「初代1」(2007/12/15 (土) 12:35:29) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:38:07.44 ID:Jw+br6zA0
職業はプログラマ。この職業、マジでやばすぎる。
入社日での出来事。
パソコンを渡される→指示された通り、色々なものをインストール→設計書を渡される。
「これでおっけーと。んじゃ作れ」
「え?」
「いや作れって」
「あ、え?は、はい」
「みんな忙しいから、出来る限り自分で解決しろよ」
そう言って去っていくチームリーダー。
このまま悩んでてもしょうがない。とりあえず設計書を見てみるか。
フレームワークがどうのこうの、うんたらかんたら・・・。テストはどうのこうの・・・。
ワケわからんぞ
4 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:41:00.67 ID:Jw+br6zA0
5分ほど自力で調べたり、読み返してみる。
わからん。先輩に聞くか。
「すいません」
「えーと、これがこうで・・・」
「すいません」
「なんだよこれ・・・。しかしきついな」
「すいません」
「できねーよ・・・無理じゃね・・・」
ダメだこいつ。はやくなんとかしないと。
5 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:45:18.14 ID:Jw+br6zA0
仕方が無いのでリーダーのところに向かう俺
「すいません、少しよろしいでしょうか」
「忙しいから後で」
「あ、はい」
1時間ほど待つも音沙汰が無い。もう一度行くか
「すいません」
「後でって言っただろ?」
「えと、どのくらい待てば」
「仕事が一段落ついたら呼ぶ。それまで来るな」
「はい」
なんだこの会社、何かおかしいぞ・・・。
7 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:48:01.31 ID:Jw+br6zA0
それから2時間ぐらい待つも何も無い。リーダーが席を立った。
こっちに来るようだ。やっとか。
「できたか?」
「え?」
「できたかって」
「い、いえ・・・設計書がわからなくて・・・」
「はぁ?最初にそれ言えよ。なんで言わないんだよ」
「いえ、それを言おうと思って先ほど」
「ちげーよ。用件をなんで言わなかったかって聞いてんだ」
ダメだこいつも。はやくなんとかしないと。
9 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:51:17.94 ID:Jw+br6zA0
「すいません、以後気をつけます」
「当たり前だ。ほうれんそう知らんのか?報告・連絡・相談は基本だぞ」
あんたがそれを拒否ったんだろうが、ボケかこいつは。
「はい」
「んで、何がわからないんだ。どれだ」
「全体的に意味がよくわからないんですが・・・」
「お前やる気あるの?」
確かに俺が不出来なのは認めるが
新入社員にどんだけ期待してるんだこいつは。
12 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 21:58:25.78 ID:Jw+br6zA0
「全体的とか言われても俺そんな時間ないから。自分でなんとかしてくれ」
「そう言われましても、少しぐらいは教えて頂かないと私もできません」
「お前の仕事だろ。自分でなんとかしろよ」
そう言って去っていくリーダー。と思ったら後ろを振り返った。
「あとそれ二週間後に納品だから、それまでに製造終わらせておくように」
何言ってんだこいつ。この時点で俺はデスマというものに組み込まれていた。
大体、製造開始が納品2週間前って有り得ないだろ・・・。
おそらく先輩とかも着手してたと思うが、新人に一手に任せるというのはどうなのか。
14 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:01:34.18 ID:Jw+br6zA0
とりあえず自分の力では到底及ばないことが分かった俺は、他の先輩にもあたることにした。
「すいません」
「ん?」
おぉ、返事が
「ちょっと教えて欲しいんですけど」
「どれ?」
「この設計書の、ここがよくわからないんですが・・・」
「どれどれ。なるほど」
「どういう意味か教えて頂けませんか?」
「あぁいいよ」
おぉ、まともな人も居るじゃないか。先輩は俺の席の方に移動していった。
15 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:05:27.21 ID:Jw+br6zA0
席についてソースを追いかける先輩。唸っているようだ。
「君、プログラム暦何年ぐらい?」
「1年未満です」
「1年未満・・・。それじゃこれ無理じゃないかね・・・。納期いつ?」
「リーダーが二週間後って言ってました」
すると無言で席を立つ先輩。
「あの」
「俺も仕事忙しいから・・・」
俺は不安をあらわにした表情で辺りを見回す。
全員、明らかに無視している。
なんだ、一体何が起ころうとしているのだ
20 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:08:22.71 ID:Jw+br6zA0
とりあえず席に座り、設計書を読み直す。
意味の分からない単語はおいて、分かる部分だけ抜粋。
あとは元出のプログラムを見る。当たり前だが意味がわからない。
しかしそんなことを考えても無意味なので、一番最初に処理を行うであろう部分から追いかけていく。
