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沖縄県

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沖縄県(おきなわけん)は、日本の沖縄地方の県である。

概要

沖縄県は、日本の最南端かつ最西端に位置し、東西約1,000km、南北約400kmに及ぶ広大な海域に点在する160余りの島々から構成されている。 かつて独立した国家であった「琉球王国」としての独自の歴史を持ち、中国や東南アジアとの交流を通じて育まれた、日本本土とは異なる豊かな精神文化や伝統行事が今なお息づいている。 気候は国内で唯一の亜熱帯海洋性気候に属し、一年を通じて温暖で、サンゴ礁に囲まれた美しい海やヤンバルの原生林など、多様な動植物が共生する貴重な自然環境を有している。 産業面では、その類まれな自然と歴史遺産を活かした観光業が県経済の柱となっており、国内外から多くの人々を惹きつける日本屈指のリゾート地として不動の地位を築いている。 戦後は長らく米国の施政権下に置かれた複雑な経緯があり、現在も多くの米軍基地が所在する一方で、国際交流の拠点としてのポテンシャルを活かした新たな地域開発が進められている。 現在は、サステナブルな観光の推進や、デジタル技術を活用した離島振興、さらには「琉球料理」をはじめとする食文化の継承と発信に力が注がれている。

基本情報

  • 面積: 約2,282.11km2
  • 人口: 約1,470,000人(2025年12月現在の推計)
  • 人口密度: 約643人/km2(2025年12月現在の推計)
  • 県庁所在地那覇市(なはし、Naha City)
  • 隣接都道府県鹿児島県(海をはさんで)
  • 県の木・花・鳥: それぞれリュウキュウマツ、デイゴ、ノグチゲラ

観光情報


地域


沖縄県の市町村は41(11市11町19村)で構成される。このガイドでは、県を以下の6つの地方に分けて説明する。
  • 沖縄本島北部名護市、国頭郡(国頭村大宜味村東村今帰仁村本部町伊江村恩納村宜野座村金武町)): 「やんばる(山原)」と呼ばれる広大な亜熱帯の森が広がり、世界自然遺産にも登録された豊かな生態系が息づくエリアである。美ら海水族館を擁する海洋博公園や恩納村のリゾートホテル群など観光資源が豊富である一方、古き良き沖縄の集落景観や伊江島などの離島文化も色濃く残っている。
  • 沖縄本島中部沖縄市うるま市宜野湾市浦添市、中頭郡(読谷村嘉手納町北谷町北中城村中城村西原町)): 米軍基地が所在する影響から、アメリカ文化と沖縄の伝統が混ざり合った「チャンプルー文化」が最も色濃く感じられる地域である。北谷の美浜アメリカンビレッジに代表される都市型リゾートや、世界遺産の中城城跡、勝連城跡などの歴史的価値も高く、若者文化や音楽の発信地としても活気がある。
  • 沖縄本島南部那覇市豊見城市糸満市南城市、島尻郡(与那原町南風原町八重瀬町)): 県都・那覇市を擁する政治・経済・文化の中心地であり、国際通りや世界遺産・首里城跡など、琉球王国の歴史と現代の都市機能が融合している。平和祈念公園やひめゆりの塔といった戦跡が点在する「平和学習」の場としての役割も大きく、近年は南城市周辺の絶景カフェや聖地「斎場御嶽」も人気を集めている。
  • 本島周辺離島地域(島尻郡(久米島町渡名喜村粟国村座間味村渡嘉敷村伊平屋村伊是名村北大東村南大東村)): 「ケラマブルー」と称される世界屈指の透明度を誇る慶良間諸島や、美しいハテの浜を持つ久米島など、那覇からアクセス可能な絶景離島が集まるエリアである。独自の気象や伝統行事が守られている粟国・渡名喜に加え、絶海の孤島である大東諸島は、独特の開拓史や地質的特徴を持つなど、島ごとに非常に個性豊かな文化が根付いている。
  • 宮古島地域宮古島市、宮古郡(多良間村)): 隆起サンゴ礁からなる平坦な島々で構成され、東洋一と称される「与那覇前浜ビーチ」など、エメラルドグリーンの海と白い砂浜のコントラストが圧倒的な美しさを誇る。宮古ブルーを楽しみながら島々を渡れる伊良部大橋などの巨大橋が特徴で、独自の伝統芸能「パーントゥ」や大自然を活かしたスポーツイベント、リゾート開発が盛んである。
  • 八重山地域石垣市、八重山郡(竹富町与那国町)): 石垣島を拠点に、赤瓦の街並みが残る竹富島、ジャングルの西表島、日本最西端の与那国島など、多様な島々が点在する日本最南端の群島エリアである。独自の八重山芸能や織物文化が今なお大切に継承されており、国内最大級のサンゴ礁域「石西礁湖」や、満天の星空が広がる国内初の星空保護区など、比類なき自然の宝庫となっている。

