本稿では進化形のオブシディアンスライムに関しても併記する。
主に山岳地帯でエンカウント出来る炎属性のスライム。サイズはバスケットボールよりやや大きいくらい。
その名の通り、ぬらぬら光る溶岩の楕円球につぶらな瞳がチャームポイントの、炎・地属性のスライム。
他のスライム属同様『頭突き』や『エレメントショット』などの
スキルを習得する他、
自分の周囲に火属性ダメージゾーンを展開し、
敵との接触時にも追加ダメージを与えるパッシブスキル『燃え盛る体』を最初から覚えている。
素のAGIはただのスライムと大差ないが、『頭突き』シリーズの
スキルを移動技として使えるので意外と素早い。
常に敵に密着して『燃え盛る体』を押し付けながら接近戦を挑み続けるバトルスタイルを徹底出来ればそれなりに強い。
初めて遭遇するのはメインクエストで
焔猛る太初の高嶺に向かう途中か、
もしくは
第十九試掘洞3階の北東の角にも固定配置されている。
前者はストーリーももう中盤を超えて、プレイヤーも耐性のいろはやバトルのコツを掴んでいるだろう。
問題は後者。
第十九試掘洞3階と言ったら序盤に
ガンダラに到着したプレイヤーが
とりあえずお試しで潜ってみてちょうど辿り着けるくらいの階層。
そんなところに全身炎属性の塊で、攻撃しようと近づいてみたら『燃え盛る体』で炎上。
そのまま『頭突き』で付きまといながら火属性
DOTを与え続けてくる敵に出くわせばどうなるか。
当然、何が起きているのかも分からないまま黒焦げにされるに決まっているのである。
そもそもなんで坑道に溶岩由来のスライムがいるのか。マイクラか?
しかもここで出会えるラヴァスライムは同エリアの他のモンスターよりレベルがやや高め。
かと言って、どうにかテイムすれば頼れる
パートナーになってくれるかと言えば、
所詮は低位のスライム属。同じダンジョンの10階でテイム出来る
バルログと比べるとかなりしょっぱい。
……実は『燃え盛る体』のおかげで放置狩り適性が恐ろしく高いので、そういう目的でテイムするのもアリかもしれない。
一応、プレイヤーがちゃんとスマホやPCの前にいて、食事や別ゲーをするくらいなら規約違反にはならない……ハズである。
ラヴァスライムの進化形態。
サイズの変化はやや大きくなっている程度で、進化後のモンスターとしてはかなり小さい部類。
その名の通り全身が黒曜石のように黒く染まっているが、
内部は進化前にも勝るほどの高温を保っているようで、スライムとしての柔軟性はまるで失われていない。
ベースカラーが黒になってしまった為か、目や口は溶岩の赤で表現されるようになった。ちょっと怖い。
能力面ではステータスが全体的に向上している。特に防御力の伸びは目覚ましい。
また体組織を刃に変形させて突き出すユニークスキル『神の刃』を習得出来るようになる。
この
スキルの特筆すべき点はなんと言ってもその威力。
ダメージ計算にSTR/DEF両方を参照する為ただぶっぱなすだけでも大ダメージを叩き出せる上、
『限界突破(オーバードライブ)』のようなステータス全体を底上げするタイプのバフと非常に相性がいい。
更に育成を進めていくと射程、威力、範囲にそれぞれ優れた『神の鏃』『神の斧』『神の大鎌』も覚えられる。
これらの
スキルを活かして
タンクを務めながらも大ダメージを発揮する、
いわゆるジャガーノートスタイルで暴れ回るのがオブシディアンスライムの基本運用になるだろう。
ラヴァスライム時代の徹底して敵に付きまとう戦法は進化後も強力だ。
ただし注意点として、オブシディアンスライムが
タンクとしてダメージを軽減出来る要素は
スライム属が習得する幾つかの防御
スキル(エレメントスクリーンなど)と、
高めの防御力とサイズの小ささ
だけである。
人型モンスターのように盾を持てる訳でもなし。HPも他の
タンク適性とされるモンスターと比べると50~75%程度。
高難易度レイドでは的確な
スキル・スペルの運用が求められるし、
高レートの対人戦ではただ守りを固めるだけでなく、圧倒的な火力で敵に守勢を強いるような
「攻撃は最大の防御」的な戦法を取らなくてはならない事もしばしば。
そうした性質上、オブシディアンスライムはやられる時はまさに黒曜石のように容易く打ち砕かれてしまいがち。
あまりの呆気なさに思わず弱いと感じてしまったり、逆に自分が不甲斐なく感じてしまうかもしれない。
そこは気長に、一緒に戦って成長していこう。スライム
マスターへの道は一日にしてならずなのだ。
最終更新:2023年08月01日 03:36