Scar of Braingeyser
インタビュー:Jon Finkel パート1
最終更新:
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インタビュー:Jon Finkel パート1
- 原文
- Interview: Jon Finkel Part 1
- 著者
- Toby Wachter
- 訳者
- o・∀・) nira.
- 投稿日
- 2001-12-14
- 更新
- 2003-05-06
『Magicのプロ』という思想はMark JusticeやOlle Radeのようなプレイヤーによって確立された。 その後、Jon FinkelはMagicのトッププレイヤーとして、プロツアー、Nationals、Worlds、インビテーショナルを制覇したが、 最近はJonはあまりMagicに入れ込んでいると言うわけでは無いようで、Kai Buddeが次のスーパースターになる兆しを見せている。
Finkelはこれについて、元『Magicのトッププレイヤー』として、どのように思っているのだろうか? そんなこと気にしてさえもいないのだろうか? Magicのプロプレイヤーは増加傾向にあり、多くの人々がMagicで飯を食っていくことを決めた...だがFinkelは大学に残ることを選んだ。 なぜ彼はこのような状況の中でこの選択をしたのだろうか? 私はこの間New York CityのNeutral Groundで話し合う機会を持ち、このことについてや、彼がいかにプレイテストをしているかとか、 なぜあまりGrand Prixには出ないのかとか、栄光より金が大事なのかとか、『フィンケル様』と世間で呼ばれている影魔道士の浸透者のことについてどう思うのかとかいろいろ聞きまくってしまった。
- Sideboard
- 今何歳で、大学何年生ですか?
- Jon
- 23歳で、Rutsgers大学の4年生です。
- Sideboard
- プロプレイヤーとして学校から離れると言う選択肢もありましたが、大学に残ったのはなぜですか?最近は大学よりもプロプレイヤーとしての道を逝く人の方が多いようですが。
- Jon
- アメフトの選手や、バスケの選手はプロになる為に大学をやめますが、そこまでの収入がMagicをやることで手に入るわけでもなし。 大学も楽しいし、若い間に教育を受けておかないとね。というわけで大学をやめる必要性が見当たらないわけです。
- Sideboard
- Magicの為に大学や仕事を辞めたプレイヤー達についてどう思いますか?
- Jon
- 別にいいと思うし、私がどうこう言えることではありませんが、でも少しだけ勿体ないことをしていると思います。 Magicは人生の全てをかけてでもやるべきなのかと言うとそこまででも無いような気がするし、教育を投げ出すと後に余りいいことはありません。 それにMagicをすることで簡単に金が手に入るわけですから、Magicをやめた後できちんと金を稼げるかどうかちょっと不安になりますよね。
- Sideboard
- 大学に逝きつつもMagicでいい成績を残している、ということで何か証明できることはありますか?
- Jon
- んー、別に準備を丹念にしているからMagicで強いんだ、と言うことでは無いと言うことでしょうか。どちらかというといい友達と、ドラフトの才能に恵まれて、プレイングも悪いわけでは無い、それだけでここまでできる、ということです。 学校を辞めたからMagicが強くなる、と言うことでは決して無いと思います。
- Sideboard
- こんなことを聞いてもいいのかどうか分かりませんが、最初に逝った大学は途中でやめていますよね。Magicはそれと何か関連がありますか?
- Jon
- Magicをしていたから、と言うのは簡単ですが、それは余り正しくないと思います。私は最初から余りいい生徒では無かったんですよ。成績はそこそこでしたが、高校は絶対に行かなければならないときにしか行かなかったし、宿題も余りしませんでした。 そしてあのときは、試験を受けなかったんです。強制ではありませんでしたから。馬鹿でしたが、ま、そういうことです。
- Sideboard
- つまりMagicは退学とは余り関係がないと言うことですね?
- Jon
- そりゃあ平均を.3ぐらい下げたかもしれませんが、高校での成績はそこそこ良かったですし。 だいたいA-/B+(A、B、C、D、Fまであり、Aが最高でFが最低)ぐらいで卒業しました。
- Sideboard
- Magicの成績が上がったのは退学したときからですよね?
- Jon
- そうです。'96-'97まで在学していたのですが、'97-98の一年間はずっと暇でした。 そのときにPlayer of the Yearをとって、PTNYで1位に、Chicagoで3位に、Nationalsで4位に、Worldsで3位になりました。
- Sideboard
- Magicの成績が上がったのは学校がなくなり、Magicに時間を注ぎ込むことができたからですよね?
- Jon
- うーん、微妙かな。たしかにMagicに時間を使いましたが、あまり学校へ行っていたかいっていなかったか、 と言うのは余り関係ないと思います。学校にいたときでもMagicに同じぐらい時間を使っていたし。
- Sideboard
- その年('97-'98)のMagicがそれほどまでに好調だったのに、なぜ学校に戻ったのですか?