何となくだが、光が見えてきた。ギリギリでどうにかなるレベルだ。
分からない部分が多すぎるが、設計書を見る限り、修正点に限ればどうにかなるレベル。
やってやるぜ。そう思ってたら、リーダーがやってきた。
22 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:11:06.60 ID:Jw+br6zA0
「どうだ、できたか?」
「はい、やっとソースが読めるようになりました」
「いや、できたかって」
「い、いえ、それはまだです・・・」
「おまえ遅いな。そんなんじゃウチでやってけないぞ」
「す、すいません」
どんだけハイスペックが要求されるんだ。
「あと今日のスケジュール、モジュール1本完成だからな。それこなさないと帰れないぞ」
何を言ってるんだこいつ。
23 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:13:06.28 ID:Jw+br6zA0
「え・・・?それはちょっと無理な気がするんですが・・・」
「無理じゃない。夜11時までには終わるだろ」
「えぇ?定時って5時じゃないですか」
無論、定時で帰れるとは思ってないが、一応。
「ばかやろう。定時なんてものは都市伝説だ。フィクションっての知らんのか?」
「え、就業規則が」
「うちの定時は夜10時だ」
とんでもないブラック会社だ。もちろん残業代なんて出ないぜ。
しかし考えていてもしょうがない。とっとと完成させなければならない。
完成させれば帰れるんだ。
26 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:18:11.73 ID:Jw+br6zA0
今、話で出ているプログラムは制御系だった。
言語はVB.netとC♯。前者はかじってたから良いものの、C♯とか初見で意味わからなかったな・・・。
続き。
ちょこちょことソースをいじる。あらかた修正を完了させた。
ここらで軽くデバッグしておくか。おっと、その前に保存してと。
実行ボタン押下。
パソコンが激しく音を立てる。
数分経過。何も起こっていない。
(おかしいな?)
フリーズしていた。
37 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:23:50.31 ID:Jw+br6zA0
>>30
すまん。FFはほとんどわからないからDQでいいかな。
最初の敵がスライムではなく、ギガンテスだった。こんなレベルだ。
(マジか?)
強制終了にして、再度チャレンジする。
フリーズ。
(おいおい)
何度やってもフリーズする。どうなってんだ?
パソコンのスペックを調べる。
メモリ128MB
俺は目を疑った。さすがにこれは自力じゃ無理だ。
「リーダー、すいません」
「おまえ、人の話聞いてる?」
「え?」
「仕事が一段落ついたら呼ぶ。それまで来るなって言っただろ」
「いえ、仕事に支障をきたすことが起きたので報告しに来たんです」
「なんだほうれんそうか。どうした」
ほうれんそうなら良いらしい。
48 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:28:43.53 ID:Jw+br6zA0
プログラムが分からない人にも理解してもらえるように噛み砕いて書いてるんだが
それでもわからなかったら質問してくれ。
心優しい人が解説してくれるに違いない。
「パソコンのスペックが低すぎて、デバッグができないんです」
「おまえ、色んなもの起動してるだろ」
「え、はい・・・。そりゃ設計書とか見ないと仕事できないですから・・」
「素人か。まず印刷して紙にしろ。そうすればデバッグもできる」
「は、はい」
何か目の付け所がおかしい。今時128MBのパソコンなんて、ノートでもないぞ。
言われたとおり、設計書を印刷する。
色々と機能停止させて、デバッグ開始だ。
この時点ですでに5時半。
56 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:34:26.69 ID:Jw+br6zA0
>>51
すまん、俺も正直わからん。あのプロジェクト自体が謎すぎた。今でもわからん。
デバッグ。ビルドエラー。
何かおかしいらしい。赤い波線の部分に目をやった。
(ここ俺いじってないぞ・・・)
とりあえず追いかける。
共通で使用している部分でエラーが起きていた。
つまるところ、先駆者のエラーだ。ド素人の俺にこれはどうにもできん。
・・・リーダーの所にいくか
「す、すいません」
「なんだ」
画面に目をやって、全然こっちを向いてくれない
63 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:39:29.18 ID:Jw+br6zA0
>>60
初任給で、手取り18万だったかな
「あの・・・ちょっとエラーが出まして」
「エラーはよくあるよ。追いかけて自分で直せ」
「いえ、それが」
「自分で直せないと、今後苦労するぞ」
「そうではなくて」
「仕事の邪魔だよ。俺だって暇じゃないんだぞ」
「・・・はい」
どうすればいいんだよ
75 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:42:40.61 ID:Jw+br6zA0
(俺のせいじゃねーよ・・・)
席に座る。コメントを頼りにプログラムを追っていく。
しかし動作が遅い。
F8だっけ、F10だっけ。Fボタンで、文章(クラスやメソッド)や単語(変数や定数)の定義元まで飛べるんだが
それすらも遅い。タイムロスが激しすぎる。
