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前が見えていない人たち



のっけからやっばいのに絡まれた!
つーか、サイケデリック飛び越してキチガイだぜありゃあ!
いきなり「おい、俺の名を言って見ろ」とか言われても「ハァ」としか言いようがないっての!
だのに「なんだその目は!」とか言って逆ギレしてきやがんの!!
ザッケんなよ! って大声で言いたかったけど、向こうが問答無用でショットガンパナして来たからさぁ大変。
運良く一発避けることが出来た俺は、いつ以来かも覚えてないチャリンコに跨って全力疾走した。
……つっても、銃とチャリンコじゃ、たかが知れてるっていうか。
即座に後輪を打ち抜かれて、体をお空に投げ出され。
それでも必死に逃げ出して、走って走って走り続けた。
知り合いが良いとか口が裂けても言わない、この際狂っちまった鉄雄でもいい。
誰でも良いから、助けてほしかった。
バンッ、と何度目か分かんねー音がする。
即座に走る痛みに、俺は思わず倒れ込んでしまう。
万事休すか、クソッ!

そんなとき、一人の姉ちゃんが目に映った。
年は……うん、たぶん自分と同じくらいだ。
でも、そんなことは今はどうでも良い。
問題はその姉ちゃんが"刀"を持っている、って事。
女の子に頼るのは忍びねーけど、もうこの際贅沢は言っていられない。
「姉ちゃん!! 助けてくれ!!!」
俺は、腹の底から声を絞り出した。
それと同時に、理解しちまった。
目の前の女の子が、前を向いていねーことを。



ひとまず、一人。
幸先よいスタートを切ったジャギの前に、もう一人少女が現れる。
どこも見ていない、けれど全てを見ているような目。
けれど、ジャギは構わずに少女へと問いかけていく。
「おい、お前」
いつもと同じように銃を構え、いつもと同じように指を指し。
「俺の名を、言って見ろ」
いつもと同じように、問いかけていく。

少女の答えは、沈黙。
否定でも、肯定でも、答えでも、反論でもない。
けれど、答えはなんであれ一緒。
ジャギの銃の引き金が引かれることに、変わりはない。

ばんっ、と音がして、また命が失われる。

筈だったのだけれど。
銃の引き金が引かれることはなかった。
ゾクリ、と嫌な予感がしたとき、ショットガンを握りしめていたはずのジャギの片腕が、きれいさっぱりとなくなっていたからだ。
「あ……?」
状況を理解するよりも早く、少女は動き出している。
迎撃をせねば、と考えてもするための腕が足りない。
足を延ばすか? それも間に合わない。
ジャギは、ただ襲いかかってくる少女を見つめる事しかできない。
そう、その姿はまるで。
白虎のように、輝いていた。



ふらり、少女は足を進める。
今しがた斬り捨てた男の事など目もくれず、足を進めていく。
そして、一度だけ立ち止まる。
「……ごめんね」
それは、救えなかった少年の亡骸の前。
いや、救えなかったというのはおかしいか。
救う気など、さらさらなかったと言うのに。

誰かを、救う?

そんな高尚な人間じゃ、ないだろう。

少女は、更紗は足を進める。

その背に、白虎を背負いながら。

虚ろな目のまま、ただ、進む。

【甲斐@AKIRA 死亡】
【ジャギ@北斗の拳 死亡】

【文京区/一日目・深夜】
【更紗@BASARA】
[状態]:
[装備]:将門の刀@真・女神転生
[道具]:基本支給品*1、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本行動方針:
1:
[参戦時期]
※コミックス15巻、揚羽に見捨てられた直後。


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ゲームスタート 甲斐 GAME OVER
更紗 [[]]
ジャギ GAME OVER
最終更新:2013年06月05日 01:28