- Jon
- そのときに戻っていなかったら、いつ戻れるか分からなかったので。それに結構暇だったんですよ。もちろん暇なのはいいことなんですが、やっぱり何かすることが無いと人間ダメになりますから。
- Sideboard
- 何を専攻していますか?
- Jon
- 英語です。
- Sideboard
- 卒業後何をしようと考えていますか?
- Jon
- まだ決めていません。就職するかもしれないし、大学院に行くかもしれない。でも就職するんだったらWall Streetで働きたいかな。
- Sideboard
- 卒業後プロプレイヤーとして活動する気はありませんか?
- Jon
- もちろんMagicは続ける気ですが、プロとアマの境界線は余りはっきりさせないでもいいと思います。 プロツアーにも参加する気持ちでいますが、どうだか。 もちろん就職したらMagicはやめないと行けないと思いますが、少なくとも後2~3年は続けます。
- Sideboard
- 就職したらMagicをやめるのですか?
- Jon
- 実際どうするかは分かりませんが、仕事は時間を取りますし、本当に打ち込むことは無くなると思います。 もちろんMagic以外なにをするでもなしに生活していて全く支障が無いならそうするかもしれませんが、老後のこととかも考えないとね。
- Sideboard
- 大会に行くとき準備期間はどれだけとることにしていますか?
- Jon
- 本当に準備期間を長くとったのは'98のWorldsで最後かな。 去年はNationalsに少し、Worldsでも少しとりましたが、最近は本当にしたくなったときにしかしないので、あまり準備期間はとっていません。
- Sideboard
- あなたにとってMagicとは遊びですか?仕事ですか?
- Jon
- 遊びです。Magicは何をしても楽しいですが、するならやはりドラフトがいいかな。
- Sideboard
- 例えば金曜日の夜に何もすることが無いとき(アメリカ人は金曜日の夜は大抵何かする。週休二日制のあらわれである)、Magicをプレイしますか?それとも他のことですか?
- Jon
- Magic取り扱い店で余りいい店が町に無いので、ちょっと遠くまで出かけなければMagicをプレイできないんですよ。 Magicのやっている友達はほとんどがNew Yorkにすんでいるんですが、それは少なくとも片道1時間15分の旅です。私にとってMagicはぶらりとやりにいくよりも、計画をたててするものです。
- Sideboard
- Magicと出会ったときのことを聞かせて下さい。
- Jon
- イギリスに住んでいたときちょっとゲームをやりたくなったんです。 (何回も話したことがあるようだ)そしたら誰かがMagicをプレイしてて。で、ちょっと興味があったのでよってみたんです。そのときが初めてですね。
- Sideboard
- なぜMagicをはじめる気になったんですか?
- Jon
- なかなか面白いゲームだと思いました。 実は、家族はみんなゲームが好きで、お爺さんも父さんもブリッジが得意で、父さんはチェスもとてもうまかった。 ゲーマーになるのは環境的なものですかね。
- Sideboard
- いつ頃から自分の才能を自覚していましたか?
- Jon
- 結構早くからでしょうか。New Jerseyに戻った時にもっとよく分かるようになって、 その地域で一番強いやつが集まるよくいったデュエルスペースで一番強いやつだと自覚していました。
- Sideboard
- その『一番強い奴ら』とはDavid Bachmann、Feming Chan、それとJohn Chinnockのことですか?
- Jon
- そうです。Femingは余り知られていないかもしれませんが、BachmannとHappy Johnは結構知られてるはず。
- Sideboard
- 彼等から学ぶことはありましたか?
- Jon
- というよりも、対戦相手一人一人、全ての人から何かしら学ぶことはあったと思います。これはこういう対戦型のゲームやスポーツでも言えることでしょう。
- Sideboard
- いつごろからMagicが『ただのゲーム』から『金が作れるゲーム』にかわりましたか?『金が作れる』と分かってからはMagicに注ぎ込む時間は多くなりましたか?
- Jon
- んー、こんな実験があるのを知ってますか?誰かに嘘をつかせて、例えばスッゲーつまらなかったときにとっても面白かったって言わせるんです。 で、一つのグループには報酬として$1を、もう一つのグループには$20を渡す。 で、その『仕事』についてどう思ったか、って聞くと、$1もらったグループの方が$20もらったグループよりも高い関心を示したらしい。 これからわかるように、どれだけの報酬が帰ってくるかってのとどれだけ面白かったかって言うのは余り関連が無いんだと思います。
- Sideboard
- なるほど。ところで、JonがJunior Pro Tourにいたとき、ほとんどの人はJon Finkelと言う人をデッキビルダーとしては知っていたけれども、プレイヤーとしては余り高い評価を得ていなかったですよね。だれがその移行を促したんだと思いますか?