俺はこの時点でイライラしまくりだった。
定時で帰れるとは思わなかったが、残業代無しでこんな理不尽な働きをしないといけないことに怒りが頂点だった
新入社員だとこういう人は結構多いんじゃないか。
「おっせーな・・・」
とりあえずデバッグの原因は見えてきた。
要するに、Aの数字が1~5までの範囲なら稼動するが
それが6以上になると動かないという単純すぎるミスだ。
83 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:47:07.92 ID:Jw+br6zA0
こんなのでよく納品したな・・・。誰だよ、製作者は。
大体、納品するプログラムモジュールの先頭には、コメントで製造者と製造日が書いてあるので、それを見てみる
リーダーだった。
おめーかよ・・・。
つーか、マジかよ。おまえが作ったのに、自分で直せとかほざいてたのかよ。
もう俺はさすがに我慢の限界だったので、リーダーの所まで行った。
「すいません」
「おまえな」
「あのプログラムを先に作った人のエラーで、先に進めないんですけど。修正をかけるだけなんじゃないですか?」
「おまえがいじったせいでおかしくなったんじゃないのか」
「いえ、追いかけた所、共通部分でのエラーでした」
「はぁ?誰だよ、あれ作ったやつは。ちゃんと仕事しろよ」
おめーだ
89 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:51:12.71 ID:Jw+br6zA0
「コメントを見たところ、リー」
「上原!おまえだろ、ふざけるなよ!!」
いや、おめーだよ
上原さんは挙動不審で、いつも「あ、あ、ああ」とか言って会話にならない人だ。
失敗をみんなから押し付けられている・・・。
たぶん人間恐怖症かそういうのを患っていると思う。ホントに見ててかわいそうになる。
ちなみにトイレ行く時、何故かいつもスーツの上着を脱いでいく。
大便だとメガネも外す。上原さんを観察し続けた俺が言うから間違いない。
95 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:53:37.17 ID:Jw+br6zA0
「え、は、は」
「上原!おまえだろ!!」
先輩たちは真顔でPCに向かっていた。いや、誰か反応してあげてよ
「は、はい」
「ほらな。あいつはあんま仕事信用できないから」
いや、だからお前だろ
「いえ、コメントを見る限り、リーダー」
ここでさっき話しかけてもオールスルーだった井出さんが声をあげた
「おーっとここでデバッグ成功!!」
空気を読む俺
「わかりました」
この会社は腐っている・・・。
108 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 22:59:00.98 ID:Jw+br6zA0
>>99
いやマジだ。井出さんはリーダーと仲が良い。リーダーが喫煙室に行くと、井出さんも行く。
その逆も然りな関係。
「上原!真面目に仕事してるのか?新入社員の1に示しがつかんぞ」
あわわ・・・という顔で上原さんが頷いている。8回ぐらい
「よし、もうこの件はいい。1も気をつけろよ」
いやだから貴様だ
「えと、リーダーも気をつけてくださいねw」
和やかに言う俺。すると井出さんが
「おーっとさらに成功!!!」
わかったよ・・・。もうわかったから・・・。
席に戻り、このクソ単純なバグを取る。
修正作業の再開だ。時間は19時にさしかかろうとしていた。
116 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:02:51.37 ID:Jw+br6zA0
あれから何度かデバッグ・フリーズを繰り返し、とりあえずは修正点については完成した。
次は新規作成部分だが・・・
時間はすでに21時になっていた。
このままじゃホントに23時どころか、朝になってしまうぞ。
言っておくが、この日は入社日だ。入社日は万国共通で定時で帰れるものだと思っていたが・・・。
しかし異常なのが、誰一人として帰ろうとしない。
いや、帰れない。中にはジュースのペットボトルを5本ぐらい横に並べて、耐久戦に臨む人も居た。
俺は昼飯も食わずに没頭してたので、さすがに腹が減ってきた。
飯ぐらい食ってもいいよな・・・
123 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:06:40.42 ID:Jw+br6zA0
>>121
上原さんのデータは入社日から現在までの統計なんだぜ
あれから何度かデバッグ・フリーズを繰り返し、とりあえずは修正点については完成した。
次は新規作成部分だが・・・
時間はすでに21時になっていた。
このままじゃホントに23時どころか、朝になってしまうぞ。
言っておくが、この日は入社日だ。入社日は万国共通で定時で帰れるものだと思っていたが・・・。
しかし異常なのが、誰一人として帰ろうとしない。
いや、帰れない。中にはジュースのペットボトルを5本ぐらい横に並べて、耐久戦に臨む人も居た。
俺は昼飯も食わずに没頭してたので、さすがに腹が減ってきた。
飯ぐらい食ってもいいよな・・・。
137 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:09:44.44 ID:Jw+br6zA0
ごめんね。ちょっと軽く吐き気がしてるんだ。思い出すときついんだ。
ホントにごめん。
自作してきた弁当を取り出すと
「おい、今昼休憩じゃないぞ」
「いえ、お腹がすいたので・・・」
「昼は?」
「食べてないです」
「それはお前が悪い」
はぁ?
