「遂に始まった闘技大会!」とは、戦神海峡アクスヘイムで第一回が開催された闘技大会へ参加したチーム:ティーブレイク(リディア、エルフィン、ヨハネス、カルラ)を記念したSSである。
目次
本文
小鳥のさえずりが鎧戸の向こうから漏れる朝。
耳をすませば、朝早くから仕事を始める人々の営みの音も微かに聞こえてくる。
「それでは、皆さん、スコーンと紅茶を用意しましたよ〜」
柔和な笑顔のヨハネスが、トレイを手に、湯気を立てたスコーンと紅茶を
手際良く並べていく。予想以上の豪華な朝食に、
テーブルに座る三人の男女の表情には、驚きと喜びが交互に浮かぶ。
耳をすませば、朝早くから仕事を始める人々の営みの音も微かに聞こえてくる。
「それでは、皆さん、スコーンと紅茶を用意しましたよ〜」
柔和な笑顔のヨハネスが、トレイを手に、湯気を立てたスコーンと紅茶を
手際良く並べていく。予想以上の豪華な朝食に、
テーブルに座る三人の男女の表情には、驚きと喜びが交互に浮かぶ。
「しっかし、朝から色々と気が利くね。しかも、すっげぇ美味しそう」
目の前で両手を合わせ、エルフィンはさっそくスコーンを掴んで食べ始めた。
「何回か食べていますがが、ヨハネスの朝食は本当に素晴らしい」
リディアが優雅に紅茶を飲みつつ、ヨハネスに微笑む。
「いやぁ、僕は、いつも早起きでやる事がないので〜」
照れて白髪の髪をいじりながらリディアに応えるヨハネスの横で、
カルラは丁寧にスコーンにジャムを塗り始める。
「オレ、紅茶と一緒に桃ジュース貰えるかな?えーと、験担ぎなんだ」
「カルラさんは、そう言うと思って、もちろん、準備してますよ」
「やったね♪ヨハネス、最高だよ」
カルラは、ヨハネスから桃ジュースを受け取りつつ、スコーンを口に放り込む。
「験担ぎ?そりゃ、何だい?」
興味を惹かれたヨハネスが問うと、笑顔でカルラは語った。
「笑顔で居ると運の女神が幸運を運んでくるって、おばあちゃんの教えでね。
だから、大事な勝負事の前には、一番好きな桃ジュースを、
笑顔で飲むってわけ」
「へー、そりゃ面白い。俺もカルラにあやかろう。何と言っても初めての闘技大会の朝だしな」「では、私も」「僕も一緒に」
そう言うと、四人は、それぞれ思いと共に杯を手にし、
笑顔でお互いの杯を重ねた。
目の前で両手を合わせ、エルフィンはさっそくスコーンを掴んで食べ始めた。
「何回か食べていますがが、ヨハネスの朝食は本当に素晴らしい」
リディアが優雅に紅茶を飲みつつ、ヨハネスに微笑む。
「いやぁ、僕は、いつも早起きでやる事がないので〜」
照れて白髪の髪をいじりながらリディアに応えるヨハネスの横で、
カルラは丁寧にスコーンにジャムを塗り始める。
「オレ、紅茶と一緒に桃ジュース貰えるかな?えーと、験担ぎなんだ」
「カルラさんは、そう言うと思って、もちろん、準備してますよ」
「やったね♪ヨハネス、最高だよ」
カルラは、ヨハネスから桃ジュースを受け取りつつ、スコーンを口に放り込む。
「験担ぎ?そりゃ、何だい?」
興味を惹かれたヨハネスが問うと、笑顔でカルラは語った。
「笑顔で居ると運の女神が幸運を運んでくるって、おばあちゃんの教えでね。
だから、大事な勝負事の前には、一番好きな桃ジュースを、
笑顔で飲むってわけ」
「へー、そりゃ面白い。俺もカルラにあやかろう。何と言っても初めての闘技大会の朝だしな」「では、私も」「僕も一緒に」
そう言うと、四人は、それぞれ思いと共に杯を手にし、
笑顔でお互いの杯を重ねた。
中身を飲み干して杯を置くと、
リディアは少しばかり真剣な趣きでカルラを見つめた。
片付けをし始めるヨハネスと、スコーンを一心に食べ続けるエルフィンは
気づかなかったが、スコーンに手を伸ばし掛けていたカルラは、