- Jon
- 別に移行だとは思っていません。その頃はデッキビルディングは今日ほど『科学的』に、理論で作っていくものでは無かったし、私はちょっとしたカギを持ってましたからね。 私は自分がかなりできるプレイヤーであると思っているけども、人々はその頃は認めなかった。 逆に、私はそこまでいいデッキビルダーではありません。
- Sideboard
- 何か他のプレイヤーが知らないことを知っている、ということはありませんか?
- Jon
- そういう『こと』よりも、考え方です。基本的に私は『良くないプレイング』とか、『いいプレイング』とかは無いと思っています。ただあるのは『正しいプレイング』と、ミス。それだけです。 人は『うーん、このときにこうこうしたのが良かった』、等と言いますが、本当に正しいプレイだったことはありません。
- Sideboard
- Magicコミュニティーにいた6年間で、Jonのイメージはいくら関わったような気がします。 例えば昔は分厚い眼鏡をしていましたが、今ではすっかりかわって、髪まで染めるようになった。Magicはそういう外見や内面の変化に関係ありますか?
- Jon
- んー、そういう質問はちょっと答えにくいですね。いろんな要素が重なりあって今の私があるわけですし。 まあ、Magicが私の人生に及ぼした影響はどちらかと言うと小さいです。
- Sideboard
- 今、Magic界から疎外しているように感じませんか?一部の人々は『もうJonは大会に出ない』等と言っています。 Mike Turianのような人々は特に出なくてもいいPTQに、ただカオを見せる為に出ています。それについてどう思いますか?
- Jon
- たしかに少々蚊帳の外に出ていますね。 いい友達のMagicプレイヤーとはちょくちょくあってますが、別に大会で会う必要も無いので。 たとえばNew YorkにいけばDave Price、Eric Kesselman、Ben Murray、Brook North、Chris Pikula等等...がいるからよく一緒にいますが、『友達』としてつきあっているのであって、必ずしもMagicをプレイしている必要はありません。 それに、PTQで誰かがプレイするのを見るのってつまらないし。
- Sideboard
- では、Grand Prixでは...その、Vegasにはこなかったでしょう。なぜですか?
- Jon
- 遠いし。それに、モチベーションって難しいんですよ。ただ、『俺は行きたいか?』ってといかけて、答えが『ノー』だったんです。
- Sideboard
- では、Grand Prixではプレイすることは少なく、Pro Tourでのみプレイするということですね?
- Jon
- まあね。
- Sideboard
- そういう点ではMagicは趣味と言うより仕事と言った方がいいですか?
- Jon
- 人生の重要な部分かな。多くの友達はMagicをプレイしているし、私がいろいろなことをする方法を変えてくれた。仕事かどうかと聞かれれば、はいとこたえるしかないが、 Allen Iversonにとってはバスケが仕事であるように、楽しい仕事だよ。
- Sideboard
- 一部の人はJonは『その気になったときだけ』いい成績を残す、と言っていますが、それについてどう思いますか?
- Jon
- そういうわけでも無いと思う。短期間でもMagicの環境はすぐに変化するし、どれだけいい成績を残せるかというのは以外とランダムなんだ。 もちろんその気になったら準備に力が入る。で、そこでいい成績を残すと、『準備をしたからいい成績を残したんだ』と思われてしまう。 でも成績が悪くてもじっくりと準備をした人入るだろうし、成績が悪いってだけで『その気ではない』と判断するのは早合点だよ。
- Sideboard
- やる気にならなかった大会は今までにありますか?それは何故?
- Jon
- んー、分からない。構築戦で面倒くさいから準備を投げ出した大会はあると思うけど、忘れた。(激しく意訳です。)
- Sideboard
- Hampton Court Placeのプレイヤーは大会の為に何回も何回もいくつもの違ったデッキでプレイテストをします。そういうことをする気になりますか? それともJonの方がいいプレイヤーだからそんなことをする気にはなれませんか?
- Jon
- 彼等がすることの10%だけやってあとの90%は推測で終わらせると思う。
- Sideboard
- ということは、プレイテストはあまり重要ではないということですか?
- Jon
- それは全然違う。すっごく重要で、助けになるけれども、時間の問題です。もしたっぷりと時間を使うなら結構な情報が手に入るし、勝つ為にはいいだろうけども、でも私はそういうことはやらない、と言うことに決めたんです。
- Sideboard
- Worlds 2000で勝ったとき、プレイテストはしましたか?
- Jon
- そこそこかな。週末は大体プレイしてた。でもTinkerはその環境で一番いいデッキだと確信したいたし、どのデッキと当たっても大体勝てそうだった。 というわけで確かにしたけれども、プレイテストをすることとは私のアイデアじゃ無かった。 結局私がプレイテストをして入れることに決めたのはBrainstormぐらいのものだったかな。
パート2をお楽しみに。
118 名前: o・∀・) nira. 投稿日: 01/12/14 23:11
あ、あと、記事の最初の方ではJonさんが敬語なのに最後の方ではタメ口なのは洩れのミスで。