「いえ、忙しすぎて食べれなかったんです」
「まぁ今日は入社日だから良いわ。明日からは束の間の昼休憩を大事にしろよ」
何とか許可を得た俺は弁当を食いながら新規作成・・・。
だが、修正部分ですら手こずっていた俺に、新規作成など出来るはずもない。
設計書を見ても全然わからん。
時間は22時を回っている。目の疲れも限界点突破。
だが誰も帰らない。
異常だ・・・異常すぎる・・・。
俺は帰宅を願い出ることにした。
147 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:12:49.02 ID:Jw+br6zA0
>>140,>>142
だよな・・・。新人時代の俺は甘かったよ。
今じゃむしろ早いぐらいだ。
「すいません」
「またか。なんだ」
「帰らせて欲しいのですが・・・」
「仕事終わったのか?」
「修正分に関しては終わりました」
「あぁじゃあいいよ。明日、新規作成の部分を完成させれば良いから」
「はい。おつかれさまでした」
やっぱ俺が担当なのか。無理だぞ・・・。設計書そのものが理解できないんだから・・・。
俺は半分、廃人状態で電車に揺られながら帰宅した。
すまん、ここまで書いて思ったが、俺の過去の部分について全く触れてなかった。
新卒だったら、誰が好き好んでこんな会社に入るかって話だからな。
キリが良いので、過去について触れたいんだが、それともこっち書いた方がいいかね・・・。
165 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:17:25.95 ID:Jw+br6zA0
過去から書かせてくれ。すまない。プログラマのブラックの事を伝えたかったのだが。
一気に話がさかのぼり、学生時代に戻る。
学生時代のことをダラダラ書いてたら、肝心のブラック部分がおろそかになるので
あまり詳しくは書かないこととしよう。
要するに、典型的ないじめられっ子で、中学まではちまちま登校拒否をしていた。
高校もクソバカな所しか入れず、同じようにいじめられていた。
そんな俺の唯一の友達がパソコンと、オタのケンジだった。
あーここから少し長いかもしれない。すまん・・・
178 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:20:42.59 ID:Jw+br6zA0
ケンジはプログラミングのオタで、中学校の頃からマイコン部とかいうマニアックな部に入っていた。
そこでは上であがってるが、ベーシック言語でプログラムを作るというのが活動内容なんだ。
ベーシック言語については、誰か解説してくれねーかな・・・。
C言語の基礎だから、これをやっておけば割と基礎が身につく。
俺はそのケンジからパソコンという機械を教えてもらった。
当時はまだネットが知名度がそこまで高くなかった時代だ。
いや、高かったのかな。中学生は少なくとも知らない奴が多かったな。
スペックとしては
27♂
童貞・彼女無し
こんなもんでいい?