アクセス

沖縄県へのアクセスは、その地理的特性から空路が主軸である。その他、一部フェリーも運行されている。

飛行機で

県外からのフライトがある空港は以下の通りである。那覇空港、下地島空港、石垣空港には国際線も運航している。

沖縄本島と周辺

  • 那覇空港(Naha Airport / OKA) :沖縄の空の玄関口であり、国内主要都市やアジア各諸国を結ぶ拠点空港である。国内線と国際線が一体となった巨大なターミナルを有し、モノレール(ゆいレール)が直結するなど利便性が極めて高い。自衛隊との共用空港であるため、戦闘機の発着を間近で見ることができる点も特徴である。
  • 久米島空港(Kumejima Airport / UEO) :久米島の西側に位置し、基本的には那覇からの定期便のみの運行であるが、夏季限定で羽田からの直行便も運航される。琉球瓦をイメージした赤瓦屋根のターミナルビルが、南国情緒と離島らしさを演出している。島の主力産業である車エビや海産物の空輸拠点としても、住民の生活を支える重要な役割を担う。

宮古島と周辺

  • 宮古空港(Miyako Airport / MMY) :宮古島の中央部に位置し、赤瓦とシーサーが設置された沖縄らしいデザインのターミナルが特徴である。羽田、成田、関西、名古屋などの主要都市からの直行便が多数発着し、宮古島バブルを支える物流拠点となっている。周囲を美しい海に囲まれ、着陸直前には「宮古ブルー」と呼ばれるエメラルドグリーンの海を眼下に望める。
  • 下地島空港(Shimojishima Airport / SHI) :宮古島と橋で繋がる下地島にあり、2019年に新ターミナル「みやこ下地島空港ターミナル」が開業した。もともとはパイロットの訓練用空港として有名であり、現在はLCCや国際線の受け入れ先としてリゾート感溢れる施設となっている。空港北側の「17END(ワンセブンエンド)」と呼ばれるエリアは、国内屈指の絶景ビーチとして人気が高い。

石垣島

  • 石垣空港(Ishigaki Airport / ISG) :「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」の愛称で親しまれ、八重山諸島の観光・物流のハブ機能を果たす。2,000mの滑走路を備えたことで、本土からのジェット機の直行便就航が可能となり、観光客数が大幅に増加した。石垣牛のステーキや八重山そばを楽しめる飲食店が充実しており、空港自体が観光名所となっている。

船で

鹿児島~沖縄航路

マルエーフェリーマリックスライン:鹿児島新港を出発し、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本島北部の本部港を経由して那覇港までを約25時間で結んでいるフェリーを運行。2社が毎日交代で運航しており、LCC台頭後もマイカー輸送や奄美群島への生活物資の供給を担う重要なライフラインである。船内にはレストランや展望浴室を備えた客船もあり、東シナ海に沈む夕日や寄港地ごとに表情を変える島々を眺めながら、ゆったりとした船旅を楽しむことができる。

石垣~台湾国際航路【運行準備中】

やいまライン:石垣市の「商船やいま」が運営する石垣島と台湾(基隆)を約7〜8時間で結ぶ日本最南端の国際フェリー航路である。大型旅客船「やいま丸」を投入し、旅客輸送だけでなくマイカー輸送やコンテナ貨物の物流拠点としての役割も期待されている。2025年内の就航を目指しており、17年ぶりに復活する石垣・台湾間の定期航路として、経済や文化の新たな交流の柱となることが見込まれている。

