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薫 674 mMCobcbx0 - (2006/10/20 (金) 13:10:19) のソース

*** 674 名前:DT-H1 投稿日:2006/09/03(日) 02:47:36.38 mMCobcbx0 
その日、中山薫は少し憂鬱な気分だった 
彼の16度目の誕生日が近かったのである 
性交渉を経験していない男子は15、6歳頃から女性の身体に変態を遂げることがある 
そして彼もまた未経験であり、もういつ女性化してもおかしくない年頃であった 
このまま女性になりたいわけではない 
だが、決して外交的とは言えない彼は異性との交遊も少なく 
これまでに女性と付き合ったことも無かったし、今後も希望の持てそうな相手は見当たらない 
誰もが女性化するとは限らない…だが、もし自分もそうなるのであれば時間の猶予は殆ど残されていないのだ 
「このまま、女になっちゃうのかな…」 
学校を出て、1人とぼとぼと帰り道を歩く 
?「ねぇ、君、中山君…だよね?」 
突然呼び止められ、ハッとして振り向くと知らない女性が立っていた 
薫「はい、そうですけど…なんでしょう?」 

-話を聞くと、去年まで同じ高校に通っていた先輩で小川翔子さんというらしい 
少し背が高めで、ハスキーボイスとでも言うのだろうか?高すぎず落ち着いた声の女性…美人だと思った 
特に面識は無かったが、去年の体育祭の時に見かけて覚えててくれたらしい 
スポーツがそれほど得意ではないな薫にとってはあまりいい思い出ではなかったが… 


*** 676 名前:DT-H2 投稿日:2006/09/03(日) 02:49:05.72 mMCobcbx0 
翔子「ねぇ、中山君って付き合ってる女の子…いるの?」 
薫「えっ?いっ、いや…居ないです、けど…」 
翔子「よかった…、ねぇ、なら…私と付き合ってみない?」 
一瞬何を言われたかわからなかった、幻聴かと思った、そしてどう返事していいのかが判らなかった 
ただ驚き呆然として言葉が詰まる 
翔子「…私じゃ、だめかな?」 
薫「だ、だっ、ダメじゃっ!ないですっ」 
まさかあまり面識のない年上の女性に告白されるなんて思っても居なかった 
とっさに上擦った声で返事をしてしまった 
翔子「それじゃあいいのね?よかった、断られたらと思うと…」 
翔子「ねぇ、今日はこれから時間ある?あるならどこか行かない?」 
薫「うっ、うん、大丈夫…えっと、どこ行こうか…」 
こんなことになるなんて予想もしていなかった 
どうしていいかも判らず、ただ彼女に従うばかりだった 

気が動転して、細かいことは殆ど覚えていない 
ただ、今日から自分の人生が大きく変わりそうな予感に心が震えていた 


*** 680 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/03(日) 02:51:53.23 mMCobcbx0 
どこかへ行く、と言っても平日の夕方だ 
経験もなければ機転も利かない、学生だから大した金もない 
結局ファミレスに入って、軽く食事をしながら話すことになった 
話す、といっても殆ど彼女の方から話しかけてくれるのに相槌を打つばかり 
何かこちらからも話題を、そう思っても何を話していいのか判らない 
(あぁ、こんなんじゃやっぱりツマンナイ男だとか思われないかな…) 
翔子「…ねぇ、聞いてる?」 
薫「あっ?う…うん、き、聞いてるよ?」 
翔子「本当に聞いてた?まぁいいけど…ところで、さ」 
薫「本当だってば、…あっ、うん、何?」 
翔子「薫君って、もう…やったの?」 
薫「やったって…えっ、何を?」 
翔子「何って…セックスよ…大事なことなの、だってもう薫君そろそろ16歳でしょ?」 
顔を近づけ、強く見つめながら低く囁いてきた 
翔子「したこと…あるの?」 
薫「な、ない…です…」 
翔子「やっぱり…まだなんだ…、ねぇ、今晩家に来ない?」 
薫「えっ?家にって…それって…」 
翔子「私とじゃ嫌?」 
薫「そんなっ、嫌じゃないです、だけど…そんな急に…」 
翔子「急なのはわかってる、でも、薫君がもし女の子になっちゃったら…」 
薫「それは…」 
息が詰まる、もうあまりの展開の速さに頭がついていかなかった 
翔子「私と…してくれる?」 
僕はもう、ただ頷くしか出来なかった 