194 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:25:29.40 ID:Jw+br6zA0
んで、同じようにベーシック言語で色々といじくり回してた。
しかしだね。ベーシック言語なんて10KBとか30KBとか、そんな世界だぜ。
んで、その限られたバイト数でやれることなんてたかが知れてる。
俺は全く面白くなくて、むしろペイントで絵とか描いてた。
もちろん家で。すると親が
「あんたそれじゃ引きこもりだよ。学校行って友達と遊びなさい」
元気な母ちゃんと
「まぁまぁ。やりたいようにやらせてあげなさい」
温厚な父ちゃんのやり取りを毎日のように聞いていた。
しかし俺はひきこもりまくりんぐの俺は、高校を中退。というか進学できなかった。
そしてN E E T
これがブラック会社に入ってしまった理由の一つだ
207 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:29:14.06 ID:Jw+br6zA0
まさに暗黒時代であるNEET。しかし働く気なんて全く起きない。
一方のケンジは大学に進学。
時間はどんどんと過ぎていく。伸びるNEET期間。無駄に上がる絵のスキル。そして発見した2ちゃん。
そんな俺が26歳の時である。つまり去年。
「あんた早く働いてよ」
「彼女作って結婚して」
「早く親を安心させて」
が口癖だった母ちゃんが死んでしまった。
自転車が横転、車に引かれて即死だった
237 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:34:08.43 ID:Jw+br6zA0
俺は大泣きに泣いた。いつも口うるさかった母ちゃんが急にコロリと死んだ。
まさに絶望だったな。そして父ちゃんが俺にこう言った。
「なぁ1・・・。わしは母さんみたいに、強く言えないけどな・・・」
わかってるよ父ちゃん・・・。わかってる
「働いてくれないか・・・」
わかってる
「でないと、死んだ母さん報われないよ・・・。社会を経験して欲しいんだ・・・」
かなりはしょったが、これが働くことになった最大の動機だ。
んで、俺は働くというわけで、求人を探すことした。
今涙でぐしょぐしょだから、書くのが遅くなるかもしれん。すまんな
267 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:40:44.93 ID:Jw+br6zA0
しかし最終学歴が中卒で、10年前後NEETやってた俺だ。
はっきり言って、全く話にならない。
しかも俺の性格だから、営業みたいな仕事は向いてないから、さらに範囲が狭い。
俺はこのままではどうにもならないという事で、10月にある基本情報技術者試験の勉強を始めた。
去年の5月の話だ。5ヶ月で取れるのか。取れるわけがないと誰もが言うだろうな。
けど、俺はケンジにお願いして基礎から全てを教わった。
それこそ今の就業時間に劣るとも勝らないほどの勉強時間だ。
その結果、俺は合格点ギリギリで一発合格を果たした。
国家資格だから、これでただの中卒というわけじゃなくなった。
しかし現実は甘くなかった。やっぱ落ちるわけだよ。
9割の会社はどこも書類選考で落とす。
当たり前だけどな。そんな俺に父ちゃんは
「おまえはよく頑張ったよ。これなら母さんも納得するよ」
と言ってくれてたが、俺はダメだった。
とにかく頑張り続けた。
297 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:46:51.80 ID:Jw+br6zA0
>>278,>>286
正論すぎる・・・。
結局、自分が全て悪い。大検に関しては時間と金の問題があったから難しかったかな・・・。
そして、やっと今の会社の面接に行き着いた。
小さい会社で、社員も15人ぐらいしか居ない。
社長は良い人で、途中で泣いてしまった俺に
「絶対取ってやる。安心しろ。帰って天国のお母さんに報告しなさい」
と言ってくれた。
以上が、入社日の時点でやめなかった理由だ。
しかし地獄だった。
母ちゃんには悪いが、辛すぎるよ。ホントに・・・。
さて、本題に戻るか。
313 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:50:06.90 ID:Jw+br6zA0
帰宅した俺は、社会の荒波にもまれ憔悴しきっていた。
「どうだった、会社は」
「最高だったよ。上司たちも凄い優しい人ばっかだし。俺がんばれると思う」
「そうかそうか」
そして自室に戻る。現在23時。とりあえず寝たいが、風呂に入らなければならない。
あと明日の新規作成部分について、少しでも予習しなければならない。
ちなみに、紙媒体は情報漏えいの関係で持って帰れないことになっている。これは仕事も同様
プログラマの帰れない理由はここにある。
自社作成の場合もそうだし、他社に行く場合だとさらに厳しい。
330 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:54:09.94 ID:Jw+br6zA0
すでにいくつか出ているが、社長の発言の意はまさに、企業戦士ゲットだったのではないかと思う。
自分でメモった内容を40分ほど予習してみるも、やはり意味がわからない。
今日教えてくれそうになった先輩に聞いてみることにし、俺は眠りについた。
そして翌日。
出勤する。開発室に入った瞬間
パチパチ!!一斉に拍手が。
俺は今日誕生日じゃないぞ
「二日目来たね!!」
「やったよ!!」
く、腐っている・・・。
351 名前:1[] 投稿日:2007/11/24(土) 23:58:40.66 ID:Jw+br6zA0
「おはようございます・・・」
席につき、パソコン起動。しかし遅い。OSも98だというのも物悲しくなってくる。
ちなみにリーダーはまだ来ていない。
とりあえず設計書を持って、例の先輩のところに行ってみた。
そこでちまちま教えてもらう。この人は本当に良い人だ。
うちの会社は出勤・退勤の管理を掲示板で行っているのだが、この人の昨日の退社時間は3時20分となっていた。
おぞましい時間だ。
俺はどうにか内容を理解し、自分の席へと戻った。
リーダーがやってきた。
「おはよう。おまえ来たのか」
コイツも言うか
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: