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本島周辺離島地域

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本島周辺離島(ほんとうしゅうへんりとう)は、日本沖縄県の地域である。沖縄本島周辺の離島について、ここではまとめて述べる。

概要

島尻郡に属する本島周辺離島は、久米島、慶良間諸島、粟国諸島、伊平屋・伊是名諸島、そして遠方の南北大東島と多岐にわたる。各島は独自の自然景観と伝統文化を保持しており、座間味村や渡嘉敷村は「ケラマブルー」と称される世界屈指の透明度を誇る海で知られる。久米島町はラムサール条約登録湿地や豊かな湧水を有し、農業と観光業が両立する。一方、大東諸島は八丈島からの移住者による開拓の歴史を持ち、独自の食文化や芸能が息づく。粟国村や渡名喜村は古き良き沖縄の原風景を色濃く残し、伊平屋・伊是名村は琉球王朝ゆかりの歴史遺産を数多く擁する。これらの島々は沖縄本島から船や飛行機でアクセス可能だが、地理的特性から離島独自の生活圏と経済基盤を築いている。

基本情報

  • 面積: 約145.42km2
  • 人口: 約14,500人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約99.5人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 中心都市久米島町(くめじまちょう、Kumejima Town)
  • 隣接地域沖縄本島北部沖縄本島南部

観光情報


市町村


本島周辺離島地域の市町村は次の1町8村で構成される(郡はいずれも島尻郡(しまじりぐん))。
  • 久米島町:沖縄本島の西方約100kmに位置し、離島の中では面積・人口ともに最大規模を誇る。ラムサール条約に登録された「ニブチの森」や東洋一美しいとされる砂州「はての浜」など、豊かな自然資源を有する。海洋深層水を利用した車エビの養殖や泡盛の製造など、産業基盤が非常に安定しているのが特徴である。
  • 渡名喜村:本島と久米島の中間に位置し、村全体が重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。赤瓦の古民家とフクギ並木、そして夜になると足元を照らすフットライトが幻想的な景観を形作る。静寂な時間が流れる島内は、沖縄の原風景を今に伝える貴重な集落形態を維持している。
  • 粟国村:映画『ナビィの恋』の舞台としても知られ、独特の火山景観を持つ「長浜(白い断崖)」が象徴的な島である。かつては粟(あわ)の栽培が盛んだったことが名の由来であり、現在はミネラル豊富な「粟国の塩」が全国的なブランドとなっている。ダイビングスポットとしても有名で、ギンガメアジの巨大な群れを求めて多くの愛好家が訪れる。
  • 座間味村:慶良間諸島の西側に位置し、座間味島・阿嘉島・慶留間島などの有人島から構成される。冬場はザトウクジラが繁殖のために戻ってくるホエールウォッチングの聖地として世界的に知られている。サンゴ礁の多様性と透明度は群を抜いており、村独自の厳しい環境保全ルールによって美しい海が守られている。
  • 渡嘉敷村:慶良間諸島で最大の面積を持つ渡嘉敷島を中心とし、那覇から高速船で約35分というアクセスの良さが魅力である。「ケラマブルー」と称される深い青色の海では、一年中ウミガメとの遭遇率が高いシュノーケリングを楽しめる。島内は起伏の激しい山地が広がり、展望台からは慶良間の島々を一望するダイナミックな景観を望める。
  • 伊平屋村:沖縄県最北端の有人島である伊平屋島を村域とし、標高200m級の山々が連なる険しい地形が特徴である。琉球王朝の始祖である尚円王(金丸)の生誕地として知られ、歴史的な史跡や伝説が数多く残されている。稲作が盛んな島でもあり、美しい水田地帯が広がる風景は他の離島にはない独特の趣がある。
  • 伊是名村:伊平屋島の南側に位置し、平坦な地形に美しい白砂のビーチと防風林のフクギが調和した島である。伊平屋村と同様に尚円王の出身地であり、王室ゆかりの「伊是名玉御殿」などの文化財が大切に保存されている。ハブが生息していない島としても知られ、古民家が並ぶ集落歩きを安心して楽しめる。
  • 北大東村:沖縄本島から東へ約360km離れた絶海の孤島であり、明治時代に八丈島からの人々によって開拓された歴史を持つ。周囲を断崖絶壁に囲まれているため、船の接岸ができずクレーンで人を昇降させる光景はこの島ならではの象徴である。リン鉱石の採掘で栄えた歴史遺産が点在し、沖縄と八丈島が融合した独自の文化が根付いている。
  • 南大東村:北大東島の隣に位置し、大東諸島で最大の面積と人口を有する隆起サンゴ礁の島である。国内有数のサトウキビ生産地であり、島内をかつて走っていた「シュガートレイン」の歴史や大池などの特異な自然環境が残る。開拓者の故郷である八丈島由来の江戸相撲や大東寿司など、沖縄本島とは異なる独自の風習が色濃い。