*** 682 名前:DT-H4 投稿日:2006/09/03(日) 02:53:57.90 mMCobcbx0 
彼女は1人でマンションに住んでるらしい 
実家もそう遠くはないのだろうけど、高校を卒業すると1人暮らしを始めたくなるものなのだろうか 
歩いて彼女の部屋まで行く 
頭の中がぐるぐるして、どうにかなりそうだった 
部屋に着くなり、彼女がお茶を淹れてくれたが味も香りもろくにわからなかった 
翔子「そろそろ…する?」 
お茶を飲んで少しでも落ち着こうとしていたところに一気に心拍数が上がっていくのを感じた 
彼女がベッドに座り、待っている 
翔子「電気、つけなくてもいいよね?」 
薫「あっ、うん」 
まだ夜というには速いが日も暮れている微妙な時間、電気を消すと部屋は薄暗い 
薫「あの、僕まだ…どうしていいか…」 
翔子「大丈夫、私がしてあげるから…任せて?」 
薫「う、うん…」 
相手が年上とはいえ、少し情けない気分になった 
彼女の手が触れ、僕の服を脱がそうとしていく… 
薫「じ、自分で脱ぐから…っ!」 
急いで下着姿になる、興奮と緊張でじっとしてられなかった 
彼女も上着だけ脱ぎ、大きなふくらみがあらわになる 
明るい場所で見てみたいと思ってしまった 
翔子「下も脱ぐから、少し眼を閉じててくれる?」 


*** 683 名前:DT-H5 投稿日:2006/09/03(日) 02:54:48.38 mMCobcbx0 
やっぱり、男の目の前で脱ぐのは恥ずかしいのだろうか 
僕は言われるままに眼を閉じて待った、眼を閉じてもこれからを想像して興奮は激しくなるばかりだった 
カシャン! 
違和感、聞きなれない音、一体何が起こったのかと思って目を開く 
薫「これ、は…?」 
翔子「ごめんなさいね、暴れられるとやりにくいから」 
彼女も服を脱ぎ、下着だけ身に着けていた 
薄暗くて下着のデザインまではハッキリとは見えない 
いや、そうじゃない 
暴れるって?違和感のあった場所に目をやる 
見なれないモノ…手錠?何故か僕は拘束されている 


*** 685 名前:DT-H6 投稿日:2006/09/03(日) 02:56:13.45 mMCobcbx0 
異常な状態、何故僕は拘束されているんだ? 
疑問を晴らそうとする前に 
翔子「じゃぁ、はじめるね」 
彼女が僕の下着に手をかけ、ゆっくりとおろしていく 
その動作に、これから先の期待に、逆らえず問いただすどころではなくなってしまった 
僕の固く上を向いたものを取り出すと、彼女はその手で優しくそれをさする 
ゆっくりと、やさしく皮を剥かれ、彼女の舌先がそれに触れる 
薫「うぁっ…!」 
初めて味わう感覚に身を震わせている間に彼女の口はそれを包み込む 
暖かな感触に包まれ、彼女の口の、舌の動きに、興奮しっぱなしだった僕のモノはあっけなく爆発した 
薫「ぁあっ、口に…ゴメンッ」 
彼女は何も言わずにそれを飲み込む 


*** 686 名前:DT-H7 投稿日:2006/09/03(日) 02:58:11.87 mMCobcbx0 
翔子「じゃぁ、本番…しよっか」 
そう言うと、何故か彼女は僕の後ろに回った 
翔子「すぐに慣れるから、ね」 
彼女の指が僕のお尻に触れる、何か冷たいものを塗りこまれる 
嫌な予感がして抵抗しようとする、でも何故かうまく力が入らない 
翔子「ごめんね、さっきのお茶にちょっとね」 
全身に悪寒が走る、とにかく何か普通じゃない 
薫「翔子さん?何なの?これは一体!?」 
翔子「薫君可愛いからどうしても欲しくなっちゃってね、大丈夫、優しくしてあげるから」 
熱くて硬いものがお尻に当たる…何とか身体をずらして振り向くとあるはずのない見慣れたものがある 
薫「…男!?でも、あの胸は…」 
翔子「まぁ、オカマ…っていうのかしらね、女性化現象が広まってから最近は珍しいみたいだけど」 


*** 687 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/03(日) 02:58:54.57 mMCobcbx0 
-意味が判らなかった、いや、判りたくもなかった 
でも、すぐに違和感が僕の中に進入してきて現実が襲ってきた 
彼女…彼は本当は翔平という名前らしい 
この時の行為をビデオに撮られ、僕はずっと彼の言いなりになっている 
僕以外にも何人もの年頃の童貞が彼の食い物にされてるらしい 

あれから数日、僕にも女性化現象が起こっていた 
自分の身体の変化に戸惑いはあったものの、何か変わるわけじゃない 
彼はバイらしく、僕が男だろうと女だろうと構わないのだ 
ただ、男のまま彼に支配されるのは耐え難い苦痛だった 
身体の変化は心にも変化をくれるのだろうか? 
女としてならやられてもいいというわけではないけれど… 

女性化すると、周りの態度は少し違って感じた 
男の頃はあまりクラスでも目立たない方だったのだけど 
冗談なのか何なのか告白してくる男子までいた 
男の時にはこいつに気が弱いとか馬鹿にされていた気がする 
何を考えているんだろう、男ってバカみたいだと思った 
学校が終わり、今日も重い足取りで彼のもとに向かう 
そういえば女として行くのは初めてだ 
男としてやられるよりはマシかもしれないなんて思っていたけど 
女になったら何をされるのか一瞬頭によぎる 
不安に押し潰されそうになりながら、足取りは一層重くなっていった 

                                     BAD END
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