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全長 | 120~150cm |
重量 | 2.5~4.0kg |
地域 | 西ヨーロッパ |
年代 | 14~15世紀 |
クレセント・アックスとは、刃渡りが60~80cmある長く大きな斧刃を持つ戦斧である。
刃先が弓なりに湾曲していることから、「クレセント(三日月)」の名が付いた。
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1 | 斧頭:アックスーヘッド(AxHeads) |
2 | 斧刃:アックス・ブレード(Ax Blade) |
3 | 柄:ポール(Pole) |
14世紀にイタリアで作られたものが起源であるといわれている。
この頃のイタリアは群雄割拠の時代で、各地にスイス人、ドイツ人の傭兵が溢れており、イタリアでは様々な武器が使われていた。
そんな中、イタリアの兵士が使っていたクレセント・アックスをドイツ人傭兵が持ち帰り、様々な形状に応用・変形させていったのである。
この三日月形の斧頭が東欧、北欧に多く見られるのは、このような事情が影響していると思われる。
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振り下ろし、切り伏せる。
斧系に共通する、最も強力な攻撃方法は、この武器も例外ではない。
特にクレセント・アックスは、斧刃自体が大きいので、斧の特性を最大限に生かせると言っていいだろう。
2008年 9月29日更新
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