鍛冶や錬金、料理といった生産系
スキルに特化した者たちのカルテル組織であり、
ゲーム攻略よりも交易や攻略組へのアイテム供給、金策などを主体として活動している。
『市場から
アルフヘイムを征服する』というのが彼らの掲げる理念。
組合長はカンスト錬金術師の『オクラ☆とーすと』。
公式が不定期に公表するアルフヘイム長者番付で3期連続首位を獲得した富豪である。
このほかそれぞれ得意分野ごとにスキルをカンストした幹部が在籍しており、
調理師『高田たかふみ』、裁縫師『烙印の夜-DarkAngel-』、宝飾師『まにまに』など、
番付の常連たちが名を連ねている。
ブレモンの生産職は武器や防具、バフ用の薬品や育成アイテム、
箱庭モード用の家具など、
便利で貴重なアイテムを作り出すことができるため、重要度が高い。
その一方でスキル上げには非常にちまちました面倒な作業を何時間も行う必要があり、
さらには苦労して作った商品も買い叩かれて二束三文の利益に終わることが多く、
売り手市場にも関わらず人材が常に不足しているという問題を抱えていた。
取引要素のあるマルチゲーではままあることだが、市場では長らくダンピング行為が横行していた。
生産スキルを上げたプレイヤーが半ばボランティア感覚で破格の値をつけた商品を市場に並べ、
そのために適正価格で売りに出したプレイヤーの商品が売れなくなったのである。
これは単なるゲーム内の取引という都合上、プレイヤーはどれだけ赤字を出そうが、
リアルの生活にはまったく影響しないという至極当然の原理があるためだろう。
プレイヤーはルピを稼ぐために躍起になる必要はなく、たとえ破産しても何ら問題はない。
むしろ安くアイテムが手に入ったほうが皆が喜ぶ…実に善良な価値観である。
しかしこうした善行は、善意に基づいていたとしても、悪く言うなら不当廉売にあたる。
赤字上等で安売りを続ければ、きちんとコストを計算して売ろうとする者たちが割りを食う。
商品が売れなければ、わざわざ面倒なスキル上げを行う者は居なくなる…といった負のスパイラルが発生する。
健全な市場取引のためには、過当競争を是正し、適正価格を維持しなければならない。
こうした背景から、オクラ☆とーすとは生産職プレイヤーを片っ端から勧誘し、カルテルを形成した。
生産職の権益を保護することでなり手の育成・確保を目指したのが、メリ協の発足経緯である。
当協会の主な活動は市場相場のバランス調整だが、素材アイテムの供給や大口顧客の斡旋なども行っている。
特にレイド攻略組は大量のバフ系アイテムや、短期間で戦力を拡充するための育成アイテムを常に欲しており、
そうした
ガチ勢とパイプを持つことで安定的に需要先を確保することができる。
攻略組にとっても、一般価格よりかは安い値段で安定供給を受けられ、
専属の生産職をチームに抱えるよりも手軽に発注できるためメリットがある。
生産職間の価格協定はともすれば市場価格の不当なつり上げ、つまり談合を引き起こしかねないが、
公正取引を重んじる組合長オクラ☆とーすとによる強力なトップダウンによって防止されている。
あくまでフェアに、それでいて市場を制圧する。これが彼らの最も根源的な欲求である。
また組合は
穀倉都市デリンドブルグの箱庭エリアに自宅を改造した店舗を連ね、
大規模な商店街を形成している。
のどかな田園風景のど真ん中にドカンと巨大な街が登場するのはインパクトがあり、
景観ぶち壊しとか言ってはいけない。
余談だが、
アコライト外郭を不当占拠する
マル様親衛隊とは仲が非常に悪く、
商圏を外郭まで広げたい組合員と親衛隊員がしばしば小競り合いを起こしていた。
オクラ☆とーすとも親衛隊長さっぴょんとは浅からぬ因縁があるらしく、
先の
親衛隊包囲網では率先して討伐チームに物資提供を行っていたとか。
負けたのだが。
最終更新:2020年06月13日 00:05