年間を通じて発生している非常に濃い霧と、道を照らす松明の煙で常に視界が覆われた道。
点在する松明を頼りに進めば道に迷うことはないため、多くの旅人にとっては通過点でしかないが、
ひとたび主道を逸れれば一寸先も分からぬ濃霧とそれに紛れて襲いかかる魔物に行く手を阻まれることとなる。
ストーリーモードでは自治領へ向かうプレイヤー達が惑わされ、突破の為に霧の原因を突き止め解決するダンジョンとして立ちはだかる。
霧煙街道の名が付く前は何の変哲もない平坦な街道だったが、
ダンジョンボスを務める"銀燈の魔女"メイ=ルゥカの固有スペル『迷夢(ラビリンスミスト)』によって昼夜を問わず視界不良な悪路となった。
ルゥカを倒すことで霧に迷わず進むことの出来るアイテム『見探りの銀燈』を入手できるほか、
レアドロップとして『迷夢』の
スペルカードも獲得可能。ルゥカ自身を捕獲することもできる。
大半のプレイヤーにとって単なるシナリオダンジョンに過ぎないこの場所であるが、
例によって
運営と悪知恵合戦を繰り広げる一部プレイヤーが目をつけてしまう。
霧煙街道はいつしか、数メートル先の輪郭すら判別できない視界の悪さを利用した
無許可の
露店設置、
フレンド機能を介さない(=ログなどの証拠が残らない)密談、
狩りパーティの妨害やトドメの横取りといったマナーにもとる行為の温床となった。
加えて敵モンスターの接近にギリギリまで気付けないがために、
MPKの名所としても知られている。
ダンジョン自体は大した難易度でもないに関わらず、人間の悪意によって魔境と化した、
実にオンラインゲームらしさに満ちた場所である。
最終更新:2020年01月09日 02:27