「~ぎゅーまおー と らせつじょ~(1)」とは、アマラ(c01414)作のブレイク西遊記 外伝である。
目次
~ぎゅーまおー と らせつじょ~(1)
それは、或る川原での出来事でした。
「ふー、やっぱり重いなー。 ぼくももう少し鍛えないけないんやろか」
その村で一番の美幼女。
に、見える美少年クロコは、いつものように川で水汲みをしていました。
井戸の無い村では、歩いて三十分ほどの川に水汲みに行かなくては行けなかったのです。
家で唯一の男手であるクロコは、周囲の「美少女にそんなことさせられないよ!」と言う言葉に「ぼくはおとこのこやー!」と、言って、健気にも水汲みを買って出ていたのです。
クロコは見た目どおり、体力は余りありませんでした。
具体的な数字で言うと7です。
普段からハンドパペットと遊んでいる軟弱なぼうやなのでした。
そんな訳で、水汲みはクロコにとってとても大変な仕事だったのです。
今日も朝早くから仕事をはじめていましたが、いつの間にかお昼近くになってしまっていました。
「まいったなー。今日は他にもいっぱい仕事があるんに・・・。」
大切なハンドパペットの修理やおうちの手伝いと、仕事は山積みでした。
そんな、川原で途方にくれているときでした。
「おー! こんなところに一人でいたらあぶねぇーぞぉー? 妖怪とかにあっちまうかもしれねぇーぜぇー!」
ガッツリ妖怪でしかも魔王とか言われている人の姿が振り返ったクロコの目に飛び込んできました。
そこに居たのは、近くの町や村で酒を強奪していく代わりになぜか狩で手に入れたらしい牛を置いていく大魔王。
その名も人呼んで牛魔王アマラがいたのです。
「あ、あわわわ・・・!」
あまりの衝撃映像に解りやすく腰を抜かすクロコ。
半なき状態でうろたえるその姿は、その手のマニアは思わず卒倒もののキュートさです。
「あっはっはっは! そんなにうろたえなくても取って食ったりしねぇーぜぇー! あたいは女の子にはやさしーからなぁー! こー見えても子供好きなんだぜぇー!」
「おんなのこやないー! あと子供や無くてれっきとしたおとなやー!」
条件反射は恐怖心にも打ち勝ちました。
いつもの調子で突っ込みをいれてしまったクロコは、内心終わったと思いました。
なにせ相手は牛魔王です。
きっとお子様には見せられないようなむごたらしい目に合わされた後、いろいろなことをされて食べられるんだいろいろな意味で。
そう覚悟しました。
ですが、牛魔王の反応はクロコが思っていたものとは違ったのです。
「おー! そーなのかぁー?! そりゃーあたいみたいのにはごほーびだぜぇー! あっはっはっは!!」
豪快に笑う牛魔王を見て、クロコは呆然としました。
噂に聞いていた牛魔王は、美少女美少年をさらってはあれやこれやして酒に現を抜かす恐ろしい存在でした。
でも、目の前にいる牛魔王はとてもそうは見えません。
或る意味あれやこれやのトコロは露出度的に別の意味でアレでしたが、この際それは無視です。
「水汲みの途中かぁー! よーし! あたいも手伝うぜぇー!」
そう言うと、牛魔王はクロコを抱き上げました。
そして、クロコが苦労して運んでいた水の入った樽を片手で持ち上げてしまいました。
「うわぁ・・・すごいなー!」
驚きに目を丸くするクロコ。
クロコの言葉に牛魔王は豪快に笑います。
「こんなだからなぁー! 嫁の貰い手も無いんだぜぇー! お前にもらってもらうのもいーかもなぁー?」
楽しそうに言う牛魔王の言葉に、なぜかクロコの頬が赤く染まりました。
「ふー、やっぱり重いなー。 ぼくももう少し鍛えないけないんやろか」
その村で一番の美幼女。
に、見える美少年クロコは、いつものように川で水汲みをしていました。
井戸の無い村では、歩いて三十分ほどの川に水汲みに行かなくては行けなかったのです。
家で唯一の男手であるクロコは、周囲の「美少女にそんなことさせられないよ!」と言う言葉に「ぼくはおとこのこやー!」と、言って、健気にも水汲みを買って出ていたのです。
クロコは見た目どおり、体力は余りありませんでした。
具体的な数字で言うと7です。
普段からハンドパペットと遊んでいる軟弱なぼうやなのでした。
そんな訳で、水汲みはクロコにとってとても大変な仕事だったのです。
今日も朝早くから仕事をはじめていましたが、いつの間にかお昼近くになってしまっていました。
「まいったなー。今日は他にもいっぱい仕事があるんに・・・。」
大切なハンドパペットの修理やおうちの手伝いと、仕事は山積みでした。
そんな、川原で途方にくれているときでした。
「おー! こんなところに一人でいたらあぶねぇーぞぉー? 妖怪とかにあっちまうかもしれねぇーぜぇー!」
ガッツリ妖怪でしかも魔王とか言われている人の姿が振り返ったクロコの目に飛び込んできました。
そこに居たのは、近くの町や村で酒を強奪していく代わりになぜか狩で手に入れたらしい牛を置いていく大魔王。
その名も人呼んで牛魔王アマラがいたのです。
「あ、あわわわ・・・!」
あまりの衝撃映像に解りやすく腰を抜かすクロコ。
半なき状態でうろたえるその姿は、その手のマニアは思わず卒倒もののキュートさです。
「あっはっはっは! そんなにうろたえなくても取って食ったりしねぇーぜぇー! あたいは女の子にはやさしーからなぁー! こー見えても子供好きなんだぜぇー!」
「おんなのこやないー! あと子供や無くてれっきとしたおとなやー!」
条件反射は恐怖心にも打ち勝ちました。
いつもの調子で突っ込みをいれてしまったクロコは、内心終わったと思いました。
なにせ相手は牛魔王です。
きっとお子様には見せられないようなむごたらしい目に合わされた後、いろいろなことをされて食べられるんだいろいろな意味で。
そう覚悟しました。
ですが、牛魔王の反応はクロコが思っていたものとは違ったのです。
「おー! そーなのかぁー?! そりゃーあたいみたいのにはごほーびだぜぇー! あっはっはっは!!」
豪快に笑う牛魔王を見て、クロコは呆然としました。
噂に聞いていた牛魔王は、美少女美少年をさらってはあれやこれやして酒に現を抜かす恐ろしい存在でした。
でも、目の前にいる牛魔王はとてもそうは見えません。
或る意味あれやこれやのトコロは露出度的に別の意味でアレでしたが、この際それは無視です。
「水汲みの途中かぁー! よーし! あたいも手伝うぜぇー!」
そう言うと、牛魔王はクロコを抱き上げました。
そして、クロコが苦労して運んでいた水の入った樽を片手で持ち上げてしまいました。
「うわぁ・・・すごいなー!」
驚きに目を丸くするクロコ。
クロコの言葉に牛魔王は豪快に笑います。
「こんなだからなぁー! 嫁の貰い手も無いんだぜぇー! お前にもらってもらうのもいーかもなぁー?」
楽しそうに言う牛魔王の言葉に、なぜかクロコの頬が赤く染まりました。
コレが、牛魔王とクロコの初めての出会いだったのです。
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最終更新:イシュタル(c05076)
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