県内交通

飛行機で

那覇空港を拠点として、石垣、宮古、久米島、そして絶海の孤島である南北大東島など、県内12の空港が網の目のように結ばれている。以下の運行会社が地域住民の生活路線と観光輸送の両輪として運航を担う。
  • 全日空(ANA)(ソラシドエアも含む):那覇~石垣(1日7往復、所要約1時間5分)、那覇~宮古(1日5往復、所要約55分)、宮古~石垣(1日1往復、所要約30分)
  • 日本トランスオーシャン航空(JTA):那覇~石垣(1日7往復、所要約1時間5分)、那覇~宮古(1日7.5往復、所要約55分)、那覇~久米島(1日1往復、所要約35分)、
  • 琉球エアーコミューター(RAC):那覇~宮古(1日1往復、所要約55分)、那覇~久米島(1日4~6往復、所要約35分)、那覇~北大東(1日1往復、所要約55分)、那覇~南大東(1日2往復、所要1時間)、那覇~与那国(1日2往復、所要約1時間10分)、石垣~宮古(1日2往復、所要約30分)、宮古~多良間(1日2往復、所要約25分)、石垣~与那国(1日3往復、所要約35分)
  • スカイマーク:那覇~下地島(1日2往復、所要約55分)。
  • 第一航空:那覇~粟国(月・火・水・土曜各1往復、所要約25分)、石垣~波照間(月・水・土曜各1往復、所要約25分)、石垣~多良間(月・土曜各1往復、所要約25分)。第一航空は点検・運休日が多いので、ホームページなどで必ず確認のこと。

鉄道で

県内には以下の鉄道路線が運行されている。
  • ゆいレール(沖縄都市モノレール):那覇空港駅から浦添市のてだこ浦西駅までの17kmを結ぶ、県内唯一の公共交通レールシステムである。2003年の開業以来、慢性的な交通渋滞を回避する定時性の高い移動手段として、市民や観光客に広く利用されている。2023年からは混雑緩和のため3両編成の運行を開始しており、さらなる利便性向上と路線の延伸構想も議論されている。

バスで

県内には主に以下のバス会社が路線バスを運行している。その他に一部地域で運行される路線バス会社のバスや各地域のコミュニティバスも運行されている。

沖縄本島

沖縄本島の主要路線は、共通の系統番号やICカード「OKICA」を導入している以下の4社が中心である。
  • 琉球バス交通:県内最大の路線網を持ち、那覇市内から北部・名護方面まで幅広くカバーする。第一交通産業グループ傘下として、GPSによるバスロケーションシステムの導入などIT化を積極的に進めている。米軍基地周辺や観光地を結ぶ路線も多く、県民・観光客双方の重要な足となっている。
  • 那覇バス:旧「那覇交通(銀バス)」を継承し、那覇市内の短距離路線(市内線)において高いシェアを誇る。琉球バス交通と同じく第一交通産業グループに属し、市内均一料金区間の運営を中心に都市型輸送を担っている。観光周遊バスや空港シャトルバスなど、那覇市内を起点とした観光ニーズにも柔軟に対応している。
  • 沖縄バス:戦後最も早く設立された歴史ある会社であり、赤と青のラインが入った車両が特徴である。本島のほぼ全域を網羅し、主要4社の中で唯一、一度も法的整理を経験せずに経営を続けている。空港リムジンバスの運行や、那覇と名護を結ぶ名護線など、長距離幹線の運行にも強みを持つ。
  • 東陽バス:那覇と南城市(旧知念村・玉城村方面)や与那原町を結ぶ、本島南部・東部路線を主力とする会社である。大手3社に比べると規模は小さいが、地域に密着した運行を続けており、独特のレトロな雰囲気の車両が一部のファンに親しまれている。高速バス「111番」など、4社共同運行の幹線にも参画している。

宮古島と周辺

  • 宮古協栄バス: 宮古島の市街地と各集落を結ぶ中心的な運行会社であり、地元住民の通学や買い物の足となっている。近年では宮古空港や下地島空港と市街地を結ぶシャトル路線の強化も図られている。島の生活に根ざしたのどかな雰囲気の路線が多い。

石垣島と周辺

  • 東(あずま)運輸: 石垣島のほぼ全域の路線バスを一手に担う会社であり、空港・市街地・川平湾などを結んでいる。観光客向けの「5日間フリー乗車券」などが充実しており、レンタカーを持たない観光客の生命線である。離島ターミナルを起点とした分かりやすい路線網が構築されている。
  • 西表島交通:西表島の南東にある「豊原」から、大原港を経由して北西の「白浜」までを結ぶ島内唯一の路線バスである。大原港や上原港という二つの玄関口を通るため、港から各集落や観光地への移動手段として広く利用されている。日本最南端・最西端のバス停を路線内に含み、マングローブの森や海岸線を走る車窓の風景は非常にダイナミックである。

