テソロ - 忘却のテソロ | 一次創作企画

---

忘れられた道具の想いが具現化した小さな妖精。
彼らはテソロ同士か持ち主本人にしか見る事が出来ない。
捨てられた物、忘れられた物、主人を失った物…様々な理由はあれど持ち主と離れ離れになった道具の「願い事」に反応してテソロは生まれる。
自由を手に入れた彼らは、その願いに沿って歩みだすのだ。

道具の妖精であるテソロ達はそれぞれ道具に付随した魔法を一つだけ使う事ができる。
魔法の根源はテソロたちがそれぞれ有している核から発生しており、核を破損している半壊や核無しには魔法を扱うことができない。

---

...

人が道具を大切に扱い、想う。
私たちテソロは本来人々の願いに応えるために生まれてきました。

やがて時代は進み、物がたくさん作られては捨てられるようになり
いつしか道具への関心が薄れた人々から、我々は見ることすら出来ない「忘れられた存在」へと変化していきました。

私たちは人々の想いに応える存在、人間からの想いがなければ生きて行けません。
こうして、テソロは人々の知らぬところで静かに滅びてゆきました。

…そう。私たちは本来、滅びるはずだったのです。

---