現地へのアクセス

飛行機で

各離島には以下の空港がある。那覇空港などからの運航がある。

久米島

久米島空港(くめじまくうこう、Kumejima Airport / UEO)
久米島の西端に位置し、那覇からの定期便のほか、夏季限定で東京(羽田)からの直行便も運航される島の玄関口である。滑走路の西側はすぐ海に面しており、離着陸時には美しいサンゴ礁の海を間近に望むことができる。一方、有名な「はての浜」は島の東側に位置するため、飛行機の旋回時や那覇方面との往来時の機窓から、その白い砂州の全貌を俯瞰して楽しむことができる。以下の便の運航がある。

粟国島

粟国空港(紹介P)(あぐにくうこう、Aguni Airport / AGN)
那覇空港から第一航空の小型機による定期便が運航されており、約20分から25分で島を結んでいる。フェリーでは約2時間かかる道のりを大幅に短縮できるため、島民の生活路線やビジネス客に重宝されている。広大なサンゴ礁に囲まれた島を上空から眺めるフライトは、遊覧飛行のような美しさがある。

慶良間諸島

慶良間空港(紹介P)(けらまくうこう、Kerama Airport / KJP)
慶良間諸島の外地島(ふかじじま)に位置し、隣接する阿嘉島とは橋でつながっている。現在は定期便の運航はなく、主にチャーター便や緊急搬送、民間による不定期のヘリタクシーなどに利用されている。展望台からはケラマブルーと称される透明度の高い海が一望でき、隠れた絶景スポットとしても知られる。
  • 現在、定期便は運行されていない。

北大東島

北大東空港(紹介P)(きただいとうくうこう、Kita-Daito Airport / KTD)
沖縄県最東端の空港であり、南大東島や那覇との定期便によって島の孤立を防ぐ重要なインフラとなっている。サンゴ礁が隆起してできた島特有の地質を反映し、滑走路の周囲には厳しい自然環境に適応した植物群が見られる。1,500mの滑走路を有し、プロペラ機による安定した運航が続けられている。

南大東島

南大東空港(紹介P)(みなみだいとうくうこう、Minami-Daito Airport / MMD)
絶海の孤島である南大東島の空の拠点であり、那覇との定期便が毎日運航され、島民の移動や物流を支えている。かつては北大東空港との間に日本最短の航空路線(飛行時間数分)が存在したが、現在は直行便が主流となっている。周囲を断崖絶壁に囲まれた島の特殊な地形を、離着陸時の窓から間近に観察できる。

船で

那覇発着

各離島を結ぶ高速船やフェリーは、那覇市の泊ふ頭などから運行されている。県や町村が直接運営する航路から、民間の大手海運会社まで多岐にわたる。
  • 久米商船(久米島フェリー):那覇の泊港から渡名喜島を経由し、久米島へと向かう大型フェリーを運航している。久米島産の車エビや泡盛、海洋深層水などの特産品を本島へ運ぶ物流の要としての役割が非常に大きい。夏季や繁忙期には増便され、久米島観光のメインルートとして多くの旅行客に利用されている。
  • 粟国村 (村営航路):那覇の泊港と粟国島を約2時間強で結ぶ唯一の定期連絡船「フェリーニューあぐに」を運航している。波の影響を受けやすい海域を通るため、冬場は欠航率が上がることもあるが、島民にとっては唯一の大量輸送手段である。1日1往復が基本であり、島に宿泊する観光客やダイバー、特産品の「粟国の塩」の出荷を支えている。
  • 座間味村 渡嘉敷村(村営航路):那覇(泊港)と慶良間諸島を結ぶ航路で、それぞれ高速船とフェリーを併用して運航している。座間味村は「クイーンざまみ」、渡嘉敷村は「マリンライナーとかしき」といった高速船により、約35分〜50分という短時間でのアクセスを可能にしている。国立公園であるケラマブルーを求めて訪れる日帰り観光客にとって、不可欠なインフラである。
  • 大東海運 :那覇港(那覇ふ頭)と北大東島・南大東島を結ぶ「だいとう」を運航する、沖縄で最も過酷な航路の一つである。絶海の孤島へ向かうため、片道約15時間を要し、気象条件によっては大幅なダイヤ変更が発生する。接岸が困難な島影のため、現在もゴンドラによる「クレーンでの人・荷物吊り上げ」という独特の乗下船が行われている。

今帰仁(運天港)発着

  • 伊平屋村 伊是名村(村営航路):沖縄本島北部の今帰仁村(運天港)を拠点とし、それぞれの島を大型フェリーで結んでいる。伊平屋村の「フェリーいへや」と伊是名村の「フェリーいぜな」は、いずれも1時間強の航海で、島民の生活物資輸送と観光客の送迎を一手に担う。本島北部経由のルートであるため、美ら海水族館観光と合わせた旅程を組む利用者が多い。


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最終更新:2026年01月26日 15:33