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全長 | 220~250cm |
重量 | 2.2~2.5kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 15~17世紀 |
ショヴスリはイタリアとフランスで使われた、ウィングド・スピアの発展型である。
フランス語で「コウモリ」を意味しており、見て分かる通りウィングの部分に当たる部分がコウモリの羽根に似ていることから来ている。
このウィング部分が最大にして唯一の特徴。
しかしこれは単なる飾りではなく、スピアに複数機能を付与させる重要なパーツなのである。
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1 | 刺先:スパイク(Spike) |
2 | 錨爪or鉤爪:フルーク(Fluke) |
3 | 口金:ソケット(Socket) |
4 | 柄:ポール(Pole) |
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17世紀初めまでイタリアとフランスで使われた武器である。
目立った活躍はないのだが、何気に博物館には多々残されていたりする。
同期に使われたパルチザンのほうが目立った活躍をしたため、あまり資料がない不運な武器である。
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普通にスピアとして突くこととが主な使用用途で、ウィング部分で刺さり過ぎないように調整がされている。
このウィング部分は使用者の手の保護の他、馬上の相手を引き摺り下ろす意味もあったとされる。
刃も付いているため、使い方次第では薙ぎ切ることもできたのではないかと予想される。
2009年 4月28日更新
新紀元社 | 武器事典 | 市川定春 著 | ||
ダイヤグラム・グループ | 武器―歴史、形、用法、威力 | 田島優 北村孝一 著 |