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067

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匿名ユーザー

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067.楽園を詠う者


「アラーム、何処に居るんだ……」

バドスケはゲームが始まってからずっとアラームを探し走り続けていた。
夜の闇が落ちてからもう随分時間がたった。
もしかしたらどこかで一人孤独に泣いているかもしれない。
いや、もうすでに誰かの犠牲に……。

「余計なことは考えるな、今はまずアイツを見つけることが先決だ」

だが探索の道中、幾つもの遺体を見つけた。
無残に下半身が吹き飛んだ死体、絶望に表情を固まらせたままの死体。
激しい衝突でもしたかのようにほとんど肉塊のようになった死体もあった。
アラームがその仲間入りをしていないとは言い切れないのだ。
だがそんな道中で、真新しい簡素な墓を見かけたときは多少の驚きと共に嬉しさがあった。
こんな狂ったような戦いの場において、まだ人間らしさを残せる人間が居たのだと。
そんな人間がいるのならばあの少女が望む『楽園』にも、何時か辿り着けるかもしれない。

「だが、そのためには」

そのためには殺し尽くすしかないのだ。そんな優しい人間であろうとも。
だが、あの少女に他人を殺すことは、絶対に出来ないだろう。
ならば自分がアラーム以外の全員を殺し、その後自分が死のう。
それならば生き残るのはアラームになる。

「怒られるだろうな、アラームに」

決意と共に握り締めた楽器は武器と呼べるほど頼りになるものではない。
しかしそれでもやるしかないのだ、彼は。

やがて街道を駆けるバドスケの前に、人影が見えてきた。

<バドスケ 所持品:マンドリン、アラーム仮面>

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