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天庭 おとこのこ編 - (2012/11/16 (金) 01:31:25) の最新版との変更点
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**天庭 おとこのこ編
ふらりふらり
そ知らぬ顔して紫雲より垂れる
ひと
口唇をしづめて跳ねまわり
あうらや追い越せと果てる
ひと
あかときは終にいく
もう帰してはくれぬ
爆ぜて
あ!
天ぐらり!
あをみ 延びて 推し量る
行き会う星の間の深さ
追いかけていたはずの光に追われ
迷子になる
寂滅を待つ
凍みた灯火を抱き
過ぐ明日を雲に託し流る
日輪にあくがれ
歪にうねる影絵
互いの肝を抉り合い
悦に浸る
神火はいつでも貴様らの背中を焼いている
* 大宇宙の法典 / 天庭 おとこのこ編 / あさき
ふらりふらり
そ知らぬ顔して紫雲より垂れる
ひと
口唇をしづめて跳ねまわり
あうらや追い越せと果てる
ひと
あかときは終にいく
もう帰してはくれぬ
爆ぜて
あ!
天ぐらり!
あをみ 延びて 推し量る
行き会う星の間の深さ
追いかけていたはずの光に追われ
迷子になる
寂滅を待つ
凍みた灯火を抱き
過ぐ明日を雲に託し流る
日輪にあくがれ
歪にうねる影絵
互いの肝を抉り合い
悦に浸る
神火はいつでも貴様らの背中を焼いている
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* 天庭 / あさき
※「天庭 おとこのこ編」 Long Ver. (アルバム「天庭」収録)
──太陽の下で──
さあさ 皆様!
あすこをご覧あれ!
&ruby(あんたん){暗澹}たる&ruby(ちゅうてん){中天}へと延びたる光の&ruby(はしご){梯子}に
&ruby(むら){群}がる&ruby(ほしくず){星屑}たちが口々に叫んでいる
心を殺せ
──春のひと──
ふらりふらり
&ruby(そし){素知}らぬ顔して&ruby(しうん){紫雲}より垂れる
ひと
&ruby(くちびる){口唇}をしづめて跳ねまわり
あうらや追い越せと果てる
ひと
四本足の動物たち
「&ruby(まんもく){満目}の枯れ明かり!」
あなた 召しませ とこしなえ
──夏のひと──
女性の形を模した仏様
「さあさあ ごゆるりとご覧あれ」と&ruby(ひさ){鬻}ぐ
梅が&ruby(え){枝}を突き刺して笑みなさり
男性の形を模した仏様
「ほらほら ここで&ruby(な){生}り」
様々な動物の顔を模した帽子をかぶる かわいらしい人々
「ふむふむ ここか」
ここに在り!
神仏が&ruby(わか){分}つ&ruby(ごぞう){五臓}と&ruby(ろっぷ){六腑}を
舐めつ くくみつつ 眼下に広がる
濁流の岸を洗ひて安着
幸せかい
そうだろう
何も知らない
という幸せがそこにはある
──太陽の下で──
あかときは&ruby(つい){終}に行く
もう帰してはくれぬ
&ruby(は){爆}ぜて
あ!
あっ!
天ぐらり!
絶景だ
あをみ 延びて &ruby(お){推}し&ruby(はか){量}る
行き会う星の&ruby(あい){間}の深さ
追いかけていたはずの&ruby(ひかり){光華}に追われ
迷子になる
&ruby(じゃくめつ){寂滅}を待つ &ruby(し){凍}みた灯火を抱き
過ぐ&ruby(あす){明日}を雲に託し流る
&ruby(にちりん){日輪}にあくがれ
&ruby(いびつ){歪}にうねる影絵
互いの&ruby(はら){肝}を&ruby(えぐ){抉}り合い&ruby(えつ){悦}に浸る
──秋のひと──
光の&ruby(はしご){梯子}に群がり
&ruby(きょうせい){矯声}をあげる星屑たちの間を
黒い点滅がすり抜けていく
やがて無数の大きな線状の&ruby(ゆうし){糸遊}になったそれは
&ruby(うすもの){羅}を羽織りながら羽化をとげ
あはあはと&ruby(たいきょ){大虚}を縛り付ける
天日の&ruby(おもり){錘}に絡みつきながら
その速度を上げ
灼熱の顔を覆い尽したのち
さらばえた影を引きずりながら
夜空と同化し 消えた
「&ruby(すす){啜}り泣くひと」
ひゅ ひゅ ひゅるる~
──冬のひと──
&ruby(さくふう){朔風}は見え得ぬものを鳴らし
呼吸合わせをり
──「神は&ruby(けたい){懈怠}ないのです!」とほざくひと──
&ruby(なまりいろ){鉛色}の霧をまといながら
&ruby(だくえき){濁液}を垂らして連なるきららは
&ruby(あご){顎}に&ruby(ねんじゅ){念珠}をこすりつけ
今か!今か!
とまつさらの闇に
&ruby(はらえ){祓}へと打ち込む!
かなしいな かなしいね
かなしいな かなしいね
かなしいな かなしいね
肩に降る銀のささやき
──子供たちへ──
猿ども
「あらあら こんなところに&ruby(おもはゆ){面映}い源が!」
仏様
「おとこのこ おんなのこの秘め事さ」
世界中の動物たち
「あいやー あいやいやー」
満面で笑う
不揃いの虹は
&ruby(たきぼうよう){多岐茫洋}
──月の下で──
見ているか
ひととして
在りたくて
&ruby(つきみぶね){月見船}に乗って
&ruby(こしん){湖心}へ向かうひとよ
見えるか 見えているか
天心の月はあまりにも遠すぎる
焼かれた&ruby(まぶた){瞼}で見る&ruby(いさりび){漁火}
──太陽の下で──
ひらひらと舞い落ちた
空の&ruby(かけら){欠片}が&ruby(てのひら){掌}で燃えて
汚れた灰になり
風にのって
又 空へと昇る
光 あくがれの光
&ruby(いびつ){歪}を&ruby(ものう){物憂}く見つめ合う
その火柱 よじれよじれて
&ruby(ゆうひ){夕陽}の&ruby(いろ){色}&ruby(ほ){欲}りぬ
&ruby(な){為}すべきを為し
肝&ruby(えぐ){抉}り身&ruby(そ){反}らし
迷子の&ruby(もぬけ){蛻}&ruby(かか){掲}げて笑う
どす黒く広がり
吹き溜まる&ruby(ゆかり){縁}に
何を聞き 何を伝えて 我行けり
貴様ら見えるか
あの天道の先で在り
&ruby(としん){妬心}の&ruby(ごうか){業火}に焼かれた手を
希望のたばしり落としては拾って
脇目もふらず &ruby(わた){内臓}舐め合う様を
ほら &ruby(ひらめ){閃}きよ
&ruby(かいま){垣間}見て其の&ruby(かみ){上}の
&ruby(ひび){時代}見届けぬ
消え残る星ひとつ置き
誰か教えておくれ
幸せは何処にある
&ruby(こうはい){光背}くづるるごとく
空が割れている
ひと思ふ故 &ruby(いわ){曰}くを踏む
星 泳ぎ 行く その先に
幸あれ
&ruby(あんたん){暗澹}たる&ruby(ちゅうてん){中天}へと延びたる光の&ruby(はしご){梯子}に
群がる&ruby(ほしくず){星屑}たちが口々に叫ぶ
&ruby(しんか){神火}はいつでも貴様らの背中を焼いている
──ひとへ──
ねえみて 春がやってきて
草も木も花も歌っている
ねえみて 春がやってきて
みんな ここにいる
みんな赤い背中をしている
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