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全長 | 100~190cm |
重量 | 1.8~4.5kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 14~18世紀 |
スコットランドの傭兵たちに愛用された大型両手剣が、クレイモアである。
クレイモアとはゲール語の「巨大な剣」を意味する「グラゼヴォ・モル(Claidhemoha Mor)」を語源としている。
身幅3~4cmの広く薄い刃を持ち、十字型ヒルトと先端に付いた、複数の輪からなる飾りを持っているので、シンプルだが特徴的である。
四葉の飾りが最も多いが、稀に三つ葉だったりするので、飾り自体には余り意味がないと思われる。
全長が1mだったり2m近かったりとピンキリの差が激しいが、120~150cmぐらいのものが主だったらしい。
クレイモアは、スコットランドの精鋭「ハイランダー」達が好んで使った武器としても有名である。
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1 | 剣身:ブレイド(Blade) |
2 | 切先:ポイント(Point) |
3 | 柄:ヒルト(Hilt) |
4 | 鍔:ガード(Guard) |
5 | 握り:グリップ(Grip) |
6 | 柄頭:ポメル(Pommel) |
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製鉄技術が発達した時代に作られた刀剣の中で、両手剣として生まれたのがクレイモアである。
薄刃という性質から分かるとおり、重さで打ち倒すタイプの剣ではない、切れ味が重視された剣である。
この切れ味の高い剣は、16世紀以降…金属鎧が廃れ、銃器の発達していった頃に全盛期を迎える。
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前述したように切れ味が鋭いので、断ち切ることを主体に使用するのが正しい用法である。
ものによっては、両手剣の中では小ぶりで軽量な部類になるので、割と使い勝手がいい剣かもしれない。
2008年 9月14日更新
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