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渡名喜村


渡名喜村(となきそん)は、沖縄県本島周辺離島地域にあり、島尻郡(しまじりぐん)に属する村である。

概要

渡名喜村は、那覇から北西約58kmに位置し、渡名喜島と入砂島の二島からなる人口300人余りの小さな村である。村全体が「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、白い砂が敷かれた通りと赤瓦の古民家、そして強い日差しを遮るフクギの並木が織りなす風景は、沖縄の原風景そのものである。建物の床を地面より低く作る「掘り込み屋敷」など、台風に備えた独自の建築文化が今なお息づいている。夜になると集落のフットライトが灯り、静寂の中で幻想的な夜道を楽しめるのもこの島ならではの魅力である。観光化されすぎていない素朴な美しさがあり、島内ではアオウミガメや美しいサンゴ礁を間近に観察できる。島を挙げて景観維持に努める姿勢は非常に高く、訪れる者は時が止まったかのような安らぎを感じることができる。派手な娯楽施設はないが、自然と伝統が調和した「究極の癒やし」を求める旅人に最適な場所である。

基本情報

  • 面積: 約3.87km2
  • 人口: 約280人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約72.6人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 隣接市町村

観光情報


観光案内所

  • 渡名喜村観光案内所:渡名喜港フェリーターミナルの目の前に位置し、島の観光情報の提供やレンタサイクルの貸出、特産品の販売などを行う拠点施設である。1階の売店では、島特産のもちきびや島にんじんを使ったお菓子や加工品が揃い、休憩スペースとしても利用できる。入島後まず立ち寄ることで、集落の歩き方や見どころを確認でき、素朴な島旅をサポートしてくれる心強いスポットである。


現地へのアクセス

船で

那覇市泊ふ頭から渡名喜港の間に久米商船による「フェリー琉球」または「フェリー海邦」が運行されている。この便は那覇から渡名喜島を経由して久米島まで運行される。所要時間は約1時間55分。運賃は大人片道2,750円、往復5,230円。運行頻度はフェリーは1日1往復(4~11月の金のみ1.5往復)である。久米島からは約1時間20分、1160円。同じく1日1往復(4~11月の金のみ1.5往復)である。特に海の状態によって欠航しやすい航路でもあるため、渡航前には必ず公式サイトなどで最新の運航状況を確認することが強く推奨される。

村内のアクセス

渡名喜島は周囲約12.5kmの小さな島であり、主な移動手段は徒歩またはレンタサイクルとなる。集落内は道幅が狭く、フクギ並木や赤瓦の家並みをじっくり楽しむには、のんびりと歩いて回るのが最も適している。また、島内には公共のバスやタクシー、レンタカーは存在しないため、遠方の展望台やビーチへ向かう際はレンタサイクルを利用するのが一般的である。

車で

タクシーやレンタカーはない。なお、多くの宿泊施設では、フェリーの到着・出発に合わせて港への送迎サービスを行っている。大きな荷物がある場合は、予約時に確認しておくのが望ましい。

自転車で

渡名喜村観光案内所や一部の宿でレンタサイクルがある。島内は起伏がある場所も存在するが、電動アシスト自転車を利用すれば、島北部の「大本田展望台」などの絶景スポットへも比較的スムーズにアクセス可能である。自転車の1日レンタルは2000円程度(電動アシスト付きは4000円程度)が目安。

歩いて

港からメインの集落までは歩いてすぐの距離にあり、主要な史跡や商店、宿泊施設などは徒歩圏内に集まっている。白砂の道を散策すること自体が観光の醍醐味である。

観光名所

渡名喜里遺跡(紹介P)
集落の背後に位置する、14世紀から15世紀頃のグスク時代の生活跡を色濃く残す貴重な遺跡である。石垣や住居跡の遺構が確認されており、当時の島民の暮らしや交易の歴史を今に伝える重要な場所となっている。高台にあるため、遺跡周辺からは赤瓦の集落や青い海を一望できる絶好の展望ポイントでもある。

渡名喜島伝統的建造物群保存地区(紹介P)
赤瓦の古民家、白い砂の道、そして力強いフクギの並木が一体となった、沖縄の原風景が色濃く残る保存地区である。台風対策として地面を掘り下げて家を建てる「掘り込み屋敷」など、この島特有の建築様式が維持されている。夜になると道に埋め込まれたフットライトが灯り、幻想的で静謐な時間が流れる光景はこの地区最大の魅力である。

最終更新:2026年01月23日 20:34