真紅4 - (2006/01/15 (日) 18:28:24) の編集履歴(バックアップ)
ジュン「真紅、身体測定どうだった?」
真紅「あなたね……もう少しレディに対する対応と言うものを考えたらどうなの?」
ジュン「いいから見せてみなって……ほらっ」
真紅「あ、ちょ、ちょっと!返しなさい!」
ジュン「へー、お前こんなに胸あったのか?」
真紅「ジュ、ジュン……声が大きい……」
ジュン「どれ、僕が確かめてやるよ」
真紅「あ、ジュ、ジュン!他人に見られたら……あっ……!」
ジュン「大丈夫、ここには人は来ないよ……」
真紅「そ、そういう問題じゃ……あっ、んっ……!」
ジュン「ほう、結構あるもんだな」
真紅「も、もう……バ、バカッ……あんっ!」
真紅「ジュン、何をニヤニヤしているの?気色悪いわね」
ジュン「え!?あ、し、真紅、もう終わったのか……」
真紅「終わったけど、それがどうかしたの?」
ジュン「いや、まあ、その、な。ハ、ハハ……」
真紅「……胸囲は測ってないわよ」
図書室
真「困ったわ、あの本が取れなんだわ。(キョロキョロ)・・踏み台もないのね。」
J「・・なあ、何してるんだ?」
真「見て分からないのかしら?本が取れなくて凄く困ってるのよ。・丁度良いわ、肩車をなさい」
J「えー何で俺がしなきゃ駄目なんだよ」
真「・・引きこもりのミニカーオタクには無理なのね・・貧弱・・」
J「むっ、来いよ真紅。足長おじさんの視点を体験させてやるよ」
真「高い、高い。これなら本に手が届くわ、ジュンも少しはやるじゃない」
J「このぐらい当然だよ(これが、二階建てバスの気持ちなのか!」
真「あら、水銀燈じゃない。本が取れなくて困ってるのかしら?何なら私が取ってあげても良いのよ?ホホホ」
水「・・・・(何してるのかしら、このお馬鹿さん達)」
J「俺の、サスペンションは持たなかったみたいだ・・」グラグラ
ドンガラカッシャーン
真「イタタタ、ジュン!何をするのかしら?・・って、何水銀燈と抱き合ってるのよ、離れなさい!今すぐに!」
水「あらぁ、良いのよ?このままでもぉ、クスクス、」
J「まったく、暴れる真紅が悪いんだよ!」
真「貴方が貧弱なのが悪いのだわ!」
翠「あの本が取れないです・・蒼星石、椅子を取ってほしいのです」
蒼「はい、どうぞ」
真・J「・・・・!(い、椅子だと!?」
翠「ありがとうなのですぅ。あ、あの二人こんな所で夫婦喧嘩してるですよ」
蒼「あ、本当だ。時と場所ぐらい選ばないと駄目だよ、お二人さん」
水「ほんと、お馬鹿さぁん♪」
真紅「ふう……。委員会の手伝いをしていたら、もうこんな時間になってしまったのね……」
ジュン「あ、真紅」
真紅「あら、ジュン。まだ学校に残っていたの?」
ジュン「お前を待ってたんだよ……ほら、紅茶。飲むだろ?」
真紅「ありがとう、ジュン……これから帰るの?」
ジュン「それがさ、あまり帰る気がしないんだよな」
真紅「私も……どうするの?」
ジュン「そうだ、屋上に行こうぜ」
真紅「屋上?」
ジュン「今ならきっと誰もいないしさ」
真紅「綺麗な夕日ね……」
ジュン「ああ……」
真紅「本当に……あっ…ジュ、ジュン?」
ジュン「真紅…………」
真紅「もう……ジュン……んっ、んん……あんっ、あっ……」
ドンッ バシャーン
ジュン「うわっ!っつー……あっ、し、真紅!」
真紅「…………」
ジュン「あ、そ、その、それ、紅茶……お前の…な?」
真紅「屋上へ行きましょう……久しぶりに…………キレてしまったわ……」
時計の針は四時を回った。日も暮れかかり、下校する生徒はまばら。
教室には掃除当番のジュンと水銀燈しかいない。
「あー。これであとはこのゴミを捨てれば終わりだな。・・・なんだよ。ペットボトルくらい分別しろっていうの」
ジュンは文句を言いながら、ポイポイとゴミを分別していく。
「ねえジュンくん」
夕暮れのそよ風とともに水銀燈がやわらかい声で話しかける。振り向いたジュンは窓枠に座っている彼女に視線を向けると、
風とともに銀色の髪がなびいた。
「なんだよ。水銀燈。僕は早く仕事を終わらせて家に帰りたいんだ」
