ひょうごくのコキュートス
ニヴルヘイムの恐るべき
魔神の一体。
強力な氷結魔法を宿した一対の角によって、四方百里の万象一切を凍てつかせる力を持つ。
かの者の刻んだ爪痕は、百余年が経過した今なお
アルフヘイムに永久凍土として残り続けている。
白銀世界に君臨し、蒼く輝く異貌を有する氷獄の絶対者。
ゲーム本編においては、
霊銀結社絡みのサブクエでボス敵兼主要人物として登場するキャラクター。
デスティネイトスターズの不俱戴天の敵であり、宿命のライバルでもある。
ユーザーからの愛称は「冤罪のコキュートス」、「激寒エアコンおばさん」、「角なし」、「キマリは通さない」など。
氷壁を思わせる青の長髪に血色の一切感じられない白い肌の妙齢の女性。
トレードマークは左側頭部から張り出した巨大な角と、半ばで断ち折られた右側の角。
微妙に露出度の高い服装と相まって、プリキュアの女幹部のような出で立ちとなっている。
シナリオでの立ち位置的にも魔法少女と敵対する勢力の親玉であり、
ニチアサ系アニメの敵サイドに一人は居るであろう感じの見た目である。
一人称が「儂」で「~~じゃ」といったあからさまな老人語でしゃべり、
また作中で語られる所業がどれも間の抜けたコメディテイストのものであったため、
クエスト中盤で本格登場した際には女性であることに多くのプレイヤーが驚愕した。
極めて強力な魔法の技術を持ち、燃え盛る炎すら吐息ひとつで凍てつかせる。
特筆すべき
ユニークスキル『氷獄』は、氷の結晶を新たな氷結魔法の触媒とすることで、
ほんの一部でも凍らせれば対象の総身を氷が覆うまで際限なく凍結させるというもの。
『氷が伝染する』という性質から、集団や巨大な相手にめっぽう強く、
アルフヘイムとの戦争では砦ひとつを丸ごと氷で覆い尽くして制圧することさえ出来た。
スターズもとい霊銀結社との因縁は100年以上前まで遡る。
当時発生したニヴルヘイムによる大規模侵攻においてコキュートスはフロウジェンに攻め入り、
魔神としての力を存分にふるって大暴れしていた。
そこへ駆けつけたアルフヘイムの戦士たちと交戦。
三日三晩にわたる死闘の果てに、コキュートスは固有の魔法器官である両角の右側を切り飛ばされ、
力の半分を失ったことから捨て台詞を残してニヴルヘイムへ撤退していった。
その後大幅に弱体化したコキュートスは他の魔族たちに虐げられながらも再起を誓い、
奪われた角を取り戻すべく100年にわたって雌伏の時を過ごす。
地獄のような鍛錬の末、全盛期には及ばないながらもそれに近い実力に鍛え直し、
満を持してアルフヘイムへ再侵攻をかける――というのがサブクエ『
魔剣奪還作戦』の流れ。
コキュートスの視点で進行する異色のシナリオであり、
再び攻め込んだ先でコキュートスとその手勢の前に立ちはだかるのが、スターズを伴ったプレイヤーである。
角を取り戻すためのクエストなのに『魔剣奪還』と名が付いているのは、
コキュートスの角が霊銀結社によって
魔剣ロンダルキアに加工されてしまっているため。
ちなみに伝承では「コキュートスがフロウジェンを永久凍土に変えた」とされているが、
これは結社の大本営発表であり、実際は角を元に製造した魔剣が暴走したことが原因。
完全に風評被害である。
そんな冤罪もなんのその、魔剣を奪うべくフロウジェンに降り立ったコキュートスであるが、
プレイヤーとの交流で成長を果たしたスターズによって撃退される。
魔法少女3人の力を結集させた必殺技『黄金の夜明け(ゴールデン・ドーン)』の前に敗れ去り、
残ったもう片方の角すら叩き折られて完全に無力化することとなった。
時代がかった喋り方のわりにフランクな性格をしており、
腹心である魔族ステクスとの掛け合いや、やることなすこと裏目に出る間の抜けっぷりから、
スターズのシナリオのコメディ成分を加速させる立役者。
メインシナリオの舞台が本格的にニヴルヘイムにうつる前のクエストであるため、
そちらで登場するシリアスで凶悪な魔神たちとの落差は凄まじい。
「魔神ってみんなこんな感じなんだ」とナメてかかると間違いなく痛い目を見る。
奪還作戦のラストバトルでは捕獲が可能なので、パートナーにする形で魔剣を返却することもできる。
その他、プレイアブルキャラとしてのコキュートスの性能は
魔剣ロンダルキアの項を参照のこと。
メインがどんどん陰鬱な雰囲気になっていくなか、コキュートスのコミカルな言動は清涼剤でもあり、
見た目やパートナーとしての強さもあってプレイヤーからの人気は概ね高い。
サブクエの登場キャラに過ぎないにも関わらず、人気投票ではスターズと共に上位の常連となっている。
運営もこの人気は把握しており、来春放映予定の無印版アニメでは、
スターズ関連のシナリオも映像化されることが決定した。
最終更新:2021年04月22日 21:26