フルーフ - (2010/08/01 (日) 11:49:15) の1つ前との変更点
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**フルーフ/水面静かに大地の烈日わたらせて/あさき
はねふるわせ
さあ
おころりよ
「朽ちても忘れぬ!」
恩讐 はるかにちちろが叫ぶ
(日々 ひとりで)
送り火設う孤影に震う
「高々と!」
乾いた腕で空抱き駆ける
地を睨み
漂う異臭の星屑たちを喰らってでも
~ある日~
「あ!」
「見てみろ! (まさか)」
「そうか! (まさかまさか)」
「あの姿は! (まさに!)」
~一方 その頃~
天日 微塵に千切れて 置き去り 笑う
一縷の光もいらぬとほざく
寄る辺は咫尺に広がり
喘ぐ!
湿った真砂の大河と
翅の皆 (まさにこれこそ!)
~何万里も離れた大地より~
つくねんとうたうひと
「ちゅっちゅっちゅ ちゅるり ららら」
かわいそうに
それ以外のひと
「心がふるえている」
雲の切れ間に伸びた糸が見えるか
最果ての天来に
黒雨 降り注ぐ
己の意味も知らず
ひとつぶ ひとつぶ
火輪に焼かれながら
至当をうたう
腕の中で消え入る
ねんごろの明日を
心から願っても
影は遠くなり
谺だけが響く
「明日 目が覚めませんように」
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