船で

沖縄県の有人離島を結ぶ海上輸送は、県や町村が直接運営する航路から、民間の大手海運会社まで多岐にわたる。主要な会社および自治体運営航路をエリア別に網羅する。

沖縄本島発着

  • 久米商船(久米島フェリー):那覇の泊港から渡名喜島を経由し、久米島へと向かう大型フェリーを運航している。久米島産の車エビや泡盛、海洋深層水などの特産品を本島へ運ぶ物流の要としての役割が非常に大きい。夏季や繁忙期には増便され、久米島観光のメインルートとして多くの旅行客に利用されている。
  • 粟国村 (村営航路):那覇の泊港と粟国島を約2時間強で結ぶ唯一の定期連絡船「フェリーニューあぐに」を運航している。波の影響を受けやすい海域を通るため、冬場は欠航率が上がることもあるが、島民にとっては唯一の大量輸送手段である。1日1往復が基本であり、島に宿泊する観光客やダイバー、特産品の「粟国の塩」の出荷を支えている。
  • 座間味村 渡嘉敷村(村営航路):那覇(泊港)と慶良間諸島を結ぶ航路で、それぞれ高速船とフェリーを併用して運航している。座間味村は「クイーンざまみ」、渡嘉敷村は「マリンライナーとかしき」といった高速船により、約35分〜50分という短時間でのアクセスを可能にしている。国立公園であるケラマブルーを求めて訪れる日帰り観光客にとって、不可欠なインフラである。
  • 伊平屋村 伊是名村(村営航路):沖縄本島北部の今帰仁村(運天港)を拠点とし、それぞれの島を大型フェリーで結んでいる。伊平屋村の「フェリーいへや」と伊是名村の「フェリーいぜな」は、いずれも1時間強の航海で、島民の生活物資輸送と観光客の送迎を一手に担う。本島北部経由のルートであるため、美ら海水族館観光と合わせた旅程を組む利用者が多い。
  • 大東海運 :那覇港(那覇ふ頭)と北大東島・南大東島を結ぶ「だいとう」を運航する、沖縄で最も過酷な航路の一つである。絶海の孤島へ向かうため、片道約15時間を要し、気象条件によっては大幅なダイヤ変更が発生する。接岸が困難な島影のため、現在もゴンドラによる「クレーンでの人・荷物吊り上げ」という独特の乗下船が行われている。
  • 伊江村 (村営航路):本部町の「本部港」と伊江島をわずか30分で結ぶ「フェリーぐすく」・「フェリーいえしま」を運行している。通勤・通学、建築資材の運搬、観光客のレンタカー輸送など、まさに「動く橋」としての機能を果たしている。伊江島ゆり祭りなどの大規模イベント時には、ピストン輸送で大量の旅客をさばく。

宮古・八重山地域発着

  • 安栄観光(あんえいかんこう) :石垣港離島ターミナルを拠点に、竹富島、西表島、小浜島、波照間島など八重山諸島全域に高速船ネットワークを網羅している。他社との共同運航便も多く、観光客向けの周遊パスが充実しているのが特徴である。特に波照間島への高速船は、外海の荒波を越えるタフな運航で知られ、有人島最南端へのアクセスを支えている。
  • 八重山観光フェリー :安栄観光と並び、石垣島から各離島への高速船および貨客フェリーを運航する大手である。観光ツアーとセットになった乗船券の販売に強みを持ち、ガラスボートや水牛車体験と連動したサービスを広く提供している。赤いラインの船体が目印であり、長年にわたり八重山の島々の物流と観光を牽引している。
  • 多良間海運:宮古島の平良港と多良間島を結ぶ「フェリーたらま」を運航しており、約2時間の航海で島を繋いでいる。宮古島と多良間島を日帰りで往復できるダイヤ設定となっており、島民の買い物や通院といった生活利用が中心である。広大なサトウキビ畑を持つ多良間島の農産物出荷においても、極めて重要な役割を担う。
  • 船浮(ふなうき)海運:西表島の陸の孤島と呼ばれる「船浮(ふなうき)」集落と白浜港を結ぶ、極めて地域密着型の航路である。道路が繋がっていない船浮集落にとって、この小型船が唯一の交通手段であり、住民の生活を文字通り支えている。短時間の乗船ながら、手つかずの西表島の自然を間近に感じられる航路として、個人旅行者に人気がある。
  • 福山海運:石垣港と日本最西端の与那国島を約4時間で結ぶ「フェリーよなくに」を週2往復運航している。外洋の荒波を越えるため、国内屈指の揺れを伴う航路として知られるが、島への大型機材や生活物資、家畜を運ぶ極めて重要な物流の要である。空路が欠航した際のバックアップとしてだけでなく、船旅ならではの国境の島へのアプローチを楽しむ旅人に利用されている。