リディアの表情に気づくと、不思議そうな顔をしながら、
そのままスコーンにジャムを塗り始める。
「ん?どうしたんだ、リディア?」
「い、いや。何でもない。」
問われた事に驚き、思わず、首を振って下を向くリディア。
そんなリディアを見つつ、カルラはジャムたっぷりのスコーンを口に放り込む。
「リディアは、どうせ『女性を守る自分がカルラに頼るなんて』
とか考えてるんだろ?」
「・・・な、何で分かった?」
リディアが驚いて顔を上げると、目の前のカルラは朗らかに笑った。
「そんな事、考えてそうな顔してた」
カルラは笑いながら足下の鎌を肩に構えると、リディアの翡翠の瞳を見つめる。
「闘技場だよ。魔獣の巣の中に行くんじゃないんだし。
腕を磨く修行だと思って楽しもうよ」
真剣な瞳で軽口を言うカルラを見て、リディアは苦笑した。
「だよな。楽しまないともったいないぞ!リディア」
エルフィンもそんな二人の様子を見て、口からスコーンを飛ばしつつ、
笑顔を浮かべた。
リディアは少しばかり真剣な趣きでカルラを見つめた。
片付けをし始めるヨハネスと、スコーンを一心に食べ続けるエルフィンは
気づかなかったが、スコーンに手を伸ばし掛けていたカルラは、
リディアの表情に気づくと、不思議そうな顔をしながら、
そのままスコーンにジャムを塗り始める。
「ん?どうしたんだ、リディア?」
「い、いや。何でもない。」
問われた事に驚き、思わず、首を振って下を向くリディア。
そんなリディアを見つつ、カルラはジャムたっぷりのスコーンを口に放り込む。
「リディアは、どうせ『女性を守る自分がカルラに頼るなんて』
とか考えてるんだろ?」
「・・・な、何で分かった?」
リディアが驚いて顔を上げると、目の前のカルラは朗らかに笑った。
「そんな事、考えてそうな顔してた」
カルラは笑いながら足下の鎌を肩に構えると、リディアの翡翠の瞳を見つめる。
「闘技場だよ。魔獣の巣の中に行くんじゃないんだし。
腕を磨く修行だと思って楽しもうよ」
真剣な瞳で軽口を言うカルラを見て、リディアは苦笑した。
「だよな。楽しまないともったいないぞ!リディア」
エルフィンもそんな二人の様子を見て、口からスコーンを飛ばしつつ、
笑顔を浮かべた。
戦神海峡アクスヘイムで、初めて開催される闘技大会。
街中から集まる猛者達が闘い、最後にたった一組。
厳しい闘いになるだろうが、
酒場を出て闘技場に向かう男女の顔には、一様に笑顔が浮かんでいた。
街中から集まる猛者達が闘い、最後にたった一組。
厳しい闘いになるだろうが、
酒場を出て闘技場に向かう男女の顔には、一様に笑顔が浮かんでいた。
街路で忙しく働くパン屋の若い男が、一団を見掛けて声を掛けてくる。
「お、兄ちゃん、姉ちゃん達、闘技大会かい?がんばりなよー!」
「「「「任せてくれ!」」」」
同時に発せられた四つの言葉。
その言葉に、お互いに顔を見合わせて、そして、更に笑った。
お互いへの信頼を深めながら。
闘技場の闘いに思いを馳せながら。
「お、兄ちゃん、姉ちゃん達、闘技大会かい?がんばりなよー!」
「「「「任せてくれ!」」」」
同時に発せられた四つの言葉。
その言葉に、お互いに顔を見合わせて、そして、更に笑った。
お互いへの信頼を深めながら。
闘技場の闘いに思いを馳せながら。
さぁ、頑張ろう。そして、楽しもう。
一生に一度の、第一回の闘技大会を。
一生に一度の、第一回の闘技大会を。
そして・・・
「そして結果」なわけだが。(笑)大いに楽しんだよ♪
初回登録:カルラ(c05026)
最終更新:カルラ(c05026)
最終更新:カルラ(c05026)
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