まじん
ニヴルヘイムに生息するモンスターの分類のひとつ。
神と名が付いているが、神話に登場するような超越的存在としての「神」ではなく、
魔族社会における役職のようなものを指す言葉。
アルフヘイムで言うところのジョブやクラスの一種に相当する概念であり、
無理やり人間のジョブ分類に当てはめるなら「神官」や「聖騎士」が近い。
おしなべて
魔法を得手とするジョブだが、魔族本来の膂力を用いた近接戦にも適性がある。
大きな頭部に四肢と五指を有し、直立する中型哺乳類という『大体似たような形状』をもつ人類と異なり、
角があったり翼があったり個体によって身体の構造が大きく変わる魔族のジョブは類型化が難しい。
職業ギルドや資格といった制度も存在せず、よって魔族のジョブというのはほぼ自称である。
ひとつ共通する特徴を挙げるとすれば、魔神はいずれも身体のどこかに魔法を宿した器官を持ち、
これを用いて詠唱や魔法陣といった術式を経ることなく魔法を行使することが出来る。
出力も強く、人間の魔術師が10年単位の修行で身に着けるような大魔法をスナック感覚で連発する。
半面、魔法器官を破壊されると器官依存の魔法が使えなくなるため、魔神にとっての明確な弱点と言えよう。
有名どころで言えば魔神の一体『
氷獄のコキュートス』は角が魔法器官となっており、
四方百里にわたる広範囲を凍てつかせる規格外の氷結魔法を使うことが出来た。
この角を素材に製造されたのが悪名高き
魔剣ロンダルキアであり、
暴走した氷結魔法が
アルメリア王国領フロウジェンを永久凍土に変えてしまった。
魔神はモンスターとしても神を名乗るに恥じない実力を持ち、
前述のコキュートスをはじめ魔族の中でも極めて高位の存在と言える。
魔族社会においては貴族や将校に似たポジションでもあり、下位の魔族や魔物を手勢として支配する。
何百年と続くニヴルヘイムとアルフヘイムの戦争では、幾度となくアルフヘイムに甚大な破壊を撒き散らした。
ゲーム本編ではシナリオの舞台がニヴルヘイムに移ってから本格的に敵として登場し、
人間で言う『国』にあたる縄張りを統治するボスとしてプレイヤーに立ちはだかる。
いずれも
レイド級のモンスターであり、ニヴルヘイムの層の厚さを否応なしに実感することとなる。
最終更新:2021年04月22日 13:27