車で

沖縄本島の道路は、サンゴ礁由来の琉球石灰岩がアスファルトの骨材に用いられているため、雨天時は非常に滑りやすくスリップ事故への厳重な注意を要する。那覇市内を中心に、渋滞緩和のため時間帯によってセンターラインが移動する「中央線変移」や、バス専用レーンの規制が厳格に運用されている。また、全国で唯一、排気量51cc以上の自動二輪車に対しても「第一通行帯(左端)」の走行を義務付ける独自の規制区間が存在する。慢性的な渋滞解消に向け、沖縄自動車道の活用や新たなバイパス道路の整備が進められているが、車社会ゆえの混雑は今なお大きな課題となっている。

沖縄県には以下の高速道路・自動車道がある。
  •  E58  沖縄自動車道:那覇市(那覇IC)から名護市(許田IC)まで、本島を南北に縦断する全長約57.3kmの高速道路である。県内唯一の高速自動車国道であり、観光客のレンタカーから物流トラックまで、中北部への移動に最も利用される。米軍車両の走行が多いことや、全線が80km/h制限である点が本土の高速道路と異なる特徴である。
  •  E58  那覇空港自動車道:那覇空港と沖縄自動車道(西原JCT)を直結する自動車専用道路である。豊見城・名嘉地ICから西原JCT間は現在、無料で開放されており、那覇市街地の激しい渋滞を回避して空港と中北部を行き来するための必須ルートとなっている。現在は、空港へ直接乗り入れる「小禄道路」などの延伸工事が急ピッチで進められている。

観光

沖縄県の代表的な観光スポットを10個あげる。さらに詳しくは各市町村のページを参考にすること。

沖縄美ら海水族館本部町
世界最大級の水槽「黒潮の海」では、巨大なジンベエザメやナンヨウマンタが悠々と泳ぐ姿を間近で鑑賞できる。沖縄の深海を再現したコーナーやサンゴの飼育展示など、海洋生物の多様性を学べる施設が充実している。海洋博公園内に位置し、イルカショーが楽しめる「オキちゃん劇場」も高い人気を誇る。

古宇利島今帰仁村
本島北部から古宇利大橋を渡って車でアクセスできる離島で、「アダムとイブ」に似た伝説があることから恋の島とも呼ばれる。エメラルドグリーンの海を貫く全長約2kmの橋を渡るドライブは、沖縄県内でも屈指の絶景ポイントとして知られている。ティーヌ浜にあるハート型の岩「ハートロック」は、フォトスポットとして特に若い世代に人気が高い。

首里城公園那覇市
琉球王国の政治、外交、文化の中心地として栄えた歴史の象徴であり、鮮やかな朱色が目を引く独自の建築様式が特徴である。2019年の火災により正殿などが焼失したが、現在は復興に向けた歩みや修理の様子を公開する「見せる復興」が行われている。世界遺産にも登録されており、高台からは那覇の街並みを一望することができる。

国際通り那覇市
「奇跡の1マイル」と呼ばれる那覇のメインストリートで、約1.6kmにわたって土産物店、飲食店、デパートが軒を連ねる。活気に満ちた通りには沖縄料理の店や泡盛専門店が多く、夜遅くまで多くの観光客や地元の人々で賑わっている。毎週日曜日には歩行者天国が実施され、ストリートパフォーマンスなどのイベントも開催される。

