の命をコウと同じ位大切にしようと思った。 

終わり。 


ここ迄読んでくださって有り難うございました。 
ショボくてごめんなさい。 
エロくもなくてごめんなさい。 
設定無理矢理でごめんなさい。
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