黒騎士団外伝 第四章①
キーンッ
シュッ
ボゥ
…………
ジュッ
?『スゥー』
………………
?『ッフゥー』
とら『軍事のスペシャリストが煙草とは』
?『昔から好きなんですよ』
とら『諜報作戦中なんか匂いでばれたりはしないのかのぉ?』
?『これは俺の個性であり武器でもあるんです。シガーが災いしたこともありますが助けられたことも多いのでやめられません』
とら『さて、おぬしがわしのターゲットなんじゃが…』
?『そうなんですか。俺は人を探しているだけなので見逃してもらいたいんですが』
とら『わし、これでも牢獄の書記官じゃよ?』
?『見逃してもらえませんよね。俺が逆の立場でも見逃しません。』
?『すぅー………フゥー』
とら『吸い終わるまで待とうかの?』
?『いえ、お気になさらず。これは俺の武器でもあるので』
とら『それにしても嗅いだことのない匂いじゃの。オーソドックスだが高級感があり変に気取ってない。鼻に馴染む匂いじゃ。』
?『よろしければ一本いかがですか?』
とら『あぁ、いただくとするよ。』
キーンッ
シュッ
ボゥ
とら『すまんね』
ジュゥッ
とら『???…………フゥ?』
とら『うまい。すうーッと喉を通り抜けるわい。マイルドな味わいじゃ。なによりもフィルターがパーラメントのような独特な形でさらに味に高級感を演出する。どこか海外のブランドかの?』
?『気に入っていただけてうれしいです。これ俺のオリジナルですよ。』
とら『そうか…。隅々までおぬしの煙草に対するこだわりが思い入れが感じるのぅ』
?『ありがとうございます』
とら『スゥー………ふぅ?…』
?『灰皿これです』
とら『ありがとよ…』
キュッ
とら『さて、ゼロさんよ。うまい煙草を吸わせてくれたお礼がおぬしの敗北で悪いのぅ。この訓練が終わったら煙草、またいただきたいのほっほっほっ』
ゼロ『此方こそ敬老精神はあるもののとらさん相手だと手加減もできないので』
とら『ほっほっほっ、敬老精神とな。わしはこのフィルム含めて牢獄の書記官じゃよ。』
とら『さて、行くかの』
ゼロ『遠慮せずいつでも』
黒騎士団外伝 (2012/02/26)
文章:yasu
文章:yasu