斎場御嶽南城市
琉球王国最高の聖地として崇められてきた祈りの場所であり、現在も多くの人々が参拝に訪れる神聖なエリアである。巨大な岩が寄り添う「三庫理(さんぐーい)」などの岩間からは、神の島とされる久高島を望むことができる。静寂に包まれた森の中に位置し、琉球の精神文化や自然崇拝の形を色濃く感じることができるスポットである。

ハテの浜(紹介P)久米島町
久米島の沖合に浮かぶ、砂だけでできた全長約7kmの3つの砂州の総称であり、360度を真っ青な海に囲まれた天国のような景色を楽しめる。船でしか上陸できない特別感があり、真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストはまさに非日常の極みである。シュノーケリングでは浅瀬でも多くの魚に出会うことができ、映画やCMのロケ地としても度々使用されている。

与那覇前浜ビーチ(紹介P)宮古島市
「東洋一の白砂」と称えられる宮古島を代表するビーチで、約7kmにわたって続くきめ細やかな白い砂浜と透き通った青い海が広がる。宮古ブルーと呼ばれる鮮やかなグラデーションの海は圧巻で、向かいに見える来間島や来間大橋の景観も素晴らしい。マリンスポーツが盛んである一方、夕暮れ時には海に沈む美しいサンセットを眺める贅沢な時間を過ごせる。

川平湾石垣市
石垣島を代表する景勝地で、日本一とも称される透明度の高い海と点在する緑豊かな島々のコントラストが非常に美しい。潮流が早いため遊泳は禁止されているが、グラスボートに乗れば色鮮やかなサンゴ礁や熱帯魚を座ったまま観察できる。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得しており、世界的に評価されている観光地である。

竹富島竹富町
石垣島から船で約10分、赤瓦の民家や白砂の道など、沖縄の伝統的な原風景が今なお色濃く残されている小さな島である。のんびりと島内を巡る水牛車観光は、ガイドの三線や歌声と共にゆったりとした時間を楽しめる名物となっている。色とりどりの花が咲くフクギ並木や、星の形をした砂が見つかる「星砂の浜」など、癒やしのスポットが点在する。

西表島竹富町
島の約9割が亜熱帯の原生林に覆われ、世界自然遺産にも登録されている「東洋のガラパゴス」とも称される大自然の宝庫である。仲間川や浦内川でのマングローブクルーズやカヌー体験など、ダイナミックなアクティビティが最大の魅力となっている。特別天然記念物のイリオモテヤマネコをはじめ、ここでしか見られない希少な動植物が数多く生息している。

グルメ

沖縄県で味わいたい代表的なグルメをあげる。個別のレストランなどは各市町村のページを参考にすること。

沖縄の定番・伝統グルメ

  • 沖縄そば:小麦粉100%の麺と、豚骨やカツオ節の出汁が効いたスープが特徴の国民食である。三枚肉(豚バラ)やソーキ(スペアリブ)をのせるのが一般的で、紅ショウガやコーレーグスで味変を楽しむ。地域ごとに「八重山そば」や「宮古そば」といった独自の進化を遂げている。
  • ゴーヤーチャンプルー:沖縄を代表する家庭料理であり、苦味のあるゴーヤーと豆腐、豚肉などを炒め合わせた一品である。島豆腐は崩れにくく、ゴーヤーのシャキシャキ感と卵のまろやかさが絶妙な調和を生んでいる。夏バテ防止のスタミナ料理としても、古くから親しまれている。
  • ラフテー:沖縄風の豚の角煮であり、皮付きの豚三枚肉を泡盛や黒糖、醤油でじっくりと煮込んだ料理である。箸で簡単に切れるほど柔らかく、口の中でとろけるような食感と濃厚な甘みが堪能できる。かつては琉球王朝の宮廷料理として振る舞われていた逸品である。
  • 海ぶどう:「グリーンキャビア」とも呼ばれる、沖縄の海が育むクビレズタという海藻である。口の中でプチプチと弾ける独特の食感が最大の魅力で、磯の香りが爽やかに広がる。酢醤油やシークヮーサーポン酢で食べるのが一般的で、おつまみとしても人気が高い。
  • ジューシー:豚肉やひじき、人参などを具材に、豚肉の茹で汁と出汁で炊き込んだ沖縄風の炊き込みご飯である。法事や行事の際にも欠かせない料理であり、沖縄そばのセットメニューとして提供されることが多い。豚の旨味が米の一粒一粒に染み渡っており、滋味深い味わいである。
  • サーターアンダギー:「砂糖(サーター)」「油(アンダ)」「揚げ(アギ)」を意味する、沖縄の伝統的なドーナツである。外はカリッと、中はしっとりとした食感で、素朴な甘さが後を引く美味しさである。縁起物としてお祝い事にも用いられ、揚げたての熱々は格別の味わいである。