視線をゴミ袋に移し、もそもそと袋の口を縛る。」
「へぇ・・・なぜ?」
「今日は僕が晩御飯の当番なんだ。はやく帰らないとノリに怒られるからな」
ふわりと水銀燈が窓から降りた。そしてジュンに近づく。
「本当は真紅が家で待ってるからなんでしょ?」
ジュンの耳に甘い声がまとわりついた。ジュンがはっとすると白く細い腕が自分の胸の前で交差している。
「水銀燈、何を・・・!?」
「気づかないの?おバカさんねぇ。それとも私の気持ちに気づいててやってるの?」
「そ、そんなこと・・・」
遠くの方で軽やかな足音が聞こえていることにジュンはまだ気づいていない。
「っはあ。私としたことが、今日の宿題を忘れてしまったわ。そういえばジュンはまだ教室にいるのかしら?」
午後の紅茶のストレートティーを袋片手に、真紅は教室の扉を開けた。
ペットボトルが袋から転がり出た。
「・・・水銀燈。貴方なにを・・・?」
真紅の声が上ずっている。ジュンと水銀燈の口の間に一本の線が夕陽で光って、落ちた。
「あら、真紅。見ればわかるでしょぉ」
品定めをするような猛禽類の目に真紅は背筋に寒さを覚えた。
「ち、違うんだ真紅、これは・・・モゴっ」
ジュンの口を手で塞いだ水銀燈はジュンにほお擦りしながら話だした。
「真紅ぅ。貴方がいけないのよ・・・。貴方が愚図だから、私とてもイライラしてるの。同じ屋根の下にいながら微妙な関係
貴方はジュンになにをしたいの?ジュンになにを求めているの?」
「そんなことは貴方に関係ないでしょ!」
真紅がヒステリックな声でわめく。
「大有りよぉ。だって私、ジュンのことが好きなんだもの。貴方ごときにジュンは勿体ないわぁ」
そういうと水銀燈はジュンの左頬をあごから耳のあたりまで舌の甲の部分でゆっくりと舐めた。水銀燈の右手が宙に舞う羽のように
ジュンの胸から下腹部へ、やさしくなでていく。
「ジュン。貴方はどうなの?水銀燈がいいの?」
真紅が懇願する口調でジュンに問いかける。
「んーっ。んーんーんーモゴゴ」
しかしジュンは慌てふためいていたため、水銀燈の手を振り解くのを忘れていた。
「・・・っ汚らわしい」
苦物を吐きすてるように真紅は二人を見た。目だけが笑っている水銀燈がいやらしい。
「もっと二人で掃除してるがいいわ」
そういった真紅はまだ袋が縛れてない空き缶のゴミ箱にローキックを見舞った。
床に缶が散らばる。昼間にジュンと一緒に飲んだジュースの空き缶が真紅の足元に転がってきた。それを足で踏み潰す。
「ごきげんよう」
その一言が真紅の強がりだった。
「真紅!」
追いかけようとしたジュンを水銀燈が制す。
「あんなのほっといて。もっといいコトしよ?ね?」
生暖かい息がジュンの顔にかかる。匂いも言葉も甘い。水銀燈の指がジュンのズボンのチャックを探していた。
水銀燈「あらぁ?真紅ぅ、コーラなんて飲めたのぉ?」
真紅「コーラは嫌いだわ。でもね、メントスを入れると紅茶のような味になるのだわ。」
真紅「メントスはあげるからコーラは自分で買ってきなさい。」
↓
水銀燈「真紅ぅ。コーラ買ってきたわよぉ。」
真紅「・・・そう。はい、これがメントスだわ。仲が良いと思われると嫌だから向こうで飲みなさい。」
水銀燈「ありがとぉ真紅ぅ。本当はやさしぃのねぇ・・・」
真紅「いいから、さっさと私から離れなさい。」
水銀燈「・・・うん。」
真紅「まさかあなたと一緒にトイレ掃除だなんてね。水銀燈。」
水銀燈「う、うん。・・・私は真紅と一緒で楽しいわよぉ?」
真紅「そう。それにしてもこの汚れ、なかなか落ちないわ。水銀燈、ちょっと来なさい。」
水銀燈「どぉしたのぉ?」
真紅「この汚れがなかなか落ちないの。水銀燈に任せるわ。」
「そうそう、サンポールだけじゃ綺麗にならないからカビキラーも使いなさい。そのほうがきっと綺麗になるわ。」
水銀燈「真紅ぅ・・・それくらい私でも知ってるわぁ・・・混ぜるとぉ・・・」
真紅「つべこべ言わずにやりなさい。私が綺麗になると言ったら綺麗になるの。」
「私は万が一に備えて、保健室からクレンザーを借りてくるわ。それじゃぁよろしくね?」