もしもバトロイのキャラでアクティブ・シミュレーションRPGがあったら > ディン戦争:熊本戦線編 > 小説版熊本戦線 > 第2話

「ああ、あの時か。あのときは最悪だった。熊本旅行の最中だったからな。でもツイてた。なぜかって?そりゃそうさ、あそこで出会った仲間がいなければ俺たちは今頃ディンのやつらに殺されていたかもしれないしな。」-ディン戦争終結後Mr・H軍のある選手へのインタビューより



12月5日 15:00 熊本

先日における撤退後、厚木らが通う高校及びその周辺に立てこもることになった自衛隊。
だが、たった2個小隊で守りきれる戦力ではないし、解放作戦を行うにしても戦力が圧倒的に不足している。
戦力差はディン2982に対し、自衛隊は1。どこぞの火星独立運動での戦力差じゃあるまいという戦力差である。


安久佐間「えー、みなさん。すでに状況は最悪です。」
学校内放送にて朝からまとめられた現状が伝えられる。
安久佐間「ディン軍はすでに九州全域を制圧。自衛隊の残存部隊も風前の灯火といった状況です。」
たしかに最悪な状況だ。
安久佐間「ですが、現在ディン軍は戦力をととのえる準備に入っています。そこで我々は軍事法には違反するとおもえますが、ゲリラ的に抵抗作戦を開始していきたいとおもいます。」
しかし、この一言が絶望を希望へと変える。
安佐久間「ですが、我々では抵抗作戦をなしえる可能性は無に等しい。そこで協力者を募ります。たとえ元軍人であっても民間人であっても、兵器や武器の扱いが得意と思う人は名乗りを上げ、作戦へ参加してください。以上です。」

同日 17:00 熊本

先の放送にて集まったのは述べ50人、そして自衛隊2個小隊の人員である。
また機材もバラバラである。
士魂号や士翼号、戦術機と言った機動兵器から戦車等の通常兵器まで、様々な種類があった。

安久佐間「皆さん、よく集まりましたね。ここからは決して戻ることもできない1本道です。覚悟はありますか?」
集まった人たちは口々に「覚悟は決まった」などと言う。
安久佐間「結構。では我々は今から・・・そうですね、とあるゲームの主役部隊の名を借りて、5121小隊と名付けましょうか。ちょうどよく、士魂号や士翼号がありますからね。」
5121、後世では現世(つまり読者たちがいる世界)以上にマイナーなゲームと化してしまった「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の主役部隊の名である。
安久佐間「・・・ではまずは配置決めとその配置での基礎訓練からです。何事も基礎からというものですから。」
まずは配置決めだ。
パイロットや歩兵といったラインオフィサーと整備班であるテクノオフィサーの2つの役職に分かれ、そこから基礎の訓練が行われる。軍事法などの知識や体力強化が行われていく。

またテクノオフィサーはラインオフィサーが使う武器の整備や修理を主とするために、一回は使用者の立会いで整備が行われる。

同日 22:00 熊本
基礎訓練を終えた彼らにある一つの指令が下されようとしていた
安久佐間「・・・では作戦のブリーフィングに入ります。まず、現在ディン軍は九州で戦力を立て直すべく待機中です。我々は夜間出撃し・・・敵を奇襲します。ですが、敵の偵察部隊がこちらをとらえるのを防ぐため、いくつかの班に分かれて戦闘を行ってください。また、この時間帯です。敵もこちらへの夜間偵察に出る可能性があります。そのため、今回出撃しなかった班はパトロール部隊として、敵夜間偵察部隊の迎撃に当たってください。ブリーフィングは以上です。では、出撃準備を急いでください。」

作戦出撃班とパトロール出撃班に分かれ、出撃態勢が整い始める。

安久佐間「それでは、作戦開始。」

厚木と吏子が乗る士魂号複座突撃型以下5機と歩兵十名はディン軍の基地を発見した。場所は学校に近く、奪いかえせば拠点として使用可能。奇襲だから敵が出てくるまで時間があるはず。
厚木「よし、ミサイル攻撃だ。」
吏子「了解。」
滝川「んじゃ、ミサイル発射と同時に突っ込むからな。」
自衛隊戦術機パイロット「了解。」
リラ「了解したよ。」
宮藤「ああ。」
厚木と吏子が乗る士魂号複座突撃型の背部からジャベリン対地ミサイルが大量に発射されると同時に、量産型ゲシュペンストMK-2や士翼号、F-22A戦術歩行戦闘機「ラプター」、F-4戦術歩行戦闘機「ファントム2」と言った機体や歩兵が敵基地内部へなだれ込む。
ミサイルによる攻撃で敵戦力を減らし、残った敵戦力は機動兵器によって数を減らしていく。
そして司令部制圧により、敵基地の1つを制圧。
また、そこに収容されていた自衛隊及び民間人の解放に成功した。
同時に行われた作戦でも敵部隊の撃破や敵拠点の制圧に成功、少づつだが、ディン軍の補給路はつぶされ始めていた・・・

続く



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最終更新:2011年10月27日 20:26
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