戦後文化と独自グルメ

  • タコライス:メキシコ料理のタコスの具材を、米飯の上にのせた沖縄発祥のB級グルメである。スパイシーに味付けされた挽肉、レタス、チーズ、トマトを混ぜ合わせ、ピリ辛のサルサソースで頂く。米軍基地のある金武町で誕生し、今や県内全域で愛されるソウルフードとなっている。
  • ステーキ:戦後のアメリカ文化の影響を強く受け、沖縄では独自の「飲んだ後の締め」としてもステーキが定着している。赤身肉をがっつりと焼き上げ、酸味の効いた「A1ソース」やオリジナルソースで食べるのが沖縄流である。ボリューム満点ながら、意外にもさっぱりと食べられる。
  • ブルーシールアイスクリーム:アメリカ生まれ、沖縄育ちのアイスクリームブランドとして、県内各地で親しまれている。シークヮーサーや紅イモ、塩ちんすこうといった沖縄特有のフレーバーが豊富に揃っている。暑い日差しの中で食べる濃厚かつ爽快なアイスは、沖縄観光の定番の楽しみである。
  • ポークたまごおにぎり:ポークランチョンミートと厚焼き玉子を海苔とご飯でサンドした、沖縄のソウルフードである。コンビニや専門店で手軽に購入でき、家庭でも日常的に作られる親しみやすい一品である。油味噌(アンダンスー)やレタスなどのトッピングにより、様々なバリエーションが楽しめる。

お茶・ソフトドリンク

  • さんぴん茶:中国のジャスミン茶が沖縄に伝わり、独自の呼び名で定着した県民に最も身近なお茶である。緑茶にジャスミンの花の香りを移したもので、爽やかな香りとさっぱりした口当たりが特徴である。脂っこい料理との相性が非常に良く、家庭や飲食店、自動販売機など至る所で見かける。
  • ぶくぶく茶:煎り米を煮出した湯とさんぴん茶などを合わせ、大きな茶筅で泡立てて楽しむ伝統的なお茶である。茶碗の上にソフトクリームのように高く盛られた真っ白な泡は、見た目にも非常にインパクトがある。琉球王朝時代から伝わるおもてなしの飲み物であり、現在では那覇などで体験できる。
  • シークヮーサージュース:沖縄固有の柑橘「シークヮーサー」を搾った、強い酸味とほのかな苦味がクセになるドリンクである。ノビレチンという健康成分が豊富に含まれており、疲労回復や夏バテ防止にも効果的と言われている。ストレート果汁を水や炭酸で割ったり、蜂蜜を加えて甘酸っぱくして飲むのが一般的である。
  • 沖縄県産コーヒー:沖縄本島北部(やんばる)を中心に栽培されている、日本国内では極めて稀少な国産コーヒーである。海外産に比べて雑味が少なく、クリーンな透明感と黒糖のような優しい甘みが感じられるのが特徴である。収穫量が限られているため高級品だが、農園直営のカフェなどで鮮度抜群の一杯を楽しめる。

アルコール

  • 泡盛(あわもり):タイ米を原料に黒麹菌を用いて仕込む、600年以上の歴史を持つ沖縄伝統の蒸留酒である。3年以上熟成させたものは「古酒(クース)」と呼ばれ、年月を重ねるほど香りが芳醇になり、口当たりもまろやかになる。水割りやロックのほか、さんぴん茶で割る「さんぴん割り」も現地で人気の飲み方である。
  • オリオンビール:沖縄の強い日差しと高温多湿な気候に合わせ、爽快でスッキリとした飲み口に仕上げられた県産ビールである。地元の人々に絶大な支持を受けており、沖縄料理店や居酒屋には欠かせない存在となっている。定番の「ドラフト」以外にも、季節限定商品やクラフトビールシリーズも展開されている。


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最終更新:2026年01月26日 07:07